■2017活動日誌2月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。コメントをお寄せください。
2017年2月27日(月)晴れ/曇り 8℃
「まんさく」「ろうばい」春の使者が咲き始めました!
「春浅し」という季語があるが、このところの気温の落差に体がついていかない。暖かい風が吹いたと思えば翌日には寒気が戻る。先日剪定を終えた梅のつぼみも戸惑いつつ、身を固くしているかのようだ。本来、日本に梅は自生しないが、天平時代に遣唐使が薬用として持ち帰って広がったとされる。万葉集などにも数多く詠われ春の花といえば梅が定番だった。ところが平安時代に遣唐使が廃止され、国風化が進むと次第に桜が梅の座に取って代わった。その変化の底に日本人の「ほろび」の美学の登場を見たのは日本文学者のドナルド・キーン氏だ。春をおう歌するように咲き乱れ、すぐに散っていく。そのはかなさ、移ろいやすさに美を感じる心は不滅を求める西洋人の美学と違う点だという。とはいえ、そんな桜より寒さに耐えて咲き続ける梅の方が好きだという日本人は多い。そして我が家の「まんさく」や「ろうばい」も黄色の顔をのぞかせ始めている。あちらこちらで春の使者がやってきているようだ。ユックリズムで来シーズン用の薪や薪棚の準備をしながら春を待つ。梅をはじめとした春の花をめでるように心のゆとりにつながる生活を送りたいものである。
2017年2月26日(日)晴れ/曇り 6℃
第一弾 薪棚完成!(単管パイプ)
日々、日が長くなり夕暮れの時刻もだいぶ遅くなってきた。そのためか、アウトドア作業時間も長くなり、作業も捗るようになってきた。第1弾として単管パイプとクランプを組み合わせて新たな薪棚が完成した。来週は第2弾として大型薪棚製作を予定している。その中で最近の政治劣化の目立つニュースが多くなってきたような気がする。「記憶にございません」。あの有名なフレーズを耳にしたのはロッキード事件だった。衆院予算委に証人として喚問された当時の小佐野賢治国際興業社主が連発して流行した41年前のことだが鮮明に記憶に残っている。偽証罪のリスクがある裁判や議会の喚問でよく使われ、発祥は米国のようだ。以降、国内では東京佐川急便事件で竹下登、ヤミ献金事件では橋本龍太郎の両元首相が共に「記憶にございません」と白を切った。最近これに引けをとらない新しい手法をよく耳にする。「記録の廃棄」である。南スーダンのPKO部隊が「戦闘」を伝えた日報の隠蔽疑惑だ。防衛省は廃棄したと情報を不開示にしたが、実はデータが保管されていた。意図的な隠蔽と指摘されても仕方がないと思う。大阪の森友学園への国有地超格安払い下げ問題。鍵を握る財務局と学園の交渉記録も既に廃棄済みとか。東京都の豊洲市場問題では盛り土の会議録を都側が捏造していた。記憶には忘却、記録には廃棄と捏造が行く手を阻む。現地PKOの日報「大規模な銃撃戦による激しい戦闘」も、政府のバイアスが掛かれば「現地の治安情勢は落ち着いている」と意訳される。かの昔あった大本営もビックリかもしれない。とにかく本当に自分の政治生命しか考えない政治家が多すぎ、将来の日本を語る政治家がいないのが現実でさみしい限りである。
2017年2月23日(木)曇り 7℃
花金=プレミアムフライデーが始まる!
