■2017活動日誌5月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。コメントをお寄せください。
2017年5月30日 晴れ 27℃
今治タオルでサットと一拭きしてほしい!
見舞いに訪れた友人からこんな話を聞いた。上質のタオルは水の上に置くとすぐに沈み始める。吸水性に優れている証しだ。今治タオルには「5秒ルール」がある。5秒以内に沈み始めること。これが今治タオルの独自の品質基準の一つで、取り組みの積み重ねでブランド力を培った。今治と言えば学校法人加計学園の獣医学部新設計画について揺れている。「該当する文書の存在は確認できなかった」。確認できなかったのであって、なかったと言っているわけではない ありやなしや。入り口でもたついていた記録文書について、文部科学省の前川喜平前事務次官が記者会見し、「確実に存在していた」と断じた。文科省の専門教育課で作成され、在職中に幹部の間で共有された文書だという 。文科省の天下り問題で引責辞任しており、政権を逆恨みしての証言ではないか、との見方がある。決して上品とはいえない店への出入りも問題にされているが、これも文書のありやなしやには直接関係がない。新設計画に携わった前事務方トップの発言である。「ある」に大きく傾いたとみるのが自然である 。文書には、こんな記述があった。「官邸の最高レベルが言っていること」「総理の意向だ」。忖度し、あるべき行政がねじ曲げられたこと、ありやなしや。明らかにしなければならないのは、この点だ 前次官はこうも述べた。「疑問を感じながら仕事をしていた。まっとうな行政に戻すことができなかった。押し切られてしまった責任は大きい」国会に求められれば証人喚問や参考人招致に応じる、と前川前次官は言っている。政府は「文書の存在は知らぬ存ぜぬ作戦」のようだが、モヤモヤ感は晴れない。純白の今治タオルさんよ、この、もやもやしたくすんだ心の中をサッと一拭きしてくれないだろうか。
2017年5月29日 晴れ 26℃
米を作る農家の誇りと喜びにあふれた農村風景を見たい!
5月上旬頃から始まった、我が家の周りの田植えはそろそろ終期を迎えている。今年はほぼ平年並みで作業が進んだようだが、我が家の前の米つくり(7町歩も作り、牛飼い(110頭))しているTさんが1週間前に脳梗塞で倒れ入院しているという。水田を眺めると、植えたばかりの苗が風に揺れていた。幼い頃のおぼろげな記憶がよみがえる。田植え時、母親に連れられて親戚の水田へ行った。確か苗運びの手伝いもしたが、もっぱら年下の子どもたちの世話係。田植えは親戚総出の作業だった。「一昔前まで田植えは農家の一大イベントだった」。水田が見えないほど多くの人であふれ、にぎやかな雰囲気の中で昼食に餅や赤飯、煮しめなどの手料理を食べたとつづられていた。田植えの風景は時代とともに変わった。ほ場整備が進んで1枚の水田は広くなり、大型の田植え機がエンジン音を響かせる。苗は機械に合わせ丈が短くなった。作業効率が上がり、人手は少なくて済む。機械化の進展は社会の変化と無縁ではない。農業人口が減り、農家の高齢化は深刻だ。知り合いの農家Iさんは、年齢とともに作業が厳しくなった知人の依頼を受けて、田植えを請け負っている。かつては農家の人が朝晩、水管理のために水田に日に何度も足を運んだものだが、最近は水田には人けがない。何とか、昔のように米を作る農家の誇りと喜びにあふれた農村風景を取り戻したいと思うが、何か手だてはないものだろうか。
2017年5月28日 曇り/晴れ 23℃
ふるさと納税ー返礼品ばかりが目立ち郷土愛がかすんでしまう!
