■2014活動日誌7月■
日々の季節の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなど、思いのままに綴ってみました。
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2014.7.31(木)晴れ 29℃
この季節になると、現役時代に仕事で霞が関界隈の中央官庁を汗だくで歩き回っていたころを思い出す。次年度予算の概算要求に向けてのお役人用の提案作業である。久しぶりに外でランチを食べながら、ちょっと昔をふりかえってみた。現政府は「歳出の上限を設けない」と。要求総額は本年度当初の約96兆円を上回り、初めて100兆円を突破する見込みだというから驚きだ。各省庁は8月末の要求締め切り目がけて駆けだしている。ガンバレお役人衆と言いたいところだが、ちょっと待てよ。来春の統一地方選に向けた“餌”の臭いがしないでもない。国の借金が1000兆円もあるし、消費税増税分は社会保障費を含めた財政再建費に充当する約束である。こんなに毎年、歳出が増えてもいいのだろうか。このつけは子供や孫世代に回っていく。原発とともに負の財産を絶対残していってはならぬと思っているが。。。 誰が責任をとるのだろうか?
7月30日(水) 晴れ 28℃
28~29日と家のリビング、キッチン、廊下の杉板のフロアのニス塗りを敢行し、2度塗りも含めて何とか完了した。今までとは違う雰囲気で新鮮な感じがする。今年も半分も終わり「じぇじぇじぇ!」「今でしょ」「おもてなし」「倍返し」思えば昨年は流行語が〝大豊作〟だった。今年はどうだろう。今年上半期の新語・流行語は―と思いを巡らせてみた。「集団的自衛権」。庶民の財布を直撃した春先の「消費税増税」。お騒がせの「STAP細胞」。冬の五輪では「レジェンド」の活躍。スクリーンの「アナと雪の女王」は観客の大合唱を生んだ。ちょっと気になる言葉としては「脱法ドラッグ」改め「危険ドラッグ」。こうしてみると、明るく陽気な昨年のイメージに比べ、今年は何となく重苦しい言葉も目についてしまう。流行語は「時代を映す鏡」とも言われる。その中で「集団的自衛権」だけはどうもいただけない。「国民の命を守るため」と、安倍首相は強調する。だが、命についての議論も説明も十分ではない。今後、自衛隊の任務が拡大すれば、隊員に戦死者が出るのではないか。日本が戦争に巻き込まれる恐れはないのか。命の問題をあいまいにしたまま、先を急ぐ政権の姿勢に危うさを覚える。議論の軽さは命を軽くするのではないかと思う。
7月28日(月) 晴れ 29℃
暑さを表す言葉に炎暑、酷暑、激暑、烈暑、蒸暑、毒暑、猛暑-。列島各地で、うだるような毎日が続いているが、なぜか我が家は周りが田んぼのためか、風が吹き抜けて気温が高くても湿度が低く快適である。この天気を利用して今日は杉板のゆかの汚れが目立つようになり、クリア塗装を行うこととした。パートナーとせっせと床汚れ落とし、マスキングテープ貼り、そしてローラー塗装へと。2~3時間乾燥させた後、おやつがわりに真っ赤に熟れたトマトを丸かじりする。口いっぱいに酸味と甘さが広がる。自然の薫りがする。塩を振り、さらにかぶりつく。暑い夏、冷えたトマトのうまさが際立つ。 風邪予防に役立つビタミンCや抗酸化作用があるというリコピンなど栄養素を豊富に含む。トマトの生育もよさそうで今年は体の中から暑さ対策の補給を行い、健康体で元気に過ごしたい。
7月27日(日) 晴れ 31℃
日本には三つの夏があるという。まずは5月の初夏。次いで梅雨。最後は梅雨明けの盛夏という。「さわやかな夏」から「うっとうしい夏」、そして「うだるような夏」へと季節は移る。日本列島は関東甲信地方まで梅雨が明けたが、残るは東北と北陸だけとなった。第2、第3の夏は日本独特のもので極めて多くの降水量をもたらす梅雨と、それに続く猛烈な暑さ。高温多湿の気候が稲作を可能にしたが、農家はこの時季、水田の草取り、病気や害虫の防除に追われる。夏は労働の季節でもある。一方、ヨーロッパには第1の夏しかない。晴れが多いが、気温はそんなに上がらず湿度も低い。そのため快適な季節に人々はバカンスに繰り出すらしい。私の週末は花火大会、野菜収穫、小麦の脱穀と続きバカンスに思いをはせながら汗を流す。顧問をしている会社から土用の丑(うし)の日が近いこともあり、ウナギが届いた。日本人は昔からウナギを食べてきた。「精がつく」という説は万葉集の大伴家持の歌に出る。夏バテ対策としてウナギを勧めたのは、江戸時代の平賀源内。日本ウナギの希少価値を思いながら、おいしくいただき、この暑い夏を乗り越えたいと思う。
