■2023 活動日誌6月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2023年6月29日 曇り/時々大雨
ベニシアさんの冥福を祈りたい!
ベニシアさんが亡くなった。赤い猫じゃらしのような花を付ける多年草アカリファは「猫のしっぽ(キャットテール)」と呼ばれる。カエデは葉の形から「カエルの手」。NHKで放送されていた『猫のしっぽ カエルの手』は植物に対する深い愛情を込めたタイトルだったのだろう。京都・大原の古民家で暮らす英国出身のハーブ研究家ベニシア・スタンリー・スミスさんが穏やかな語り口で山里の四季を伝えた。1971年に来日し、1996年から大原に家族で移り住んだ。草花を育て、ゆったりと営む暮らしの様子は時間に追われる現代人に多くの示唆を与えた。講演などでも庭造りなど日々の暮らしを楽しむヒントを語ってくれた。近年は目を悪くしていたという。夫の写真家・梶山正さんは「好きな本が読めないし、絵も描けない。ガーデニングだってできない」と沈み込んでいたが、少しずつ元気を取り戻して庭に出る時間も増えたとつづっていた。また元気な姿が見られるかと思っていたが。。。。。。享年72。記事には自宅で死去とあった。まぶたには親しんだ庭の草花が映っていたのではないだろうか。日本の四季の美しさ、自然に寄り添った暮らしの豊かさに気づかせてくれた英国女性だった。本当にさみしい、同世代の仲間で同じ感覚でいきてきたのに。。。。冥福を祈りたい。6/30 PM11:30 よりBS3で放映されます。
2023年6月22日 曇り/小雨
高齢者スマホ教室で思うこと。。。。
昨日は町内会向けのスマホPC教室に講師として出席した。少子高齢化を迎えてひとり暮らしや二人暮らしの世帯が多くなってきた。遠く離れた子や孫との会話が多くなってきた今の時代、高齢者にとってスマホを利用するのが便利でもある。特にLINEでのやりとりが多くなってきており、LINE習得が必須になりつつある。ひとりひとりLINE設定・使い方を教え、満足して帰る表情をみるとうれしくもなる。♪運がいいとか悪いとか/人は時々口にするけど/そうゆうことって確かにあると/あなたをみててそう思う-。母の人生を坂道に重ね、息子は静かに歌った。グレープのヒット曲「無縁坂」(1975年)である。舞台となった無縁坂は東京・文京区にある坂で、上野の不忍池から旧岩崎邸庭園に沿って東京大学へと続いている。近くに無縁寺があり、坂の名前の由来になっているという。無縁寺は縁者がいなかったり、身元が分からなかったりした人を葬る寺。無縁仏は昔の話かと思っていたが、総務省の調査で、市区町村が引き取り手のない「無縁遺骨」約6万柱を庁舎内などで保管しているとのことである。独居高齢者が亡くなり、市区町村が葬儀をしたものの、遺骨の引き渡し先が見つからなかったケースが多いという。国勢調査によると、65歳以上の高齢者のうち1人暮らしは2割近い約672万人で、20年前の2倍に増加。将来推計ではさらに増える見込みで、無縁遺骨の問題は深刻化が予想される。しのんでくれる縁者がなく、遺骨を引き取る人もいない。それぞれに事情はあるだろうが、少子高齢社会の断面を見るようで切なくなる。日本は「無縁坂」を上っているのではないかと心配になってきた。
2023年6月21日 曇り/晴れ 夏至
紫陽花がきれいな季節ではあるが。。。。。
春の花と言えば4月は桜、5月はツツジ、6月の今は紫陽花(あじさい)がきれいだ。紫陽花の色は土と肥料の関係で変わるとされ、一般的には土が酸性なら青、アルカリ性ならピンク。日によって微妙に色を変えるが、やはりしっとりとした青が似合うのではないだろうか。きょうは二十四節気の一つ「夏至」。梅雨の中休みだったこの数日は、日中の暑さにうんざりする分、午後7時を過ぎても明るい空と、夕風に心が安らぐ。雨にはぜる紫陽花のように雨の日には雨の日の楽しみが、暑い日には暑いからこその楽しみがある。正岡子規に〈六月を奇麗な風の吹くことよ〉という一句がある。夏の風が吹きなじめるのもこの頃である。LGBT理解増進法や防衛費増額の財源を確保する特別措置法などが成立した通常国会は、きょうが会期末。終盤になって吹き始めた「解散風」がひとまずやみ、ほっとしている人もいるかもしれない。最近、マイナンバーカードをめぐるトラブルが相次ぎ、国民の信頼を損ねている。なんで再検証して手直ししてから再スタートしないのだろうか。かつて中央官庁のシステム営業を経験した私にとって今回のトラブルは設計ミスよりは仕様ミスが多い気がする。国民の生活を知らない官僚・政治家の野心と無責任体質が見え見えでもある。人の心は移ろいやすいが、政治はひたむきであってほしい。
2023年6月14日 曇り/雨
6月はいそがしい風が吹いている!