水をたたえた田んぼを通り過ぎるさわやかな風を浴びながら5月の季節のさわやかさを感じる。この地川崎の自然の素晴らしさを体で堪能している。郷土といえば、2008年度にスタートした「ふるさと納税」は随分普及した。だが、問題も表面化してきた。多くの寄付を取り込もうと、地方は高額返礼品競争にしのぎを削る。行き過ぎは寄付収入の実質的な目減りを招いている。逆に、都市部の自治体は、地方への寄付が増えれば、見込んだ税収が得られない。東京都世田谷区は、この制度によって区民税が16億円減収した。認可保育園を5カ所建設出来る金額に相当するというから穏やかではない。そのためか最近は豪華なお礼に郷土愛もかすんでしまう。返礼品ばかりが目立つている。過熱する自治体間の競争に総務省が「待った」をかけた。返礼品の調達費を寄付額の3割以下に抑えよと通達を出している。一方、競争を横目で見る自治体は独自の事業をPRし、寄付者が使い道を選べる制度を掲げている地域もある。例えば広島市。被爆資料の保存修復に賛同してもらい、お金を募る。お礼はオバマ前米大統領の訪問を記録した小冊子などだ。その広島訪問から1年。オバマ前大統領は演説で、核兵器を人類全体の問題と示し、「核なき世界」へ向けた決意を語った。被爆者を抱き寄せた姿も、強く印象に残る。だが、現実の道は険しい。新たに発足したトランプ政権は、核戦力の拡大路線に舵(かじ)を切る。核兵器禁止条約の制定交渉に参加せず、核・ミサイル実験を繰り返す北朝鮮には軍事的圧力を強める。核軍縮はもはや死語のようにも思える。どんなに時間がかかろうとも、核廃絶を諦めないことが、地球への返礼になるだろう。これが郷土愛へとつながってくるのではないだろうか。*足が不自由のため室内よりの撮影した写真が多く、すみません!*
2017年5月27日 曇り/晴れ 22℃
スナック菓子「カール」が消えるーさみしい限りである!
今日も多くの方々がお見舞いにきていただき、うれしく思っております。困ったときなどお互いに助け合いたいものであるとしみじみ感じる。本当に感謝の気持ちでいっぱいである。朝ラジオを聴いていると懐かしいスナック菓子でおなじみの明治製菓の「カール」のCMソングが流れていた。本商品は東北など中部地方以東での販売を8月生産分を最後に終了すると発表した。9月以降は愛媛県の工場で「うすあじ」など2種類だけを製造するそうだ。なぜ販売地域を線引きするのか。どうやら、かさばる商品に輸送経費をかけては採算性が悪化するという事情があるらしい。今や、作りさえすれば売れる時代ではない。利益を生み出すには商品の特性をしっかり把握し、生産から物流、販売までのコストを総合的に見極める必要がある。それはスナック菓子だけに限らない。カールの売り上げは、ポテトチップスなど新しい菓子の人気に押され、近年の売り上げは3分の1以下にまで減少したとか。三橋美智也さん(1960~1969年)のCMソング「いいもんだよ」の歌はなかなか味わい深く、なぜかなつかしく、なんかうれしさも感じる。何人もの歌手がCMソングを担当したが、三橋さんの歌が最も人気を集め、90年にはシングルカセットが販売されたほどである。今度、買い物に行った際はまとめ買いでもしておこうかと考えている。
2017年5月26日 曇り/霧 17℃
G7と今回の怪我ー未来の処方箋を見つけたい!
今日はなぜか肌寒い天気で雨は降らないものの、どんよりとした梅雨を思わせるようなお天気である。家の前の田んぼは水をたたえ、田植え機のエンジン音が鳴り響いている。パートナーは早速、今までの分を取り返そうと意気込んでファームへ出かけ、手入れに余念がない。私は窓越しに眺めるだけで、何か申し訳ないような気分になる。室内温度も17度程度で薪ストーブへ火を灯す。イタリアのシチリア島は、まるで長靴に蹴飛ばされたように地中海に浮かぶ。残念ながら訪れたことはないが、「太陽とオリーブの島」と聞けば心躍る思いである。先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)が、本日26日開幕する。舞台は、この島随一の高級リゾート地タオルミナだ。美しい海と活火山エトナ山を望む高台に街並みが広がるという。昨年5月の「伊勢志摩サミット」から顔ぶれは様変わりだ。議長国イタリアのジェンティローニ首相ら米英仏伊の4首脳が初めて参加し、国際政治の転換期を感じさせる。自由貿易主義の陰りや経済格差、テロの頻発、強まる北朝鮮の脅威など、知恵を絞るべき課題は多い。新たな指導者たちが協調姿勢を示せるかどうか。12回目のメルケル独首相に次いで古株の安倍晋三首相は、存在感が問われる。とりわけ就任前から度々、「トランプ砲」でお騒がせの米大統領の動向から目を離せない。内憂を抱えての外遊デビューだが、自国優先で揺らぐ反保護主義や地球温暖化を巡っても、腹を割って意見を交わせるのか。シチリア島は、地中海文明の十字路に位置する。さまざまな民族の支配を受けつつ、文化を融合してきた島に集う7首脳の責任は重い。相手の主張にもきちんと耳を傾け、未来への処方箋を見つけてもらいたい。
2017年5月24日 晴れ 22℃
表層ではなく深層を見失わないように!
