■2016活動日誌11月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。コメントをお寄せください。
11月30日(水)晴れ 11℃
自然と人間のゆらぎのなかでー哲学を考える!
今日は楽しみな講演会であった。まずは冒険家でプロスキーヤーの三浦雄一郎さん。60代半ば、メタボ体形で血圧が高く、狭心症の発作も起きた。医師から「この分なら、あと3年も生きたらいい方だ」と言われた。世界7大陸最高峰をスキーで滑降する偉業を果たし、冒険や探検の世界から退いていた。50代後半まで続けた朝のトレーニングもやめ、飲み放題、食べ放題だった生活のツケが回ったらしい。ここから一念発起し、世界最高峰のエベレストに70歳、75歳、80歳で計3回登頂した。常人では考えられない、まさに高齢者のウルトラヒーローだろう。地道な鍛錬のたまものだが、大きな目標を立てたことが転換点になったらしい。「人は目標を失った時、心の老いが始まる」「冒険心を持つのに、年齢制限はない」と著書に記す三浦さん。85歳の2年後は、ヒマラヤの8千メートル峰からスキーで滑る計画だ。冒険者から目が離せない。そして私の人生の師と仰ぐ哲学者”内山節”さん。経済発展、強い国家、自己責任型個人社会という旧来の価値にしがみつく人々が存在する一方で、自然と人間の「関係」、都市と農山漁村の「関係」等「関係性」を重視し再創造しようという動きや「田園回帰の動きの広がりをしなやかな思想で切り開こうとする構想に私の考えと相通じるものがあり感銘を受けている。両者ともに自然に胸をときめかせながら生きている姿が美しい。
11月29日(火)晴れ 9℃
銀河鉄道で宇宙を巡ってきました!
雪が舞う季節になると、すいとんが恋しくなる。小麦粉を水で練り、適当な大きさに手でちぎって鍋に入れ、野菜と一緒に煮る素朴な料理。冷え切った体を温めてくれる古くから伝わる汁物だ。手元の辞書によると、すいとんは平安時代には既に食されていた。漢字で「水団」と書く。水団子の略。「水飩」の文字を当てることもあるが、京阪神ではところてんの意味になるというから、ややこしい。私が盛岡に住んでいた時は、ひっつみと呼んでいた。薄く延ばしたひっつみのプルンとした食感は、生地を十分に寝かせることで生まれ、ひっつみの名称にもこだわっていた。地域に受け継がれてきた家庭料理を見知らぬ料理の名に戸惑う遠来の客もいるが、すいとんに改める考えはないらしい。「昔はひっつみを『取って投げ』と呼ぶ人もいました」という人もいた。体を温めるひっつみには、庶民の味を支えてきた人々のぬくもりがこもっている。今回の旅行中の山梨では”ほうとう”の郷土料理が美味しい。漢字で「宝刀」と書き、武将の武田信玄自らが刀で具材を刻んだという逸話が残るほどの逸話があり、 太い平打ち麺が特徴で様々な具材をたっぷりと入れ、それらをじっくり煮込むことによりさらなる風味がまします。仕上げは味噌などで味付けしたこの鍋物は体を温めてくれる。花巻の銀河鉄道に乗り、宇宙を巡りながら盛岡・東京・横浜・小諸・八ヶ岳・甲府・仙台と音楽・食欲・芸術の晩秋旅行も無事終わりました。別途小さな旅シリーズで紹介いたします。
11月25日(金)曇り 10℃
AI(人工知能)の進歩は目覚ましい!