2014.7.24 (木)晴れ 30℃
今日は梅雨明けを思わせるような青空が広がり蒸し暑い一日であった。ラジオのニュースを聴いているとさらに暑さが増してきた。中国・上海の食品会社が、使用期限切れの鶏肉でチキンナゲットを生産し、マクドナルド、ファミリーマートに販売していた。統計を見ると、米国は2013年の鶏肉生産量は約1700万トンで世界1位だった。2位は中国1350万トン。両国は消費量でもワンツーを争うチキン大国である。大量生産、大量販売、大量消費の巨大市場で「生産者の顔の見える関係」など程遠い。「期限切れを食べても死ぬことはない」という従業員の言葉。従業員の子に同じ鶏肉を食べさせられるだろうか。健康被害さえ出なければ、という意識がはびこっている。中国の国における人権の軽さと無縁ではない気がする。田舎暮らしをしていると基本は「地産地消」そして安心・安全で顔の見える食物をいただくのが一番であるという意識が日々強くなっている。
2014.7.23 (水)曇り 30℃ 大暑
梅雨明け間近だが、どんよりとした蒸し暑い一日である。今日は二十四節気の一つ「大暑」で暦の上では1年で最も暑いとされる。気を付けたいのが熱中症だ。作業中は帽子、首回りの保冷剤、そして小まめに水分・塩分を取るようにしている。この強い日差しを受け、ぐんぐん成長する夏野菜の姿を目の当たりすると、キュウリ・ナスの「旬」が夏であることをわかる。「夏野菜を食べると夏バテ防止になる」と知人の栄養士は言う。キュウリやナスは水分が豊富で体温を下げる効果があり、ビタミンCやカロテンを多く含むゴーヤーは疲労回復に効く。特に勧められたのが、ねばねば成分(ムチン)が特徴のモロヘイヤやオクラ。胃壁などの粘膜を保護・強化し消化吸収を助けてくれるという。旬の食材はおいしい上に、その時季に必要な栄養素が多く含まれている。体の疲れ、心配事・ストレス解消に、夏野菜を食べて夏の月や星空を眺めながら疲れを癒やす。そんな自然体の生活もいいもんですね。
2014.7.22 (火)晴れ 25℃
今日、晴天に恵まれ夏の恒例行事となっているジャガイモ堀りを終えた。トウヤ、キタアカリ、ダンシャクと、今年は出来も良くジャガイモかごもズシリと重い。そして、この季節になると、いつものようにハスの花が咲き始めている。川崎町前川から腹帯地区に向かう通り沿いの田んぼの休耕田が色づいている。泥田の中から大ぶりの葉っぱが身をもたげ、露の玉を光らせている。花が葉の間からにょっきりと顔を出している。いまにも開きそうなつぼみがあれば、咲き終わって散る花びらもある。ハチが次々と花の中に飛び込み、蜜を吸っている。通り過ぎる人間の姿には関心なく、ひたすら蜜を吸い集めている作業は、見ているだけでもいとおしい。花を咲かせ、限られた3日間を美しく生きるハス。その蜜を懸命に吸い集めるハチ。それぞれが命を輝かせていまを生きている。身近な生き物のそんな営みを眺めながら、さて私は日々、命を輝かせて生きているだろうかとかと考える。答えるのが難しい問いである。
2014.7.21(月)晴れ 28℃ 海の日
日本の「面積」は世界6位。確かに国土面積は約38万平方キロで世界61位だが、海にも目を向ければ、領海と排他的経済水域は約447万平方キロに達する。日本が豊かな恵みを受ける海洋国だと実感できる数字だ。今日はその恵みに感謝する「海の日」である。昨日、友人から孵化したばかりのメダカをいただいた。今、飼っている金魚とは別の丸い金魚鉢を早速購入し、飼育を始めた。そして童心に返り、パートナーと一緒にメダカの動きに一喜一憂している次第である。今日は梅雨明けを思わせる久しぶりのお天気で、気持ちまでウキウキしてくる。やっと夏らしくなり、セミや鳥の鳴き声も何か、さわやかな心地よさを感じる。2016年8月11日からは「山の日」も制定される。だが、東日本大震災の津波は海の恐ろしさも教えた。恵みと災いの両方を受ける海洋国でもあるが、今住んでいる川崎町の里山の自然の恩恵を受けながら海と山を結ぶ架け橋にする日にしたい。