怪我のため家にいる機会が多いので、PC(WINDOWS)のほかにIpad Pro256MB(9.7inchサイズ)を購入(オークション)し子供と同じようにいろいろなアプリで楽しんでいる。Ipadの設定をしながら、アクセスしてみるといろいろとニュースやら情報が飛び込んでくる。各メデイア発信の情報量の多さに改めて驚いてしまう。その中で最近の国会はごり押しが日常化した感を受ける。問題だらけの法案でも数の力で押し切り、成立させていく。1強の安倍政権下でそんな場面を何度見たことだろう。監視社会への懸念が広がる「共謀罪」法案も同じ道をたどりそうな雲行きだ。衆院法務委員会では担当の法務大臣がまともな答弁をできなくても、与党が決めた30時間の審議が過ぎると「議論は出尽くした」と採決を強行した。国民の疑問や不安は置き去りにされ、共同通信の世論調査では77%が「説明不十分」としている。「安心、安全」の名の下、国民の自由や人権を制約しかねない流れが強まっているのが気になる。そして福島の報道もだいぶ少なくなってきている。その中で福島第1原発の廃炉は先行きが見えず、帰宅できない被災者もいる。復興は現在進行形の課題であるが、表層に目を奪われていると、深層を見失なわないように怪我が回復次第、また現地へ出かけてみたいと思う。
2017年5月23日 晴れ 23℃
病院通いしながらー終末期医療を考える!
病院通いをしていると、待合室で医療関係のチラシやらポスターに見入ってしまう。縁起でもないとしかられそうだが、やっぱり避けて通れない終末期医療の話である。国が全市町村に配る市民向けパンフレットのひな型を作るのだという。どうせ医療費を削りたいだけだろう、とそっぽを向きたくなるが、中立的な内容にしてあり、医師や家族らときちんと話し合ってもらいたい考えらしい。個人の心の問題だ。が、そこに国が踏み込まざるを得ないほど、医療は進んだ。昔なら助からなかった命が、現代は人工呼吸器や胃ろうなどの延命治療で永らえる。小説家の荻野アンナさんが書いている。「今や天寿を全うするためには、神まかせではダメ。人間側にある程度の決定権がある」と。アンナさんの亡き父親の看護を通じて得た経験則らしい。父親は「とにかく生きたい人」だった。おかげで胃ろうを施す決定も簡単だった。体力がなくて人工呼吸器は付けず、父は「渾身(こんしん)の呼吸」を続けた。その姿が周囲を感動させた。しかし別の終え方を望む人もいる。長野県の諏訪病院名誉院長の鎌田實さんは、周りにこう伝えた。「助かる見込みがないのなら、人工呼吸器や胃ろうは置かない」という。この二つの文章を比べ読んでも、わが心は揺れるばかり。でも鎌田さんは言う。「死を考えると、不思議なことに、かえって生が充実してくるのだ」と。病院通いで教えられることも多いと感じる。
2017年5月22日 晴れ 30℃
スケールがでかい中国「一帯一路」構想
夏の日差しが注ぐ中、今日も朝から車イスで病院へ向かう。車イスにのっていると本当に凹凸を乗り越える大変さがよくわかる。やはりこうした視点で物事をみることも勉強になる。足かかと骨折でギブス(1か月)で固め、背骨はコルセット(3か月)の寸法とりを行い、25日(木)でとりあえずは治療器具は出来上がる。窮屈ではあるが仕方ないと自分に言い聞かせてはいるが。。。。時間があるせいかTVニュース、新聞、書籍を読む機会が多くなった。その中で、善しあしはともかく、スケールがでかい。古くは、あの「万里の長城」。近現代では、社会主義に市場経済を取り入れる「改革開放」、南北千キロを水路で結ぶ「南水北調」、海抜4,5千メートルの高地を走る「青海チベット鉄道」…中国の歴代指導者は紆余曲折を経ながらも、国家発展への大事業を次々に断行してきた。そのエネルギーがいよいよ内から外へ。今度のスローガンは段違いのスケールである。習近平国家主席が提唱する「一帯一路」構想。かつての陸と海のシルクロードを軸にアジア、中東、欧州を結ぶ新たな経済協力圏を形成しようという巨大プロジェクトだ。米国中心の国際秩序に対抗する中国の拡大路線。そこには“歴史戦”の意味合いもある。世界史をひもとくと、人類繁栄の礎を築いた地域はどこだろうかを調べてみると、「黄河、インダス、メソポタミア、エジプトの四大文明。キリスト、イスラム、ヒンズー、仏教の四大宗教」。これらの発祥地はすべて「一帯一路」の沿線にある、と中国メディアはアピールする。要は国家としての年輪に乏しい米国に向けたアンチテーゼ-。中国はしたたかである。これに対してトランプ米大統領の動きは心もとない。昔訪問した万里の長城からながめるシルクロードの迫力はすごい。この東の終着点に位置する日本はどう対処するのだろうか。
2017年5月21日 晴れ 30℃
小満もはじまりましたーまた、忖度政治なのですか?
