2018活動日誌8月
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2018年8月31日 曇り/雨 24℃
障害者雇用の大幅水増しー数字だけにこだわる日本の役人
障害者雇用の大幅水増し。国だけでなく府県自治体でも同様のごまかしが…。情けないことである。障害のある人が職場を見つけるのは難しい。世間や雇用の側にまだまだ偏見や思いこみがあるからだ。障害者雇用促進法は障害があっても能力と適性に応じて仕事に就き、自立できるようにする法律である。雇用関連で、ある記事が目に止まった。ダストレスチョークのトップメーカー「日本理化学工業」(川崎市)の大山泰弘会長の話をである。「人間の幸せは四つある。人に愛されること、ほめられること。人の役に立つこと、人から必要とされること。四つの幸せは働くことによって得られる」。人間にとって働く仕事があることの幸福感をこんな言葉に代えたのは、大山さんは家業を継いだばかりのころ犯した“過ち”からこのことを学んだという。1959年秋のこと。知的障害のある生徒の就職を懇願する養護学校の教師に「とてもうちの商品はまかせられない」と冷たい言葉を浴びせた。それでも「彼らは就職できないと働く経験もないまま人生を終えるのです」と何度も頭を下げて訴える教師。大山さんは「ひどいことを言ってしまった」と2人の研修生を受け入れた。これが始まりである。「国の心身障害者多数雇用モデル企業」となった同社の従業員の7割が障害者だという。過ちは誰でも犯す。その過ちに気付き、関心を持ち、何を学ぶかが大事である。中央省庁で発覚した障害者雇用のあるまじき水増し問題。実に27機関で3460人。障害者手帳を確認もせず、法定雇用率を満たすためだけに対象外の人をカウント。障害者雇用に何の関心もないからこんなことができるのだろう。数字だけが大事。薄情な役人の姿が浮かんでくると同時に日本政府の象徴のような気がしてならない。
2018年8月29日 曇り/小雨 22℃
プラ製品やレジ袋を安易に使わない暮らしに向けて!
下北半島、陸中海岸の小さな旅6を終え、海の素晴らしさを思う存分あじわってきた。そんな中、汚すプラスチックごみを減らすためストローやめます―。このストローが海の汚染の元凶として注目されている。外食大手すかいらーくHDは2020年までにプラ製ストローを約3千店で廃止する。米コーヒーチェーンのスターバックスやウォルト・ディズニーなど外国でも廃止発表が相次いでいる。レジ袋や容器が海に流れ込むと壊れたり劣化したりして直径5ミリ以下の微粒子「マイクロプラスチック」が生じる。魚がのみ込み、生き物や生態系への悪影響が懸念されている。先日打ち上げられたクジラの胃袋から大量のマイクロプラステックが検出された。世界で危機感が強まり、6月の先進7カ国首脳会議で議題となった。日本はプラスチック製品に対する規制がなく、世界的な潮流に立ち遅れていたが、来年夏までに大幅削減に向けた戦略をつくるという。北太平洋にはプラスチックごみ8万トンが集積する海域「太平洋ごみベルト」があり、漂流物の製造場所判明分では日本発が3割という。一方で、日本はペットボトルなどの廃プラスチックを途上国に大量輸出し、いわば処理を押し付けてきた。しかし途上国側が輸入を制限し始め、今後の在り方が問われている。私たちの生活の中でもプラ製品やレジ袋を安易に使わないなど暮らしも一段と変化が求められる。一人一人が自分の事として海洋汚染に関心を高めたニュースに触れ、この美しい海の自然を後世に残していきたいと思う。
2018年8月25日 晴れ/曇り 32℃
軍事国防より国家を守る防災に注力してほしい!
