2020活動日誌 2月
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2020年2月27日 曇り 4℃
国難時は首相がリーダーシップを!
連日、新型コロナウイルス禍が不気味に広がる。混乱も広がる。そんな渦中の中、何か国としての覚悟が伝わらないのはなぜだろう。ウイルスとの戦いに臨む決意を安倍晋三首相はなぜ国民へ直接語ろうとしないのだろうか。なぜ。なぜ。政府は対策の基本方針を発表したが、不安を和らげる踏み込みに乏しい。なにより、首相自らが強い意志を国民へ示さなかったのが腑に落ちない。BS-TBSの番組で、神奈川県の黒岩祐治知事が不満を口にしていた。クルーズ船の着いたのが横浜なので、病院探しなどあれこれを県が担っている。北朝鮮ミサイル攻撃可能性時は、国難を理由に選挙に踏み切った。「国難というなら国がリーダーシップを」。言葉が険しい。そして空しい国会審議が続く。感染の有無を調べる検査にPCR法がある。その利用件数があまりに少ないのはなぜかと問うても納得できる答えがない。「危機意識が乏しい」と指摘されれば「一丸となって」「国民の命と健康を守る」。と空虚な言葉ばかりが繰り返される。これでは響かない。今こそリーダーが本気であることを示してこそ、国民だって本気になる。自分びいきの連中やお友達、そして人事で自分に都合のよい人には法も捻じ曲げて解釈してしまう、この心意気を国民にも向けてほしい。
2020年2月25日 曇り 11℃
庶民の文書管理は楽ではない!
歯科医に眼科…あちこちのお世話になった昨年の、医療費領収書を整理して総額を計算した。確定申告で控除を受けるためである。例年、家族分を合算すると、数万円ほど還付を受けられる。以前は家内任せで税務署でもらった用紙に手書きして、領収書の束を同封して税務署会場に持ち込んだ。。その後はパソコンでも申告書を作れるようになり。領収書をエクセルで集計しておけば、医療費控除などの比較的容易な手続きに関しては手書き時代よりずいぶん楽になったと感じる。しかも還付金という結果がついてくるのである。一方、納税のために、3月の締め切りに向けて準備を進める個人事業主の方々は、そう簡単にはいくまい。家族で店を切り盛りする近所の店主は「税理士に任せる方法もあるが、費用がかかるし」。在庫を調べ、帳簿を整理し、明細書を書く。手数をかけて各種書類を怠りなく保存し、そろえた上での納税である。医療費の領収書は申告時の添付が不要になったが、税務署の問い合わせに備えて、5年間の保存義務がある。どこかの会の招待者名簿や、ホテルの宴会の明細書のように、さまざまな理由を付けて出さないというわけにはいかない。庶民の文書管理は楽ではないのに、政府は自分の都合で采配できるのだから楽である。
2020年2月21日 曇り/晴れ 10℃
胡坐をかいて、安座を決め込む人がいる!
京都で知ったことを紹介する。外国人が不思議に思う日本の習慣の一つに、家に入るとき「靴を脱ぐ」ことだという。高温多湿の気候のせいもあるが、最大の理由は「床に座る」という身体文化が深く関係しているという。椅子を使用する外国人とは異なり、床に座って居場所を定めるときに履物は邪魔になる。鼻緒をつま先で引っかける草履やゲタも、着脱するのに便利だから、生活の必然として誕生した。加えて座るという文化が、日本人の立ち居振る舞いにも強い影響を与えている。座り方もいろいろある。古くは天皇も大臣も胡坐(あぐら)が主流で、片膝立ての場合もみられた。仏像は座禅と同じ結跏趺坐(けっかふざ)が一般的だ。江戸時代に武家の礼法となった正座は格式張って堅苦しい。だから正座ではなく、胡坐のように足を崩した楽な座り方を「安座」と呼んでいる。さて、通常国会序盤の論戦を聞いて感じたことがある。降って湧いた新型肺炎の猛威も気になるが、昨年来の「桜を見る会」の疑問に安倍晋三首相がどう答弁するか注視していた。各社の世論調査でも70%前後が首相説明に「納得できない」と回答していたからだ。野党の追及を受けても、首相は従来の説明の繰り返し。逆に声を荒らげる場面もあった。適当に受け流し逃げ切る算段に思える。確かに永田町の勢力は「1強多弱」である。だがそこに胡坐をかいて、安座を決め込む姿勢そして総理としての器量に疑問を持たざるを得ない。
2020年2月20日 曇り/晴れ 5℃
手づくりの暮らしを通して思い出す!
