2018活動日誌12月
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2018年12月29日 曇り/雪 0℃
年の瀬に電気の大切さを考える!
「ポツンと一軒家」というテレビ番組が面白い。周囲に人家のない一軒家を衛星写真を元に捜索し、住人や所有者を取材。思いがけない波乱の人生や地域の歴史が明らかになり、興味深いし、主人公のかたくな生き方を学ぶことも多い。今日は朝から雪が舞い、庭を見渡すと、すでに積雪は30センチを超えている。早速、外に出て雪かきに追われる。こんな程度の雪かきでフウフウ言っているようでは、テレビ番組にあるような深い山暮らしではさぞや大変だと思う。でも、やはり人と人とのつながりは元気をくれるような気がする。お昼から仲間うちで、それぞれ一品料理を持ち寄り、忘年会を開催した。手つくり料理に、手つくりのおしゃべりは楽しい。薪ストーブの赤い炎に揺られながら、身も心も温かくなってきた。話は戻るが、「ポツンと一軒家」を見ていると、水は沢から引いたりしていても電気は通っている。山中に延々と続く電柱が目に入る。そんな所でも電気が送られるのは、供給義務があるからだ。電力自由化後は、一般送配電事業者が義務を担う。山深くだと費用がかさむが、既存の接続設備から1キロ以内に架線する場合なら個人は無償で、事業者が負担する。原資は利用者みんなの託送料。送配電の恩恵をどこでも等しく受けられるように支え合っている。少子高齢化、過疎化による託送料の減少は運営を直撃し、特に過疎の多い地方は顕著だ。今年は北海道全域の大規模停電が発生、甚大な影響を与えた。電気のない日常は、もはや考えにくい。それは大都会でもポツンとある一軒家でも変わりはない。電気の大切さをかみしめながら、こうして、おいしいものを食べたり、大笑いできる仲間との生活に感謝しねばと。。。。。
2018年12月27日 曇り/小雪 1℃
今年もそろそろ仕事納めである!
久しぶりの投稿である。冬至を過ぎて暖かい日が続いていたが、今日あたりから本格的に寒さが戻ってきたように外の風が冷たく小雪も舞い散り始めた。冬至。冬に至ると宣言されては、身も心も縮こまる。しかし、ものは考えよう。一年で日が最も短いこの日が「底」であり、そこから先は、上り調子。むかしの人もそう信じ、思いっきり運気を取り込んだに違いない。ここを境にわずかずつ日脚が伸びる。その伸び幅は一日に米一粒分とも、畳の目一つ分にすぎないとも言われる。人の一歩一歩にも似て、地道そのものだ。それでも間違いなく陰から陽へ道は転じる華やぐ街に、田舎に孫がやってきて、まさにクリスマスジングルのベルが降り注いでいるようであった。♪シャンシャンとトナカイが駆けていく。軽快だ。そのベルに追い立てられる気もする。孫が帰った後は、終活の一環で、不用品の整理並びに売却を行った。大物として、車2台(スイフト、ハイゼットワゴン)を売却して軽1台(展示車の新古車)にする予定である。売却といっても、相手との相当の交渉力、タイミングそしてそれ相当のエネルギーを要することが分かった。でも、ここにきて踏ん切りをつけて年内にすべて売却し代替えの車購入手続きを行った。明日の金曜をもって、家内も仕事納めである。わたしも車関係で晴れやかに明日で仕事納めを完了したい。体力・知力を駆使しながら今年1年も無事に走り抜けたことに感謝しながら、来年もイノシシ対策に悩みながらイノシシの年を迎える準備をしたいと思う。
2018年12月18日 曇り/晴れ 6℃
演奏会は楽しー冬がすぎればまた春になる!
「小春」は、11月も半ばすぎから12月初めの春に似た穏やかな日和を指す。冬の季語である。新日本大歳時記(講談社)によると「初冬というよりも冬の気配がはっきりしてくる頃」とある。「小」という接頭語がついているのは春よりも期間が短く、小さなものをいとおしいと感じる気持ちが込められているからという。今の私は「小春日より」の時期かもしれない。そんなことを考えながら、コンサート会場(日立システムズホール)に向かう。ピアノ・バイオリン・チェロ・クラリネットの4重奏である。200人ほどの観衆と一体感になれるような小さなホールであるが、前から4列目の最高に聞きやすい席である。この4人は東日本大震災復興応援コンサートを今日で30回目となるくらい、日本各地・海外でこうした演奏会を開いている。特に仙台フィルコンサートマスターである神谷さん、ご主人のフランス人のエマニエルさんはいつも仲良く息のあった演奏を醸し出してくれる。音楽は人間にしか味わえない五感をくすぐり、高揚と刺激を与えてくれ創造力の海をみんなで航海するような気分にさせてくれる。ありがとうの感謝の言葉でいっぱいである。いまに冬が来ると思うとちょっぴりもの悲しい気もする。しかし、「冬が過ぎれば又た春になる」と家内が優しくフォロしてくれた。結局、人の一生は、再びめぐってくる「春」で終わるのだろうか。そうであれば、厳しい冬の寒さも乗り切れそうな気持ちがしてくる。春、夏、秋、冬、そして春…平凡な人間の生活に広大な無限性を感じさせる時を送りたい。暖かく穏やかな日を求めて!