今日は確定申告に出かけた。早めに行って済ませようと思ったが、AM9頃には駐車場はもう満杯状態である。会場でもPCに向かい申告書の投入に多くに人が並んでいる。私の場合は事前に計算し申告書手渡し税務署員によるチェックのみであり、行くと待たずに受付、そしてすぐに5分程度で完了。計算すると2万円程度は還付されるのことでちょっとした小遣いにもなる。終了後、今度はPC設定依頼のコールが鳴る。早速サポートに出かけ、2時間ほどかけて設定完了した。何か、事が終わるとホットし、いただく珈琲はなぜかおいしいものである。広告のコピーは時々の流行を映すといわれている。それだけに生命は短いが、なかには時を経ても生き残り慣用句のようになったのもある。その代表が「亭主元気で留守がいい」。バブル期に入る直前に防虫剤のCMで世に放たれると奥さま方は拍手喝采された。さすがに古びはしたが亭主族にはいまもチクリと痛い冗句ではある。バブルがはじけて死語と化し、時が巡って若者がちょくちょく使い始めたという言葉がある。「花金(はなきん)」。花の金曜日である。土、日と連休になる週休2日制が始まった頃で「あすから休みだ」という解放感が加わって、花金を満喫した。その言葉が復活したとは何だか不思議だ。「プレミアムフライデー」であるが、すなわち花金にほかならない。初回となる明日24日にスタートする。我々も同じく明日は会社同期メンバーによる花金。結局は飲み会ではあるが、消費盛り上げと同時に久しぶりに昔の花金メンバで盛り上がりたいと思う。
2017年2月21日(火)小雪/晴れ 3℃
薪棚つくりに取り掛かる!
今年は西日本の日本海側で大雪が続いている。鳥取市や兵庫県豊岡市では積雪量が80センチを超えたそうだ。そのニュースを聞いて、昔、山形県有数の豪雪地帯で冬を過ごしている知人の話の記憶がよみがえった。 大雪が降ってもそれを恨まず、身をすくめてやり過ごす。助け合い、励まし合って生きていく。「大雪の年は、米の出来が良い」と信じて春を待つ。実際、雪解けが始まり、最上川に雪の塊が大量に流れ出す季節になると「生きててよかった」と思えるほどの青空が広がった。自然環境がどんなに理不尽であっても、それと折り合いを付け、いつか来る春を信じて暮らす知恵と忍耐力。なるほど我慢強い人々の生き方から、多くのことを学ばせてもらった気がする。小雪舞う中、来年用の薪棚製作の準備を行った。今までは知人から融通していただコンクリートパネル(板パネル)を加工して組み合わせていたが、風雨にさらされ、だいぶ傷んできたようである。今度は今までの経験から単管パイプを部材としてジョイントで締め付けるやり方で行いたいと思う。薪棚もそろそろ空き始めたので、薪がなくなり次第、製作にとりかかりたいと思う。こんな手つくりを楽しめるのも田舎暮らしならではである。冬とはいえ、一歩外に出ると、やりたいことがたくさん出てくる。そんな暮らしも、いいもんだと思いながら雪舞う中、ファームから眺める我が家の薪棚と煙突を見ているとワクワクしてくる思いである。
2017年2月20日(月)晴れ 5℃
ふきのとう - 暖かい日・着込む日を繰り返し風景が色づいてくる!
2月も半ばをすぎ、春一番も吹いた。そして18日は二十四節気の雨水。雪は散じ、氷が水に変わるころ。いのち転ずる時季である。薪活動もひと段落しているところへ、”ふきのとうが出ているよ”との話を聞いて、さっそく現地へ出かけてみた。原野の半分程度はまだ雪に覆われているが、目を凝らしてみてみると、枯葉の中にかくれるようにふきの頭が出始めている。まさに春を迎える山野草である。近くの梅林のつぼみも出始めており、まさに枝を伸ばす準備中でもある。深山の、人に見られることもない草木まで、花咲く日を指折り数えて待っているかと思えば、胸の奥からじわりと…。温かくなりかけたところであるが、周りは花粉症で悩まされている人々が多くなる季節でもある。憂鬱なことにスギやヒノキの花粉の予想飛散量は、例年と比べてもやや多いらしい。症状のない人でも、花粉に触れ続けることで発症する場合があるそうだ。マスクやゴーグルも人ごとではないのだが、そのつらさに気づくのは、ずるずる、となって初めて感じる。冬ごもりの生き物たちは、あともう一眠り。暖かな日があり、衣をさらに着込む日がある。風景が色付くまで、しばらくはそんな日を繰り返しつつ、大地も、じわじわと暖まっていくようである。
2017年2月18日(土)晴れ 4℃
風の電話との出会いを求めて時の空間を駆け巡りたい!