今日、IT企業主催の講演会に出かけた。昔の友人等と出会い近況報告やら昔話に花が咲く。スーツを着ると、気持ちは、すっかり昔のサラリーマン気質に返り目が覚める思いでもある。講演の中で人工知能(AI)の「東(とう)ロボくん」のシステムを手掛けた技術研究所の方の話が興味深かった。受験生なら人ごととは思えない話だが、このほど進路変更を迫られたのは、5年前から東大入試突破を目指してきた人工知能(AI)の「東(とう)ロボくん」。今年の大学入試センター模試でも、合格レベルに達することができず、東大を断念したという。物理の偏差値は大幅にアップしたが、昨年健闘した数学は振るわず、読解力には難あり。第一志望の東大合格は難しいでしょう。本格的な受験シーズン到来を前に、こんな現実を突きつけられたら寒さも一段と身に染みるだろう。ただ、成績は難関私大の合格水準まで達していたというから驚く。特に教科書の暗記が得意で、世界史で偏差値67をたたき出したこともある。一方、広範囲で意味を理解しなければならないタイプの問題は苦手だったという。裏を返せば、読解力が問われる分野は人の領域として残っていくということなのだろうか。AIの可能性と限界を探り、AIと共存する未来を描く。そこに「東ロボくん」プロジェクトの狙いがあるという。特に人出不足の医療、介護など幅広い分野で研究が進むAIだが、人と共存しながら未来は人を幸せにするものであってほしいと思う。でも人でしかできない読解力、先見力、洞察力はいつでも磨いておかないと。。。。
11月24日(木)晴れ/曇り 8℃
あんぽ柿の古里を訪ねて!
朝5時半に起きる。ラジオにスイッチをいれる。薪ストーブの灰を取りながら掃除する。小枝や割りばしで火を焚き始め5分ほどするとやっと燃え始め赤い炎が燃え上がる。着替え、布団かたづけをするとちょうど朝日が昇り始める。今年は初雪も早く、ピリット肌寒い。外に出て、バケツにたまった灰や野菜くずをファームにもっていき野菜くず置き場に捨てる。農道を歩きながら白い息がいかにも寒そうであるが、冬の朝は何か気持ちがいい。こうして私の一日が始まる。二十四節気の一つ「小雪」も過ぎた。昨日(11/23)は恒例の福島五十沢あんぽ柿採りの日であった。まさしく年一回の同窓会的な雰囲気の楽しいイベントでもある。今年は16名も集まり、柿採りしながら近況報告、情報交換の場でたちまち笑いの渦となる。そして昼の弁当・芋煮鍋がおいしい。忘年会シーズンに向かうこの時期は、鍋の季節でもある。寄せ鍋、水炊き、ちり鍋、すき焼きなど、日本は鍋物王国。江戸中後期には鉄製鍋が庶民にも広がり、食卓で鍋を囲むことが日常化したらしい。この国の食の場が「囲炉裏」から出発したことが大きく影響しているようだ。加えて、日本は鍋物の材料となる山海の恵みが豊かなこともある。肉や魚、野菜など多彩な産物で作る寄せ鍋は、いろんな味が楽しめるので「楽しみ鍋」の別名がある。やはり鍋は多くの仲間と一緒に囲みながら食べるのが一番である。今年もまた「あんぽ柿」が味わえることに感謝の気持ちでいっぱいである。せっせと皮むきをしながら縁側に吊るす。これも我が家の晩秋の風物詩のひとつとなってきた。12月末には出来上がりますので、どうぞ皆様もいらっしゃってください! 濃厚な甘さが何とも言えませんね!!!