2018年12月17日 曇り 4℃
いきなりステーキと第九・宝くじ
年末を彩る「第九」の演奏会が各地で開かれている。日本初演100年を迎え、例年以上の熱気を感じる。それが終われば、これも毎年恒例の「ニューイヤーコンサート」。本場のウィーンでは元日にあり、「美しく青きドナウ」が演奏される。心待ちにする音楽愛好家は多く、私の場合はもっぱら録画しておき、空いた時間にゆっくり鑑賞するのが例年のパターンである。でも本物、生の演奏は迫力やリアル感がすごいのだろうとうらやましがっている。明日は一足先にクリスマスコンサートがある。ニューイヤーに見立てて楽しもうと思っている。街中では通り掛かった売り場でひときわ目立つのぼりが揺れていた。年末ジャンボ宝くじの販売終了が21日に迫っている。当たるまい。いや、ひょっとして…。のぼりが手招きしているように見える。「夢を買う」といわれた宝くじが、苦戦を強いられている。若者の関心が薄れているという。正社員の給料は上がらず、非正規の人はクビにおびえる。夢を買うための元手が不如意とあっては、億万長者への道など夢物語に違いない。売り上げ増に向けてインターネット販売も始まった。パソコンやスマートフォンから原則24時間、買うことができる。当たり外れが画面で確認でき、当せん金は自動で振り込まれる。神棚にくじを供えて願を掛けるのは、時代遅れかもしれない。1等7億円の想定当せん確率は2千万分の1と聞く。言われても、ピンと来ない。さしずめ米俵の中から一粒を見つけるようなものだろうか。一年の締めくくり、米俵の一粒を探してみるとするか。19日は大安でもありそれまで待つか。財布の中身を確かめ悩んでいるようではダメかな?
2018年12月15日 曇り 3℃
すべての色の基調は灰色(グレー)の時季!
今日、午後に2組のお客様がいらしゃった。珈琲を飲みながら、歳を重なるにつけ終活の話題となる。現実として避けてはいられない問題、そしてそんな年齢時期でもあることを自覚してしまう。ブラックリスト(要注意人物一覧)、ブラックマネー(闇金)、ブラックマーケット(非合法市場)、ブラックマンデー(暗黒の月曜日)。ホワイトスワン(白鳥)、ホワイトハウス(米大統領官邸)、ホワイトゴールド(装飾用合金)。「黒」と「白」。それは色合いの違いではなく、「ブラック」にはどこかマイナスイメージが強い。そして侮蔑の言葉として人にも向けられる。ブラックという言葉自体に不吉なイメージがあり、言葉自体に罪と悪のイメージが重なっているのではないだろうか。それでは黒と白を混ぜてみると「灰色」。灰といえば燃え尽きた後の残りかすと思いがちだし、ねずみ色や鉛色などと言い換えたらなおさら重苦しい。近ごろは白髪を染めない「グレーヘア」が流行しているらしい。年齢相応がいい、との主張なら結構なことだけれど「アンチエイジング」と称して加齢を拒む気分も根強そうだ。今の冬の季節は灰色の時季のような気がする。お空を見上げれば灰色の雲に覆われている。ある著名な芸術家の言葉がある。「すべての色の基調は灰色(グレー)だ。パリが好きなのもその灰色のためだし、人生そのものが灰色ではないか」。褒めたのか、理解に苦しみながら空模様をうかがっている。
2018年12月13日 晴れ 5℃
入管難民法を産業界の要請だけで、なぜ国民に問わないのか!