だいぶ暖かくなってきたと思ったら、今日は朝からみぞれ気味の冷たい風が吹いている。暖かさや寒さを繰り返しながら春がやってくるんだろうなあと思いながら白い蔵王連峰を眺めた。ニュースで第一生命保険「サラリーマン川柳コンクール」を読んでみた。既に30回を数えるという。筆頭に挙がったのは<落ちたのは 女子力、体力、保育園>。匿名ブログで話題を呼んだ「保育園落ちた」をもじったのだろうが、個人的には悲哀が勝ちすぎているようにも思う 。<効率化 提案するため 日々残業>。大手広告代理店電通の新入社員自殺を機に始まった長時間労働是正の議論が進行中とあれば、「残業」の二文字を見るだけで心が重くなる <ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ?>。バブル上司にゆとり部下。面白いが、危機感が先に立つ。笑ってる場合ではない、という人も多いのではないだろうか。かつてこんなふうなことが言われた。「退職までの賃金が計算できる人生なんて真っ平だ」。サラリーマンを皮肉ったものだが、そんな平穏な人生は雲散霧消した。正社員になることすらおぼつかない時代である。サラリーマン川柳が本当に楽しめたのは、終身雇用に代表される日本型の労働慣行が、かりそめにも生きていた時代かもしれない 。今、働き方も大きな変革期にある。時代の変わり目、しわ寄せを受けるのは常に弱き人々である。こんなことを思いながら、昨日の講演会での詩人「和合亮一」さんの岩手県大槌町の「風の電話」の詩が心に響いてくる。<この土地、この場、この空間、すべてが風の電話。。。。。>素晴らしい時間を過ごすことができて良かった。。。。。
2017年2月14日(火)晴れ 6℃
人生苦あれば楽しみもある!ー だから活動しよう!!
薪を知人Nさん宅に届けるため、軽トラック運転中の中でラジオからこんなコメントが流れていた。「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」の諺がある。人生、苦しいこと、また楽しいことばかりは続かないという意味で、人生訓としては後段の「苦あれば楽あり」と思えば頑張れるが、逆に「楽あれば苦あり」なら遊び呆けていると後でしっぺ返しを食うという戒めでもある。なるほどと思いながら自分の人生を振り返ってみる。今は「苦と楽」の繰り返しだが、だんだん楽が広がってきたような気がする。私の場合は「らく」ではなく「たのしむ」になってきた心境でもある。午前10時過ぎにNさん宅に薪を下した後、今度は3人で「木こり」に変身した。市内の山地とは言え、業者が伐採した木(サクラ、アカマツ、ナラ、シデ等)が山積みになっている。私の目にはまさに「宝の山」と思えるほどのちょうどよい太さの木々が並んでいる。早速、丸太切り・運び出し・積み込みと汗を流した。なんかチェンソーでの伐採は刺激的であり快感でもある。よく友人に胃がない人とは思えないほど元気だし、よく動くなあと言われる。でもこうして日々汗を流していると以前の手術のことも忘れてしまう。「苦あれば楽しいことがいっぱい待っている」と思いながら、今日もせっせと動いている。だいぶ温かくなり春の気配が感じられるようになってきた。帰りに青根温泉”じゃっぽの湯”に浸りながらまったりとした快感と安堵感を味わった。
2017年2月12日(日)曇り/雪 4℃
にぎにぎしく梅の剪定を!-今年も頑張ります!
