■2023 活動日誌8月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2023年8月27日 晴れ
暑い中「ラムネ」がなつかしい!
「暑いですね/体調はいかがですか」が最近の挨拶である。夏は冷たい飲み物が欲しくなるが、郷愁を誘うのにラムネである。ビー玉の栓をプシュッと押せば、泡を立てて吹き出す。「もったいない」と、慌てて口をつけていた。一気に飲もうとすると、ビー玉が飲み口をふさぐ。飲み方にこつがあり、カラカラという音も楽しかった。最近で似た味としてサイダーがあるが、古い人間にとってラムネがなつかしくおいしい。最近では、どこかの観光地で飲んだ記憶があるような…。農林水産省のウェブサイトによると、炭酸飲料を日本に持ち込んだのは黒船のペリー提督。その後、国内でも製造されるようになり、明治後期から王冠栓のサイダーはリンゴ風味の高級品、ビー玉栓のラムネはレモン風味の庶民の味として親しまれたという。ラムネ瓶はイギリス発祥だが、現在、ラムネを作っているのは日本だけ。各国が扱いやすい王冠栓に移行する中、まん丸いビー玉作りの技術を確立した日本では製造が続いた。こんなところにも日本の技術力がある。近年は五感で楽しめる飲み物として海外で人気が高まり、輸出拡大に力を入れている企業も多いという。この暑さ、庶民の味と涼やかな音でしのいでみようかと思い、まずはどこで売っているのかなあ?。
2023年8月17日 曇り/晴れ
「にっぽん百低山」もいいもんだ!!!
「酒場放浪記」でおなじみの吉田類さんは酒飲みばかりでなく、健康的に山登りを楽しんでいる。NHKの『にっぽん百低山』は吉田さんが案内役となり、登山家が挑むような険しい山ではなく、全国各地の身近な低い山の魅力を伝えている。日本百名山・二百名山・三百名山の高い山もいいが、体力と相談しながらお手軽な百低山の登山も楽しそうである。日本一の富士山(3776メートル)や2番目の南アルプス北岳(3139メートル)など3000メートルを超える山もあれば、低くても魅力的な山もある。地元の人に親しまれてきた歴史もあり、番組のサブタイトル通り〈山 高きが故に尊からず〉である。バブル景気に沸いた頃、三高(高学歴、高収入、高身長)が流行語になった。人間も何かと高い方が羨望(せんぼう)の対象となるようだが、高きが故に尊からずである。台風7号一過も何とか過ぎ去り去った。今週末の熊野岳の登山を楽しみにしながら、高かろうが、低かろうが一歩ずつと、楽しみながら健康的な登山を楽しみたい。
2023年8月14日 曇り/晴れ
お墓の多様化をどう考える?
お盆に入った。先祖、故人が眠る墓碑に手を合わせる。普段はあまり意識しないが、父母の墓参りを通して墓と自分との関わりを考えてみた。墓を巡り、色々な方々の話を聞いてみた。それぞれの事情があるものの最後は自分で決めるしかない。墓は不要と言いたいが、なかなか結論がでない。最近は一般の人も墓のあり方についての意識が変化しているようだ。墓の情報サイトが今年まとめた「お墓の消費者全国実態調査」によると、購入した墓の種類では、遺骨を樹木の付近に埋葬する「樹木葬」が51.8%と初めて半数を超えた。「納骨堂」も20.2%と、いずれも従来型の一般墓の19.1%を上回る。少子高齢化や核家族化、単身世帯の増加で、継承者が不要なタイプの需要が拡大しているという。この他、散骨を望んで寺山に散骨しよろしくと頼む。そして、墓は必要ないとする人もおおくなってきた。葬礼の多様化が進む中、自分はどんな永眠の形を望む? 盆の最中、あれこれ思い巡らしてみるのもいい。
2023年8月8日 曇り
熱中症に備え避難が必要な時代になってきた!
「日射病になるぞ」と注意されて育った昭和世代であり、最初に耳にした時は違和感を覚えた。今の時代は連日の猛暑で心配になる「熱中症」。いつ頃から変わっただろう。何かに熱中するのは悪いことではなく、病名に使われるとしっくりこない。以前の記事には「熱中症とも呼ばれる熱射病や日射病」という表現があったが、今は「熱中症」を耳にしない日がない熱中症で亡くなる人も多く、最近は「クーリングシェルター」という施設が設置されている。猛暑避難所”が紹介されていた記事をみた。市町村が事前に冷房を備えた公共施設などを指定し、一般開放する取り組みである。暑さで知られる埼玉県熊谷市は「まちなかオアシス」として、気分が悪くなった人のための一時的な休息所を公共施設に開設。東京・品川区は避難シェルターを設けるなど、全国の自治体で暑さ対策が広がっている。部活動や屋外の仕事、庭の草取りなど熱中するのはいいが、熱には中らないように気をつけたい。温暖化を通り越して「地球沸騰化」と表現される危険な暑さ。台風や豪雨と同じように、暑さに対しても避難が必要な時代になってきた。
2023年8月7日 晴れ
ねぶたの迫力からパワーをいただこう!
今年の夏は本当に体にこたえる暑さである。でも、ねぶたの踊りをみているとなぜか元気になる。体をしならせ、乱舞するハネトらの顔、顔、顔。シャン、シャン、という浴衣に付けた鈴の音まで聞こえてきそうだ。青森の作家棟方志功が、青森ねぶた祭のにぎわいを全長17メートルの絵巻に仕立てた倭画(やまとが)「禰舞多(ねぶた)運行連々(れんれん)絵巻」は1974年、雑誌「別冊太陽」の特別企画として制作された。志功が72歳で亡くなる前の年。古里の大好きなねぶたのすべてを、生き生きと躍動する筆によって色鮮やかに活写した絵をみていると、たくましい人間のエネルギーが伝わってくる。<男も女もない。老も若いもない。幼も稚もない。そんなものは禰舞多の世界にはネッからハッから無いにきまっているのだ>。作品に添えた文章に志功らしい言葉が躍り、自由で開かれた祭りの醍醐味(だいごみ)を伝える。原画は青森市の棟方志功記念館が所蔵し、現在はねぶたの家ワ・ラッセで、パネル展示を目にできるという。来年こそは本物のねぶたを見るためにも、早く宿泊の宿を決めておきたいと思う。そのほかの地域でも夏のお祭りが賑わっている。コロナ禍で、開催中止や人数制限などを余儀なくされた時を経て、夏祭りの多くが4年ぶりにコロナ禍前の姿に戻る。にぎわいよ、再び-。祭りを待ちわびた人たちの熱気で地域が沸いていることだろう。予報によると、気温はまだまだ高い日が続きそうな気配でもある。こまめな水分補給など、くれぐれも体調管理には気を付けて何とか、暑い夏を乗り切りたいと思う。