■2021活動日誌5月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2021年5月28日 晴れ 24℃(薪ストーブ煙突掃除、ストーブ清掃)
心の健康ーのんびり道草を食う!
近くを散歩していると小鳥に交じりキジの鳴き声がケンケンと水辺に響く。ツツジは盛りを過ぎたが、主役はまだアジサイに譲らないとばかりに紅色が輝いている。畑の端では、花に網目模様のあるアヤメが紫を誇示する。遊歩道から外れ、田んぼに足を向ける。散歩で道草を食うなどというのもおかしいが、普段は行かないあぜ道もいい。田植えを終えたばかり。早苗の先がそろってなびくと、薫風の正体をつかんだ気がする。遠い山並みの雪形はやせ細った。あの白の造形が身をよじって消えるから、足元の田んぼに水は来る。さざ波を立てる一面の田んぼを眺めると、いかに豊かな米どころか感じ入る。ウイルス禍で「不要不急」は御法度という。散歩や道草などはその筆頭格にされそうだ。でも行き交う人々の表情は、マスク越しでもリラックスぶりが伝わってくる。疫災が長引き、なぜか、みんなが急ぎ足になり、ストレスも伝染しそうだ。のんびり道草を食う。こんな心の健康法は「不要不急」どころか「必要不可欠」のような気がするのだがなあ。。。。。。
2021年5月24日 曇り/晴れ 23℃
藤房の盛りは過ぎたが。。。。。
今、盛りを過ぎてしまったけれど、フジ棚の下を歩くのは心地よい。花はいろいろあっても、優雅さに浸れるのはフジが一番という気がする。ただし、野山のフジは様子が違う。他の木につる性の幹を絡ませ、日当たりの良いてっぺん辺りを占領する。巻き付く力は強く、絡まれた木を枯らすことさえある。それだとフジ自身も困るのではと思うが、その場合は隣の木に移る。植林地では嫌われているらしい。そして日本では2030年度の温室効果ガス削減目標を、2013年度比46%とすることを国際公約にした。脱炭素をはじめ気候変動問題への対応は、世界が一致して取り組むべき重要課題である。将来の地球環境を考えると、長い目でみても重要なことでもある。そして目標を高く掲げることに異存はないが、この数字は本当に信ぴょう性があるのだろうか。裏付けとなる具体策がないのではないだろうか。環境政策は確かに見栄えよく映り、一瞬壮大な計画でなるほどと納得してしまうが、一方で産業のありようや暮らしを大きく変える。廃れる業種があるかもしれず綿密な計画と管理が大事だ。首相は耳障りのよい言葉だけではなく、フジに巻き付かれた木のようにつらい思いをする人たちが出ないよう、目配り・気配りする責任があることを忘れないでほしい。
2021年5月19日 曇り/小雨 19℃
刺激と変化そしてアクテイブな日でした!
今日はアクテイブな一日であった。日中は仙台市青葉区の中本誠司現代美術館で開催されている個展「布を生かし 布に生かされ」(槻田カツ子92歳)を訪れた。大型のパッチワークなど約40点を飾り、65年使い続ける足踏みミシンの実演も行っている。孫が履いたジーンズや中国で買った藍染めの布などを、敷物やスカート、バッグにリメーク。小さな端切れも無駄にせず、大事に使う。そのパワフルさと若さに家内とともに驚いてしまう。そして夜は3年ぶりに友人OHさんのご配慮により楽天生命パークへ出掛けた。プロ野球の楽天ー日ハ戦(3-2 楽天勝利、則本勝利、浅村2ラン3打点)へ。日中から曇りの天気で途中からは小雨模様となったが、バックネット裏のBOX席よりまばゆいカクテル光線と緑のジュウタンのパノラマを味わった。コロナ禍で大きな声援はできないが観客全員で拍手による応援であったが、心がうきうきしてくる。マスクしながらの楽しい会話やちょっぴりお酒を飲みながら野球の醍醐味を「ながら族」気分で大いに楽しむことができた。まさに変化と刺激を味わった一日であり、パワフルに生きなきゃと感じた次第である。
2021年5月16日 晴れ/曇り 23℃
手拭いが風にゆらゆらと。そんな光景を縁側に寝転んで眺めたい!