11月22日(火)晴れ/曇り 12℃
いい夫婦の日 - どこからか食事時には来るあなた
11月22日はいい夫婦の日である。そして川柳コンテストも存在する。今年の大賞は「どこからか食事時には来るあなた」。風刺の利いた川柳というよりどこかほのぼのとした内容で何とか親近感も覚える。他にも「人生で一番長く見たい顔」「いい夫婦パパと私のことかしら」などなど。作品を読んでいると、恥ずかしくなるような身近な内容で思わず納得する。夫婦に関する記念日は2月2日の夫婦の日、4月22日の良い夫婦の日、毎月22日も夫婦の日など意外とある。それだけ円満でいてほしいとの願いが込められているのかもしれない。あす23日はいい夫妻の日。何やら夫婦の愛情について考えさせられる2日間にも思えてくる。今日はあいにくパートナーはパートへ出かけ、私はファームでブルーベリー剪定と別々の仕事をしている、お互いを理解しつつ移りゆく季節(秋→冬)の蔵王連峰からの風を背に受けながら、これからのこの地での生活に思いを馳せる。ファームの遠くからOHさんの元気な声が聞こえてくる。朝から地震・津波(福島県沖 M7.4、震度4)であわただしかったが、やっとおさまりホットするひとときでもある。人と人の絆・結の大事さが身に染みて感じた。
11月21日(月)晴れ 13℃
ブルーベリー栽培レベルアップに向けて
新そばのシーズンである。世に食通は多いが、そば好きほど一家言を持つこだわり派はいないと思う。ソバの産地やだしのつけ具合、そして全ソバ(100%)、二八ソバ。食べ方はザルかおろしかなど、互いに譲ることを知らないがそれだけ魅力的な食べ物である。ソバは噛まず、すすって食べるのが通と言われているが、私の場合は術後は二八ソバをゆっくりと噛みしめながら食べるのが味わい深いものとなっている。ファーム作業が終わったころにふらっと出かけてみたいと思う。今日は午前中、悠々ファームにて近くの農家OMさんからブルーベリーの剪定、植え付け(ピートモス、油粕)そして管理方法についてレクチャを受けた。パートナーと2人で実習を通して剪定はさみを持ちながら芽の出る箇所、方向等について教わり、なるほどと思う程、勉強になった。ある程度入門編レベルの知識は持ち合わせているが、次ステップのレベルアップに向けて効果的な勉強会でもあり、おしゃべりしながらコミュニュケーションも楽しく大いに盛り上がった。最後に農家ISさんから、いただいた”もみ殻”を敷き詰めて完了である。これから、ブルーベリー本数を増やし悠々ファームをすこしづつ、ブルーベリーファームにしていきたいと考えている。ブルーベリー仲間も本数と同様に少しずつ増えればいいなあと思っている。まずは野菜大好きクラブの仲間へ声掛けしてみたいと思う。
11月19日(土)曇り/雨 10℃
季節感のある暮らし方、幸せ感のある生き方ー私の理想!
清少納言は「枕草子」で「春は曙(あけぼの)」の後に「秋は夕暮れ」を挙げた。夕日が赤々と差して今にも山の稜線に沈むころに、ねぐらへ飛び急ぐからすたちの風情。風や虫がさまざまに奏でる音に至っては「もう言葉に尽くせない」と。吉田兼好も「徒然草」で雁が鳴いて渡って来るころ、刈り取って稲を干すころなど、「季節の味わいが凝縮されたような景物は秋に多い」と感嘆している。古くから風流人に愛された季節。けれど「秋」は「心」を伴うと切なさを帯びる。「愁い」。うれいには「憂い」の字もある。「『愁い』は悲しみ、『憂い』は心配」に使い分けると手元の辞書にある。この1週間ほどでぐっと季節が深まった。暦の上では冬に入り、外では木々が晩秋の「愁い」を漂わしている。昨日、図書館から借りてきた「評論家吉沢久子の話(CD)」を聞きながら薪ストーブの前でパートナーと大豆の選別作業を行う。「季節感のある暮らし方、幸せ感のある生き方」が身に染みてくるようである。四季を楽しむ、季節の旬を食べる楽しみ、季節とともに暮らす幸せ感、自然とつきあい心豊かに生きる。まさに私達の理想郷としている生き方に思わず聞き入ってしまい感銘を受けた。この年齢になり、自然とともに季節の移ろいを楽しむ心境がちょっぴりわかってきたような気がする。
11月17日(木)曇り 12℃
原発事故によるいじめ問題ー浜風が泣くように吹いている!
