■2017活動日誌6月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2017年6月30日 曇り 24℃
大空を自由に駆け抜けるような「小さな旅」へ出かけたい!
右足のむくみ、腫れもだいぶおさまってきた。近くの温泉に行き右足をじっくりと温めながらマッサージを繰り返す。湯舟の中で近くの知り合いの方と世間話をしながら怪我具合の経過を話しあう。そして最後にはついつい将棋の話題となる。私もヘボ将棋ながら、昔はよく差したものである。今、将棋ブームが再び到来したような気がする。その火付け役はまさしく、デビュー以来の公式戦連勝記録を29連勝と伸ばし続けている藤井聡太四段である。「望外」「醍醐味」などと中学生とは思えない語彙力も発揮する。幼少時から「闘争心の塊」と言われた。はるか年上を相手に無難な手ではなく、リスクを負いながらも勝ち目がある手を選ぶ。負ければその悔しさを次の対局にぶつけて成長したという。藤井四段にとって将棋は、大空を自由に駆ける翼のようなものではないだろうか。翼を得て、のびのびと大器に。後に続く子どもたちの夢を乗せて。。これからの戦局も楽しみである。私もリハビリにつとめ、回復次第、大空を自由に駆け抜けるように「小さな旅」へ出かけたいものである。
2017年6月29日 晴れ 25℃
政界の負の連鎖はいつまで続くのだろうか?
連日のように最近は政治の話題がワイドショーの中心となっている。都議選公示と同時に出るわ出るわ。チャンネルを回しても、各局も同じ話題ばかりで最近はイヤになってきた。日本には「口は禍のもと」などのことわざがある。西洋の「沈黙は金、雄弁は銀」なども含めて古今東西、不用意な発言を戒める言葉は数多い。だが、そんな戒めの通用しない閣僚が、わが国にはなんと多いことか。稲田朋美防衛相が東京都議選の自民党候補を応援する集会で演説し「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」と訴えた。防衛省と自衛隊が組織を挙げて特定の候補者を応援する、と言っているに等しい発言である。隊員が法律で政治的中立を厳しく求められていることをまさか知らなかったわけでもあるまいし、あまりにも軽率すぎる。稲田氏は過去にも、軍国主義に結びついた教育勅語について「全くの誤りというのは違う。日本が道義国家を目指すべきだという精神は変わらない」と持論を展開するなど閣僚の資質が疑われる発言が目立っている。安倍晋三首相にとっては、政治信条の近い「秘蔵っ子」のためか、ほかの閣僚の失言・暴言ではすぐに辞任となるのになぜ継続なの。。。。今回も発言撤回を受けて職務継続を指示した。デビュー以来、公式戦で29連勝の新記録の藤井四段の快進撃がお茶の間の話題をさらう中、政界の大人の“負の連鎖”はいつまで続くのだろうか。
2017年6月26日 晴れ 27℃
同じ醜い罵声を自民党の豊田国会議員に浴びせたいものである!
