■2016活動日誌2月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。コメントをお寄せください。
2月28日(日)晴れ/曇り 6℃
雪解風(ゆきげかぜ)ー 早春のひんやりした空の下で!
俳句の歳時記で「雪解風(ゆきげかぜ)」という春の季語を見つけた。大きな辞書には雪解の付く言葉が幾つも載っている。屋根からしたたり落ちる雪解け水は「雪解雫(しずく)」だし、雪解け水が集まって流れれば「雪解川」という具合。先人の自然をみる観察眼と感性の鋭さに恐れ入る。久しぶりに午前中はすっかり春モードとなり暖かい陽が注ぐ。パートナーと2人でファームへ出かける。まだまだ蔵王おろしの風は冷たいが、うす曇りの蔵王連峰の雪もだいぶ少なくなってきている。3月の耕耘に備えファームの3か所にある有機肥料(野菜くずと米ぬか)の天地返し(切り返し)を行う。かき混ぜながら芳醇な臭いが漂い、そしてミミズでいっぱいである。これらも土となり大地に返り、豊かな土壌を形成してくれるだろう。早春のひんやりした空の下で、暖かい太陽を待つ。せつない思いと希望を願う気持ちが交錯する。明後日の3月1日は高校の卒業式が行われる。旅立とうとする子どもたちの心境にも、どこか通じるこの季節でもある。冬が行きつ戻りつを繰り返した末、ようやく春を迎える。春はゆっくりと、それでも一歩一歩確実に近づいている。蔵王連峰を眺めながら小さな春とささやかな幸せを感じている。
2月27日(土)晴れ 4℃
悠々梅林 - 春の色に染められている!
白茶けた野山に点々と鮮やかな色が混じり始め、やがて風景が春の色に染められていく。今年はその足取りが早いような気がする。仙台でも梅の便りが届いた。川崎町の悠々梅林も1輪、2輪と開き始め、梅の香が春の訪れをあらわすかのように心地よい良い香りが梅林内に充満している。日々、花の数が多くなってきているようだ。今日は梅の剪定作業。雪のため今年は遅れたが、多くの仲間が集まり、徒長した枝や天に向かって伸びている枝をのこぎりや小型枝払い用のチェンソーで切り落とした。梅を愛してくれている仲間同士で梅の良さを語り合いながら作業にいそしむ。「東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春を忘るな」。平安時代の学者、菅原道真の有名な歌を連想した。右大臣にまで上り詰めたが、政敵に陥れられてはるか九州・大宰府に流された。道真はこの歌を京の都を離れる日に詠んだ。「春の東風が吹くようになったら、花を咲かせておくれ。私がいなくても春を忘れないでほしい」。幼い頃から親しんできた梅に託して、都を去る切ない心が伝わってくる。今年も梅は春を忘れずに開いてくれた。東日本大震災が起きた2011年3月。この時は開花は遅かったが、間もなく咲いた白梅が災害で暗くなりがちな我々の心を慰めてくれた。あれから5年。人も春を忘れるまい。悠々梅林の白梅は今年も人々を楽しませてくれる。
2月25日(木)曇り 3℃
廃線紀行 - 廃線ばかり目立つ国を旅するのはさびしい!
地方創生と叫ばれているが、最近、廃校や廃村そして廃線のニュースを目にすると、自分とは縁もゆかりもないのに、もの悲しさとともに懐かしさを感じる。にぎやかだった子どもたちの歓声、往時そこに暮らした人々の生活ぶりを思わず想像してしまう。運行をやめ、廃止された鉄道路線「廃線」がブームになっている。ノンフィクション作家の梯久美子さんが全国の路線跡をたどった「廃線紀行-もうひとつの鉄道旅」(中公新書)が出版されている。私もローカル鉄道好きであり、早速、この本に目を通してみたいと思っている。廃線に至るにはいろいろな事情がある。戦時中の軍用路線もあるが、多くは戦後の過疎化や自動車輸送拡大で使命を終えた。レールはなくなっても堅固な橋やトンネルが遺構として姿をとどめている。廃線は、特に北海道が多い。鉄道橋等のがそのまま残る姿の写真を見ると何かさびしく郷愁に誘われる。人口減少が続き、地方消滅までが論じられる。将来、廃線は増え続けるのだろうか。滅んだ鉄路は二度と生き返らない。廃線ばかり目立つ国を旅するのは寂しすぎるような気がする。でも心の思い出として胸におさめておくと同時に旅心が沸き起こってきた。
2月24日(水)曇り 4℃
癌患者の10年後の生存率ー 癌は特異な病気ではない!