ベットより外を見ると清々しい青空に気温はぐんぐん上がり、運動会のにぎやかな声がグラウンドに響いている。「五月晴れ」。本来は旧暦5月の梅雨の晴れ間を指した言葉だが、今では昨日のような新暦5月の快晴の空にも使われている。陽気が盛んになり万物が満ちてくる頃とされる二十四節気の一つ、「小満」もはじまり。紫外線は相当強く、真夏を先取りした暑さも続く五月晴れとなりそうだ。まさに心騒ぐ心境である。新聞を見ていると安倍総理と加計孝太郎学校法人加計学園理事長は「腹心の友」でもある。広辞苑によれば、どんな秘事でも打ち明けて相談することができる者、心から信頼できる者とある。首相と理事長は米国留学時代に親交を深めたらしく、理事長はたびたび官邸を訪ね、首相も学園関連の式典に出席している。その加計学園(岡山市)の獣医学部新設計画で、内閣府から文部科学省に「総理の意向」が伝わったとする書面の存在が明らかになり、永田町が揺れている 。渦中の文書―。公文書の書式ではなく、作成者名も明らかでないなど、真偽のほどは分からないが、国有地売却を巡る森友学園問題と構図はほぼ変わらない。まさしく忖度政治を思わせる。また疑惑を疑惑のままで置いておくのだろうか。森友問題と同じくうやむやになるのだろうか。米国と同じような
独立した検察組織を設置しなければ、いつもまでも変わらず、得意の”記憶にない”だけで終わってしまいそうな気がする。
2017年5月19日 晴れ 24℃
打撲の痛みが出始めたー共謀罪も可決
日増しに腰や背中を強打した箇所の痛みが現れはじめ、腰を中心に上半身の体がだるく重い気がする。近くの肥後整形外科で本格的な治療が始まった。正式な診断名は「右足かかと骨折(当面は手術は必要なし)1か月、腰椎第1背骨の圧迫骨折3か月」。車いす・電動ベット借用等当面は安静に治すことに専念したいと思う。こんな中、TVを見ていると、「共謀罪」法案が衆院法務委員会で可決された。犯罪が行われていなくても、計画しただけで処罰できるようになる。だが、警察は計画をどうつかむのだろうか。犯罪を夢見たり語り合うことと、実際に計画することを区別できるのだろうか。結局は、盗聴や監視の制限を大幅に緩和することにつながるのではないか。国会で政府は否定しているが、メールやLINEなども監視の対象になりかねない。テロを未然に防止するというが、いろいろなケースでの無理・無力さが目立ち、こんな穴だらけの法律が???。そして主管の法務大臣自ら、しどろもじろでぶれる答弁で、本当にこの大臣は理解しているのだろうかと思いたくなる。そして、すり寄り党の代表である日本維新の会までが中身とは別の取引で賛成に回る。。。本当に言論も厳しく統制されるそんな社会の不条理を、国が人びとの無意識にまで手を伸ばす監視社会を築こうとしている。何事も疑うべし―とは悲しいが、この不条理に対し毅然とした態度で我々は自分の目で確かめていくしかないと思う。そして声を挙げねば。。。。。
2017年5月17日 晴れ 21℃
これも人生の試練と思いながら安静にしています!