タイヤ交換をしながらラジオから原発事故の副作用の事件のニュースが流れていた。東京電力福島第1原発事故で福島県から横浜市に自主避難した中学1年の男子生徒の手記である。小学2年から、名前に菌を付けて呼ばれる、いじめを受けてきた。「ばいきんあつかいされて、ほうしゃのうだとおもっていつもつらかった。福島の人はいじめられるとおもった」。手記の冒頭には、加害児童3人の名前がある。どの名も、いじめる側になってほしいと名付けられたわけではあるまい。ましてや、いじめを日課にして学校に通っていたわけでもないはずだ
小学5年の時には「(原発事故の)賠償金をもらっているだろう」と言われた。同級生らは遊び金を要求した。「ていこうするとまたいじめがはじまるとおもってなにもできずにただこわくてしょうがなかった」という。いじめられていることを何度訴えても「(先生に)むしされてた」。死が頭をよぎったが、「しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた」と記している。なぜ原発事故は起きたのか、どうして賠償金が出ているのか、放射能はばい菌か。一つ一つを子どもたちに語り聞かせる、それこそが先生の役目ではないか。そして原発の副作用が子供の心に染みついていると思うと原発事故の悲惨さを改めて感じる。この時季、浜通りには時折、きつい浜風が泣くように吹いているのではないだろうか。
11月16日(水)曇り 13℃
政府は本当に日本の平和主義と自衛隊員の安全を守る姿勢があるのだろうか!
久しぶりに新聞各紙を見る機会があり、その中で昨年、国民的議題となり世論も盛り上がった「安保法制」の記事がどうもひっかかる。今度、その法律が施行される見通しとなった。政府は、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣する陸上自衛隊に対し、安全保障関連法に基づく新任務「駆け付け警護」を付与することを閣議決定した。駆け付け警護とは、PKOに派遣された自衛隊が、離れた場所にいる国連や非政府組織の関係者らが武装組織などに襲われた場合、武器を持って助けに行く任務だ。しかし、現在の南スーダンの混乱した情勢に照らせば、今回の新任務付与は、日本が平和主義と国際貢献を両立させるために守ってきた重要な原則を、なし崩しにする恐れをはらんでいる。国連が主体となって地域の平和を守る活動に、日本が積極的に貢献していくことは重要である。自衛隊が民間人の安全確保に協力することにも異存はない。そもそも南スーダンに派遣されている自衛隊は施設部隊であり、主な仕事は道路建設だ。治安維持に適した部隊ではない。内戦ともいえる国で道路建設を続行し、隊員を危険にさらすことに国民の理解は得られるのだろうか。前のめりにならず、今の内戦状態では新任務に突き進むのではなく、むしろ撤収を検討すべき情勢である。自衛隊の派遣にこだわらず、日本が南スーダンのために何ができるか、幅広く考える時間も必要である。政府は本当に日本の平和主義と自衛隊員の安全は守る姿勢があるのだろうか疑問である。
11月15日(火)晴れ 19℃
深まる秋ー盛岡三大麺は地域食文化の象徴!
深まる秋。漂泊の俳人種田山頭火は〈あのみちのどこへゆくもみづる山こえて〉と詠んだ。「もみづる」は「紅葉(もみ)づる」「黄葉(もみ)づる」。みちのくの山々も錦のじゅうたんも、そろそろ終盤を迎えている。紅葉は木々が冬の訪れに備え光合成をやめることで起こる。光合成を行う葉緑素が分解されて葉の緑色が薄くなる一方、隠れていた黄色い色素や、葉に残った糖分からできる赤い色素が表に出て色づくのだそうだ。なんと自然の営みのきめ細やかさに感心する次第である。花巻の友人から「盛岡三大麺」セットが送られてきた。わんこそばは、大勢の客にそばを振る舞う「おもてなしの心」から生まれた。