友人、知人の訃報を聞くことが多くなった。その中でも癌で亡くなった方が多い。私も癌を摘出した経験を持つひとりとして他人事ではない話でもある。先輩は診断を受けてから半年余りで。後輩は検査入院したまま帰らなかった。あまりにも急で、受け入れがたい思いが残る。「ふだん死を意識することがないのは健康だからであり、その忘れていた死を身近にし、生き方を問い直させる特異性を持つのが癌である」と心理学者が言う言葉に思わずうなずいてしまう。確かに宣告された時の驚きは他の病気の比でない。癌の特異性と呼ぶ以外ない。ただ、癌医療は近年、変わった。通院治療が当たり前になり、生活の中で共存する考え方が定着しつつある。国立がん研究センターなどの研究グループが、癌患者を10年間追跡して集計した10年後の生存率を公表した。5年生存率が一般的だが、根治は望めずとも延命を図るのが、癌医療の目標だ。全体では5年生存率より少し落ちるが、胃癌や大腸癌はほとんど変わらない。一方、乳癌や肝臓癌は5年以降も生存率が下がり、部位ごとに差が見て取れる。診断技術の進歩や薬の開発など、癌医療は日々進化している。これから先も一定程度の治療成績の向上は見込めるだろう。癌は老化現象の一つであり、特異な病気ではない。癌を恐れるのは死を遠ざけてきたからではないだろうかと思う。これからは私も癌を恐れず、癌とつきあいながら元気に前に進みたいと思う。
★参考
主な部位別のがんの生存率は次のとおりだ(5年→10年)。
前立腺(100%→84.4%)、乳房(92.9%→80.4%)、甲状腺(91.6%→90.9%)、子宮体(84.9%→83.1%)、大腸(75.9%→69.8%)、ぼうこう(75.4%→70.3%)、子宮頸(75.1%→73.6%)、胃(73.1%→69.0%)、腎臓(73.1%→62.8%)、卵巣(61.0%→51.7%)、肺(43.9%→33.2%)、食道(42.3%→29.7%)、肝臓(34.8%→15.3%)、胆のう胆道(28.9%→15.3%)、すい臓(9.1%→4.9%)
2月23日(火)曇り 8℃
NHKFM「日曜喫茶室」ー はかま満緒さん訃報!
作業小屋を改造しながら、ラジオを聞いていると放送作家はかま満緒さんの訃報の知らせが流れてきた。コーヒーカップの音がなんとも満ち足りた休日の午後を演出していた。NHK/FMの「日曜喫茶室」は、放送作家はかま満緒)さんが“マスター”役 を務め、40 年近く親しまれたトーク番組である。番組のホームページによると第1回は1977年4月10日という。この日は我々の結婚式の日でもあり感慨深い。東京の繁華街からちょっと外れた住宅街 の中にある小さな喫茶店「なかま」に、さまざまな客が訪れて音楽を聴いたり、マスターとの話に花を咲かせるという設定になっていた。はかまさんと常連客が 雑談しているうちに「チャリーン」とドアが開く音がして、その日のゲストが現れる。ゲストは各界で活躍する著名人。そして気軽な調子のやりとりが、何も予定がない午後を充実した時間に変えてくれた気がする。きのうの朝、はかまさんの訃報が伝えら れた。享年78歳。やや早口ながら温かみのある声が久しぶりに記憶からよみがえってきた。冥福を祈りたい。
2月22日(月)曇り 9℃
石川啄木生誕130年 ー キツツキは漢字で書くと啄木鳥
朝、寝ぼけた耳にどこかで誰かがノックしているような音が聞こえる。目が覚めるにつれて、これはいつものキツツキだなと思い出す薪棚に積んだ薪の上で盛んにコツコツやっている。窓越しにそっとのぞくと、後頭部が赤く、羽根に白黒のまだら模様があるアカゲラだ。春の扉をたたく音といえば優雅な響きであるが、鳥にとっては日々の生業といえる。木の皮に穴を開け、その下で冬越ししている虫を探し出す。好物にありついたアカゲラは一心不乱に見えても辺りへの警戒は怠らない。人影が視野に入った瞬間、飛び去ってしまう。薪の表面は見事に穴だらけである。キツツキは漢字で書くと啄木鳥。石川啄木のペンネームの由来だ。生まれ育った渋民の林間にこだまする音には慣れ親しんでいたのに違いない。石川啄木生誕130年を今月の20日に迎えた。幼い頃から「神童」と騒がれ多彩で劇的な26年の人生を送った。岩手から渡った北海道では函館、小樽、釧路と新聞記者として渡り歩く。私も北海道へ行くと自然と啄木の碑に足が向かう。耳になじんだ響きとリズムが啄木の詩歌の基層を成しているのだろうか。近くの青根地区別荘ではログハウスの壁面に穴をあけるやっかいものではあるが、里山でキツツキが飛び回れる環境を残しつつ、啄木のような新しい時代の詩人を育む土壌となってくれることを期待したい。
■一握の砂より
・小島の磯の 白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる
・砂山の 砂に腹這い 初恋の いたみを遠く おもひ出づる日
・いのちなき 砂のかなしさよ さらさらと 握れば指の あひだより落つ
・頬につたふ なみだのごはず 一握の砂を示しし人を忘れず
・たはむれに 母を背負いて そのあまり 軽き(かろき)に泣きて 三歩あゆまず
・はたらけど はたらけど猶 わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る
・友がみな われよりえらく 見ゆる日よ 花を買い来て 妻としたしむ
・ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく
・かにかくに 渋民村は 恋しかり おもいでの山 おもいでの川
・石をもて 追はるがごとく ふるさとを 出でしかなしみ 消ゆる時なし
・やわらかに 柳あをめる 北上の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに
・ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな
2月21日(日)晴れ 11℃
雪の中の花祭り(クリスマスローズ)- 春近し!
