■2017活動日誌4月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。コメントをお寄せください。
2017年4月27日(木)晴れ 20℃
手つくりリフォームもやっと終わりました!
桜前線は津軽海峡を渡り北海道へ。桜好きの人も多く、知人も地元の名花を堪能した余韻を抱え、また北へ向かうとのこと。咲き誇る花はどれも華やかで見る人を陽気にする。川崎の地の桜もそろそろ葉桜を迎えようとしているが、我が家の八重桜はやっと開花し、連休中には満開を迎えるだろう。そんな中、我が家のリフォーム(畳替え及び、畳から杉材のフローリングに替えた)もやっと終わった。この機会に不要なものや使わなくなったものを整理しようと思っておりできる限りシンプルな生活を心がけていきたいと思う。ところが工事途中の段階で400Ⅼ灯油タンクの銅管や外の水道管に漏れがあることを発見し、並行して修理したりと、連日いそがしく動き回っている。いそがしいが、なぜか楽しい。やはり”やることがある”や”用事がある”=教育(今日行く)/教養(今日用事がある)の大事さも思い知らされているような気がする。周りの桜のハラハラ散る様子をみていると「花の命は短くて…」。に感傷を覚える。今は七十二候の「葭始生=あしはじめてしょうず」。晩春から初夏へ移ろう季節である。満開のうきうき感と落花のしみじみ感ともサヨナラだ。芭蕉のごとく、さまざまな桜の思い出を胸にすがすがしさだけが心に染みわたるような気がする。
2017年4月24日(月)晴れ 19℃
新ジャガ前線ー芽が出始めました!
コメ、コムギ、トウモロコシは世界の三大穀物だが「四大でんぷん」という言い方もある。この三つと、もう一つがジャガイモだ。原産は南米アンデス。今、「新ジャガ前線」という言葉があるそうだ。2月には九州で収穫が始まり、7月ごろには北海道へ到達するという。今の時期は、近くのスーパーには鹿児島産が並んでいる。この川崎の地ではやっとジャガイモの芽が出始めたところである。そして。生鮮食料用と加工用で品種がはっきり分かれているのをご存じだろうか。家庭料理向けに男爵、メークイン、少し値の張るキタアカリ。加工用ではトヨシロが代表格だそうだ。なかでも替えの利かないのが加工用。だから、こんなことも起こる。一大産地の北海道十勝地方で、加工用ジャガイモを巡って菓子メーカー同士の争奪戦が過熱しているという。昨夏の台風が元凶だ。産地の被害は深刻で、原料不足となった各社はポテトチップスの一部生産休止や終了を強いられた。2年連続の非常事態はどこも避けたいわけだ。程度の差こそあれ品薄は生鮮食料用も同様で昨秋来、高値傾向が続いている。自給自足している我が家では考えられないが、それだけジャガイモは必需品となっている。そんな日本とは逆に、北朝鮮では豊作を伝えられる。それでもなぜか食糧不足と聞く。気の毒だが、いまは食料もあるが、ミサイルや核問題の非常事態が気になる今日この頃である。
2017年4月20日(木)晴れ 20℃
今シーズン最後の薪割で気持ちよい汗を流せました!
今日は今シーズン最後の薪割である。友人が応援に駆けつけてくれて2人でせっせと丸太を薪割機でググツと丸太切り口に20トンのパワーで割っていく。丸太横置きと比べ、縦置きなので結構楽である。2人で世間話をしながら、直近のおなじみの大臣の失言について政治の劣化をなげく。地方創生相が「観光振興のがんは文化学芸員」と言い、復興相が原発事故に伴う自主避難者を「自己責任」と突き放す。政治家の失言にすぐに謝罪するが本音がにじみ出る。政権の雰囲気が言わせる面はないだろうか。いずれ共通して感じ取れるのは、「1強」によって立つ身のおごり高ぶり。あるいは上から目線の威圧感。そんな空気があり、まるで緊張感もない。トランプ氏の出現で、相当荒い発言にも慣れてきたせいかもしれないが、今の世論はなぜ怒らないのだろう。そしてこうした失言があっても安倍政権の支持率が落ちないのはなぜだろう。あきらめかもしれない。政治に期待しないあらわれでもあろう。でも今日は雑木林を駆け抜けるさわやかな風を浴びながら気持ち良い汗をながすことができた1日であった。これで家の前の薪棚もいっぱいとなり、心のやすらぎ(精神安定上)を覚えたような気がする。応援いただいたNさんありがとう!
2017年4月17日(月)曇り 18℃
花に嵐ー桜を散らしてしまわないように!