盛岡冷麺は朝鮮半島、盛岡じゃじゃ麺は旧満州(中国東北部)がルーツ。地元の人の口に合うように工夫した麺である。麺ほど身近な食べ物はない。日本のどこに行っても、いや世界のあちこちにご当地の麺がある。そこに住む者には日常の手軽な食事。旅行した際、ご当地の麺を食べることも旅の楽しみの一つでもある。麺自体にほとんど味はない。いろいろなソースやスープで調理することで多彩な料理に変わる。そして、そこに絶妙な味を加えるのが、それぞれの麺が地域に根づくまでの物語。土地の食文化や先人の努力で郷土料理として定着するまでの歴史を知れば、食べたときの味わいも増すというものだ。まさに「麺は世界の食事文化を映す鏡である」。
11月13日(日)晴れ 17℃
秋の深まりが心地よい!(悠々ファーム収穫祭)
喪中はがきも届き始め、そろそろ年賀状の準備を、という気持ちになりはじめた。来年の年賀はがきが先日発売された。お年玉くじの1等商品は、これまでの現金10万円か、新たに11万円相当の「セレクトギフト」を選べるようになったのが話題の一つらしい。セレクトギフトは、数々の商品や旅行・体験プランから好きなものが選べ、分割して複数の商品をもらうこともできるそうだ。年賀状には互いの幸福を喜び合う日本人の心性が息づいているのではないかと思う。LINE(ライン)やメールの時代だからこそ、年賀状の手書きの温かさも大事にしたいと思う。11月に入るとともに気温が下がりはじめるが、土日と最高気温が17-18度まで上昇し暖かい日が続いた。恒例の悠々ファームの収穫祭(11/12)もお天気に恵まれた。急遽6人が欠席となり大慌てであったが、大友会長の音頭で秋の宴が始まり、ファーム仲間と楽しく語らい、食べて、笑って、来年もまたがんばろうと多くのエネルギーをいただいた。芋煮鍋、お餅(あんこ、納豆、大根おろし)、焼き芋等を頬張りながら今年1年の出来事を語り合う。地味かもしれないが、里山生活を通して野菜の自給自足の生活の喜びを分かち合う。季節は駆け足で過ぎていく。秋が来れば冬、冬が来れば春は近い。巡る季節が年輪のように重なって人は成長、成熟していく。そう思うと、秋の深まりが一層心地よい。
11月11日(金)雨/曇り 9℃
明日の収穫祭であわただしく動き回る!
明日の収穫祭準備で結構いそがしい。明日は女性陣が少ないため家事労働力が少ないためか、パートナーは朝からあわただしく動き回っている。外は雨模様のため行動も制限されてもどかしい気分となる。ついつい口論も。。。ニュースでは朝からトランプ氏の話題一色である。会社に勤めていた2000年夏、2週間滞在した米ニューヨークで心奪われたのはセントラルパークの緑だった。広大な自然と、それを取り囲む高層ビル群。その眺望こそ、長年夢見てきたものだった世界のビジネス街に驚いたものであった。5番街にはオードリー・ヘプバーン主演の映画で知られる高級宝飾店「ティファニー」。そのティファニーから、まだ誰も着目していなかった「空中権」を買い取り、自社ビルからのセントラルパークの眺望を手に入れたのは、第45代米大統領に選ばれたドナルド・トランプ氏だ。ビルの価値を高め、セントラルパークの商標権も所有するまでに。そして、とうとう国のトップ。その眺め、さぞ誇らしいに違いないだろう。米国の国民は現状の閉塞感漂うムードを打破してほしいと願ったのだろうか。それともビジネス面で証明済みの卓越した先見性と、毅然とした態度に魅了されたのではないだろうか。テロ、貧困、移民、銃犯罪、地球環境、核…。待ち構える難問に立ち向かうには、確かに未知の劇薬を飲む覚悟が必要かもしれない。副作用は怖いけれど。まずは気を取り直して明日の準備にとりかかろう。。。。
11月9日(水)曇り 8℃
トランプ米大統領 - 焚き火で珈琲タイムー至福の時!