陽光が明るさを増してきた。暦の上では「雨水」の節気も過ぎて、そろそろ雪は雨へ、氷は解けて水へと寒気が緩み始める頃であり、2週間後には「啓蟄(けいちつ)」、1カ月後には「春分」が待っている。この雪解けをまっているかののように、川崎町のOさん宅のビニールハウスで「雪の中の花祭り」と題してクリスマスローズ展が始まった。クリスマスローズも様々な品種があり、色もシックなものがあれば、鮮やかな色もありハウスの中は色と香りで春が充満しているようだ。いつも我が家はここから苗を購入し畑に植えて1年後に掘り上げて鉢植えにし、株分けしながらすこしづつ大きくしていく。このパターンを毎年繰り返しているもので庭はすっかりクルスマスローズで占領されてきている。雪解けと言えば、オバマ米大統領が来月、キューバを訪問するという。こちらは「雪解け」の演出しているのだろうか。現職首脳の訪問は何と88年ぶりである。そして冬眠から覚めるかのようにうごめく影がある。核実験に続いて弾道ミサイル発射を強行した北朝鮮、南シナ海で「覇権」を広げる中国、中東混乱の背後で反米色を強めるロシア…。世界情勢の天気図は冬型のまま緊張が緩む気配はない。ひとときでもこの花に想いを寄せて平和の大切さを感じとってほしいと思う。暖かい日差し注ぎ、すっかり春らしくなってきたが、時折、強風が吹きつける。桜前線が北上する3~5月は台風並みの暴風を伴う「春の嵐」が発生しやすい季節でもあり、お天気もこの世界も大荒れにならぬように祈るばかりである。
2月20日(土)曇り/雨 11℃
雨水 ー 水とともに喉元過ぎれば熱さを忘れる政治家が多い!
雨水も過ぎ、周りの雪も雨でとかし始めているが。水とともに喉元過ぎれば熱さを忘れる政治家が多くてあきれてしまう。とっくに忘れてしまったか。安倍政権を支える閣僚や自民党議員の失言・放言が目に余る。「1強」政治の慢心、驕りから生まれた本音であろう。公僕としての資質が疑われる。最近では参院憲法審査会での丸山和水也議員の発言だ。「米国は黒人が大統領になっている。これは奴隷ですよ」。大国のリーダーを「奴隷」呼ばわりする無神経さにあきれる。しかもオバマ氏は奴隷の子孫ではない。「言葉足らずだった」と発言を撤回した。毎度おなじみの失言劇場である。政治家にとって命同然に重いはずの言葉が、こうも軽んじられては政治家としての資質を疑わざるを得ない。安倍晋三首相とて、脛に傷を持つ。2012年11月の党首討論。野党・自民党総裁として当時の野田佳彦首相と対決し、衆院解散を迫った。野田氏から定数削減の「身を切る改革」を条件に突きつけられ、これをのんだ。「国民の前での約束」を、首相はいまだ果たさずにいる。党首討論以来の「因縁の対決」がきのう実現した。「国民にうそをついた」と迫る野田氏。首相は「先送りせずに決めていく」と切り返した。定数10減の実施時期を突如、自民党案の「2020年以降」から前倒しすると表明した。3年余を経過し、2度目の約束である。でも随分と軽い男の契りだ。一国の主としての器の違いを感じさせた場面であった。安倍首相の選挙を意識したパフォーマンス的態度を我々はきちんと見極めていきたいと思う。
2月18日(木)晴れ 12℃
年金積立運用(株安)ー 人のふんどしでツケを国民に回すな!
