季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
■2020活動日誌7月■
2020年7月31日 曇/雨 23℃
中国ーいにしえの賢人の教えを思い出してほしい!
世界を見渡すと、最近の中国は「大国主義」の気配が色濃く漂っている。南シナ海では勝手に設定した境界線「九段線」を根拠に領有権を主張したり、香港では国家安全維持法を成立させ、言論の自由や国際公約「一国二制度」を反故にしようと画策している。本来、中国には三大宗教があった。「三教」とは、儒教、道教、仏教を指す。中でも道教は古来の民間信仰の流れをくみ、老子や荘子の思想、神仙説などが融合し、漢民族が信仰する伝統的宗教である。始祖とされる老子は、春秋戦国時代の哲学者と伝わる。「無為自然」を基本理念とし、知や欲を捨て去り道に従ってありのまま生きるよう説いた。そして政治においては「小国寡民」が重要だと唱え、読んで字のごとく「小さくて人民が少ない国」を理想郷と考えた。その国では、兵器が使われることはなく、命がけで遠方に向かわせることもない。民衆が食事や衣服、住居、素朴な習俗に満足していれば、近隣の国をねたんで押しかける必要はない…。領土拡大にしのぎを削る春秋時代の戦乱を嫌い、老子は牧歌的な社会を望んだ。いまや、いにしえの賢人の教えもどこ吹く風である。そして特に米国の闘争心は中国に向けられている。両国の総領事館閉鎖も火種となり“米中新冷戦”の危険な様相。お互い欲を捨て冷静にと願うばかりである。
2020年7月26日 曇/雨 21℃
青い宝石ブルーベリーがキラキラ輝いています!
冷えた一杯がおいしい季節だ。そのビール系飲料の消費がコロナ禍で変化しているとか。「家飲み」で割安な第三のビールの販売が伸び、初めてビールを上回ったという。一方で、多彩な味のクラフトビールがじわり広がっている。かつての地ビールのことである。ブームは下火になったが、「という工芸品」を表す名で再燃し、全国に醸造所は400超ある。地元で原料のホップ栽培から始めて今は町内での醸造を目指す町おこしも増えてきた。「クラフトビールは造り手がビールと真摯に向き合っているかどうか」が要と言われている。森鴎外は留学中の日記で、医学生仲間にジョッキ25杯も飲む者がざらにいると驚いている。ジョッキを交わし、異国の文化を学んだ。造り手の熱意や風土が香る、そんな一杯を暑い夏の日に味わいたいものである。そして我が家もブルーベリーもいよいよ摘みとりも7/26をもって終了しました。あと2㎏程度は残っていますが。。 多くのひとが訪れてくれて感謝しております。来年もまた、丹精こめて栽培した旬のブルーベリーの青い宝石をぜひとも味わっていただきたいと思います。
2020年7月21日 曇/雨 23℃
今年の梅雨はウンザリするほど長い梅雨だ!
今年の梅雨はウンザリするほど長い梅雨である。6月11日の梅雨入りからきょうで41日目。優に1カ月を超えている。しかも雨がやむことなく、九州北部などで壊滅的な豪雨災害を引き起こしている。お日様がなかなか拝めない。その成果、夏野菜は生育不良も重なって色合いもいっこうにさえない。スーパーの店頭の価格は例年以上の高値で推移しているという。消費者もとばっちりを受け、不景気の家計を一層苦しめている。さらに恨めしい長梅雨のせいで、人間の体調だって異変を来している人も多いときく。ある友人は低気圧が次々やって来て雨続きのうっとうしいこの時期、頭痛やめまいを覚えることが多いと聞く。平年なら7月中から下旬の梅雨明けも、今年はもう少し先に延びそうだ。規則正しい食事や睡眠、適度な運動でストレス軽減を図り、コロナとの共生という新しい生活スタイルをみつけていきたいと思う。
2020年7月16日 雨 19℃
レジ袋の有料化を考える。
「有料のレジ袋、要りますか」―立ち寄ったコンビニで早速尋ねられた。海を汚すプラスチックごみを減らすため7月1日より、レジ袋が全国一斉に有料化された。マイバッグ持参が基本。無料が当たり前だったのにと思う半面、得心せざるを得ない。プラスチック製のレジ袋は提供禁止という国が増え、日本の対策は先進国に比べ遅れ気味だった。レジ袋などのプラごみが海に流れ込むと、紫外線や波で砕かれ、マイクロプラスチックと呼ばれる微粒子になる。分解されにくく海中を浮遊、回収は難しい。魚や海鳥が餌と間違えてのみ込めば、体内に蓄積される。マイクロプラスチックは魚や貝から検出されるだけでなく、私たちが普段食べている海塩にも交じっているとの研究報告がある。国内で廃棄されるプラごみは年間約900万トン。レジ袋はその2%程度にすぎない。日本は四方を海に囲まれ、さまざまな恩恵を受けてきた。その海の悲鳴に耳を傾けていかねばならぬと感じている。
2020年7月14日 雨 20℃
身近な危険な地名を確認してみては。。。
九州では記録的な豪雨に見舞われ、特に熊本、大分、福岡県を中心に河川の氾濫や土砂崩れが続発し、犠牲者や行方不明者は計70人を超えているという。日本は今や「災害列島」とも呼ばれ、同様の悲劇がいつどこで起きてもおかしくない。刻々と変わる気象情報や自治体の避難勧告などに注意を払い、さらに昔から伝わる教訓を生かし万全の備えを心がけたいと思う。先人が残したものの一つに、河川の呼称や土地の名前がある。熊本県を流れる球磨川は「9万の支流を持つ川」が命名の由来という。山形県の最上川、長野・山梨・静岡県を貫流する富士川とともに日本三大急流として知られ、それほど荒々しい川だと教えてくれている。更に川の名前を調べてみると熊本、大分、福岡、佐賀の4県を通過する筑後川は「筑紫次郎」の別名がある。関東の利根川「坂東太郎」、四国の吉野川「四国三郎」と並び、既に江戸時代から日本三大暴れ川に数えられた。また洪水で一夜にして一帯をのみ込む脅威から「一夜川」ともいわれた。数ある地名でも、過去の災害の歴史をとどめる漢字がある。「蛇」は土砂の流れる様子。「竜」は増水して蛇行する状況。「滝」「鷹(たか)」は急傾斜地のこと。「倉」「蔵」は崖を指すという。身近に危険な地名がないか、確認しておくことも大切であると思う。
2020年7月7日 曇り/雨 23℃
多くの経験を成長の糧として生きてほしい!