京都・大原と言えば思い出す。山里の美しい四季の移ろいの中で、ゆったり営まれる手づくり暮らしを詩的映像で綴る、ちょっとおしゃれなエコ・ライフスタイル番組「猫のしっぽ カエルの手」でおなじみのベニシアさん。厳しい寒さに動植物も眠る、京都・大原の凛とした冬の朝、里を歩き、大原の自然に触れるベニシアさん。現在は進行性の視覚障害と記憶障害であり治療中であるが自然を大事にしながら生きている。そして心に重荷を抱えた人を青森県の山荘(岩木山ふもと)で受け入れ、手作りの食事を供して寄り添った福祉活動家の故佐藤初女さん。つくるまでに八十八もの手間がかかるとされる米は私たちにとって特別な食べ物。一粒一粒にいのちが宿る。素材を吟味、水加減や握り方に工夫を重ねたおむすびで、人を癒やし勇気づけた。ご飯粒をつぶさぬよう、手のひらで包み込むように丸く握った。ラップで密閉すると味が落ちると、タオルでくるんで持たせた。自殺しようとした青年が、くるまれたおむすびに「自分のことをこんなに大切に考えてくれる人がいる」と心を動かされ、自殺を思いとどまったという。手のひらで転がしているとなぜか「おいしくなあれ」と願いたくなる。おむすびは握る人の心を伝えると佐藤さんは書き残した。少しでもそんな境地に近づきたいものである。
2020年2月18日 曇り 5℃
一生懸命に駆け抜ける姿はすがすがしい!
小雨の降る中、約1万5千人が京都の街を駆け抜けた。全国のマラソンに参加している娘が京都マラソンに初挑戦。沿道から多くの皆さんからの声援を受けながら、雨にも負けず、風にも負けず駆け抜けた。目標の4時間を切るタイムで完走した姿はすがすがしいものがあった。ランナーの中には、京都大iPS細胞研究所の山中伸弥教授の姿もあった。山中伸弥教授(57)は昨年に引き続いて自己ベスト更新し、3時間22分34秒の記録でゴールした。iPS細胞(人工多能性幹細胞)ができてから10年を越え、一部で研究支援のあり方を巡って議論も起きたが「負けるもんかという思いも込めて走ったそうだ。年齢を重ねる中での自己ベストの更新を続けており頭が下がる思いである。私の誕生日お祝い、そして家族で京都観光・応援も兼ねて京都へ。インバウンドの訪日客も少なく快適に「てくてく歩く京都」を楽しむことができた。小さな旅3で別途紹介したいと思うが、私は10年ぶり、家内は40年ぶりと、とにかく歴史と文化の織り成す京都は年月を重ねるほど、京文化に魅了された。前回の永平寺とともに、記憶に残る京都の旅であった。今度は名古屋マラソン(3/8)は開催できるのだろうか?
2020年2月11日 雪/晴れ 2℃
りんとした寒気に身を置けば、背筋が伸びるような気がする!
今朝は我が家の前の田んぼも白く染まり、雪化粧したかのように、ようやく冬らしい景色が広がった。降り過ぎなければ、この時季は雨よりもさらりとした雪がありがたい。コートに染みこむこともなく、さっと払いのければ済む。場合によっては傘もいらない。中途半端に冷たい雨が靴の中をぬらすと、心までひんやりする。先日、近く(車で3分)の温泉に行った際、お湯につかりながら、薪ストーブ談義をした男性より、杉林の間伐材を切り倒した丸太を引き取ってほしい話が舞い込んだ。そろそろ2年先の薪調達を考えていた頃でもってこいの話である。早速、我が家に訪れ現地を案内してくれた。車で5分程度の杉林で、車で運び出しするにも便利な平地である。冷え込んだ杉林の中を歩くと、新雪を踏みしめるとキュキュッと音がした。人の暖かさを感じながら、体に感じる寒さはぴりりとしつつも、どこか柔らかい。強い風に乗った横なぐりの雪も、しんしんと積もる雪も、どちらも川崎の冬らしい姿である。「○○らしく」にとらわれ過ぎると、型にはまって窮屈になる。けれど、ありのままの姿でいられるのなら「らしく」も悪くない。厳しくつらい季節ではあるが、ほどよく「らしい」方が春の喜びも大きい。りんとした寒気に身を置けば、背筋が伸びるような気がする。
2020年2月9日 曇り 2℃
雪山で大人の戯れを楽しむ!