所用で銀行へ出かけ、地銀の支店長さんとお話する機会があった。その中で年金の積立金運用が悪化している状況について安倍晋三首相が国会で答弁した話となる。まるで人ごとではないか。想定した利益が出なければ「当然支払いに影響する」と年金給付額を減らす可能性を言明した。運用悪化の理由は株価下落だ。株や債券で135兆円を運用しているが、昨夏の世界同時株安で3カ月間に7兆8千億円もの損失を出した。一時戻った国内株価も年明けから15%以上急落し、昨夏を上回る損失状況との見方もある。安倍政権は積極運用を成長戦略に掲げ、株式で運用する比率を5割に倍増させた。高い利回りとともに巨額資金の投入による株高が狙いだった。年金積立金という「人のふんどし」を都合良く使いながら、失敗した場合のツケは国民に回すという姿勢は許せない。年金は皆の老後を支える貴重な財産だ。日本は現役世代が払う保険料で高齢者に給付する方式のため、少子高齢化で重くなる子、孫世代の負担軽減に積立金の備えが欠かせない。ここ2、3年通しての運用黒字はまだ一定あるが、株相場のもうけと損は表裏一体。年金資金がさらされる市場リスクは格段に高まっている。政府自らがマネーゲームに手を染めているようでは、かつて年金改革で掲げられた「百年安心」というキャッチフレーズも吹っ飛んでしまう。先の見えない不安定な日々に気をもみはじめている。これでは世の中ではお金は回らず、家計の財布のひもも緩むはずはないと思う。
2月17日(水)曇り 6℃
こどもをこんなに可愛がる人々は見たことがないーイザベラ・バード
確定申告の時期がやってきた。いつものように医療費の領収書や年金の源泉徴収票を整理しながら用紙に書き込む。年々医療費が年齢とともに増えてきているのがよくわかる。記入が終わったところで珈琲を飲みながら、ある本に目を通した。「イザベラ・バードの日本紀行」(時岡敬子訳)。1878(明治11)年6~9月、東北から北海道まで踏破した英国人女性である。東京→粕壁(春日部)→栃木→日光→会津→新潟→小国→置賜(山形県南部)→山形→新庄→横手→久保田(秋田)→青森→函館→室蘭→白老・平取(アイヌ部落)→函館→横浜と約4か月をかけて日本各地を巡る。「これほど自分の子供たちをかわいがる人々を見たことはありません。だっこやおんぶをしたり、手をつないで歩いたり、ゲームをやっているのを眺めたり、いっしょにやったり、しょっちゅうおもちゃを与えたり、遠足やお祭りに連れていったり、子供がいなくては気がすまず、また他人の子供に対してもそれ相応にかわいがり、世話を焼きます。「日本奥地紀行」にそう記したバードが、それから140年近くたった現在の日本を見たらどう思うだろう。保育所に防音壁を設置する費用を政府が補助する、と先日、新聞が報じていた。園児の声を「騒音」と感じる住民と、トラブルになるケースがあるためだ。高い防音壁で取り囲まれた施設の写真は何とも寒々しい。母親が電車やバスにベビーカーを持ち込むことの是非が問われたのも記憶に新しい。子育てを「遮断」するような社会が行き着く未来とはどんなものか。少子化に悩む日本。子どもに厳しい国で果たして子どもは増えるだろうか。当時世界をリードする大英帝国と、貧しいけれど家庭のささやかな幸せを慈しむ日本と、どちらの暮らしが豊かなのか。バードは比べたに違いない。明治からこのかた日本は一体子育てでどれほど進歩したのだろうか。育てにくい環境になってきているのではないだろうか。
2月16日(火)晴れ 8℃
バレンタインデー - コミュニケーションを深める日
大切な誰かのことが気になる。チョコレートが主役になるバレンタインデーを迎えた。最近は、女性から男性への愛の告白の日という意味合いが薄れているという。男女にかかわらず友達や家族に感謝を伝え、日ごろの気持ちを分け合ってコミュニケーションを深める日に移り変わってきたらしい。今年は 日曜に当たったが、職場で今日、義理チョコの配布があった。そして息子の嫁からも贈り物をいただき思わず思わずニンマリとしている。広辞苑によると、ローマの司祭だった聖バレンタインの記念日に贈り物をする習慣は、日本では1958年ごろから流行したという。チョコを売るために洋菓子店やデパートが仕掛けたらしい。最近は、チョコに恋心や感謝の気持ちを込めるだけではなく、友達に贈る「友チョコ」や自分へのごほうびの「自分チョコ」も増えているそうだ。家族で楽しむためにケーキを買う人も多いという。洋菓子店の繁忙期はクリスマスというイメージが強いが、実はバレンタインの売り上げの方が大きいらしい。洋菓子業界がバレンタインを育てたのなら、節分の日に巻きずしを丸かぶりする恵方巻きは、和食業界やデパート、スーパーなどの仕掛けたとのこと。ちょっと前までなじみがなかったが、あれよあれよという間に全国区になった。食を通して人の気持ちも和むならば、この仕掛けも大成功であろう。寒いこの季節にバレンタインを通してひとを思うやさしい気持ちになれればなおさらいいもんである。
2月15日(月)晴れ 9℃
自転車は清々しい - 春はもうすぐ!
今日、運動も兼ねて自転車で広瀬川経由して仙台方面へ向かう。昨日の暖かさとは違い、川を通り抜ける風は頬にささるような冷たさである。周りの風景はすっかり雪溶けして少しづつ春に向かっているようで白鳥も気持ちよさそうに泳いでいる。自転車をこぎながらアメリカ大統領選挙の話題がポケットラジオより聞こえてくる。極端な排外主義を唱える共和党のトランプ氏は、時代の波に乗り遅れ気味の白人労働者の心をつかんでいる。対する民主党。自称「民主社会主義者」サンダース氏に勢いがある。ウォール街を敵視し、貧富の格差解消を訴えて若者の熱狂的な支持を集める。資本主義の総本山であるアメリカ。世界の1%が残りの99%よりも多くの富を持つといわれる時代の課題を、そっくり映し出しているような大統領選である。昨年の今頃中国を訪れたが、お隣の中国では延べ29億人の民族大移動の春節(春運)がやっと終わる。日本で「爆買い」する富裕層が話題となるが、その裏にある貧困問題は春節と密接に関係している。春節は中国が抱える矛盾を浮き彫りにしている。この日本でも貧富の差・格差社会が昨年から大きな問題になっている。何事もアメリカ追従し、目先の経済優先政策を追い続けるこの日本。将来の子孫のためにも先送りは許されない問題を我々は真剣に考えねばと思う。すばらしきこの日本が自力で生き続けられるように。。。。
2月14日(日)曇り 18℃
手前味噌つくりも最終日 ー 笑顔の表情が素敵である!