2014.7.19 (土)曇り&雨 22℃
TBCラジオ番組「アーリーバード」への投稿&リクエスト曲で今週土曜日もスタートしました。今日は朝から雨が降ったりやんだりで落ち着かない天気である。ファームを歩いていると、野菜の周りで子供カエルが飛び回っている。これら子供がのびのびと育つよう祈りたいが、今の日本は本当に世界第3位の経済大国かと疑いたくなるニュースがある。平均的な所得の半分を下回る世帯で暮らす子どもの割合を「子どもの貧困率」という。それが2012年時点で16.3%と過去最悪を更新した。子どもの6人に1人が貧困の状態にあるのだ。「デフレまっただ中の経済状況で子育て世帯の所得が減少したことが最大のダメージ」と、厚生労働省は分析している。金融政策の失敗のツケが子育て世帯を直撃したということだ。特に母子世帯など大人が1人しかいない世帯の困窮は深刻だ。「娘の学用品すら満足に買い与えられない」「食費を切り詰める毎日」と、ある離婚したという女性の話が新聞に掲載されていた。こうした世帯では学費がなくて進学を断念する子どもが多い。国にとっても不幸なことだ。資源の少ない日本にとって人は貴重な資源なのだ。どんな家庭に生まれた子どもでも、学力を身につけ、社会で活躍してほしい。世代を超えて貧困の連鎖を許すようでは経済大国の名が泣く。政府の支援策が望まれる。
2014.7.17 (木)曇り 25℃
朝刊の一面に原発再稼動の記事が掲載されている。今年の夏は全国にある48基の原発がすべて止まったままで、「原発ゼロの夏」を迎えた。この中で原子力規制委は、九州電力川内原発1,2号機(鹿児島県)の再稼働の前提となる審査書案を了承した。福島原発の事故は、甚大な被害を広げた。廃炉作業は遅れ、避難住民の全帰還も先が見えない。事故を教訓とした避難計画の策定や廃棄物処理の難題を抱えながら、判断する最終責任者は誰なのかもあいまいで、不安はぬぐいきれないものがある。一方、不足分の電力を絞り出す火力発電も限界に近い。火力の燃料高騰で貿易収支は悪化している。期待される再生可能エネルギーは、計画自体も滞りがちだ。資源小国の中でエネルギー問題の議論は行きつ戻りつ3年もたつ。集団的自衛権行使の前にやるべき課題がたくさんあり、日本の底力が試される。これを乗り越えねば日本の先は見えてこないと思う。
2014.7.16 (水)曇り&雨 25℃
日本のサポーター代表にブラジルの州政府が表彰状を贈ったという。サッカーW杯の試合後、観客席のごみ拾いをした善行をたたえた。チームは予選敗退したが、マナーでは世界中で評判となり誇らしい足跡を残した。こうした中、日本国内では原発の再稼働推進、特定秘密保護法、武器輸出の原則解禁、解釈改憲による集団的自衛権の行使容認…。巨大与党の力を背景に一政権の独断で国政の根幹に関わる問題に次々と手を突っ込んだ。それぞれ賛否はあるが、民主政治や立憲主義を軽んじる強引な手法には「おごり」がありありと見える。安倍首相の政権運営に対する国民の不信や怒りの勢いは滋賀県知事選挙結果にも出た。「困ったときはお互いさまだから」、「人は一人では生きていけないと実感した」とサポーターはいう。先人の言葉に「施して報いを願わず/受けて恩を忘れず」とある。こうした日本人の“心”を政府の方々に感じてほしい。
2014.7.15 (火)晴れ 29℃