パートナーも帰国し、安心感も手伝って昨夜はぐっすり眠れ体調も良くなってきた。けがの痛みもひきはじめ、多少は不自由な生活を強いられているが、これも人生の試練と思い安静にしながら回復を待っている。明日、治療(県南中核病院)を受けた後は、川崎の家でのんびりと過ごそうと思っている。パートナーは身も心も解放してくれる旅とはいかなかったが、異次元の空間を味わい別世界の境地だったという。でも排ガスをはじめとした空気の悪さには驚いたという。「行春や鳥啼魚の目は泪」。328年前の3月27日、松尾芭蕉は「おくの細道」へ旅立った。新暦で5月16日になるそうである。芭蕉の時代は日暮れの野道で雨に降られたりしていて俳聖の苦労は現代人には想像もつかないが、道中にこそ旅の醍醐味があるのはよく分かる。とはいえ苦より快適な道中を望む人が多い。超豪華寝台列車が大人気らしい。今月から運行を始めたJR東日本の「トランスイート四季島」は来春分まで完売だという。火付け役は2013年にデビューしたJR九州の「ななつ星」。来月にはJR西日本の「トワイライトエクスプレス瑞風」も登場するが、どちらもそう簡単には予約を取れない。驚くのは何といっても高額な料金である。最安でも1人30万円前後で、ななつ星と四季島の最高が95万円。瑞風はもっと高く、125万円もする。おくの細道は「月日は百代の過客にして」と書き出され高い格調に旅情を誘われる。でも現実は、お手頃な値段の寝台列車が次々に姿を消し、JRの旅が「百万台の価格にして」縁遠くなりつつある。
2017年5月16日 晴れ 20℃
天災(災難)は忘れたころにやってくる!
寺田寅彦の、あの有名な言葉に「天災は忘れたころにやってくる」がある。「天災」を「災害」「災難」などと言いかえてもいる。随筆『天災と国防』で寅彦は<天災がきわめてまれにしか起こらないで(略)人間が(略)忘れたころ>地震や風水害に襲われてきた歴史のくりかえしを指摘した。『函館の大火について』や『災難雑考』にも、おなじような趣旨のことを書いている。物理学者らしい緻密な論考で、わたしたちの気のゆるみに警鐘をならしている。今日昼前に倉庫の屋根の釘の打ち付けを終わり、はしごから降りようとしたが、トタン板の滑りやすさとはしごのかけ方が不安定のため、はしごと一緒に滑り落ちてしまい、けが(腰強打、右足骨折)をしてしまった。まさしく寺田寅彦の言葉にあるように気のゆるみである。あいにく、パートナーも旅行中であり不在のため、何とか近くの病院(川崎病院、県南中核病院)で治療をうけ自宅に戻り、今は安静にしている状況である。49年前にはちょうど東北・北海道一帯を「十勝沖地震」がおそった。被害の大きかった地震はその後、日本海中部地震、三陸はるか沖地震、東日本大震災とつづく。著作によれば寅彦はときに政府や役人をしかった。天変地異の惨状をわすれて、防災の手をぬいてはいけない。為政者は<この健忘症に対する診療を常々怠らないように>(『天災と国防』)と手きびしい。 世界が不安定な時代は、天変地異ばかりに気をとられてもいけない。相次ぐ北朝鮮の弾道ミサイルや、大規模サイバー攻撃など、警戒対象は全方位でもある。今回のけがを教訓にしたい。
2017年5月15日 雨 14℃
知られざる働き者ーミミズ!
雨降りも今日で3日目・雨が恋しいと願っていたが、今度はそろそろお天道様が恋しくなってきた。ミミズは養分を土ごとのみ込んで吸収し、排せつする。土の中にすんで耕し続ける「知られざる働き者」である。その土の量は日本の草地で1ヘクタール当たり1年で280トンになるとの研究もある。土壌の厚さにして20ミリを超えるらしい、大型連休後も好天続きで家庭菜園やガーデニングの作業が盛んに行われている。ホームセンターでは愛好家が野菜、花の苗や種を買い求めている光景をよくみかける。ミミズが耕してくれた畑の土もこの慈雨で植えた苗や種にとっては最高のお湿りでもあった。 進化論で名高いダーウィンは著書でミミズに記述している箇所を見つけた。過去に地表にまいた石灰を目印に畑を掘り返し、ミミズが運び上げる土の量を1年に厚さ約1センチと割り出し、こう結論づけた。「世界の全土を覆う全ての肥沃土は、何度もミミズの消化管を通り、これからも何度も通る」と。今日は雨模様が続くようなので室内の断捨離(不要なものの処分)を始めた。捨てることは簡単であるが、いざとなるとなかなか割り切れず、なかなか進まないが。。。少しづつ整理していきたいと思う。
2017年5月14日 雨 15℃
上海ひとりVIP旅行に出かけました!