今日、ギブスを外し歩行練習そして車運転を開始した。まだ足のむくみがとれていないためか、少し足がうっ血しているような気がするが、足首もだいぶ曲がるようになってきた。無理せずゆっくりとリハビリを行いたいと思う、そんな中、「このハゲ。。。。」「違うだろ!」と罵声なのか、それとも悲鳴なのか、耳の底にささるような声がする。自動車を運転しながら謝る男性に、後部座席の女性が大声で罵声を浴びせる。引用をはばかられる口汚い言葉も飛び出す。頭をたたいたような音まで交じっている。一部週刊誌が自民党の豊田真由子衆院議員の政策秘書だった男性への暴言と暴力を報じ、車内で録音されたやりとりを公表した。とにかく、この罵声を聞くたびにびっくりと同時にストレスが一気に溜まる思いである。豊田議員は「一身上の都合」を理由に離党届を提出し雲隠れ。これだけでも驚くが、まだ続きがある。自民党の河村建夫元官房長官が「かわいそうだ。男性の衆院議員なら、あんなのはいっぱいいる」。さすがにまずいと思ったらしく、後に発言を取り消した。一部政治家の感覚は庶民とは掛け離れているような気がする。豊田議員と同じ当選2回の議員に、金銭トラブルや不倫、問題発言の不祥事が相次ぐ。大半は党の役職を降り、あるいは離党したが、議員バッジは付けたまま、忘れた頃を見計らって、次の選挙に再び立候補するかもしれない。自民党政権のおごりが所属議員の質の低下・劣化を招いている。本当に情けない。国民もこの罵声をこれら議員へあびせたい思いである。
2017年6月25日 曇り/小雨 22℃
映画「タワーリング・インフェルノ」を思い出したロンドン高層ビル火災
1974年の「タワーリング・インフェルノ」。超高層ビル火災を描いたパニック映画だ超高層ビルには住みたくないと、この映画を見た時、心に思った記憶が蘇る。米サンフランシスコに完成した138階建ての超高層ビルで落成式のさなかに火災が起きる。電気系統から生じた小さな火は、あっという間に巨大な炎となってビルを包み込んだ。出口を求めて逃げ惑う人々。決死の救出作業を続ける消防隊員…。。。。。。火災の原因は経費を削るために行われた電気系統の手抜き工事だった。ビルの安全性を過信するオーナーが落成式の中止を渋ったことで避難が遅れ、大惨事となった。タワーリング・インフェルノは「そびえ立つ地獄」という意味らしい。ロンドンで起きた24階建て高層住宅の火災。約120世帯が入居し、数百人が建物内にいたというビルが炎に包まれるニュースの映像を見ているうちに、古い映画の題名が胸をよぎった。住民が眠りに就いた未明の出火。窓辺で助けを求める声。炎に追われて飛び降りる人。この子だけは、と10階から赤子を投げた母もいた、と。まさに地獄だ。くしくも、建物は映画が公開された1974年の建造。老朽化対策は施されていたか。火災報知機やスプリンクラーが作動しなかったという証言も。住民らは以前から防火体制の不備を訴えていた。超高層ビルが象徴する人のおごりや油断、利益優先の安全軽視-。この映画の警鐘は改めて、現実のものとなり、今なお重く響いているような気がする。
2017年6月24日 晴れ 25℃
小林麻央さんの家族愛を見習いたい!
小林麻央さんが34歳の若さで亡くなった。彼女にとってのかけがえのない家族、夫の海老蔵さんであり、幼い長女麗禾(れいか)ちゃん、長男勸玄(かんげん)ちゃんである、病を公にし、闘病の様子や家族への思いをブログにつづり、希望を失わず困難に立ち向かう強い気持ちを発信し続けてきた。私もがんを経験し、同じ境遇の身であるためか、ブログを時々拝見してきた。その中で子どもの傍にいてやれないつらさや母親の役目を果たせない悔しさを吐露していた文面を見ると涙がこぼれる。5歳と4歳の子どもを置いて旅立つのは、どんなに心残りだったことか。