東京はすっかり葉桜のようだ。ソメイヨシノの開花から満開までは通常7~8日とされるが、東北など北日本では4日ほどと短い。またこの時季は3~5日周期で低気圧が通過することから「花に嵐」がよくある。まさしく昨日は春の嵐であった。せっかく、満開の桜を風雨が花を散らしてしまわないようにと願うばかりだ。川崎の地でももうじき満開を迎えようとしている。釜房湖周辺の桜並木も咲きほこり、青空、湖、白き蔵王連峰とよく似合う風景である。今日は平日でもあり軽トラで薪運搬しながら、パートナーとゆっくりと車窓から桜をめでる。 今月末には孫もやってくるので、それまでは散らないでと願う希望はたぶんかなえられないが、この雄大さを感じとってほしいと思う。花が愛でられる数日間、寄せる思いも人それぞれだろう。桜前線は北へ高地へと進み、県内の名所もこれから続々見頃を迎える。週2回のアルバイトや大工作業も今月で終了する。今度は「たぐいなき思ひいではの桜かなうすくれなゐの花のにほひは」の歌のように気軽にゆっくりと旅にでも出かけたいと思う。
2017年4月16日(日)曇り 23℃
時はいま、土に種まく春だ!
何か新しいことを始めるなら、季節は春がいいらしい。お天気がよいと気分もよく、花香る風に背を押され、心が弾む。今日もよき一日の始まりを念じながら、窓のカーテンを開けて、まだまだ白き蔵王連峰を眺める。いつもと同じ風景ではあるが、心が洗われえるような場面に出会うようでもあり、元気をもらう気がする。薪注文のお客さんがやってくる。薪だなの薪を軽トラに積み込みながら、今年も薪シーズンもそろそろ終わるなあと思いながら、なにか生きがいを感じるようになる。釜房ダムの桜も咲き始め、こいのぼりも気持ちよさそうに泳ぎ始めた。各地はちょうど、小学校の入学シーズンで桜の祝宴の光景が目に映るようだ。これから夕飯のテーブルで、習った漢字をノートに書いて胸を張る子がいるだろう。覚えたての詩をそらんじる子もいるだろう。新たな挑戦に老いも若きも関係ない。パートナーはファームにガーデンにと、いそがしく動き回っている。私も負けずに大工作業にいそしむ。メダカも元気に冬眠から目覚め、泳ぎ始めた。春の色・香り・音を聞きながら、時はいま、土に種まく春だ。さあ、チャレンジ精神を忘れずに何かを始めよう。
2017年4月15日(土)曇り 18℃
山笑う・山滴る・山粧う・山眠る
冬の重苦しさから解放された後の、抜けるような空の青は、希望を感じさせる。青春、青年、青二才の青は、若さや未熟さを表す。スーツの青には信頼や清潔感が漂う。そんな青空が広がる春がやってきた。この1週間近く、大好きな日曜大工や木工作業に集中しており、夜になると疲れがどっと出てバターンキューの日々を過ごしていた。その作業もやっとひと段落し、今日からまた日誌を書き始めた。眠りから覚め、降り注ぐ陽光を目いっぱい受けて、芽吹き始めた春の山。笑うがごとく、と中国の画家は記している。画家の名は郭煕(かくき)。11世紀、北宋の人。「山笑ふ」「山滴る」「山粧(よそお)ふ」「山眠る」。その一文から季語が四つも生まれた。さすがに山水画の大家だけあって、春夏秋冬の自然を、絵や文に写す技量は見事である。本日は小麦の会メンバである佐々木さん一家が転勤で九州の福岡へ引っ越すこととなった。その壮行会も兼ねて仲間が集まり、田舎料理で大いに楽しんだ。東北の楽しい思い出をバックに一杯詰めて、東北の良さ、純粋手つくり小麦の味を噛みしめてほしいと思う。新天地である福岡でも大いに川崎の思い出をひろめてほしい。川崎もいよいよサクラが咲き始める。地域地元の繚乱を大いに満喫していってほしいと思う。
2017年4月5日(水)晴れ 17℃
最高のお天気の中、倉庫のペンキ塗り!
気温も17℃ちかくまで上昇し、まさしく春を通り過ぎたような最高のお天気である。早速、倉庫のペンキ塗りを始めた。ペンキ塗りは事前の段取り、準備が肝心で、これが済めば半分は終わったと同じくらい大事である。そして陽気に促され、部屋で一冬を越した鉢植えを表に出した。挿し木の要領で育てた「金のなる木」(多肉植物)だ。成長が早く、数日後、若葉が陽光に輝いていた。穴あき硬貨を新芽や若葉に通しておけば、大きく伸びた時、お金がたわわに実ったように見える。それが名前の由来になったとか。想像するだけで自然と顔がほころんでくる。周りを見渡せば、もう雪が消えた。緑の息吹が感じられる。「食はその地で味わうのでなければ、本来のうまさには出合えない」との言葉もあるが、山菜をはじめとした、あの萌えるような匂いを嗅ぎながら春の食も待ち遠しい。食の風景は、豊かさのバロメーターといえる。昨年のエンゲル係数が29年ぶりの高水準になった。家庭の消費支出に占める食費の割合を指す。生活が苦しいと高くなる指標とされてきただけに、気になるところではあるが。どうやら、物価の上昇や伸びない収入だけが要因ではなさそうだ。食生活の変化も背景にあるとか。高くつく外食をはじめ、総菜や弁当などの「中食」人気も係数を押し上げているらしい。どこかに金のなる木があるわけじゃない。「食」にほんの少しのぜいたくを探すのもまた楽し。
2017年4月4日(火)晴れ 12℃
桜の開花が待ち遠しい!