「五月雨」と書いて「さみだれ」また「さつきあめ」と読む。本来は陰暦5月ごろに降る長雨、つまり梅雨のこと。やや時期尚早であり、今月下旬以降の話になる。一方で「さみだれ」の「さ」は早乙女や早苗など田植えに関する古代語、「みだれ」は「水垂れ」を意味するという説もある。であれば、今の時節にふさわしい。久しぶりに昨日・今日と結構の雨が降り続いている。家の周りの水田地帯に目をやると、既に早生(わせ)の田植えが済んで緑の早苗が順調に伸びている。これからは本格的な田植えが行われ、農家は繁忙期を迎える。そんな中、パートナーは仙台空港より、ひとりで上海に旅立った、(海外ビジネス出張)。不慣れな面もあり娘も随行し3人でチェックインカウンターへ向かう。チケットを見てみるとビジネスクラスでまさしく空港、手続きも混雑する中、余裕のVIP待遇である。さらになんと、ホテルは☆☆☆☆☆星(5☆)の豪華なJWマリオット上海トウマロースクエア(60F)のデラックスルームであり、さらにビックリである。安いホテルの旅行したことがないので、なんか心配にもなる。日本ではこの季節、雨の名前が多いけれど、程よい雨を期待したい。早苗に優しい「田植え雨」、田畑を潤す「慈雨」や日照りの後の「喜雨」とあるが、パートナーにとって喜雨となるようなおっかなビックリの豪華な旅を楽しんできてほしいと思う。小さな会社社長の粋な計らい=”母の日のプレゼント”となり、実りのある思い出に残るようにと願うばかりである。
2017年5月12日 曇り 24℃
お金が飛んでいくそして今の金利は!
お金が飛んでいく日(支払い)であった。まずは畳替えをはじめとしたリフォーム工事代金XX万円、普通自動車税X万円、軽自動車税X万、さして最後は軽ワゴン車のタイヤに2か所釘が刺さりペチャンコ状態のパンクを発見。早速、スペアタイヤに履き替え、車屋(オートバックス)へ。結局はタイヤ交換代(4台セットで)X万円。今はカードがあるから便利となったが、まさしく支払いに追われた日でもあった、お金について昔を振り返ったみると預金の金利で自動車が買えた時代もあった。10年定期の金利が6%は当たり前、8%超もあり満期には元金が2倍に膨らんだバブル期のことだ。あの“伝説”から4半世紀、今は本格的なゼロ金利時代に突入した、日銀のマイナス金利政策が始まった。銀行が日銀に預ける当座預金の一部に手数料が課せられるという。常識を覆す「預け損」は日銀と銀行間のことではあるが、波紋は既に戸惑いとなって家計に広がっている。大手銀行は普通預金金利を限りなくゼロに引き下げ、他行も追随の構え。貸出金利も企業向けや住宅ローンを大幅に引き下げ“投げ売り”状態だ。そこで思い出されるのが昭和終盤から平成初めのバブル期だ。口にするのもはばかれるが普通預金3%、10年定期預金なら6~8%超という空前の高金利時代である。例えば老後資金に3千万円を預金して生活費に月10万円ずつ取り崩すと0%では25年で底を突く。だがバブルを生きた親や祖父母時代の3%なら46年食い繋げられる勘定だ。たかが金利と言うなかれ。高い年金を負担し生涯賃金が減る一方の若者と、老後資金の利息で外遊できた世代とは生き方も変わる。我々を支える若者に足を向けて眠れない。
2017年5月11日 曇り 23℃
愛鳥週間とたけのこ採り!
愛鳥週間が始まった。もえたつ新緑だけでなく、繁殖期を迎えた野鳥のさえずりが初夏の訪れを感じさせる。わが家の裏山から朝一番に聞こえる「ホー、ホケキョ」は、頼りなげな早春の初鳴きに比べて格段に上達したように感じる。ウグイスは「春告鳥(はるつげどり)」として知られるが、夏になると「老鶯(ろうおう)」と呼ばれる。縄張りをより広く雌に誇示するため、声は大きく流麗となる。そして毎年、我が家を偵察にやってくるツバメが相変わらず低飛行で旋回している。枯れ草や泥を運び巣作りを早くつくってほしいと願っているがなかなか住みつかない。時折ふんを落とし、迷惑とはいえ、もうすぐひな鳥が「ピィーピィー」とにぎやかに鳴きだす日を待っている。今日は13日予定していた”たけのこ掘”の前倒しで朝早くから竹林に出かけた。今年は雨が少なく出没が低調のようであるがそれでも結構あるものである。やはり竹を間引きして陽の光や風通しがよいところに出るようであるので、やはり手入れ管理は大事である。人間と竹林そして野鳥との共存は一筋縄ではいかないものの、野鳥がすみにくい環境は人間も暮らしにくい。近くには探鳥スポットが結構多い。身近な野鳥の存在に目を向けながら、共存についてちょっと考えてみたいと思う。我が家の庭に野鳥用のハウス(餌台)を設置してはみたものの。。。。。。
2017年5月10日 曇り ちょっぴり雨 22℃
ベル・エポックを懐かしむ!