海老蔵さんが団十郎を、勸玄ちゃんが海老蔵を襲名する晴れ姿を夢に見る思いもあったろう。海老蔵さんも家族と出会えて幸せと思ったのは麻央さんも同じだったに違いない。彼女のヒマワリのような明るい笑顔、1人の女性、母として力強く歩んだ姿は多くの人の記憶に、何より2人の子どもたちの胸にきっと残るに違いない。ブログを見ながら、マッサージのため足のギブスを外すと、固定していたため足がむくみ、腫れぼったいが、痛みはほぼなくなり、ホットしている。来週には完全にギブスを外し、装具を入れてリハビリを開始する予定である。麻央さんの家族愛を見習いながら私も来週からのリハビリにがんばりたいと思う。
2017年6月22日 晴れ 24℃
冷蔵庫の日に感謝を込めて掃除してみたところ。。。
冷蔵庫は昭和30年代、電化製品の「三種の神器」の一つとして一気に普及した。今では複数台を置く家庭もあるようだ。6/21は「夏至」と同時に「冷蔵庫の日」でもある。最近、我が家の冷蔵庫の音が変である。ウーンと大きな音を立てるようになってきた。10年も経過したので、そろそろ買い替えの時期なのかなあと思っていた。この冷蔵庫の日は日本電機工業会が32年前に設けたらしい。食べ物が傷みやすくなる季節を迎え、冷蔵庫の中を点検してもらうのが狙いという。昔は氷で冷やしたというイメージからか「冷蔵庫」は夏の季語だ。特に冷凍食品があると留守にしているときなどは、ずいぶん助けられた。冷蔵庫の中のおかずが、一番のごちそうになる。冷蔵庫は技術の発展とともに省エネが進み、使い勝手も良くなった。昨日、梅雨入りし、例年より蒸し暑い日が少なく感じる。しかし、油断は禁物。工業会は夏至の時だけでなく、定期的なお手入れを勧めている。故障の具合を調べるため、そしてたまには感謝を込めて、製氷室や野菜室など隅々まで掃除してみた。そして古いものを処分しながら空間を作ってみたところ、ウーンという音がなくなった。やはり詰め込みすぎのためうなりをたてて冷蔵庫も怒っていたのではないだろうか。やはり、食べ物を無駄にしないで済むためにも、たまには冷蔵庫のチェックは必要であると実感した。
2017年6月21日 雨 18℃
父の日 ー 「物より気持ち」と言いながら。。。
いよいよ、夏至と同時に今日は梅雨入り。雨が午前中から降り始め、ファームのことを考えればちょっとよいお湿りでホットしている。そして同時に玉ねぎを早めに収穫してよかったなあと安堵感も漂う。先日、18日は「父の日」。我が家では子供たち(孫含む)がそれなりにプレゼントしてくれて、さりげなくうれしさを感じている。今回は怪我のためサポートしてくれたパートナーや子供たちへこちらから感謝したい気持ちでもある。父の日は母の日、こどもの日や敬老の日と比べて、影が薄い気がするが、こういう日はうれしいものである。日本生命保険のアンケート調査によると、父の日にプレゼントを贈る人は4割どまり。母の日には8割近い人がプレゼントを準備するというから、半分しかいない。プレゼントの予算が約6千円というのは意外に高額に思えるが、実は去年より800円も減ったのだという。それにしても、母の日に比べて父の日は影が薄い。プレゼントの内容をみると「贈るもの」と「欲しいもの」のトップはいずれも食事・グルメ。これは予想通りだったが、興味深いのは「手紙・メール・絵」についての回答結果。贈る予定の順位は8位、欲しいものの順位は4位だが「もらって一番うれしかったものは何ですか」という問いでは1位になっている。物よりも気持ちの方が心に響くのだろう。でも「物より気持ち」と思いながら、私はひそかに物を楽しみにしている父の日であった。
2017年6月18日 晴れ/曇り 23℃
人に寄り添う気持ちをいつまでも忘れずにいたい!