クリントン、トランプ両候補の舌戦にいよいよ審判が下る米大統領選。。思えば非難と中傷を繰り返し、弁明と言い訳に終始した。飛び交った無数の言葉には有権者受けする妄言や自己正当化のウソもあった。ただ本質を見抜くのはなかなか骨が折れ、米国もこんなレベルかとあきれ返る。結局はトランプが大統領の座に。どうなるんだろ・・最近珈琲に凝っているが、コンビニで手軽に本格コーヒーが飲める時代になった。わずか100円。ほんの十数秒待つだけで、挽き立て、淹れ立てのコーヒーが飲めるなんて、さすがに便利ではある。でも、味気もなく、ワクワクするような楽しみもない。風味も香りも悪くはないんだけど、コンビニのコーヒーは何か物足りない。やはり、珈琲は時間をかけて手作業でじっくり淹れるべきだ。そのほうが格段においしいし、珈琲を淹れる優雅な時間も含めて、このコーヒーブレイクが何ともホットする時間でもある。家にいるとき、僕は1日に3~4回は珈琲を淹れる。今日は珈琲の師匠である青根在住のチェンバロ製作者である森のマスターと話をする。「じっくりと工場直送の焙煎仕立ての深煎りコーヒー豆をハンドミルで挽き、ペーパードリップでじっくり淹れる」ことがコツであると話す。簡単な自家焙煎は、専用の炒り網を使う方法だ。網の中にコーヒーの生豆を入れ、焚き火にかざし約15分程度揺するだけでいい。焙煎が進むと、コーヒー豆は生豆のときと比べて1.5倍くらのサイズに膨らみ、油が出てコーヒー豆の表面はテカテカと黒光りしてくる。豆をザルに移して、うちわを扇いでコーヒー豆を冷やす。こうして自家焙煎したコーヒー豆を挽き、川崎町青根地区山麓天然水を薪で沸かし、そのお湯をペーパードリップにゆっくり注ぐ。焚き火を囲みながらいただく。これぞ究極のスロー・コーヒーではないだろうか……。3人で意気投合しながら、すっかり森の住人になったような気分になってきた。
11月8日(火)晴れ 14℃
山眠る - ”焚き火用かまど”つくり!
晩秋の里山はひっそりとしている。耳を澄ますと遠くで鳴いている鳥の声がわびしく心に染みる。昨日に引き続き、たき火用のかまどをもう一度作り直しをした。知人Tさん宅にお邪魔して部材(ブロック等)をいただき、庭にあわせたサイズでパートナーと二人であーやら、こーやらとコメントしながら組み立てた。完成後、白い化粧をした蔵王連峰を眺めながら、たき火の赤い炎を見つめ珈琲をいただく。室内とは違うおおらかな感覚で肌寒い空気も気持ちがいいもんである。里山の雑誌をみていると、つる植物の繁殖力には驚かされる。初夏に愛らしい花が一面を薄紫に染めるヤマフジなどは、木々を絞め殺すほどのエネルギーがある。クヌギやコナラなどの自然林、杉、ヒノキの植林樹を問わず、樹木を覆い枯死させてしまうほどの力をもつヤマフジに巻き付かれた木が姿を消し、つるだけが残る。単にめでてばかりもいられない。里山が頻繁に利用されていた時は、つるも薪などを束ねるのに伐採され、農閑期の手仕事の材料にも重宝されていた。光が差し込まないほど深く茂った今、里山は深呼吸もおぼつかなく、豊かな命の恵みが脅かされている。春の「山笑う」に、夏の「山滴る・山茂る」、秋の「山粧う・山飾る」。先人は移ろいに表情を与え、季語として親しんできた。そして立冬も過ぎ、「山眠る」季節を迎えた。しばし眠りにつく山が深い眠りに陥らないよう、たき火をしながら里山生活の楽しみを享受している私たちに何ができるのだろうか。
11月7日(月)晴れ 15℃
立冬 - リンゴ「ふじ」がおいしい季節である!