「決してのぞいてはいけませんよ」と言われれば、ますます見たくなるのが悲しい人のさがである。だが、のぞこうとしてもどうすればいいか分からない。その代表格がスマホの機能ではなかろうか。そんな気持ちを代弁するような句が今年の第一生命保険「サラリーマン川柳」の入選作に並んでいた。世間についていけない中年男性の哀感が漂う。〈おじさんはスマホ使えずキャッシュです〉。こんな川柳も。〈アレクサは何科の草か孫に聞き〉。そもそも「アレクサ」の意味が分からず慌てて調べる羽目に。音声で家電などを操作することで「アレクサ、何か音楽かけて」などと話しかけると曲が流れる。AI(人工知能)の身近な機能のひとつであることが私も初めて分かった。おじさん世代の人の作品は親近感がわく。〈マイホーム今や二人でシェアハウス〉還暦亭主。子どもが巣立ち夫婦2人、部屋をシェアして互いの空間を確保する。〈家族ラインいつになったら既読つく〉スルーされ続ける父。既読がないと不安になる。男性に比べ、女性は好奇心が強く、新しいものをいち早く使いこなす順応性がある。女性が長生きする理由なのだろうか。こうした会話を楽しみながら、雪山でNPO仲間と薪割りを楽しむ。これも私にとって同世代の仲間と雪山で戯れる大人の遊びでもある。
2020年2月8日 曇り 3℃
免疫力アップに向けて
新型コロナウイルス感染への警戒感が日に日に高まっている。ここ数日、マスクを買おうとドラッグストアやスーパーに何度も足を運んだ。しかし、いずれの店も完売。どこどこの店にあったという話も聞くが、手に入るかは分からない。マスクが注目されているが、予防のひとつとして免疫力アップが求められている。基本的には睡眠・運動・食事(特にビタミンA,C,Eでカボチャが良いそうだ)であり、身近で手軽なものから始めていきたい。今日はちょっと時間が空いたので、近くの山城(前川本城)まわり(約6km)を家内とウオーキングしながら小さな春を見つけてみた。ロウバイ、マンサクの花が咲き始めている。でも、まだ2月でもあり草花は薄雪で覆われ、寒そうである。とにかく、楽しみながら近くを散策しながら体力維持に向けていきたいと思う。散策後は近くの温泉(やすらぎの湯:180円)で冷えた体を温める。我が家の周りはあまり知られていないが、自然散策や温泉を静かに楽しむには素晴らしいロケーションであるなあと思いながら、日々の里山暮らしを楽しんでいる。
2020年2月5日 曇り 11℃
寛容な懐の深さで、すがすがしい春を待ちたい
国論を二分し、すったもんだの末に欧州連合(EU)を離脱した英国に、かつての懐の深さを感じ取るのは難しい。子供がホームステイで訪れた過去の英国の面影がないようだ。移民の増加や景気低迷への不満があったにせよ、国際協調に背を向け、自国第一主義を貫いたその先に、確たる「バラ色の未来」が描けているようには見えない。アメリカの「自分が一番」という価値観がはびこる現代を象徴するような状況である。節分。古来、春の訪れを邪魔する悪い鬼たちを追い払うため豆をまいた。わが身ばかりをかわいがる邪心の闇に力いっぱい豆を投げて、すがすがしい春を待ちたい。先日、子供が英国から取り寄せた本のページを開くと、さわやかないい香りがした。心地よく読書を楽しんでもらうため、用紙に香料を含ませていたそうだ。当時、英国は戦勝国ながら多額の戦費の支払いに苦しみ、国民に耐乏生活を強いていた。そんな状況でも、細やかな気づかいを怠らなかったのは、歴史に名をはせたかの国のプライドと、懐の深さではないだろうか。朝の冷気の中、広瀬川の白鳥・鴨がゆったりと仲良く泳いでいる姿を見ると寛容な懐の深さが大事だなあと感じた。
2020年2月4日 晴れ/曇り 10℃
里山の恵みや自然も芽吹きはじめている!
2月の立春も過ぎた。旧暦では「如月(きさらぎ)」と呼ぶ。名前の由来は寒さがまだ残って重ね着をするから「衣更着(きさらぎ)」、春に向かい植物の芽が膨らむ「草木張月(くさきはりづき)」が転じた―など諸説ある。何が正解かはもちろん定かではない。ただ先月の異例の雪のなさや平均気温の高さを思えば、さらに直近の1カ月予報が総じて「気温は高い」と予測するのをみれば、今年は「草木張月」が適切のような気がする。このまま3月を迎えると、異常な「暖冬」として記録に残りそうだ。リフレッシュできた旅行を終え、再び、里山暮らしの生活が始まった。NPO仲間と原木きのこ植菌会や、伐採や薪集めに欠かせないチェンソーの匠による整備(目立てやキャブ調整)と、普段のいそがしさの生活が戻ってきた。暖かさにつられ、もうフクジュソウが咲きはじめている。五箇山でみつけたフキノトウも川崎町でも出始めた。そして我が家にブルーベリー視察団が訪れ、歓声に誘導されるかのようにブルーベリーの赤い芽が膨らみ始めている。この暖かさは「地球温暖化」のせいかもしれないが、「暖冬だ」「酷暑だ」と一喜一憂するより、今は生命を守る温暖化対策が国家の命題ではないだろうか。