季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
■2020活動日誌8月■
2020年8月31日 雨/曇り 25℃
リーダーの持つべき言葉の力を考える!
8月もいよいよ今日で終わりである。米国のオバマ前大統領の退任演説は名スピーチだったという。「民主主義の道は険しい。だが、諦めないで前進してほしい」と述べた。前回の大統領選では、オバマ氏の路線をこき下ろしたトランプ氏が当選した。それでも「チェンジ(変革)」を可能にする力を信じ続けるよう訴えた演説に、米国国民は会場を揺るがすような喝采が湧き起こった。余力を残してトップの座に別れを告げたオバマ氏の声には張りがあった。対照的に、もう余力はなくなってしまい、2度目の政権を手にして7年8カ月、きのう辞意を表明した安倍晋三首相の記者会見を見てそうした思いを強くした。就任したばかりの時期の映像と比べると年齢を重ねたことを差し引いても違いは歴然だ。ウイルス禍に直面して以降は、日を追うごとに精彩を欠いていった。広島、長崎で原爆犠牲者の追悼行事に出席した後の会見でも、質問を避ける姿勢が際立った。リーダーが持つべき言葉の力は「自らの身体から渾身の力を込めて発し続けて初めて、伝わるべくして伝わる」。そんな言葉が吐けなくなれば、舞台から降りざるを得ない。持病が要因と言われるが、「疲れ」が蓄積していたのではないだろうか。だが有権者の側にも「疲れ」はある。直近の支持率は政権の発足後、最低水準だった。長年、権力の座にしがみつき疲れはてて最長政権の幕が下りた。
2020年8月27日 晴れ 30℃
久しぶりに街中でランチをいただく!
今年は新型コロナ感染の影響もあるが、土ごもりやら家ごもりの日々が続いている。そしてお盆を過ぎてからは、ひときわ体にこたえる炎天の日々が続いている。。今年は梅雨が思いのほか長く「あっという間に秋か」と油断していたが、甘かったみたいだ。猛烈な暑さが続き、全国では40度超えがもはや珍しくなく、宮城県内でも30度以上の猛暑日となるところが連日出ている。この機会に体調管理も兼ねて友人と一緒に治療院へ出かけながら、久しぶりに街中でランチをいただいた。もう常識になっているが、外出の折は日差しを避けて水筒を持ち、マスクがけがすっかり定着し、習慣化してきている。友人との話の中で、土の中のミミズの話が話題となる。彼らが地表にたくさん出てくるのは雨が降った後、土の中の酸素が不足するためといわれる。ほかにも雨粒による振動を嫌がる説、新天地を求めての冒険説などもある。本当はどうなんだろう。「蚯蚓(みみず)鳴く」は秋の季語。ミミズは実際には鳴かず、虫のオケラが「ジー」と鳴く音を取り違えたのだとか。昔の人は秋夜にしみじみと聞き入ったのかもしれないが秋の声を聞くまでもうしばしの辛抱が必要だなあ。。。
2020年8月25日 晴れ 28℃
柚子は九年の花盛り!
「桃栗三年、柿八年」という諺がある。それぞれの木を植えてから実を結ぶまでの時間のことで、我が家の庭にも初孫誕生を記念して柿木を記念植樹した。安倍晋三首相はことしの仕事始めのあいさつで「柚子は九年の花盛り。柚子までは責任を持って大きな花を咲かせたい」と述べた。2012年の自民党総裁就任から来年の任期満了まで、9年間を全うする意向を表したらしい。首相の連続在職日数が佐藤栄作氏を超え、歴代1位になった。ただ、佐藤政権の沖縄返還のように、後世に残る実績は乏しく、長期政権ならできる日本の構造改革をはじめとした改革も掛け声やスローガンだけが先行しただけであった。景気拡大が戦後最長になったと胸を張ったアベノミクスも実際には最長ではなかったことが後で分かった。むしろ、森友・加計問題をはじめ周囲の忖度を呼んだ「1強」の弊害(霞が関の官僚が政権の不祥事をうやむやにしたり公文書書き換え等)や、アベノマスクで露呈した国民感覚とのずれの方に目が行く。弱小野党と与党内のライバル不在に助けられた長期政権ともいえる。ここのところは健康不安説もでてきた。「柚子は九年...」には、今になってさまざまな波紋を投げかけている。首相や官邸は政権の遺産づくりに躍起のように見え、敵基地攻撃能力の保有など、戦後の防衛政策の大転換をもくろんでいるように見える。急ぐあまりの勇み足は後の世に禍根を残しかねない。やはり、もう安倍政権は退陣するしか道は残っていないと思う。
2020年8月19日 晴れ 32℃
コロナ共生時代を迎えて第3の人生を考える!