我が家の庭で栽培しているハーブがだいぶ増えてきた。ハーブは独特の香りや風味が持ち味で料理やお茶などで楽しんでいるが、暮らしに潤いと安らぎをも与えてくれる。このハーブテイを呑みながら、ある記事が目に留まった。元NHKアナウンサーの宮田修さんは千葉県長南町の熊野神社宮司をしている。2008年まで39年間、ニュースを読み続けた宮田さんは、常に秒針を気にしながら仕事をしてきた。ストレス解消のため「せめて週末は時計なしの生活を」と選んで田舎暮らしを始めた。大地に種をまき、育て、収穫したものをおいしくいただく。それが「人間本来の暮らし、本当の豊かさ」と思い至り、終の棲家に決めたという。時間を表す言葉として「四六時中」は「いつも、一日中」の意味で4×6=24(時間)を示している。1日、24時間、1440分、86400秒…。時の長さは一緒でも、小刻みにするほど慌ただしさ、気ぜわしさが増すように感じる。宮田さんほどではなくても時折、時間に追われる生活が煩わしくなる。そんなときは、意識的に体内時計の目盛りを大きくし、単位を1カ月、春夏秋冬、10年、四半世紀、一生-。長期的思考で生活を見つめ直し、気分転換を図りたいが、数えてみると、私にはそんなに長期的な時間がないと考えるとまたストレスが溜まる次第である。
2014.7.14 (日)曇り&晴れ 28℃
夏の台風は動きが遅くて暴風雨が長引いたが、台風一過の短い晴れ間に今年はじめてミンミンゼミの声を聞いた。盛夏の到来を知っていそうなセミたちに、梅雨明けはいつになるかと聞いてみたい。ファーム作業(草刈り、収穫)後、遅い昼食をとりながらTVを見ると、国会中継をやっている。集団的自衛権行使についての論戦が行われていた。安倍首相の国民の安全と平和を守るための大義を何度とも同じことを繰り返し答弁している。私自身なぜ今、集団的自衛権が必要なのかまだ理解できない。半数以上の国民が理解できないのに諸外国へ出かけ、理解を得てきたと成果をアピールしている。順序が逆だろうと思いながら空論を聴いてもちっとも前に進まない。多言で滑らかに話しているつもりでも、聴く方が理解できなければ。。。と思いながら「言葉多き者は品少なし」とあるが、上滑りする言葉ではなく、なぜ、今必要であるのかを国際情勢の変化等の抽象論ではなく具体的に説明してほしいと思う。
2014.7.13 (日)曇り&雨 20℃
梅雨の晴れ間に見る空の青とアジサイの青が、どこか通じ合っているようにも思える。湿気の多い季節、雨の中のアジサイのたたずまいは何かすがすがしい気持ちにしてくれる。今日は久しぶりにNPO活動(川崎町の資源をいかす会)に参加した。午後からはあいにくの雨模様であったが、山の空気を思う存分深呼吸してきた。この6月に当NPOのホームページも作成したので、時間がある時でもウオッチしてほしい。降らないと水不足と嘆くくせに、降ると「ぬれる」だの「じめじめする」だのと文句を言ったりする。日照りの後に大地を潤す雨を「慈雨」と言ったり「和雨」との呼び方もある。生き物にとって雨がいかに大切かをしみじみと思っているが、勝手なのは承知の上で雨は程よく降るのがいい。
2014.7.12 (土) 晴れ 29℃
列島各地を襲った台風8号も過ぎ去り、青空が一面に広がりお日様がまぶしい一日であった。大雨被害は免れたが梅雨明けは今月の後半まで伸びそうである。田植えから約2カ月が過ぎた。早苗の緑は日ごと色濃くなり、一面に緑のじゅうたんを敷き詰めたようだ。田んぼでは農家の人たちが草取りに精を出している。昨日、仕事帰りに「震災と文学」と題して小森陽一氏の講演を聞いた。「文学で問う原発の日本/死者の声/生者の言葉/3.11」人間の内面に潜む雄叫びをたんたんと表現している。私は自然と向き合い、自然の声・言葉が多少なりともわかってきたが、奥深い人間の心までは入り込めないし、表現もできない。理路整然とした話の中でも人間を表現するむずかしさをひしひしと感じた。今日はまるで梅雨明けのような蒸し暑い日である。昨日までのそぼ降る雨に濡れたアジサイや晴れ間に香り立つラベンダーの紫色が清涼感を運んでくれた一日でもあった。
2014.7.10 (木) 雨&曇り 22℃