骨折の怪我から1か月が経過した。腰の痛みはほぼなくなってきたが医者の勧めで腰と背骨にコルセットを巻いている。右足のかかと骨折も痛みはなくなったが、ギブスで固定しているため少しむくんだ状態ではあるが、松葉杖なしで歩行を開始した。あと1週間でギブスは外れるとのことであるが、後々のことも考え無理をせず、右足に体重をあまりかけないようにしているが、両足で歩ける喜びを感じている。この1か月、怪我を通して、いろいろと考えることが多かった。プラス思考で考えれば、今の生活を見直すよい機会でもあった。障害者と同じような目線での生活、境遇の中で世の中を見る大切さも感じた。この歳になって人、動物、自然と共生する素晴らしさを感じている。青森・岩木山麓の山荘「森のイスキア」には心に重荷を抱えた人が訪ねてくれば、今は亡き佐藤初女さんは名も尋ねずに迎え入れたという。初女さんは、おむすびで心を通わせ、ひたすら耳を傾けた。人生の師と仰ぐ岩手の宮沢賢治もそうだった。冷害や凶作に苦しむ東北の人に心を寄せ、童話を書いた。東に病気の子、西に疲れた母、南に死にそうな人、北にけんかや訴訟・・・と内心の祈りを記したように、人に寄り添った。人に寄り添う気持ちを忘れずにと自分に言い聞かせながら、今日も遠くから訪れてくれた見舞いの友人との会話に涙する思いである。
2017年6月17日 晴れ/曇り 22℃
有権者は選挙で濁った政治家を吹き飛ばす風を起こせ!
若い力の台頭は周囲に活気を呼び起こし、見ていて気持ちがいい。先日の世界卓球選手権では、10代の日本人選手が大活躍。銅メダルを獲得した女子個人の平野美宇選手、女子ダブルスの伊藤美誠・早田ひな選手は全員高校2年生。それ以上に驚くのは、男子個人でベスト8入りした13歳の張本智和選手。史上最年少で日本代表に選ばれ、メダルにこそ届かなかったが2回戦でリオ五輪男子個人銅メダルの水谷隼選手を破った。触発されるかのように、他の日本代表も頑張って男女混合ダブルスや男子ダブルスでメダルを獲得した。3年後の東京五輪に向け、一層注目される競技となった。将棋界にも新しい風が吹き、盛り上がっている。14歳の藤井聡太四段が昨年12月のプロデビュー以来、27連勝と記録を更新中だ。4月には非公式戦ではあるが、羽生善治三冠も破った。連勝はいつまで続くのか、誰が止めるのか。楽しみでもある。一方、政界はどうか。国会では新しい風が吹くどころか、権力乱用とか忖度とかいう名の濁った風が勢いを増している。閣僚らは失言を繰り返し、強行採決が日常化する。加計学園の獣医学部新設問題では、内閣府から圧力を受けたことをうかがわせる文部科学省の内部文書までが表に出た。そして本丸の内閣府や官邸までも。政治家任せでは濁った風は吹き飛ばせそうにない。しかし我々、有権者には、選挙で風を起こす力がある。<忘れない、忘れない、忘れない>その力を発揮する場面は近いような気がする。
2017年6月15日 晴れ/曇り 20℃
高知県大川村ー縮んでいく日本をみているようである!
人口わずか406人の高知県大川村。過疎と高齢化で“議員1人”の引き受け手もままならない。そんな強い危機感の表れから、定数6の村議会をやめ、すべての有権者に集まってもらって議案を審議する「村総会」について検討を始めるという。だいぶ前にベストセラー「世界がもし100人の村だったら」の本があった。世界はずいぶん若い。そう驚いた記憶が残る。「30人が子どもで70人が大人です/そのうち7人がお年寄りです」。当時63億の地球人口を100人として見てみたら…の手法で、世界の現状をふかんさせた。その村には、子どもが10人しかいない。比して大人は90人。そのうち45人がお年寄りという。人と同時にお金(経済)の話をすると、地球上の富のほぼ半分は世界の1%の富裕層が占めているらしい。貧富の差は広がるばかりで東京等の一極集中傾向が続く。だが、お金があるから幸せというわけでもない。ないから不幸ということもない。それぞれが、お金の価値基準を持つしかない。人と比べず自分のモノサシで決めながら暮らしていくしかないと思っている。縮んでいく日本の中の過疎地の自治はどうあるべきか。大川村の問いかけは重く噛みしめたいと思う。余計な忖度やご意向に汗水流す霞が関のお役人は保身術、つじつまあわせに奔放するのではなく、この現実ときちんと向き合ってほしいと思う。
2017年6月14日 曇り 22℃
物忘れとの戦いが続くが、プラス思考で考えよう!