今日も愛車の自転車で仙台市内を駆け巡っている。お気に入りコーヒー店・図書館・銀行・PC教室講師等、街中は行くところがいっぱいある。そして求人の張り紙が最近、よく目につくようになった。政府は来年度からの5年間で働き手が130万~135万人足りなくなるという。だから建設業など14業種を対象に、対策として外国人労働者の受け入れを急ぐ。こんな背景をもとに入管難民法改正案が成立した。少子化が進み、人手不足は深刻だ。現状はそうに違いない。ただ、賃金が安かったり、仕事がきつかったりと、さまざまな困難がある。わざわざ苦労することはない、と対象業種が働き場所として敬遠されるようになった。人手不足の背景には、こんな面もあるのではないだろうか。 だったら外国人働き手をというのでは、厳しい労働環境は続くばかり。まずは待遇改善を図り、それでもなおかつ、というのが話の順番ではないだろうかと思う。そうでなければ今後も日本人の働き手は戻ってこず、既にその芽は見えるものの、外国人に頼らないと成り立たない業種も出てくる。高齢者施設に入ってみれば職員はみんな外国人、公用語は外国語、といった未来を想像してみたりもするのである。賃金未払いや劣悪な労働条件といった、技能実習制度で問題になっているのと同様の人権侵害も起きるのだろう。将来は数十万人規模となる外国人を受け入れる方策が十分議論されていない。今、国の在り方が変わろうとしている。その覚悟を国民に問おうともせず、取りあえず、取りあえず、と産業界の要請だけで進めている今のやり方は、いつか行き詰まり、混乱を招くのではないかと危惧している。
2018年12月10日 晴れ 9℃(東京)
本物の歌舞伎に興奮!
東銀座にある歌舞伎座は開設し130年を迎えた。TV等で時々目にするが、本物の舞台をいつかは見たいと思っていたが、今日、それが実現てうれしい。まずは手始めに幕見席でお手軽料金(\1200)で一幕を。4Fの自由席(90席)でワクワクしながら幕が開くのを待つ。昼の部はAM11よりはじまり題目は「幸助餅」。大阪の花街新町で繰り広げられ、心に染みる上方の人情喜劇である。約80分の間、夢中になり凝視する。面白さも手伝って、もう一幕も追加で鑑賞してしまった。いやあ 面白い。これも齢を重ね、若い時代とは違う楽しみ・興奮度が違うなあと改めて感じ、心の底から楽しめた。これからも東京へ行った際は、幕見席で十分であるので、大いに楽しみたいものである。師走に入り、東京の街並みは忘年会の看板が多く目につく。シーズンたけなわである。ちなみに「たけなわ」は漢字で「酣」と書くように、酒の発酵が進んで次第に甘くおいしくなってきた状態をいうらしい。そこで「物事の盛り」「真っ最中」の意味になるが、宴会などの酒席にはピッタリの言葉だ。ただ度が過ぎれば「酔態」「醜態」をさらす羽目になりかねない。私にとってもう、お酒の旬はすぎてしまったが、酒とはまずは楽しく、おいしい旬の食事と組み合わせながら、付き合うよう心がけたいものである。いずれにせよ、やはり東京は刺激的な街である。
2018年12月8日 雪 1℃(秋田~青森~八戸)
「自然真営道(安藤昌益)」を貫いて!
北国の四季はめりはりが利いている。東北各地を歩いていると、景色を眺めるだけで季節の移ろいを実感でき、新鮮でもある。今日は雪マークであるが、秋田~能代間は曇りがちで雪も少ない。ところが能代を過ぎて海岸線沿いにかけて風雪がきびしくなってきた、うねり、波も高々に岩石にのしかかる勢いである。こちらはまさしく本格的な冬で北上するごとに雪の量が次第に増えてきている。案の定、「リゾートしらかみ号」も青森行きを断念して弘前止まりとなった。今日も代替列車で「川部駅」で乗り換え、やっと青森についた。やはり青森は雪が多い。予定通り週末にかけて大雪警報がでていたが予報通りとなった。でも雪にも負けず、風にもまけず、今度は八戸へ向かう。もちろん八戸城址視察もあるが、一番のお目当ては世界の思想家と言われている「安藤昌益」資料館を訪ねることである。秋田大館出身であるが、京都で医学を修めた後、1744年から15年間、八戸の町医者として活躍した傍ら「自然真営道」を書き、武士が支配する封建社会を厳しく批判した。すべての人々の平等、自然と人間が調和する社会を目指した独創的な思想は21世紀の現在にも通じ、世界初のエコロジストといわれている。北国で町医者をしながら、農村部救済に向けて行動する姿に感銘を受けた。こちらでは、寒い日は「そばかっけ」が昔からの定番料理。「つつけ」と呼ぶ地域もある。薄く延ばしたそばを三角形に切り、鍋で煮る。冷え切った体に熱々の料理は何よりのごちそうだ。厳寒期になると、誰でも旬の味が恋しくなってきた。
2018年12月7日 曇り/雪 3℃(新潟~秋田)
「うしろ姿からまた会いたいとおもう余韻を残す人」になりなさい!