今日は気温が18℃まで上がり、まるで初夏の陽気のようである。でもこの季節、生暖かい空気は何か気持ちが悪い。周りの田畑の雪も解け始め、夕方ころには黒い土の顔を出し始めた。田畑も春の表情を表し始めたみたいである。今日でいよいよ手前味噌つくりも最終日である。6組の仲間が訪れ大豆に麹に塩と自分なりの味加減で手前味噌の表情を醸し出し、その人の笑顔の表情が重なっているようにも思える。人相は人の生きざまを映し出す。年齢を重ねればその分だけの哀楽が刻まれ、人となりの雰囲気がにじむようになる。昔の人は「顔つきで大体分かる」と言っていたものだ。そうはいっても、第一印象で人生を読み解くことは簡単ではない。一見とっつきにくい仏頂面でもふっとした笑みに温かい安心感を覚える時もあれば、快活な笑いに打算的な冷たさを感じ取ることもある。そんな中、今日訪れた面々の表情はいずれも笑顔、笑顔。手あかのついていない表情、楽しそうで、優しそうで、幸せそう。久々に爽快な気分に浸った。笑いは日常生活でありふれた行為である。だが、意識するかしないかで自分も周囲も心の色が変わる。「人生で最も無駄な日は一度も笑わなかった日だ」。フランスの思想家シャンフォールの言葉が思い浮かぶ。考えてみれば、人は笑顔を見たくて仕事をし、笑顔を与えたくて努力する。人生あれこれ悩む究極の帰着点はここにある。そんな感謝の気持ちで休日を過ごすことができてうれしい。今後もふれあう人々の笑顔をみることを楽しみに、笑顔が奪われる時間をなくせればなあと思っている。
2月12日(金)晴れ 8℃
青根「雪あかり」- 作業準備中でーーーーーす!
今年はやはり、春の訪れが早いようだ。近くのファームのあぜ道で地面から顔を出したフキノトウを刻んでみそ汁に入れた。いつもより1カ月は早い気がする。今日は朝から暖かい日差しが注いでいる。2/13に開催される青根地区の第20回「雪あかり」の雪灯篭つくりにNPOの一員として参加した。大きなバケツに雪を入れて固め、ろうそく用の穴をチェンソーで切り取る。気温が高くなり雪がくずれないかと気を揉みながら慎重に作業を行った。まわりの雑木林をながめると立ち上る春の香りが漂うような良い天気である。明日も気温が高くなる(予報では13℃)とのことでちょっと心配でもある。でも来週は雪とのお天気マークがついており、まだまだ北国の春はすんなりとは来ない。被災地の復興の歩みに似ているのかもしれない。あと1カ月で、東日本大震災の発生から丸5年を迎える。6年目からは「復興後期」として一人一人の本格的な生活復興を考える時期に入る。少しでも復興のスピードを上げてもらいたい。ころころ変わる復興大臣や現場を知らない環境大臣のお粗末な政府の対応もあり心配も一層つのる。これからは何度かドカ雪が降って本当の春がやって来る。ある方は「芽出し前の大雪は豊作の兆し」ともいう。冷え切った地面の温度を上げてくれる布団だという。この雪解け水は、被災地の海に森の恵みも運んでくれるものと信じている。
2月11日(木)晴れ 5℃
「末は博士か大臣か」- 劣化が著しい中、建国記念日を迎える!
「末は博士か大臣か」。今はほとんど聞かない。子どもに説く栄達の目標と実態が懸け離れてしまっいるからだろう。博士の方は昨年、新型細胞の研究論文不正で株を下げた。一方の大臣の値打ちは下げ止まらず劣化が著しい。執務室で現金を受け取った大臣の辞任に続いて問題が次々と。その一。高市早苗総務相の「電波停止」。放送局が政治的な公平性を欠く放送法違反を繰り返せば電波停止を命じる可能性がある、と国会で答弁した。自民党はこれまでも放送局に選挙報道の公平中立を求める文書を送ったり、NHKや民放の幹部を呼んで事情聴取したりした。同党議員からは「マスコミを懲らしめるには広告料収入をなくすのが一番」との暴言もある。その二。丸川珠代環境相の「何の科学的根拠もなく時の大臣が決めた」。福島原発事故後、民主党政権が定めた年間被ばく線量の長期目標について講演でそう言ったと報じられた。被災地はどう受け止めただろうか。女性登用はいいが、お粗末な大臣である前に国会議員として恥ずかしくないのだろうか。その三。島尻安伊子沖縄北方担当相の「はぼ…何だっけ?」。北方領土の「歯舞群島」が読めなかった。いずれも担当大臣の資質が問われる発言だ。そして、若手議員の育児休暇ではなく不倫休暇。こんな不見識が続いていては株と同様に自民党株の下げが止まらないのではないだろうか。とにかくあきれてしまうが、そんな中、今日、建国記念日を迎えた。この国は大丈夫だろうか?