割合明るい灰色の空から次々に降ってくるこの雪を、昔の人は何と呼んだだろう。ぼたん雪はもっと大きい。粉雪と言うほど細かくもない。そう見る間に雪が降り注いでいる。立春も過ぎて雪の峠は過ぎたかと思ったら、そう甘くはなかった。小雪が舞う中、今日は梅の剪定である。手伝いの仲間が合計10人が集まり、20本ほどある担当毎の梅の木を相手に格闘している。今年もおいしい梅にありつけるには欠かせない作業でもある。なるべく枝を上へ延ばさず、横へ這わせるように垂直に伸びた徒長枝をせっせと切り落とす。切り落としていくうちに見上げる梅の木の上から青空がのぞいてきた。「こな雪/つぶ雪/わた雪/みず雪/かた雪/ざらめ雪/こおり雪」。雪には七つの雪があるといわれている。立春から1週間ほど過ぎて降り続く雪は迷惑この上ないが、その合間から見え隠れする青空は春の香りが漂うような気がする。作業も午前中で終了し、楽しみの昼食タイム。昨夜から薪ストーブの上で煮込んだビーフシチューの温かさが身に染みる。還暦を過ぎた仲間の味わい深い談義が面白い。今年も気心知れた仲間とともに、本物の天然物を相手に格闘する日々が近づいてきている。やっぱり、春はそのものの香りがたまらない。
2017年2月11日(土)曇り/雪 3℃
誕生日ー和ろうそくで火をともす!
昨日2月10日は私の誕生日。誕生日は歳に関係なく何とか照れくさくても、うれしいものである。早速、孫からのお祝いメッセージやら先取りバレンタインチョコが届きうれしくなってくる。そして、祝いの和ろうそくが届く。誕生日の夜を少しでも明るくと贈り主の心遣いが、心に染みる。火をともす。ろうそくの灯は、いのちの火とも思われて… 少しでもこれからの人生、そして足元が明るくなればと。。。
今日は明日(12日)開催される青根温泉の”雪あかり”の雪燈籠つくりにチェンソーを片手に出かけた。雪と火の競演のイベントで今年で21回を数える。ろうそくの炎がゆらぎ、雪が織りなす幻想の世界を見せてくれる。国営みちのく杜の湖畔公園かまくらまつりと一緒に多くの人がいらっしゃることを楽しみにしている。午前中で作業も終了し、午後からは明日の悠々梅林の剪定の準備に取り掛かる。これが終われば、少しはゆっくりできるなあと思いながら、パートナーは明日のビーフシチューの準備、私はチェンソー、はしご、のこ等を車につける。少し疲れはたまっているが、今宵はゆっくり風呂に入り、多くの仲間との出会い・語らいを楽しみにしながら、明日への活力を癒したいと思う。
2017年2月9日(木)曇り/雪 2℃
きこりに変身&ふきのとうも出てきました!
昨日のスーツ姿から今日はきこりに変身。西日本を中心に雪がふるとの天気予報もあり、ちょっと戸惑う。天気予報を見ると午後より雪模様とのことで、午前中が勝負だなと思い、急いでパートナーと軽トラに乗り込む。一目千本桜で有名な白石川沿いの桜並木のつぼみも少し大きくなったような気がする。連日、いそがしさに追われているが、きょういく(今日行くところがある)・きょうよう(今日用事がある)と、これもまた楽しと思っている。最近、月末の金曜に早めの帰宅を奨励する「プレミアムフライデー」が今月24日から始まる。消費を促そうと政府が旗を振り、飲食・レジャー業界などが新たなサービスを企画するが、午後1時や3時で帰れる人がさてどれだけいるのだろうか。安売りでなく「豊かな体験」ができる商品・サービスを提供する趣旨はよい。長時間労働の見直しも大賛成だ。懸念が当たらず、取り組みが定着することを心から願う。帰り際、ふきのとうを見つけた。立春も過ぎ、みちのくも春を迎えようとしている。いそがしさの中、早く帰れるならば、ゆっくりと外の景色や自然の移り変わりを発見できる時間にあててみるのもいいのではないかと思う。田舎暮らしは日々の発見と変化があり楽しいものである。
2017年2月8日(水)晴れ/小雪 3℃
人の名前が思い出せないなあ。。。