海辺の坂道を上がっていたら雨に遭い、傘を広げた。風にビュウッとあおられた。刺さる風だ。どこから吹くのか、振り返れば日本海がそこにある。重そうな海に立つ白波が新潟の冬だと言っている。今日からまた、新たな旅が始まる。日本海美食巡りがはじまる。新潟から特急「いなほ」に飛び乗り、秋田までの3時間半の優雅なひとときである。駅弁を食べ、缶ビールを昼間から飲んで波音を聞いている。海鮮のつまみが塩辛いがなぜかうまい。新潟はお酒、お米、海鮮がとにかくうまい。鉛色に染まった空からは雨粒が落ちてきた。冷えきった鉛に人肌のぬくもりを通わせるかのごとく、列車の旅はなぜか楽しい。ほろ酔い気分で「RADICO」のイヤホンからは、やがて来る春を音符にのせた、コブシ咲く北国の春が流れてくる。目を閉じれば、それでいい。誰の心にもメロディーが日差しを連れてくるような気がする。心の歌である。気分よく、あと1時間ほどで秋田だなあと思っていると、なんと暴風雨により酒田より運休のアナウンス。どうしようかと時刻表に目を通す。そんな心配をよそに酒田から代行バスが走るという。秋田につく頃は雪がふりはじめ、まさしく日本海の冬である。明日は大雪との予報。五能線(リゾートしらかみ)は大丈夫かなと案じてしまう。あらためて人生を考える。不平不満ばかり言って感謝の心を素直に表せない人は、幸福を逃してしまうのではないか。逆に幸福を引き寄せるのは、おごらず、くさらず、勝ったときに負けた人の心をくみとれる人ではないか。「うしろ姿からまた会いたいとおもう余韻を残す人」になりなさいという恩人の声が聞こえてきた。日本海の荒波が叫んでいるような気がした。
2018年12月5日 曇り/晴れ 11℃(盛岡)
ちいさな城下町は歴史のロマンを感じさせてくれる!
最近、思えばこのごろ、目は遠くにいきがちで、耳は駆け巡る情報をいち早くキャッチてと焦るばかりではいかんと思いながら、電車の発車ベルやアナウンスを楽しんでいる。「足元に咲く花」もきちんと見ねばと思う今日このごろである。平成最後の師走である。気ぜわしさをいさめ、いさめしながらも、五感を研ぎ澄まそう。この冬の音、味、香りをゆっくりと楽しみたい。今日も肩まで雪化粧した岩手山を仰ぎながら、盛岡城を訪ねる。2種類の石垣積みを眺めながら、機械に頼らず、すべて手作業で行った先人の知恵と工夫を感ずる。舟越保武氏の女性のしなやかなブロンズ像(岩手県立美術館)、原敬首相記念館を訪ねてみて、5人もの総理大臣を生み出した岩手の朴訥で広大な風景・文化に魅了されてしまう。岩手銀行の赤いレンガ造りの銀行内に入ったり、手紙館を訪れたりと、こうしてゆっくりと家内と散策できることに感謝している。中津川に架かる下ノ橋~中の橋~上ノ橋を散策しながら、紺屋町・鍛治町・紙屋町と昔の職人たちが連なる格子戸のある町屋を訪れる。そして最後に、盛岡駅近くにある、山陽山陰地方を旅行中にお会いした洋食屋さんのご夫婦の店を訪問し、話し込み、なつかしさを覚える。小さな城下町巡りはなぜか楽しく、想像力を掻き立てるような気がする「ちいさな旅」であった。
2018年12月4日 曇り 15℃
山城に魅せられて!(新潟高田)
都会の道を歩くとなぜか疲れる。特に東京は土が見えず、アスファルトにコンクリート、そして石畳と。普段、土の上では感じない足裏の痛みと疲労感を覚えてしまう。すっかり田舎人となり、東京をはじめとした都会では、もう生活できないなあと感じてしまう。2日大宮にある「鉄道博物館」を孫と見学しながら広大な広さにギブアップ気味である。シンカリオンとかのキャラクター集めに都内の駅のスタンプラリーでせわしなく動き回っている。もうそろそろついていけないなあと感じながらも、久しぶりの再会に疲れも吹っ飛ぶはずであるが。。。12月2日より今年最後の大人の休日クラブを楽しんでいる。孫との再会、そして今回は新潟上越地区の高田城、春日山城の戦国時代の山城の視察をテーマに各地を回っている。地元川崎にある前川本城をきっかけに山城巡りをしながら戦国時代の古人を忍びながら散策している。そして大好きなローカル線(えちごときめき鉄道、信越本線、白新線、羽越線、米坂線)を乗り継ぎながら、初冬の景色を楽しんでいるが、暖かすぎてコートもいらないくらいである。詳細は別途、小さな旅で紹介したいと思うが、今日も地酒と郷土料理を楽しみながら開放的な旅の醍醐味に浸りながら、明日の予定を練っている。