7月としては過去最強クラスの台風8号が接近。気象庁が暴風、波浪、高潮に加えて大雨の「特別警報」を発表し、24万世帯の約59万人に避難勧告が出された。「命を守るため最善の行動を取ってください」というテレビなどの呼び掛けに緊迫感が伝わってくる。その中で植物の本に眼を通していると、お日様を浴びて成長する植物を見て、私は「まぶしい太陽の光を浴び、さぞかし喜んで光合成をしているのだろう」と勝手に想像をしていた。ところがそれはとんでもない勘違いらしい。太陽光がふんだんにあっても、実は光合成でデンプンなどを作るには空気中の二酸化炭素が不足している。さらに多くの植物が太陽光の1/3しか使いこなせないという。光が多すぎると有害な活性酸素がどんどん蓄積する。だから植物はビタミンCやEの抗酸化物質を作るそうだ。植物にビタミン類が多く含まれるのは、太陽の強い光や紫外線から身を守るためだそうだ。そのビタミン類を人間は野菜や果物を食べることで摂取し健康を保っている。この説明を読むと、夏の日差しに耐える植物に感謝と同時に「野菜大好きクラブ」のメンバの健康の秘訣は野菜であると改めて思った次第である。
2014.7.8(火) 晴れ曇り 27℃
フランス全土を自転車で駆け巡る「ツール・ド・フランス」という有名な大会がある。世界最高峰の自転車ロードレースだ。ツール・ドとはツー・オブ(~の旅)の意味を言う。7月5日(土)に英国のヨークシャーで開幕、英国での3ステージを経てフランスへ渡り、時計まわりに一周。27日(日)にパリ・シャンゼリゼで終幕する23日間で開催されます。この大会のTV放送を見ていると、愛車の自転車でこの日本の山や川、城下や農村を駆け巡る風景を思い浮かべると、ワクワクする。そして、季節ごとに多彩で異なる表情を見せる川崎町の山里の自然の中を愛車で駆け抜けた思い出が脳裏に浮かぶ。でも術後は体力がまだ完全には戻らないため、TV視聴で我慢しているが、気持ちだけは昔によみがえる。とにかく体力をつけてスタミナが元に戻るよう回復させ、里山の風景を見ながら田舎の風と匂いを全身に浴びながら思い切って駆け抜けてみたいと思う。
2014.7.7(月) 曇り 23℃
今日は七夕、そして二十四節気の「小暑」である。暑さが次第に本格的になる頃とされている。でも雑木林からはセミの声が、まだ響いてこないが季節は盛夏へと着実に歩みを進めている。今日はパートナーの所用で山形の白鷹に出かけた。ついでと思い、プチドライブでアヤメ祭りの長井、上杉神社の米沢、やっと食べれるようになったラーメン本場の喜多方(坂内食堂)へと目指す。ねじれ太麺に透き通った塩味のスープ、そして口に入れると脂身と甘さで溶けそうな焼豚をいただく。久しぶりの本格的な喜多方ラーメンをゆっくりと食べることができて大満足である。帰りは裏磐梯の自然の緑陰を通りながら、山辺の大樹、川のせせらぎやは優しく涼感をもたらしてくれた。平日でもありどこも空いており、まさしく自然と空間の独占貸切状態である。今夜はキュウリ、トマト、カブ、ブロッコリー、キャベツ、レタスなど体にやさしい食べ物が食卓に並んだ。五感で涼を楽しむことで、これからの厳しい暑さを乗り越えたいと思う。
2014.7.6(日) 晴れ 26℃
梅雨の合間にやっと夏本番を思わせる青空が広がった。予報によれば、あと数日は天気が持ちそうであるが台風も控えている。今日は恒例の小麦の会による刈取り・脱穀を総勢14名で行った。今年はコンバインが新入会員として仲間入りし、大きな戦力となり、1日で完了することができた。会員の稼働負担がだいぶ減り、本当に助かった。あすは七夕。織り姫とひこ星が年に一度会えるというロマンに満ちた日だ。織り姫はこと座のベガ、ひこ星はわし座のアルタイルで、その距離は実に14.42光年。光の速さで14.5年もかかるというから気が遠くなるほど離れている。宇宙ならではの壮大なロマンの物語だ。七夕では短冊に願いを書いて笹竹に飾るのが習わしがあり、今年は昔に返り、何かを書こうかと思う。サッカーのベカルタ仙台の名称でもあるベガとアルタイルの間に横たわる天の川がかかり、宇宙のロマンを夢見てみるのも悪くないのでは。
2014.7.5(土) 曇り 19℃