各地から桜の便りが届いている。仙台の開花予想は8日とか。市内の公園でもつぼみが黄や緑に色づき始めている。北国に暮らす身には、本格的な春が待ち遠しい。「花みればそのいはれとはなけれども心のうちぞ苦しかりける」(西行)。桜を眺めると訳もなく胸が苦しくなるという和歌に、桜に寄せる日本人の特別な思いを感じる。そこまで切ない感情はないにせよ、開花の知らせには気分を浮き立たせるものがある。桜の語源は諸説ある。その一つは穀物(稲)の精霊を表す「サ」と神が座す場所を表す「クラ」が合わさったとする。冬が終わり穀物の精霊が最初に舞い降りてくる場所がサクラだという。花見は豊作を願う場であったのかもしれない。語源としては少々出来過ぎかもしれないが、待ち遠しいものである。久しぶりにお天気もよく暖かい一日であった。今日はお天気に誘われるようにNPO理事会やら洗車、倉庫の片づけや庭回りの手入れ等、相変わらず動き回っているが、なんか楽しい気分にもなる。明日はお天気がよければ、倉庫の外壁のペンキ塗りを予定している。いずれにせよアウトドア作業は楽しいものである。
2017年4月2日(日)曇り 9℃
手広く扱っていた旅行業者「てるみくらぶ」が破綻した!
新幹線に乗ると、JR東の定期雑誌が椅子前においてある。その雑誌に作家沢木幸太郎さんの紀行便りが掲載されており楽しみのひとつでもある。一切を捨てて旅に出た「私」は朝の知らぬ街を歩き出す。<さて、これからどうしよう…。そう思った瞬間ふっと体が軽くなったような気がした。今日一日、予定は一切なかった…すべてが自由だった>。当時、海外旅行は遠いあこがれであり、お金と勇気が要った。格安航空券と鉄道で夏の欧州を1カ月も回った友人がまぶしかった。それから30年余。今や小さな子どもを連れての海外旅行さえ手軽に行ける時代になった。それを後押ししてくれるのがインターネットで簡単に検索、予約できる格安ツアーだ。手広く扱っていた旅行業者「てるみくらぶ」が破綻した。影響は9万人に及ぶという。楽しみにしていた海外に行けず、支払った代金の弁済はすずめの涙とあっては泣くに泣けない。夢やあこがれを裏切った経営責任は重いが、安売り競争の裏で無理な料金設定や決済方法が業界で常態化しているとの指摘もある。安さはうれしいが、安心して旅行できることが一番だ。大型連休まで1カ月。突然の倒産劇に足がすくむ思いだが、それでも行きたくなるのが旅である。沢木さんは旅に出る人にこんな言葉を贈っている。<恐れずに。しかし、気をつけて>と
2017年4月1日(土)小雨/曇り 5℃
4月新年度も始まり、ピリッとした気持ちでスタートしたが!
いよいよ4月。働いていた頃はまさしく新年度スタートで気持ちもピリッとしたもんだ。今日はそんな気持ちで張り切ってジャガイモ植えと予定していたが、あいにく朝から小雨模様で中止とすることとした。こんな日は家の中で片づけやら大工仕事をしようと思ったいたが、天気のせいもあり、来客が多く情報交換の話が絶えなかった。世界の幸福度ランキングで日本は155カ国中51位だそうだ。国連の今年の報告書によれば1位はノルウェーで北欧や西欧の常連国が続く。14位に米国、22位ブラジル、32位タイ、56位韓国、79位中国。これをどう受け止めるかは人それぞれである。そもそも何を幸福と感じるかは国や個人によって違う。経済成長率やモノの豊かさだけでないのは、誰もがわかっているところでもある。日本は先の大戦で破壊され、原爆まで落とされたのに、今では経済大国となり、世界中で車や機器はみな日本製が多いと聞く。どうしたらそうなれるのか。欧米に比べ中立的で、紛争地で復興の手本とみられている日本は「他の国がどれだけお金を積んでも手に入れられない価値を持っている」と、国際NPOの瀬谷ルミ子さんは著書「職業は武装解除」で書いている。日本人の多くはそれを知らずに、自信を失っているのではないだろうか。改正PKO協力法を含む安全保障関連法の施行からきょうで1年。幸福度147位の南スーダンの今後が見通せないまま、PKO派遣の自衛隊の5月撤収を政府は決めた。日本らしい平和貢献とは何だろうか。他国の幸福度アップを助け、それが日本人の幸福感にもつながる。できれば、そんなふうであればいいと思っているが。