「鶯のたまたま啼(なく)や花の山」。春たけなわ、花盛りの山にさえずる鳥の声に興趣を覚え一句にしたのは、江戸中期の俳人与謝蕪村である。まさしく春爛漫であるが、畑も庭も人にも雨のしずくが恋しい。 今日は一時雨の予報で期待していたが見事に裏切られた思いでもある。海の向こうの仏大統領選ではEUとの協調を訴えた新鋭マクロン氏が、EU離脱や移民規制を打ち出したルペン氏に大差をつけ勝利した。史上最年少の39歳。高校時代の先生だった25歳年上の妻とのロマンスが話題を呼んだ。エリートゆえの“上から目線”が玉にきずのようだが、選挙で分断された社会をどう融和に導くか、まずは手腕が試される。作家の永井荷風が憧れの地フランスに渡ったのは、ちょうど110年前の明治40(1907)年だった。宿の下男がどら声で歌う俗謡もオペラに聞こえたと「ふらんす物語」に書いている。通りを歩き、カフェから行き交う男女を眺める。そのたび、若い荷風は感嘆のため息をついた。「さすがは、巴里(パリ)だ!」。後の世代のフランス人が「ベル・エポック(古きよき時代)」と呼んだころである。自国第一を掲げる米トランプ政権や欧州連合(EU)離脱を決めた英国。いまの欧米の政治を動かしているのは、それぞれのベル・エポックを懐かしむ心かもしれない。かの自由、開放の精神を称えた荷風は「フランスよ、永世(とこしえ)に健在なれ」と記した。日本の安部政治にもあきてきた今日この頃、ベル・エポックの気持ちもわかるような気がしてきた。
2017年5月8日 晴れ 21℃ 強風吹きまくる!
新茶摘みも始まりました!
最近の家庭は、お茶というとペットボトルで買うことが多いようだ。缶入り茶に続き、ペットボトル入りが発売されて30年近くになる。和食ブームを受けて、市場は右肩上がりという。5月に入れば、天候も安定してくると思った矢先、今日はまさに台風並みの強風でファームでの苗もの植えは中止することとした。種まきをはじめ、田植えなど農作業の準備も始まると同時に新茶摘みも始まる。この時期のお茶は栄養価が高く、古くから不老長寿の縁起物として珍重された。ボトル茶には「新茶」や「初摘み」を掲げたものも数多く見かけるが、目にもまぶしい新葉は急須と茶わんで楽しむのが一番おいしいし、日本の良さを感じる瞬間でもある。我が家では珈琲とともにお茶は欠かせない。心身の安定にもってこいの飲み物だ。母の日も近く、前倒しで花とお茶をいただき、パートナーのニンマリした顔が印象的であった。
2017年5月7日 晴れ 21℃
星降る里の空を見上げて
二十四節気の夏は、5日の「立夏」から始まる。「夏立つ」「夏来る」などとともに、初夏の代表的な季語でもある。ようやく、春たけなわの時候をむかえたばかりではあるが、夏の気配を感じさせる汗ばむ一日である。まばゆい陽光、さわやかな風のなか、こいのぼりが気持ちよさそうに泳いでいた。GWも終わり生活は普段の生活に戻りホットしたと同時にちょっと寂しい気もする。こいのぼりを降ろしながら、家の前を見ると田んぼには水が入り始め、もうじき水面鏡も現れてくる。我が家の周りは何もなく、風も強いため雲もきれやすいかもしれないが、星空がとってもきれいである。まさしく「星降る里」でもある。南側が広く見渡せ、木星をはじめ北斗七星やふたご座、しし座などさまざまな星を観測できる。地球に届く光は癒やしをもたらすだけでなく肩を並べ語り合う時間を生む。日光浴、森林浴と同じように「星空浴」もいいもんである。
2017年5月4日 晴れ 22℃
風が待っている!