朝から雲がどんよりと重くつらなっており、小雨も時折降り出している。こんな天気ではあるが、梅採りに多くの仲間(10人)が集まってきた。今年の梅は去年ほどではないが、まずまずの出来で、やや黄色になりはじめているが、梅酒、梅ジュース、梅ジャム(梅干しはやや黄色に熟した方がよい)には最適である。我が家は梅ジュース、梅ジャムで、梅干しは梅干し名人Sさんにお願いしている。今年の夏もこの梅で乗り切りたいと思う。採った後は当然のように我が家で野菜談義を始める。無駄話に時間を費やしたり、仕事を途中で怠けることを「油を売る」という。この慣用句は、ご存じの通り、江戸時代の商売「油売り」の仕事ぶりから来ている。現代での油は今、深刻なガソリン代である。ガソリン価格の上昇で「油を買う」のにひと苦労だ。県内のレギュラーは1リットル160~165円である。値上がりの背景はこれまでの石油ショックと同じく、中東の政情悪化である。特に産油国のイラクは、イスラム過激派の武力攻撃で緊張が増している。10年前の日誌を見てみると109円になったとぼやいていた。それが今では170円に迫ろうとする勢いである。加えて高速道路の休日割引も縮小されると聞く。夏休みの遠出はとても無理。近場で時間をつぶし「油を売る」のが関の山かなあ。。。。
2014.7.4 (金) 小雨 20℃
今日は朝から雨模様で蔵王連峰もすっかり雲に隠れてしまっている。今年の夏は「原発ゼロの夏」である。いま原発は日本で一基も動いていない。それでも節電を呼びかける声の一方で、エネルギーの大量消費がとまらず、福島第1原発事故で現代文明のあり方を問うていたはずであるが、震災後の記憶も薄れてきているようだ。山麓の里山ではホタルが飛び交い始めた。闇が濃くなるにつれ、ゆっくりふわりと一定のリズムで飛ぶほのかな光が数を増しはじめている。カエルの鳴き声だけが響く中、水路や田植えを終えた田んぼに光を映し、幻想的な野外劇を繰り広げている。古典の世界でも夏の夜の闇に飛び交う蛍は多く詠まれている。現代の生活から遠く離れた古典の世界だけど、なぜか心ひかれる。街に出ればホタルではなく、24時間営業のコンビニや広告塔のネオンサインが白い光をこうこうと放っている。このままでいいのだろうか。蛍のひかりに思いを寄せながら、改めて原発ゼロの夏を迎えエネルギー、節電、エコについて考えてみたいものだ。
2014.7.3 (木)曇り&晴れ 27℃
現在、朝食はコメとみそ汁とパンをいただく日の割合はだいたい3:1であるが、コーヒーだけはいつも付き物だ。我が家は豆をひいてドリッパーに適量をセットして機器のスイッチを入れるだけ。同じ豆ではあるが、それでも日々、味の濃淡や味がちょっと違ったりとさじ加減か水加減か、毎朝同じ味を保とうとすると、それなりに至難の業でもある。コーヒーを飲みながら憲法を改めて読んでみる。<日本国民は、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する><この目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権はこれを認めない> これら二つの文の解釈をいくら考えても<他の国が攻撃された場合でも、それが日本にとって一大事だと政府が考えれば、戦いうる>と解釈できるだろうか。素朴な疑問と反対の声が各地で上がっている。高齢者が戦争参加を憂い、若者が「平和憲法の軽視では」と怪しむ。歯止めへの論戦はこれからで、密室での拙速な決定に、待ったを掛けるのは国民しかないと思う。
2014.7.2 (水)曇り&晴れ 26℃
「2014年も半分終わりか」。時の流れは速い。あっという間だ。朝早くからWC杯のサッカー(ベルギー対アメリカ)を見ながらカレンダを見てはたと思った。もう7月にはいったんだと我に返って手前の鈍感さを思い知る。今日は夏至から11日目であり七十二候の「半夏生(はんげしょう)」である。梅雨は終盤、昔なら田植えも終わるころ。農家は休みを取って疲れを癒やしたという。ところがこの時期、草が一斉に伸びて始めており、ひと休みどころではない。草刈り機を担いでファームや農道の雑草を一気に刈り上げる。今週末は、7/5梅取りや7/6麦刈りのイベントが控えているので、その前にと気合いを入れながら、エンジン音の唸りを挙げながら刈り込む。午後からはジリジリと陽射しが照り付けるため、体力のことも考慮し、早めに退散し体力温存モードに切り替えた。刈り上げた後は理髪後の髪形同様に気持ちがいいもんである。手触りの感じられる里山生活をしながら、今年も後半戦へ突入したが、楽しみながら元気に過ごしたいと思う。