■2023 活動日誌9月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2023年9月27日 曇り
「デジタル田園都市」構想とは?
都会の反対側にある言葉は何だろう。田舎だろうか。田園でもいいかもしれない。せせこましい都会とは違う、広がりのある景色が目に浮かぶ。田んぼ畑がどこまでも連なる景色は気持ちがいい。無数の実りがそこにある。そう考えると、敬うべき景色である。先ごろ政治の場から、その響きが聞こえてきた。岸田文雄首相は社会を改革していくために「デジタル田園都市」構想を進めるのだと語っていた。似たような田園型政令市という響きは平成の大合併のころよく聞いた。あれは、広い水田地帯と市街地が一緒になってできる構想でもあり意味があったと思うが、それに比べてデジタルが付いた田園都市はどうなのだろうか。具体的なイメージもわかないが、現在、田舎暮らしを通して田舎の魅力を発信しているが、それに近いものかどうかは想像するには難しい。一昨年も岸田首相は演説で触れていた。さかのぼれば自民党の政調会長時代から構想を掲げてきた。東京一極集中を是正するために必要なのだという。地方の活性化につながるのだと説明する。デジタルの力を信じたい気もするが、働き口を生み、にぎわいを生む光明となるのなら歓迎したい。最新のどんな技術がどう地方を変えるのだろう。残念ながら首相がそこまで踏み込んで語ることはない。そろそろデジタルの力を感じたいのだが。。。。「地方創生」が言われて10年近くになるが、いまだに実りを知らない。令和の田園都市構想もスピード感がない。地方に冷たい政治だろうか。このままでは田園ほどの実りは期待できそうにないなあと思っている。またリップサービスで終わるのだろうか?
2023年9月25日 晴れ
宮沢賢治・没後90年を振り返る!
私の好きな作家で詩人の宮沢賢治(1896~1933)の代表作といえば〈雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ〉で始まる「雨ニモマケズ」ではないだろうか。でも最近の天気を考えると、今年の異常な暑さを思うと「異常気象に負けるな」という「応援歌」のように思えてくるようでもある。もっと好きな詩は「永訣(えいけつ)の朝」。2歳違いの妹トシが亡くなった日に作った一編。賢治の唯一の理解者だったトシへの感謝と死別の悲しみを詠んだ。〈あめゆじとてちてけんじや〉の繰り返しが印象的で、雨雪を取ってきてと頼む姿を思い浮かべると切なくなる。トシも薄命だったが、賢治の生涯も短かった。1933年9月21日、37歳で亡くなった。今月で没後90年になる。「永訣の朝」が収められた賢治の詩集『春と修羅』は来年、刊行から100年を迎える。賢治が生前に出した唯一の詩集。刊行した時はほとんど売れず、亡くなった後に声価が高まる。文学や芸術はある意味過酷な世界である。「雨ニモマケズ」は闘病中に書いたとされ、賢治の死去後に発見された手帳に記されていた。5月に見た映画「銀河鉄道の父」ではトシを亡くした後、「書く気力」を失いかけた賢治を励ます賢治の父・政次郎の姿が描かれている。家族の絆が賢治を支え、病床での「雨ニモマケズ」につながったのだと思うと、90年を経ても心に響く賢治の詩には感激させられ、実感する今日この頃である。そんな中、岩手・金ヶ崎の大松沢家の小さな旅9を賢治を思いながら訪ねてみた。
2023年9月15日 曇り
前向きな姿勢こそが健康長寿の秘訣かもしれない!