今日は週1回の整形外科へ。怪我をしてからちょうど1か月(4週)経過した。腰の方はほぼ痛みもなくなってきたが、足のかかと骨折はあと1~2週間でギブスをはずし、装具を入れてリハビリが始まる。ここまで来たら覚悟を決めてゆっくりしようと思うが、私の性格ではなかなかそうした境遇になれないものである。もう忘れてしまいたいと思っているが、「忘れ」には、ふと襲う”ど忘れ”や加齢による”物忘れ”、”認知症”までさまざまな忘れがある。記憶力は20代をピークに減衰するが判断力や適応力など知能全体は50代ごろまで伸び続け、60歳ごろから脳機能の老化が始まるという。物忘れが多くなるのもこの頃からで、誰しもが避けられない現実である。物忘れは本人が自覚しており、ヒントがあれば思い出せる。前に、作家の赤瀬川原平さんが“発見”した『老人力』は「忘れてしまう」というマイナスを「忘れられる」というプラス思考に見事逆転してみせた。医学でも役割が見直され、作家の黒井千次さんは「神様の贈り物」と呼んだ。だが忘却の罠もある。安倍の政権を揺さぶる学校法人疑惑。官邸内そして文科省あたりは国民は早く”忘れろ”と言いたげであるが、私は逆に判断力が機敏に反応してしまうのはなぜだろうか。
2017年6月12日 晴れ 19℃
雨にちなむ日本語の豊かさに驚くー梅雨を楽しもう!
毎日、気温は低いがお天気の日々が続いている。日本列島は北陸、東北南部、東北北部を除いた地域で梅雨入りした。気象庁によると、東北南部の梅雨入りは平年が12日、昨年は13日ごろだった。今年は、いつになるのだろう。異常気象の影響も気になる。雨は季節や時間、降り方によって、さまざまな呼び名がある。「桜雨[さくらあめ]」は花見の時季に降り、「緑雨[りょくう]」は初夏の青葉をつややかに見せる。夏の午後、地面をたたきつけるのは「白雨[はくう]」という。 県内は間もなく「栗花落[ついり]」となり、傘が手放せなくなる。梅雨入りのことだ。旧暦の5月に降る「五月雨」も梅雨と同じ意味になる。「空梅雨」となるのか。晴天と激しい雨が繰り返す「男梅雨」か。それとも、弱い雨がしとしと続く「女梅雨」か。今の時代、「男」と「女」が逆というご意見もあるかもしれない。雨にちなむ日本語の豊かさに改めて驚く。 梅雨に入るとアジサイの花に癒やされる。雨にぬれるほどに美しさが映え、紫や青、白、桃色など多彩に咲かせる。怪我で室内にいる機会が多くなり、我が家のアジサイの開花はまだ先だが、憂鬱なはずの梅雨の楽しみの一つでもある。そして少しお酒も飲めるようにもなり、お見舞いにいただいたワイン、お酒、焼酎をちびりちびりと、たしなみながら夜長を楽しんでいる。
2017年6月11日 晴れ 22℃
落語界の「独演会名人」- なぜか現政権と重なって見える!