日に日に日差しが強くなってきた。もともと汗かきだが、額が広がるにつれて汗の量が増えてきた。まばゆい日差しは花や木を輝かせるが、頭にじかに当たるとひりひりと痛む。帽子をかぶったら、今度はむしむしして、また汗が出てくる。お天気具合を見ながら、5年ぶりに家の縁側や柱のペンキ塗りを行った。前日に高圧洗浄機で汚れを水で洗い流し、半日乾燥させ、翌日にペンキ塗り(外部木材保護ペンキ:防虫・防腐・防カビ・防藻・浸水性・UVカット・色あせ防止)を開始した。養生テープの貼り付け、脚立設置、ブルーシート設置と準備しながらローラや刷毛で2回程度塗りつけた。昇ったり、降りたり、移動しながらと、終わった後は本当にくたくたと疲れた。こうしたDIY作業は体力があるうちにやらないと駄目だなあとつくづく感じた。休憩時、ふかふかした木綿のタオルはは大粒の汗をきれいに吸い取ってくれる。頭にかぶり両端を後ろで結んだ。軽くて風通しがいい。つかの間、木陰をくぐり抜けたような気がした。〈青空と一つ色也汗ぬぐひ〉小林一茶の句がある。晴れ渡った昼下がり、竹ざおに掛けた青い手拭いが風にゆらゆら揺れている。そんな光景を縁側に寝転んで眺めたい。汗は自然と引くことだろう。出来栄えを見ながら、自己満足の涼風を味わった。
2021年5月14日 晴れ/曇り 21℃
山元町役場が第1回JIA東北建築大賞を受賞しました!
最近、財布の中に歯科、内科、肛門科、眼科、整体と診察券が増えている。加齢におつきあいしながら、ちょっとおおらかな気持ちで病院通いしている、でもやっと眼科を除いて、病院通いもひと段落してきている。これからはコロナのワクチンが待ち受けているが、まずは来週からの予約から始めなければ。。。。そんな中、ちょっとうれしい便りが届いた。建築家を志す愚息が設計した宮城県山元町役場新庁舎が第1回JIA東北建築大賞を受賞した。その他にも2020年度日本建築家協会優秀建築選 100選、2020年度グッドデザイン賞、第33回日経ニューオフィス賞 東北ニューオフィス推進賞 等、数多くの賞をいただいた。熊本の宇土小学校、千葉県の流山小中学校、岩手県釜石市鵜住居小中学校と公共建築の設計コンペを勝ち抜き、地域と自然と融合する光と風をテーマに地域のシンボルとなれるような建築設計を目指している。今回の山元町役場新庁舎も海と山をつなぎ、人と人をつなぐ要のタウンホールとして町民の方々に愛される建築物になれるよう期待している。町のシンボルとして記録よりも記憶に残るような夢と希望を与えてほしいと願っている。明日15日(土)PM6 から、シンポジュームが開催される。親ばかになってZoomを利用してオンライン講演を聴講しようと思っている。
2021年5月13日 晴れ/曇り 19℃
看護の日に思うこと!
昨日は「看護の日」。クリミア戦争に従軍し献身的な看護からクリミアの天使と称されたナイチンゲールの誕生日が由来とか。新型コロナの今、その後輩に思いを巡らす機会でもある。先日、都内で最大規模のコロナ集中治療室で働く看護師たちを特集するNHKの番組を見た。顔を覆う特殊なマスクをした上に防護服といった重装備で全身を密閉。長時間の過酷な看護に当たっていた。回復した患者の笑顔が生きがいという、ある看護師はコロナ病棟に配属される。担当した患者は快方への願いもむなしく死に至る。心身のバランスを崩し休職。だが、2カ月半を経て「看護の原点は患者の笑顔を見ることだと改めて知った」とコロナ病棟に復帰する、揺るがない使命感に胸を打たれた。家の前を見ると田んぼには水が入り始め、もうじき水面鏡も現れてくる。我が家の周りは何もなく、風も強いため雲もきれやすいかもしれないが、星空がとってもきれいである。まさしく「星降る里」でもある。南側が広く見渡せ、木星をはじめ北斗七星やふたご座、しし座などさまざまな星を観測できる。地球に届く光は癒やしをもたらすだけでなく肩を並べ語り合う時間を生む。看護師の方々にもこの至福の時間を与えられたと思いながら、幸せのハンカチを見つめている。皆さんもぜひとも幸せになれるようにハンカチを掲げてほしい。
2021年5月10日 晴れ/強風 20℃
風が吹きまくっている!