2月10日(水)小雪/曇り 3℃
春隣 - 色彩あふれる春はもう隣に居る!
時折すがすがしい晴れ間がのぞく。雪原に淡い水色の濃淡が広がったり、雪壁のくぼみがかすかな山吹色の点描画を描いたりしている。日がだんだん高くなり、雪の色が変わると、光の春は到来したと思う時もある。今日、宮城大学の帰りに久しぶりに隣にある宮城県図書館に立ち寄った。平日でもあり。空いておりゆっくりと図書コーナーを巡る。本年のモットーで掲げた「少欲知足」に少しでも近づきたいと思っている。ランチをいただきながら図書館の外の雑木林に目をやると残り少なくなった白い雪が光の反射できらきらと輝いている。いつもネットからの学びも楽でいいが、書籍を通した学びは腹の底に染み渡るような気がする。「春隣」と書いて「はるとなり」。同じ冬の季語でも、「春遠からじ」や「春近し」といったやや客観的表現より、わが家のそばに春が来たと実感させてくれる。冬枯れの木々も、ただ厳寒を耐えているわけではない。多くは寒さを経験して初めて休眠から目覚め、その後に感受した光や熱の累積が一定量に達すると、秋に作っておいた芽の基を膨らませる。バッケも桜もみな、寒さが開花のスイッチになるのである。冬は春の支度。「春隣」には、そんな含みもありそうだ。開花準備と考えれば、自分にとっても大切な経験に思え、勉強に前向きになれる。色彩あふれる春はもう隣に居る。さあ、あとひと踏ん張りしよう。
2月9日(火)曇り 4℃
ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカ氏-貧乏とは、欲が多すぎて満足できない人のことです!
相場の世界では申年や酉年は値動きが激しいといわれている。まさに「申酉(さるとり)騒ぐ」である。東京株式市場で大発会早々から連日、乱高下が続いている。株価に関係ない私の暮らしの中でも「抜け目なく」という言葉はずいぶん浸透しているように思う。何かを買う前には、ネット検索に何時間もかけて、わずかな差の最安値を求めたりもする。ふるさと納税に大勢が群がるのは、実質的に寄付額以上の立派な返礼がもらえるからでもある。実生活での暮らしを振り返ると、生活の重心が「得したい」という気持ちに近づいている。正反対の生き方をしているのが、1年ほど前まで南米ウルグアイの大統領だったホセ・ムヒカ氏だ。当時は「世界でもっとも貧しい大統領」と呼ばれていた。質素な暮らしぶりや信条は「ホセ・ムヒカの言葉」(双葉社)に掲載されている。豪華な大統領公邸には住まず、報酬のほとんどを寄付した。資産は自宅農場と30年近く使っている車1台のみという。「貧乏とは、欲が多すぎて満足できない人のことです」とは言い放っている。まさにあたっている言葉である。本をめくると「お金があまりに好きな人たちには、政治の世界から出て行ってもらう必要があるのです。彼らは政治の世界では危険です。(中略)お金が大好きな人は、ビジネスや商売のために身を捧げ、富を増やそうとするものです。しかし政治とは、すべての人の幸福を求める闘いなのです。お金があまりに好きな人たちは、政治の世界から出て行ってもらう必要があります」とある。こちらは、申年早々から世間を騒がせている政界の面々(甘利さん)に贈りたい言葉である。
2月8日(月)晴れ/曇り 4℃
お互いさま - 台湾南部の地震被害に義援金を!
日本では会社・地域内でよく「お世話さま」とか「お疲れさま」「おかげさま」という言葉が使われる。敬意を表す接頭辞の「お」と接尾辞の「さま」が付く言葉はなんか心をほっとさせてくれるような響きがある。どこか温かく、やさしく、ぬくもりが感じられる。相手の置かれている状況への配慮も感じられる。英語でおなじような意味で「ギブ・アンド・テーク」という言葉があるが、どうも計算や思惑めいたニュアンスがあるようにも聞こえる。「お互いさま」にはそうしないではいられぬ欲得抜きの人間の情があるように思える。困った時にその言葉とともに手を差し伸べられたら、どんなに心強く、ありがたいだろうか。台湾で大きな地震が起き、亡くなった方も出ている。倒壊した集合住宅では、救出作業も続いている。五年前の東日本大震災で苦しむわれわれに真っ先に支援の手を差し伸べた台湾である。多額の義援金もいただいた。今度はわれわれの番である。「お互いさま」には、なぜ敬意の「さま」がつくのだろう。たぶん、そういう名の優しい神さまがいらっしゃるのではないだろうか。「互」という漢字は縄を巻きとる器の形を表しているという。ある時は、困った相手に助けの縄を投げ、こちらが困った時は投げてもらう。そういうことで世の中はうまく回っていけたならいいと思う。今度はこちらが縄を投げるときである。できる限り太い、助けの縄を一刻も早く、台湾に投げ掛けたい。それこそ「お互いさま」であり、わずかではあるが小生も小遣いの一部を早速義援箱に入れた。多くの皆さんのご協力をお願いしたいと思う。
2月7日(日)晴れ/曇り 6℃
三寒四温 - 黄色の蝋梅が咲き始めました!