小雨の中、道路沿いの高校のグラウンドで野球の練習試合を見掛け、車を止めた。ようやく夏の風景が戻ってきた思いである。部活動に打ち込んできた3年生は集大成の舞台はウイルス禍に奪われた。計り知れない失意の底で、望みを捨てず自主練習を続けた生徒も多いのではないだろうか。働き詰めの毎日で、子供の部活の応援だけが楽しみという保護者の方もいると思う。一方で、未練をすっぱり断ち切り、目標を切り替えた生徒がいるし、モチベーションを保てず、心の糸がぷつりと切れてしまった生徒もいるかもしれない。部活に純粋に打ち込んできたからこそ、ともいえる。どんな措置が取られようとも、先が見えない中で長い中断を強いられ、目指し続けた目標が霧散してしまった事実が、なかったことにはならない。失われた時間は決して戻らないが、この経験が後に生きるのか、人として成長の糧になるのか、まだ分からない。ただ、生きていく上でこんなことも起こり得るという現実を3年生は身をもって知ったのではないだろうか。これからの人生にこれらの多くの経験を活かしてほしい。
2020年7月6日 曇り/小雨 24℃
梅採りの季節ですね!
毎年のように梅雨の時季の豪雨は土砂災害を招き、甚大な被害をもたらしている。町並みは水に漬かり、山肌は削られ風景は一変、行方不明者の捜索は今も続く。それにしても日本列島は近年、気象災害が相次ぐ。200人を超す犠牲者を出した西日本豪雨は、ほんの2年前のことだ。もっとも、異常気象による被害は世界に広がる。危機感を募らせた欧米を中心に、「気候非常事態宣言」を出す自治体が急増している。日本では今年、環境省が「気候危機宣言」をした。水害は列島のどこでも起こりうる状況だ。命を守るにはどう行動すればよいのか。ハザードマップなどによって浸水被害を想定し避難場所を確認しておく必要がある。雨量や河川の状況を的確に把握することも大事だ。ただ今年は新型コロナウイルスが追い打ちをかける。避難所には、万全の感染防止対策が求められる。環境白書は、気候変動の原因の一つ温室効果ガスの排出量抑制を強調し「経済社会システムや日常生活の在り方を変えることが不可欠」と指摘する。今回の九州の被災者の苦しみに思いをはせ、それを生んだ気候危機により敏感でありたいと思う。(梅収穫量:130㎏程度、参加メンバ15組の夫婦・子供)
2020年7月1日 曇り/小雨 27℃
半夏生
7月を迎えた。1年の半分が過ぎた。本来なら24日に東京五輪が開幕するはずだった。今頃は外国選手団が続々と来日し、聖火リレーの話題でさぞ盛り上がっていたのではないだろうか。そして身近な夏祭りすらも中止となった記録・記憶に残る年に違いないと思う。きょう1日は歳時記でいう「半夏生」である。農事暦では田植えを終える時季で、雑節にして七十二候だ。とかくこの日は紛らわしい。まず、この3字をなぜ「はんげしょう」と読むのか。半夏生の由来も諸説ある。サトイモ科のカラスビシャクは和名で「半夏」。その花が咲く頃だから。または別のドクダミ科のハンゲショウが葉の半分を白く変色させ「半化粧」する頃だからとか…。江戸時代から続く東北の盛岡暦がある。文字が読めない農民らが分かるように考えられた絵暦だ。そこでおやじさんが光沢ある頭に手を当て嘆くコマがある。「禿(はん)げ生(しょう)ず」で「半夏生」。心通じる小生はこれでこの暦日が身近になったような気がする。梅雨の終盤に降る大雨を「半夏雨」といい、「半夏水」という洪水に注意せよと先人は教える。全国で続く大雨予報が気掛かりだ。今年は「3密」にならない避難対策を考えねば。。。。