今日は朝から風が吹きまくり、家の前の田んぼの水面も大きな波立っている。今年の春は、とにかく風が強い日々が続いている。そして今、新型コロナウイルスの勢いの風が止まらず、政府はワクチン接種の加速に躍起になっている。確かに今までの緊急事態宣言はさほど効果はなく、医療危機は高まるばかりである。国民にとってワクチンこそ頼みの綱だが、欧米に比べて遅れの目立つ日本の状況にいら立ちが隠せない思いである。しかし、菅首相には別の思惑がありそうな気がする。感染者が増える度に下がる支持率。ワクチンが普及すれば、支持率が上昇し、東京五輪も無事開催できる。経済は持ち直し、衆院選の勝利で政権安泰…。しかしワクチンは外国頼り、接種の担い手も不足している。日本は自然災害が多く、危機管理の重要性を何回も経験しているのに、新型コロナ感染拡大における危機管理は一体どうなっているのだろう。1年半近くの経験を基にまともな対策を打ち出せない現政府に怒りを覚えてきてしまいます。この季節は、山火事をあおるような強い風よりも若葉をなでる薫風がふさわしいのに。。。。。
2021年5月5日 曇り 17℃
幸せの黄色いハンカチを掲げて!
いよいよ今年のGWも今日で終わりである。いつもの通り、鯉のぼりも下した。今度は鯉に変わり、「幸せの黄色いハンカチ」を掲示してみた。今日はあいにく、曇り空ではあるが、風になびく黄色いハンカチもなかなか絵になるなあと思いながら童心に返ってみた。梅がこぼれ、桜が散って、牡丹が崩れ、椿が落ちる。夏に朝顔が萎み、秋には菊が舞う。一様に咲いては散る花なのに、日本人はその散り際を花ごとに使い分け、「ほろほろと」や「はらはらと」との修飾語をつけてまでこだわった。薫風香る5月。山々の新緑が深まり、山桜や木蓮、山吹の白や黄色が見事なアクセントをなしている。桜が散ったと思ったらもう新緑の候である。蔵王連峰は山麓から新緑が始まり、頂に向けて緑がグラデーション状に輝きはじめている。これを新緑が駆け上がる「峰走り」と呼ぶという。先人の豊かな感性に驚くばかりである。これからの季節は陽光が日光の山々に燦々と降り注いで光り輝く。子供の日である5日はもう立夏である。季節は移ろい、自然は様々な表情で人の心を和ませる。その表情一つ一つを溢れる感性ですくい取り、繊細に表現し、情感溢れる日本語の美意識に改めて感じ入った。
2021年5月3日 曇り/小雨 16℃
人生100年時代を迎えて!
実父の17回忌を終え、ホットしている。今年のGWはお天気がイマイチで晴れたり、雨が降ったり、突風が吹いたりと、なぜかいそがしい。近頃は桜が散るのが早いと思えば、木が芽吹くのも早い。庭木のヤマボウシは若葉が一気に開きはじめた。今年は春が急ぎ足で駆けていくような気がする。冬場ぐっすり眠っていた山々が、新緑の木々にくすぐられ、クスッと声を出す。まさに春らんまんである。「人生100年時代」。人生100年時代の手本となる先人もいる。五木寛之さんが「晩熟の天才」と称した漢字学者、故白川静さんだ。なるほど白川さんが初めての一般書である岩波新書「漢字」を著したのは1970年、60歳だった。その後驚異的なペースで著作を世に出す。91歳当時、評論家渡部昇一さんとの対談でこう語る。仕事は午前4、5時間で午後4時間、夜はしない。同じことを続けると摩擦も少なく消耗も少なく長持ちする。仕事は目標が大事で80歳は5年計画、90歳で3年計画だったとか(「知の愉しみ知の力」)江戸時代の生活心得書「養生訓」で知られる貝原益軒も長寿で83歳の著作だ。上寿は100歳、中寿は80歳、下寿は60歳。60歳以上を長生きと記す。道を行い善を楽しむ、病なく快く楽しむ、長寿を楽しむ―三楽を説いた。私も「養生訓」が説いている「心の安らぎこそ養生の基本」を忘れないで加齢を楽しみたいと思う。