立春も過ぎて、青空がのぞく日々が続いてきた。暦の上で春の始まりとされる日であるが、寒さはまだ厳しいが、これからは三寒四温。少しずつ春の足音が近づいてくる。明るさを増す空に誘われ、春が動きだしているのを見つけるのは楽しい。春の暖かさに誘われるかのように多くの知人が訪れる。珈琲を飲みながら、近くの山では黄色の蝋梅が咲き始めたよとの話を聞いて早速出かけてみた。なんかうれしくなるような可愛い花びらでもある。〈窓あけて窓いつぱいの春〉との詩があるが、天気の良い日は窓をいっぱいに開けて、春の気配を取り込みたいところではあるが、日本人の4人に1人くらいはそうもいかない。あの煩わしいスギの花粉が舞い上がる花粉症の季節の始まりでもある。花粉症には「400度の法則」がある。元日から毎日の最高気温を足して400度になるころ、本格的に花粉の飛散が始まるという。ことしは年明けから暖かい日が続き、花粉の飛散も早いかと気をもんだが、先月下旬に寒波が到来し、少し遅れたらしいが、この計算は気象台にお願いしよう。そして春と言えば桜。桜の花芽は夏に生成されて眠り、冬の低温にさらされて目覚める「休眠打破」があって初めて開花の準備をするらしい。人も桜も厳しい冬を乗り越えて、美しい花を咲かせてほしいと思う。
2月6日(土)小雪/曇り 5℃
リンゴは医者を遠ざける - 味噌/へそ大根つくりに追われる!
最近、食事した後、腸が重く食物が消化しきれないでいるみたいである。そんなときはいつもリンゴを食べる。しゃかしゃかという音だけでも消化を助けてくれるような気がする。カリカリとした淡雪のようにふわふわした食感で、いくら調子が悪くてもリンゴはすんなりと私の体にも収まってくれる。リンゴは食物繊維やカリウムが豊富で、私にとって「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」のことわざ通りで、必需品でもある。今日も朝から、友人知人から頼まれた味噌つくり(約大豆7㎏)やへそ大根つくりに追われた。手馴れているとは言え、他人様のものでもあるので気が抜けない。そして薪ストーブ用の薪補充運搬、駐車場の雪かきもせねばと、朝からいそがしく動き回る。毎週土曜日ラジオ番組「アーリーバード」(7:00-9:30)に投稿したコメントが渡辺アナから聞こえてきた。ちょっとうれしくなり元気をもらった気分になる。作業終了後には本HPの小さな旅(北海道の旅)も編集せねばと次々とやることが出てくる。県内ではインフルエンザが流行しはじめている。うがい、手洗いなどの予防対策を徹底すると同時に、体に優しい食事とゆっくりとお風呂につかりしっかりと睡眠をとりたいと思う。明日はゆっくりと休養する一日に充てようかとパートナーと話し合っているが、でも日々忙しくしているとリンゴと同様に病気知らずになるような気もする。
2月4日(木)晴れ/曇り 7℃
今日は立春 - 河津桜が満開/ダイヤモンド富士が現れた!