今日、ファーム草刈りに2人が応援に駆けつけてくれた。落語好きのTさんが、お茶タイムにこんな話をしてくれた。落語界に「独演会名人」という言い方があるらしい。自分を評価してくれる内輪のお客の前だけで上手に演じる落語家を冷やかす表現で、要するに業界用語である。独演会のお客さんはいわば仲間内。落語をするには快適な環境である。どんな演目でもチヤホヤされ内輪受けする。新しいネタをつくる努力をしなくても困らない。同じ人の前で同じことをとうとうとしゃべる構図が「独演会名人」は、閉ざされた空間ゆえに、独善的な状況になりやすい。その傾向は現代のネット社会にも通じる。賛同意見には「いいね」を連発するが、反対意見は容赦なく排除する。仲間だけで固めた世界を「自分王国」と名付けて憂慮する。まるで、このことは現政権の姿勢となぜか重なって見えてくる。18日までの国会会期が迫る永田町。「加計学園問題」「共謀罪」法案を巡る攻防が激しい。真相究明そして廃案を目指す野党は内閣不信任案や法相問責決議案の提出を検討し対抗するのだが、与党は絶対優位の勢力図を背景に、また強引に幕引きを図る算段らしい。共同通信社の世論調査では7~8割の方々が「説明は不十分」と答えているにもかかわらず、それでも押し切るなら現政権はまるで「独演会名人」と呼ばれても仕方ないと思う。
2017年6月9日 晴れ 22℃
コンサートへ出かけたい!
初夏の演奏会の案内が届いた。お手軽なワンコインコンサート、仙台フィル演奏会等。。。室内でのCD音楽ではどうも物足りない。やはり生演奏は心に響くものが違うような気がする。お天気が良い日は窓の外に里山が広がる会場の前の席で、客席と演奏者の距離が近いところがいい。演奏者がゆったり構えて音を奏でる、目の前の楽器のどこで音が鳴り、どう伝わるのかを肌で感じ取れる。誰か我が家のリビングで演奏してくれないかなあと想像したくもなる。下手な手前ギターを鳴らしてみるが、指がスムーズに動かず、ポロポロとした音は何か心に響かない。以前にピアニスト小山実稚恵さんの演奏を聴いて、感じることがあった。「聴衆の心情に寄り添うには、奏者の心の余裕も欠かせない。伝えたい気持ちばかり先立つと、演奏に力みが出て心には届かない。」とおっしゃっていた。「脱力」はピアノ演奏の基本と言われるが、いざ実践するのは至難の業らしい。そのヒントに満ちているのが、雑誌「音楽の友」連載の小山さんの対談シリーズ「脱力の極み」にあった。ゲストには、105歳の現役医師日野原重明さんが登場した。「脱力の達人」だ。どうすれば楽な気持ちで演奏会や講演会に臨むことができるか。「力みはあんまりない。だって105歳だもの」と日野原さん。「心を入れて弾いた音には心が表現されるんです」と小山さん。入れるべきは力ではなく心なのだと言う。怪我でストレスばかりがたまる日々が続いているが、天が与えてくれた休息と思い、時には力を抜くことも忘れないで過ごしたい。
2017年6月7日 曇り 21℃
「こだわり」とは。。。。
今日は先日のMRI検査を含めた診察及び今後の予定について医者と話し合いをした。結果は脊髄第1,2関節の圧迫骨折で3か月コルセット着用、右足かかと骨折はあと1~2週間ギブス固定後、リハビリと。。。我慢・我慢・我慢の日々が続くが。。。。
最近、「こだわり」という言葉を聞く。「料理長こだわりの品」。グルメ番組などによく登場するせりふだが、何度聞いてもどことなく「変だなあ」と感じてしまう。「こだわる」って否定的な表現ではなかったか。調べてみた。ちょっとしたことを必要以上に気にする、拘泥する、つかえたりひっかかったりする、難癖をつける、こんな意味に続いて、「近年、『一流の材料にこだわって作った料理』のように、妥協しないでとことん追求するような、肯定的な意味でも用いられる」とあった。「こだわりの品」への違和感は、否定表現への「こだわり」にすぎないのかもしれない。さて、この方の「こだわり」はやはり改憲か。安倍晋三首相である。東京五輪・パラリンピックが開催される2020年の施行を目指す考えを表明した。「未来を見据えながら日本が新しく生まれ変わる大きなきっかけにすべき」なのだとか。五輪と改憲がなぜ結びつくのかが、よく分からない。訳を知りたければどこかの新聞を読め、といわれても困る。内輪向けではなく、国民に丁寧に説明してもらいたい。今回は具体的項目として9条を挙げ、教育無償化にも前向きな姿勢を示したが、以前は改正手続きを定めた96条や、緊急事態条項創設にも熱心だった。憲法の中身より、敬愛する祖父がなしえなかった「改憲」という事実に「こだわる」。そう見えてならない。こだわるならば、加計学園問題に真摯にこだわっていただきたいが。。。。。
2017年6月5日 晴れ 22℃
野菜の花もお忘れなく ー 田んぼアート始まる!