今年のお盆ほど、帰省の是非がこれほど議論される時代もないのではないだろうか。新型コロナ感染再拡大の懸念から、例年混み合う駅や空港は閑散としている。<ふるさとは遠きにありて思うもの/そして悲しくうたうもの>。複雑な心境で室生犀星の有名な詩が頭に浮かぶ。望郷の詩と思われがちだが、金沢への帰郷の際、受け入れられない悲哀を詠んだ歌という。今年の帰省は医療資源が十分でない地方としては、都会土産と一緒にウイルスを持ち帰られないかという不安がぬぐえない。夏は故郷が遠かった人も来年は憂いなく帰省できますようにと信じている。今年は例年にも増して猛暑の日々が続いている。家の前の田園風景の田んぼや畑を見ながら、家内とコロナとの共生時代を迎えて、今後の第3の人生を話し合っている。第2の人生では、やりたいこと(田舎暮らし、自給自足、小さな旅、人生の友つくり。。。。)を思う存分やってきたと思っている。そして最後となる第3の人生を夢と希望をもって充実させていきたいと密かに野望を持ちながら思案中である。
2020年8月7日 晴れ 32℃
NHKラジオ体操の音楽が聞こえてきた!
今年はコロナ禍で子供や孫も帰省しないとのことで、ちょっとさみしい夏休みとなった。学校の夏休みは全国的に、ばらばらのようだ。春先の休校の影響が大きく、少なめの宿題が救いとの話も聞こえてくる。夏休みの定番、早朝のNHKラジオ体操の対応もばらついているとの話も聞く。ラジオ体操は1928年に開始され九十余年になる。発祥は米国で生保会社が顧客の健康増進のため始めたとか。日本でも当時の逓信省による保険の加入促進、軍隊での体位向上を狙い導入されたらしい。ピアノの伴奏で「全国のみなさーん、おはよーございます」という語り口で始まった。ラジオ体操の歌「新しい朝が来た 希望の朝だ」に乗り体操し規律正しく健康に過ごす。コロナ禍で新しい生活様式になじみつつある中、変わらぬ日常そして子供たちの夏休み定番も大切にしたい。家内は子供たちが帰省しないとのことで「ふるさと便」(夏野菜、ブルーベリー、米、味噌、梅干し等)の荷造りに精を出しているが、その姿が、ちょっとさみしそうである。
2020年8月6日 晴れ 32℃
秋刀魚が幻の魚になってほしくない!
すし店の湯飲みにぎっしりと並ぶ魚へんの文字が並んでいる。鯵(あじ)、鰻(うなぎ)、鯛(たい)、鮪(まぐろ)…常用漢字表にない字が交じり、読みこなすのは難しい。漢字1文字で書き表される魚が多いが、サンマは「秋刀魚」と表記されている。細い魚体は銀色に輝く刀に似て、秋に旬を迎えるから、とか。かつて中国ではサンマを食べる習慣がなく、漢字も作られなかったらしい。それが昨今、アジア各国で和食人気に伴い、照り焼きやフライとして需要が急増している。サンマは北太平洋に広く生息しており、中国や台湾の漁船が公海でサンマ漁を活発化している。このため日本近海への回遊が激減したらしい。日本の求めで昨夏、資源管理を話し合う北太平洋漁業委員会(NPFC)が漁獲枠導入を決めた。日本は昨年、8~12月に限っていた漁を改め、年間操業を解禁したものの「初夏のサンマ漁」は不漁続き。漁の本格化は脂の乗った群れが日本に近づく今月からだが、北海道で先頃、初競りのサンマにご祝儀相場ながら1匹当たり約6千円の高値が付いた。これでは高級魚。秋到来を告げる庶民の味が食卓から遠ざかりつつある。果たしてサンマ争奪戦に歯止めがかかるのか。日本になじみの秋刀魚が幻の魚名にならないでほしい。
2020年8月4日 晴れ 28℃
貧すれば鈍するーコロナ対策の愚策を憂う!
8月が始まった。天気予報を見ると、陰々滅々とした長梅雨もようやく明けてお日様のマークが並んでいる。思えば、年明けに新型コロナ感染症が発生して既に半年、まさに“隠忍の日々”を過ごしてきた。ここは「蝉の詩」よろしく、夏の太陽を拝みたい気分である。「貧すれば鈍する」ということわざがある。生活が苦しくなると毎日そのことばかり考えるようになり、どんなに賢い人でも才気や高潔さが失われ思考まで貧相になることを意味している。それは人間に限らず国家にも当てはまるのではないだろうか。政府の新型コロナウイルス対策はどうだろう。東京都など大都市圏では過去最大の感染者を記録し、専門家や国民からは第2波到来を警戒する声が高まっている。それなのに政府は封じ込め作戦より、「Go To トラベル」など経済再開にこだわっている。確かに、経済成長は安倍晋三首相が掲げる「アベノミクス」の看板だけに、景気悪化はメンツに関わる。一連のコロナ対策も失敗の連続だ。名誉挽回の思惑は分かるが、移動を奨励するのは危険すぎる。「貧すれば鈍する」とは言い過ぎだろうか。