今日、久しぶりにスーツに革靴と身支度し、仙台街中へ所用で出かけた。最近、すっかり普段着、作業着に慣れたせいもあり、何か落ちつかない。街を歩いていると、向こうから知った顔が近づいてくる。えーっとナニさんだっけな…以前にどこかで会った、もしくは会社時代の取引先だったか、はたまたご近所さんか。距離を詰めながら、記憶の引き出しを片っ端からひっくり返す。物忘れがはじまる年齢なのだろうか。いや田舎暮らしのせいで自然が友達となり、もう割り切って忘れたのだろうと自分に言い聞かせてはいるが。。。。。でも街中は何か刺激と好奇心を醸し出してくれる。街中はドラックストアやコーヒーチェーンの数が多くなり便利とは言え、どこの地域に行っても同じような街中の風景となり面白味もなくなってきている。そして知人と会い談笑しながら、世間話に注意深く耳を傾けているうちに、何とかお名前を探り当て安堵したが、帰り際に「ではヤマモトさん、そのうちまた」などと別れたのも束の間。しまった、“ヤマシタ”さんの間違いだった…という恥ずかしい失敗も多い。やはり、もう第一線のビジネス界には戻れないなあと思いながら街中を後にした。。。。
2017年2月7日(火)曇り/小雪 2℃
雪の歌には情景を想像させ、心情を重ねさせる不思議な力がある
数日間、東京・房総・伊豆・鎌倉に滞在したが、現地はすっかり春の陽気。街では半袖姿の若者が歩いていたほどだ。当方は厚い防寒着のため汗ばんでしまった。体がすっかり春モードになってしまいそうだった。そうして川崎に帰ってくると、外は雪景色。歩道は凍っていて、ツルツルと滑りそう。東京にはわずかの期間いただけなのに、寒くて雪がある北国の冬にちょっぴりうんざりすることもある。でも雪があってこその冬だと。そして雪を存分に楽しもうと気持ちを切り替えたが、今日の雪交じりの外作業はつらいものがある。船岡の友人Kさんから河川敷に伐採した木があるので、積んでいったらと声がかかる。薪と聞けば即断速攻でパートナーと川崎ー船岡間を2往復して薪を運ぶ。そして薪を見るとなんとなく気持ちが温かくなる。雪の歌を口ずさみながらせっせと薪を軽トラに積み込む。雪の歌は多い。『雪の降る街を』は1952(昭和27)年にラジオドラマの挿入歌として誕生した。台本が短かったため、急場しのぎで1番だけ作られたというエピソードが残る。歌は好評で、後になって3番まで作られたいわれがある。カラオケなら演歌としてばすぐ思い浮かべるのは『雪國』。ポップスなら『なごり雪』や『粉雪』などか。雪の歌には情景を想像させ、心情を重ねさせる不思議な力がある。だから、つい口ずさみながら雪の中を軽トラで駆け抜けた。
2017年2月5日(日)曇り 6℃
手前味噌作り終わりました!
今日は仲間との味噌作り。毎年この時季、手前味噌の手つくりをはじめるが、このおいしさを味わえば、もうやめられない。そして何事にも代えがたいほどの食の魅力がある。安心安全な食物を自らの手で作る。まさしく田舎暮らしの醍醐味でもある。今日のメンバはすべて還暦を迎えているが、日本の南極観測隊が昭和基地を設置してから60年を迎え、まさしく同じく還暦でもある。これまで58次にわたって観測隊を派遣し、隊員は延べ3000人を超えるという。この間、環境や気象、天体などの観測と分析を進め、世界で初めて南極上空でオゾンホールを発見する成果も挙げてきた。南極は人間の活動の影響が最も少ない場所だけに、異変のデータはそのまま人類への深刻な「警告」となる。昨年7月に発表された数値も重い警鐘となった。昭和基地での二酸化炭素(CO2)濃度が危険水準濃度とされる400ppmを初めて超えた。米海洋大気局(NOAA)の南極観測でも同様の結果が出ており、改めて厳しい現実が突きつけられた形だ。国立極地研究所によれば、産業革命以前の地球の濃度は280ppm程度で一定だったという。急速な濃度上昇が続けば、異常気象や自然災害がさらに増える心配がある。トランプ米大統領が地球温暖化対策の新たな国際枠組み「パリ協定」からの離脱を模索していると伝わる。世界第2のCO2排出国のリーダーに危機はどう映っているのだろう。第1次越冬隊長を務めた故西堀栄三郎氏は、南極での探究を「人類に対するわれわれの義務」と書いた。地道な努力を無にする政治であってはならない。還暦を迎え、やっと環境の大事さをわかってきた今日この頃であるが、この環境を次世代へ残す責任も我々にもあるはずである。
2017年2月3日(金)小雪/曇り 6℃
今日は節分ー海の向こうには物議を醸す鬼がいる!