昨日の節分は、いわば旧暦の大みそか。冬から春へと季節を分けるこの日、福豆をまいて邪気を払い、今日の立春からが新たな年で無病息災を願う。近ごろの節分は、すっかり恵方巻きがメーンの行事食になったが、私はいり大豆の香ばしさも懐かしく、捨て難い。年齢の数だけ食べるのが苦しくなってきたのも現実ではあるが。。。生活の変化や少子化、核家族化もあり豆をまく家庭は減っているという。家中の戸を開け「鬼は外、福は内」と叫んでいた頃がなつかしい。声は大きいほど効き目があるとかで昔は家族で豆まきが楽しみだった。そして立春にあわせたかのように今日は気温も上昇し6~7℃に上昇した。春近しの便りが届く。昨年、お花見に行った静岡の河津桜では満開の便りが届き、全国の桜開花予報も発表された。そして東京からは富士山のダイヤモンド富士(太陽が昇った時又は沈む時、太陽が富士山の頂上と重なり、富士山の頂上付近がダイヤモンドのように光る現象)が見られたとのニュースが流れてきた。3年前に間近で見た富士山の美しさが脳裏に浮かんでくる。今の季節、逆さ富士は午前中、ダイヤモンド富士は夕暮れの16:10頃が最高のタイミングである。雪化粧した富士山が朝日や夕日で紅色に染まる姿は感動そのものであり、言葉より写真そして目に焼き付けておきたい光景が今も思い出される。この感動がたまらず、また旅に行きたくなってきた。(写真:富士山は2013.1.29、河津桜は2015.2.26)
2月3日(水)晴れ/曇り 4℃
武田氏の軍学書「甲陽軍鑑」ー 人は城、人は石垣、人は堀
外は雪原がひろがり、暖かい陽射しがそそぎ、雪原が陽に照らされキラキラと光輝いている。雪かきしながら川崎の地にて冬の季節寒を満喫している。夕方、知人のIT会社の社長と懇親しながら、社長が好きな武田信玄の話となる。「人は城、人は石垣、人は堀」。戦国大名武田信玄の言葉として、武田氏の軍学書「甲陽軍鑑」に記されている。さらに書ではこう続いている。「情けは味方、あだは敵なり」信玄は本拠地に城を築かなかったことで知られる。家臣の働きこそが国を守る要。人材を登用し能力を発揮させるためには、温情で接し恨みを持つことのないように、との戒めであると語る。この例えが、組織長としての人の活用も含めて経営マネジメントの苦悩が如実に現れているような気がする。そして政治の世界でも甘利明経済再生担当相の辞任で改めてお金の問題が取りざたされている。信玄の旗印「風林火山」になぞらえれば政治倫理の軽きこと風のごとし、金銭疑惑の枝葉の広がること林のごとし、首相の任命責任に対する追及は火のごとし、国民の政治不信が高まること山のごとしの例えがあいそうな気がする。
2月2日(火)曇り 3℃
財政健全化の道 - 新年度も先送り策の連続
久しぶりにゆっくりと新聞に目を通す。国会は新年度予算の本格審議に入る前に大臣辞任のスキャンダルで揺れている。安倍内閣は予算編成方針の冒頭「目指すのは経済再生と財政健全化の二兎を得る道」と相変わらず上滑りの言葉で話す。けれども、久々の高水準を見込む税収増は円安などが要因で、有効な経済再生策は打ち出せないまま。増えた税収も防衛費などの歳出増に吸い込まれ、借金減らしには回っていない。追っているはずの二兎の姿はまだ遥か遠いている。補正予算でも同じであった。その結果、国と地方の借金残高は1000兆円を超え、この借金の多さに金銭感覚も麻痺してしまう。年々「国の信用」が薄らぎ高利の借金が膨らむ一方で、返済を負担する将来の納税者人口は減る一方。なのに、そんな財政危機にあえて目をつむり、借金も歳出も減らさない。あとは増税頼みが現下の政策とするならば、それは将来の国民に対して、無責任な先送り策でしかないと思う。「財政再建」を、いつまで放置するのだろうか。行き詰まると知りながら、いま私たちがなすべきは、少なくとも危機の現実に目をそむけず、きちんと見つめることではないだろうか。この国会が終われば十八歳選挙権の初選挙も始まる。だからこそ国会を起点に若者と一緒に財政論議を深められればと思う。本気で再建に挑むなら、危機感の国民的共有こそが何より重要だと思う。それも「国の信用」失墜が“手遅れ”になる前にいち早くせねばと感じている。
2月1日(月)曇り 0℃(鳴子)
風っこ湯煙号 - 鳴子温泉でほっこりと!
いよいよ、今日が今回の旅の最終日となった。最後は湯煙の温泉で締めくくりたいとの思いで、温泉で東の横綱といわれている「鳴子温泉」へと向かった。新幹線はいつも東北新幹線や秋田新幹線を利用しているので、今回は「つばさ」こと山形新幹線で福島経由して新庄に着いた。このルートは北海道よりも雪が多く、のっそりと積もっており車窓から見える景色は雪、雪、雪。。。。。山形県の北の方はあまりなじみがないが、以前に訪れた金山町は樹齢200年を超える杉の美林でも有名である。新庄からは陸羽東線の「風っこ湯煙号」に乗ったが平日の月曜日でもあり、3名の乗客のみで目的地の鳴子温泉で降りた客は私を含めて2人だけであり、まさしく貸し切り列車のようである。粉雪が舞う鳴子駅より歩いて3分の所にある共同浴場「早稲田の湯(¥540)」へと向かう。この浴場は早稲田の学生7人で掘り当てたことより、この名前がつけられたとのことである。2階には休憩所もありゆっくり休憩することもできる。入浴者も2人程度で休憩所は誰もいなく、ここでもまさしく貸し切り風呂状態であった。鳴子の湯は滑らかでまったりした硫黄泉質で、とにかく気持ちがよく、湯の花がまとわりつくようであり、ほっこりした気分にさせてくれる。3時間近く滞在し、今回の5日間の旅の疲れをすっかり洗い流し至福の空間を過ごすことができた。まだまだ「寒の内」で、寒さが厳しい時期であるが、立春まであと3日。節分の豆まきで鬼とともに寒さも追っ払い暖かい春を迎えたい。今回の訪問先である小樽・余市・札幌・函館・東京・横浜・新庄・鳴子と冬の季節ならではの寒さの旬を感じた旅であった。