最近、衆議院解散の声が聞こえてくる。任期の半分もいかないのに、国民よりも政権維持等の自己都合だけがやけに目立つ。そして政治リーダーの視点や行動規範が気になる。G7広島サミット後に内閣支持率が回復したことなどを踏まえ、政府与党内から解散・総選挙について発言が上がる。山積する重要課題はどこへやら。いったい岸田文雄首相の視点はどこにあるのだろうか。長男の公私混同(ヨーロッパ外遊・観光地めぐり・おみやげ、官邸での親族忘年会)問題が起こったが忘れたようにどこ風吹くありさま模様。。。肝いりの「次元の異なる少子化対策」は、子ども予算の倍増に向けて安定財源が確保できるか。だが財源確保策の結論は年末まで持ち越した。困窮する子育て家庭や妊産婦への支援には一刻の猶予もないだろうが、問題はすべて先延ばし。防衛費用だけはどこからでも調達するが。。。。
一方、健康保険証を廃止しマイナンバーカードに一本化するマイナンバー法など改正関連法は成立した。世論調査では、普及を急ぐあまりトラブル続きのカードの活用拡大に7割が不安を訴えた。国民本位の政策と言えるだろうか。国民視点にたった政策が求められるのに、首相は自分自身の行動規範も顧みず政権維持や実績づくりという自己の利害だけが先行して選挙を急ぐ。国民はこの姿勢をきちんとみて判断すべきである。
2023年6月9日 晴れ
人と原発60年超時代を迎えて!
この数年、歯科や眼科、内科などへ受診が少しづつ増えてきた。受診しても「加齢」で片付けられそうで、なんとなく半分は諦めている。人は手入れなしで問題ないのは50年といわれる。50歳を過ぎたら何かしら不調に見舞われても仕方ないのだろう。「加齢」という言葉は嫌いだが、「老化」よりはまだ優しいかもしれない。でも、近くの人で90代でも元気な人は多い。恐らくメンテナンスが優れていた人たちなのだろうなあと思っている。「人生100年時代」を全うするには後半50年の入念な手入れが欠かせない。人体以上にメンテナンスが必要と思うこちらはどうなのだろう。原発の60年以上の運転を可能にする「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法」が今国会で成立した。今更、電気がない生活は想像できないが、東京電力福島原発事故で原発の「安全神話」は崩れた。何より原発から出る「高レベル放射性廃棄物」処理の見通しが立っていない。人口減少時代に入り、価値観を大きく転換することが必要と思う。今はきっと、辛抱が必要な過渡期。「持続可能」な最小限度のエネルギーで暮らしながら、安全で安定供給が可能なエネルギーを開発したい。その努力と並行し、電気事業者にはこれからも、「加齢」を理由にせず原発への不断の手入れをきちっとお願いしたい。