小さな旅より帰宅し、ちょっと一休みしたいところたが、翌日・翌々日とも予定を組んでいたためか連日あわただしく過ごしている、今日は久しぶりに川崎に出向いたが、やはりこちらは冬のままで、旅行中の春モードもすっ飛んでしまった。地形的に日本は南北に長く、太平洋・日本海に囲まれているので、いろいろな季節モードが味わえ、これもまた面白いものだ。午前中から雪かきに追われたが、適度な運動となり寒い中、汗を流すのもいいもんである。そしてきょうは節分。昔から豆をまいて鬼を追っ払い、無病息災を祈る習わしである。近ごろは縁起のいい方角、恵方に向かって巻きずしを食べる趣向が流行しているが、我が家では関係なしで、いつもの田舎暮らしに戻る。5日の味噌つくりに向けて、隣町の村田町の麹屋さんに出向き購入し麹論議でお茶のみタイム。そして参加メンバの各家庭の大豆・塩・麹の分量の区分けに追われた。夕方頃には、やっと薪ストーブで家の中もほんわりと暖かくなってきた。小さな旅2も編集しねばと思いながら薪ストーブの暖かさと独自オリジナル珈琲でゆったり寛ぐ生活が味わえホットしている。海の向こうに何かと物議を醸す巨大な鬼がいる。トランプ米大統領だ。米国第一主義を掲げ日本に難題を吹っかけてくることが想定できるが、安部さんの貢物外交、なんでも従属主義の外交が始まると思うとぞっとする。首脳会談も間近、主体性の無い、この日本を危惧しながら、厄払いが必要ではないかと思っている。
2017年2月1日(水)晴れ 5℃
冬と春の季節を行き来しながら!!
節分、立春の日を迎えるこの時季は冬がいったり春がきたり交互にやってくる。今回の小さな旅先の房総・伊豆地方はすっかり春モードで気温も20度程度まで上昇している。河津さくらもすでに3分咲きとなり、立春あたりには一面の桜色に染まることだろう。しかし旅先より帰えると、仙台はまだまだ冬モードであることを肌で感じる。今日は楽しみの仙台フィルの弦楽四重奏(第1バイリオン、第2バイリオン、ビオラ、チェロ)のコンサートに出かけた。演奏前の5列に陣取り、生の音楽を聴きながらすっかり春モードに浸った。すっかり酔いしれたのも束の間、外に出てみると小雪が降り始めている。降る雪に人知を超えた神秘性を感じるのは、その結晶を見たときである。六角状の氷の粒は、精巧にできたアクセサリーのように、きらきらと光を放っている。古くから雪を「六花(りっか)」と呼ぶのも、四季とともに生きてきた日本人の純粋な観察眼から生まれた由縁でもある。外界はトランプ氏の暴言で世界が揺れている。そして文科省の天下り問題で揺れている。そんな外界のことも忘れながら、雪は日本の色を表しているのではないかと思う。感情もなく落ちてくる結晶を自然体で受け止め、のんびりと広瀬川の白鳥を眺めながら冬のひとときを楽しむかのように自転車で駆け抜けた。