思うように外に行けず、室内で過ごしているが、そろそろ飽きてきた感じがする。庭先よりファームを双眼鏡でながめると、畑の中で、ねぎ坊主がそよいでいた。子ども時分には何でもなかった光景であるが、馬齢を重ねて感じ方が変わったか何事か語りかけてくるかのように目に映る。ちゃんと見てよと、いがぐり頭を振り立てている。葉先は茶色く枯れている。哀愁漂うその姿と対照的に無数の小さな花が集まった球は白く愛らしい。観賞用だけが花ではないと言いたげだ。確かにジャガイモは白や紫の花が美しい。野菜の花を詠んだ句が数々ある。夏の季語に限ってもキュウリ、ナス、ゴボウ、ゴマ、トウガラシ、カボチャ… 。「野菜の花も、お忘れなく」と。これはねぎ坊主からの注文のようにも思える。隣の田んぼはTさんの不慮の病気で田植えができなくて、苗を待ちながら水面が風になびきながら輝いている。田んぼと言えば、青森の田舎館村の名物の「田んぼアート」の田植えのニュースが流れていた。今年の田んぼアートは、第1会場が「ヤマタノオロチとスサノオノミコト」の図柄となる。日本神話から題材をとった。道の駅いなかだてにある第2会場は、昔話の「桃太郎」を描く。 大蛇と鬼、どちらも悪者が退治される。「鬼が出るか蛇が出るか」と言う。次にどんなことがおこるのか、予測がつかない不気味な状態をたとえているらしい。田んぼをキャンバスに見たて、色の異なる稲で題材を描く。知恵をしぼって描画のレベルをあげてきた「稲の芸術」は、観覧客を魅了しつづけている。元気になったらぜひとも訪れてみたいと思っている。
2017年6月4日 晴れ 18℃
五感を頼りに日々の風景を切り取りながら執筆中ではあるが!
我が家の庭は今、シャクナゲ、ジャーマンアイリス等の花々が咲き誇り、水田の鏡に映りキラキラと輝いている。水のある風景はいいもんでなあと感じる。庭を眺めながら、東京都台東区根岸、JR山手線鶯谷駅から、そう遠くない、どこにでもある民家の庭を思い出した。それは正岡子規が最後の10年間を過ごした「子規庵」で、裏庭がある。子規は明治の前年、150年前に旧松山藩士の長男として生まれた。15歳で旧制松山中学を退学し、東京へ向かう。叔父を頼った一人旅だったが、同郷者を手始めに多くの知己ができた。子規のわずか34年余りの人生であった。「経済的困窮と病気、それを運良くすり抜けたものだけが学業を続けられた」時代だった。やがて子規も肺病を患ってしまう。芭蕉の足跡を追う旅にも出掛けたが、だんだんと病状は悪くなり、痛みを大声で訴える看病は壮絶さを加える。最後は郷土の後輩の高浜虚子たちが病床を囲んだという。生涯に2万4千の俳句を詠んだとされる。窓辺に横たわり、五感を頼りに日々の風景を切り取った。20坪ほどの庭のある旧庵は戦災で焼けたが、仲間が再建した。今の季節は、庭はバラが咲いているらしい。わが身を振り返れば、怪我で足が不自由であるが今はじっと庭を眺めているしかないが、子規と同じように五感を頼りに風景を切り取りながら執筆中ではあるが。。。。。。
2017年6月3日 晴れ 26℃
6月はハナショウブー花言葉は「うれしい便り」