今日は「立冬」である。朝起きると周りのたんぼ一面は白い霜でおおわれており、寒さも一段ときびしくなってきている。冷え込むと、暦と実感が一致して雪のことを考える。そろそろ車のタイヤを履き替えようかと、案じ始めている。寒さとともにリンゴがおいしい季節になってきた。今日、リンゴ産地青森から、いよいよ真打ち「ふじ」が送られてきた。パリッとしていて、すっぱみが何とも言えずジューシーである。味よし、姿よし。「ふじ」は青森県リンゴの約半分を占める主力品種であり、朝晩の冷え込みが一段と増す今ごろから収穫が本格化するらしく、実りの秋の最終章を彩るふじの赤はひときわ鮮やかである。私にとってリンゴは術後、食事のあとの必需品となり、目にも舌にもおいしい。ニュートンのリンゴから米アップルのコンピューター、ビートルズの英アップル・レコードのロゴマーク、世界的人気キャラクター・ハローキティのリンゴ好きなど、リンゴをめぐる話題の縦横な広がりが楽しい。秋空の青さにリンゴは映えるが、今日は天気も良く紅葉の鮮やかさが一段と映えている。たき火も恋しくなってきた。そんな中、余ったコンクリートブロックで、たき火そして焼き芋、燻製用のかまどをつくってみた。今週末12日の収穫祭(20人参加予定)に向けて着々と準備をはじめた。中高年の大人の遊びもいよいよ佳境を迎える時期となってきた。気持ちよいお天気にめぐまれますように。。。。。
11月4日(金)晴れ/曇り 14℃
間もなく立冬を迎えるー蔵王連峰も初冠雪!
紅葉が里に下りて、間もなく立冬を迎える。冬へと助走を始める11月にはいったが、日本とは逆に暑さがひどくなる国もある。東アフリカ中部の南スーダンは、11月に雨期から乾期へ移る。現地で活動する陸上自衛隊員は、40度を超す酷暑との闘いとなりそうだ。国連平和維持活動(PKO)への派遣が延長され、20日から順次、首都ジュバに送られる。こうした緊迫した中、「口は禍の門」とよく言うが、うかつな言は慎むべし、との教えがありながら、こうも懲りない人は珍しい。環太平洋連携協定(TPP)承認案と関連11法案をめぐり、失言相次ぐ山本有二農相のことだ。「強行採決」に言及して物議をかもし、陳謝してから2週間足らず。舌の根もまだ乾かぬうちに、今度は「こないだ冗談を言ったら(閣僚を)首になりそうになった」と発言した。軽口をたたいたつもりだろうが、とても笑えないジョークだ。無神経極まりない。農家や地方はTPP発効後への不安を払拭できていない。農林水産省のトップなら、もっと切迫感を抱いて然るべきである。自由貿易協定をうたうTPPだが、協定の条文は約6千ページにも及ぶ。ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ米教授は「自由貿易なら3ページで済むはず」と看破する。実は関税撤廃などモノの取引の自由化に関する条文以外にもルールは膨大にある。投資や環境、金融など幅広い分野にわたる。これらは誰を何から守るためのものなのか。国民にどんな影響をもたらすのか。議論を尽くしたとは言い難い。国民が置き去りにされながら、安保、TPPがどんどん新たな解釈という理由で動き出す日本はこのままでよいのだろうか。
11月3日(木)晴れ/曇り 15℃
文化の日 ー 先人の気概の息遣いが聞こえてくるようだ!
11月の別名は「霜降月(しもふりづき)」という。秋の山々は次第に色を濃くし、朝夕の空気は凜として冬近しの気配が漂いはじめている。街中を行き交う人たちの服装も一段と厚くなってくる。きのうから全国的に「ウォームビズ」が始まった。冬場の地球温暖化対策として、暖房使用を抑えるため重ね着などを推奨する運動のこと。夏場の「クールビズ」とセットの省エネキャンペーンでともに2005年にスタートした。そんな少し肌寒い中、経営者のための最新医療セミナー」(がん早期発見・早期治療でより長い健康寿命を目指す)に出かけた。南東北病院、県立がんセンター、仙台厚生病院のがんの先生等による最新のがん医療の現状・将来の方向性を直に聞くことができて、がんを経験した私にとって大変に参考になった。とにかく日々の生活は笑い・食生活・適度な運動により免疫力向上が大事であることを改めて思い知らされた。今日11月3日は文化の日。憲法公布から70年がたつ。秋が急に駆け足になって自然に野山を色づかせているが、改憲の機運は国民なくして決して熟さない。九条と自衛隊の関係、一票の格差、天皇退位… 考えることは多い。行楽へ、芸術へと心誘われる時節、文化の日。自由と平和を愛し文化をすすめる日になるようにと願う先人の思い、そして文化の日にかける気概の息遣いが聞こえてくるようだ。