9月は体の防災月間である。本日15日、胃カメラ検査もやっと終了し異常なしとのことでホット安心している。今月は目の手術を含め病院通いが多くひしひしと高齢化を感じている。あとは内科でビタミンB12補給(9/26)を残すのみとなった。最近、NHKBSで北・中央・南アルプス走破そして富士山周辺のグレイトトレースレースの番組をよく見る。山好きの私にとって血潮が騒ぎ、過酷なレースを食い入るように見ている。最近では冒険家の三浦雄一郎さん(90)が家族や仲間の支援を受け、富士山(3776m)に登った。3年前に病気で脊髄を損傷。手足に麻痺が残ったが、ジム通いやリハビリに励んで日本最高峰の登頂を果たした。まさに鉄人である。健康法には「守る」と「攻める」の2種類があるという。守る健康法はウオーキングやストレッチ、早寝早起き、ラジオ体操、バランスのいい食事などで、日常生活の中で実践する。攻める健康法は、体に負荷をかけて鍛えるトレーニング。健康を保つには体の状態に応じて「守る」と「攻める」意識が必要なのだろう。攻めのトレーニングはなかなか実践できないが、まずは守る健康法を習慣にできればいいのではないかと思う。病気やけがをした時、「治る楽しみがあるじゃないか」と思うこと。〈骨折り損のくたびれもうけ〉とは思わない、前向きな姿勢こそが健康長寿の秘訣かもしれない。
2023年9月12日 晴れ
物価高騰の波が給食にも及んでいる!
緑内障手術も終わり、ちょっとほっとしている。入院は体と頭を休めさせ、失礼だが、ほどよい休養・休息でもあった。手術内容は本HPの手術後メモで記述しているので参考にしていただければ幸いである。久しぶりに外で外食をした。サラリーマンに人気のランチは「早くて安い」。この二つを備えたお店は不思議に味もいい。ただ、今はずいぶん値段が高くなった。千円でお釣りがくればありがたい方でもあり、食後のコーヒーも併せると1500円程度はするようになった。仕方ない。材料費の高騰、燃料費の高騰、そして人手不足。飲食業界だけでなく「トリプルパンチ」が日本経済を直撃している。加えて近年は異常気象に伴う損失も多いのではないだろうか。給料が上がったとしても、子どもの成長とともに必要経費が増える。家計の経費節減は小遣いや食費に向かいやすい。懐が寂しくなり、昼食を抜くサラリーマンがいるかもしれない。でも、育ち盛りの子どもに食事抜きは許されない。特に、給食は学校生活の大きな楽しみの一つ。なくなったら困る。その学校給食で問題が発生した。公立高校などに給食を提供している広島市の食堂運営会社「ホーユー」が給食の提供を突然休止、影響が広がっている。ホーユーは破産申請手続きを進めているという。同社の責任はもちろん問われるが、物価が上がる中、経費節減にも限界はある。給食費の在り方を含め検証は必要だろう。何か問題が起きるとしわ寄せを受けるのは弱者。対岸の火事とせず、給食事業者への目配りを心がけてほしいものである。
2023年9月1日 晴れ
飲みニュケーション 大事なんだけれども。。。。
9月に入り多少、涼しくなると思っていたが、天気予報ではまだまだお天気マークが並んでおり、もう嫌になってきた。今日、昔の友人と昼間にちょっとビールを飲みながらこんな話がでてきた。職場の「飲みニケーション」も最近は機会が減っているという。感染禍が拍車をかけた。日本生命保険が2021年に行った調査では、飲みニケーションが「不要」と答えた人は6割で、4割の「必要」を初めて上回ったらしい。コンプライアンス意識の高まりも理由ではないかと思う。カウンターの机をたたきながら後輩に大声を上げ、カラオケを強いるかつての先輩は今ならパワハラと非難されかねない。飲み会での言動には十分気を付けないといけない時代となってきた。とはいえ、飲み会には効用もある。相手との距離が縮まるし、ストレス発散にもなる。酔った先輩から教えてもらったことは数え切れない。仕事のノウハウや心構え、処世術。人生に必要な知恵のいくつかは、飲み会で酩酊しながら学んだ記憶がある。ただ時代の変化には対応しなければ。飲み会をしなくても、その効用を得る方法はないものか。泥酔した頭で考えてみた。良い知恵は浮かばなかったが、今度の懇親会にでも、もちろん飲みながら話してみたいと思う。