この国には2145ものの風の名前があるそうだ。これほどたくさんの名前が生まれたのは、海に囲まれた国だからだそうだ。微妙な変化を敏感に受け止めないと、海の仕事は成り立たない。が、時移り、海に生きる方を除いて、私たちは風に鈍感になってしまった。季節感にあふれる風の名も暮らしから遠のいた。「風の名前」には初夏の名称がいくつも載る。「薫風」は健在だが、青葉の間を吹く「青東風(あおこち)」、若葉を揺らす「新樹風(しんじゅふう)」などは俳句でしか見かけなくなった。今日は「みどりの日」だ。新緑の魅力と共に、その葉ずれを起こす風もいとおしみたくなる。暑くもなく寒くもなく、風がとりわけ心地よい季節である。このみどりの日に、父の13回忌、母の7回忌を行い、供養を終えた後に吹き抜ける風とともにホットしている。おだやかな天気の中、墓参りしながら家族と歩きながらがら風は何と心地よい。父や母にもこの風が届いてほしいと思う。枕草子の句に「節(節句)は五月にしく月はなし」とある。旧暦、新暦の違いはあるにしても、この時節の趣は格別である。後半の連休も外へ。風が待っている。
2017年5月2日 晴れ 20度
春耕を告げる八十八夜。
暦の上できょう2日は、立春から88日目に当たる「八十八夜」。畑作物の種まき時期、天候が安定し別(わか)れ霜(じも)の季節とされる。「霜なくて曇る八十八夜かな」(正岡子規)。今週5日は「立夏(りつか)」。遅霜の心配は残るが、天候と暦をにらみながら、農作業もいよいよ本格化する。家の周りでは朝早くからトラクタで耕運し田植えの準備をする光景が見かける。お天気が続き、まさしく風薫る五月、若葉・新緑の五月である。孫と山菜取り(こごみ)や管理機でファーム耕運とまさしくファーム日よりである。我が家の後継者を小さいときから手なずけておかねば。。。周りをみれば「名無しの土地」が各地で問題になっている。今や持ち主の分からぬ私有地が全国の2割に上り、農地や山が目立つ。わずかな田畑を継いでも仕方がない。耕してくれる跡継ぎがいない。そんなこんなで相続の際、名義を変更しなくなった。「うちの農地」は誰のものやら。所有者を役所が捜し出すのもかなりの難儀らしい。春耕を告げる八十八夜。野にも山にも若葉が茂り、田植えは近い。心躍る季節なのに、耕す人もなく荒れ果てた田畑を見るのは寂しいものである。そしてお天気に誘われてお弁当をもって、近くのみちのく公園の里山地区にでかける。平日でもあり、この地区はほとんど人もおらず、まさに貸し切り里山でもある。楽しそうに森林を走り回り、多くの花々や虫を追いかけ孫と一緒に童心に返った一日でもあった。混雑する行楽地とはかけ離れた、この田舎の地でありのままの里山の良さを堪能している。この自然を末永く守り通していけたならいいなあと感じる。
2017年5月1日 晴れ 19℃
百花繚乱の5月が始まりました!
梅に始まりコブシ、桜、ハナモモと、これまで目立ったのは、みんな花木。本来ならば木本の花で、視線は上へ向くはずであるが、いまは草本が花盛りだから視線は自然と下を向いてしまう。目に痛いほどピンク色が鮮烈なのはシバザクラ。黄や紫のパンジーも際立つ。ほかにも知らない名前の草花が咲き乱れ、色彩のくっきりした油絵を見る思いがする戸外に出るとこのごろは視線が下がり気味になる。このGW中に孫が来てくれた。連日、戸外へでかけては花木をみて心の躍動感を覚える。5月1日は祭日で、皆で喜び合う。森から切り出した木に花を飾って柱にし、着飾った人々が周りを踊り回ったりする。その5月祭「メイ・デイ」が、日本で労働者の祭典「メーデー」となったのは周知の通り。百花繚乱(ひゃっかりょうらん)と孫のうれしそうな歓声と笑顔が重なり合う。きのう、ツバメが我が家の軒下をかすめるのを見た。つられて顔を上げると視線の先に、新緑に輝く山並みがあった。この大型連休。子も孫もぜひとも、この季節の花々をみながら里山のおおらかな自然相手に楽しんでほしいと思う。