青い花の群生を目にするようになった。5月はアヤメやカキツバタ、6月にはハナショウブ。すらりと伸びた茎、優美な花はいずれもアヤメ科の花たちで、花言葉は「うれしい便り」だそうだ。ところが最近は陰湿な便り(話題)ばかりで、TV情報番組では加計学園やら東京都知事の話題をゲームを楽しむような感覚で放映している。特に文部科学省問題で話題になっているが、かつての会社で霞が関の中央官庁の営業をしていた時代に風変わりな身分証明書があることを思い出した。「先輩証」である。文字通り、文科省の退職者に発行され、これがあれば省内へ自由に出入りできた。いつでも先輩どうぞ―。学校を所管する役所らしい発想ではある。十数年間にわたって発行してきたが、OBが法の抜け穴を突いて天下りの橋渡しをしていた問題を受け、3月で廃止になった。民進党が先日、OB・OG議員会を発足させた。旧民主党時代を含め、衆院で3期以上、参院で2期以上務めた先輩議員が対象で、大所高所から党の針路に助言をもらう狙いという。会長になった元財務相の藤井裕久さんからは、森友学園問題や「共謀罪」法案を巡り、「腹を据えて取り組んで」と早速ハッパが掛かったようだ。安倍政権は、戦後3位の長期政権となった。ただ、安定感への過信からか、政府や自民党には強引な姿勢も目につく。それを許す背景に、野党の弱体ぶりがあるのは言うまでもない。OB・OG会の参加者を、野田佳彦幹事長は持ち上げた。「海外では先輩を、人生の図書館と呼ぶ。皆さんは『国会図書館』だ」。安倍1強の政治に緊張感をもたらすためにも、安部総理は“蔵書”である先輩の経験や知恵が生かしてみてはいかがだろうか。
2017年6月1日 曇り/小雨 22℃
MRI検査 とにかく音がうるさい!
今日はMRI検査である、腰の圧迫骨折の詳細状況を調べる上で大事な検査でもある。日本語で表示すると<MRI=磁気共鳴画像診断装置> MRI検査は強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査です。様々な病巣を発見することができ、特に脳や、脊椎、四肢、また子宮、卵巣、前立腺等の骨盤腔に生じた病変に関して優れた描出能が知られている。私の場合はCT検査はよく行うが、MRI検査はあまり馴染みがない。検査自体は30分程度で丸い筒の中に入りだけで楽ではあるが、とにかく音がうるさい。この大きな音には閉口する次第で、耳栓しないと耐えられないと感じる。待合室でエネルギ関連の雑誌にこんな記事が掲載してあった。「地域のエネルギーを地域に取り戻す」。「会津電力」の佐藤弥右衛門社長の話には力強さを感じる。同社は福島県会津地方で電力の自給自足を目指す地域電力会社。見据えるのは「原発後」の未来だ。太陽光ももちろんあるが、エネルギーの主力に考えるのは豊かな水資源。でも水利権は東京電力が持つ。じゃあ、それを返してもらおうと声を大にする。「だって、東電が今やるべきことは廃炉しかないでしょう」「会津のエネルギーは地域全体を賄える。それどころか余剰電力を売れば大きな収益になる。電力会社はいいかげんに返すべきだ」もともとは古くからの酒蔵の当主。全国ご当地エネルギー協会の代表理事も務める。「エネルギーの地産地消はリスク分散でもある。災害にもテロにも強い」と強調する。残留か、それとも離脱か。地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」について、トランプ米大統領がどうやら離脱する方向だ。オバマ前大統領がせっかく脱炭素社会にかじを切ったのに、また時代遅れの判断を懸念する。地球と地域の未来を守るためにどんなエネルギーを選択すべきなのか。会津電力の問いかけは、私たちにも投げかけられているような気がする。