「五風十雨」という中国伝来のことわざがある。5日ごとに風が吹き10日ごとに雨が降るような天気なら、農作物は豊かに実り世の中は安泰という意味で使われる。ところが最近は、そんな順調で穏やかな天候とは程遠い状況で、地球温暖化の影響か、日本列島は酷暑に少雨、かと思えば、集中豪雨と異常気象が続発している。そして台風の襲撃である。四国、近畿を通り過ぎ日本海へ抜けた台風20号は、県内に直接的な影響はなかったが西日本を暴風域に巻き込んだ。わが国では秋にやって来る台風を「野分(のわき)」と呼んだ。立春から二百十日前後、野の草を分けるほど強く吹く風という名称だ。今年は福井豪雪に始まり大阪北部地震、西日本豪雨と災害が相次いだ。これ以上の天変地異が起きぬよう、祈りたい気持ちでいっぱいである。今の日本は東京五輪等での一局集中インフラ整備、そしてアメリカにより軍事増強をしいられ、言われるままにお金をつぎ込んでいる。日本は軍事国防よりも過去の災害を基に地方の貧弱なインフラ整備に注力し、国家を守る防災にもっと力を入れてほしいと思う。
2018年8月23日 晴れ 34℃
サマータイム 国民と社会生活の混乱と影響を見極めてほしい!
「山国の天に波音いわし雲」。空高く魚の群れが泳いでいるように見えるいわし雲は、秋の季語である。北から寒気が流れ込んでいた数日前までは、そんな秋の気配を感じさせる空が県内に広がっていた。だが、このまま爽やかな季節を迎えられるかも―という期待は甘かったようだ。22-23日の暑さには参ってしまう。最高温度33-34℃で風もなく蒸し暑く、じっとしていても汗が吹き出してしまう。日本列島に接近する台風が高温をもたらしているようで、建物や車の中から一歩踏み出すと熱風に包まれ、すぐにハンカチで額を拭う。雲の様子も、高い空に浮かんでいた先日の秋の雰囲気から一変した。暑さにうだるような山の上には、真夏の入道雲がもくもくと湧き上がっている。この暑さの中、国全体の時間を夏の間だけ早めるサマータイム(夏時間)制度の導入を検討しているという。2020年の東京五輪のマラソン競技のためだとか。札幌市などでは、導入実験で従業員の約40%が体調不良や睡眠不足を訴えたという。「夕方の余暇の時間が増える」=「時間にゆとりができる」と考えるのは幻想で、1日は24時間しかない。結局は睡眠時間が減るだけであり、国民生活や企業活動(システム変更に莫大な費用がかかる)に大きな影響がある制度である。導入時に混乱が起きるリスクが大である。慎重な検討が必要だが、話を持ってきたのが大会組織委員会の森喜朗会長とあれば安部首相もむげに断るわけにもいかないのだろうが、国民そして社会全体に及ぼす混乱と影響をきちんと考えて行動してほしいと思う。
2018年8月21日 晴れ 30℃
雑草軍団ー夢と元気と感動ありがとう!
8月に入り、なぜか仲間との懇親会が多い。そして今日21日「雑草軍団」を名乗る金足農の祝勝会を兼ねて、また飲み仲間が顔をそろえた。秋田県勢として103年ぶりの決勝に臨んだ。超高校級がそろう大阪桐蔭を倒したいとの思いが強く、どうしても雑草の側に肩入れしたくなります。さすがに力の差は大きかった。快投を続けてきたエースの吉田も、打者の威圧感に負けたように見えたし、連投での疲れからフォームに躍動感が見られなかった。史上初、2度目の春夏連覇には脱帽するばかりである。それにしても金足農の活躍は特筆される。農業高がこれほど躍進したことに、全国の若者や農家がどれだけ勇気づけられたか。帰農の機運が高いいま、拍車の掛かる予感がする田んぼや畑の草取りは、しんどい。中腰で穂波を分け行くだけでも大変なのに、稲の葉先でうっかり目を突くこともある。これこそ目の敵としゃれてはいられない。でも私はそれでも雑草が好きだ。つまらない草の1本にも命があると考え、踏みつけられても生き抜くたくましさに目を奪われる。甲子園の彼らもそうだったl。酷暑という災害のなかでプレーした球児や観客の健康である。幸い重大事はなかったにしても見るからに過酷な気がした。始球式のマウンドに上がった元PL学園の桑田真澄さんは「球数制限などルール作りを大人がしていかないといけない」と、投手への配慮を求めた。同感だ。雑草だって炎暑にしおれ、立ち枯れることもある。でもすばらしい夏の甲子園であった。ついついお酒もすすみ、全員で雑草軍団に”夢と元気と感動”ありがとう 乾杯!!!
2018年8月20日 晴れ 27℃
農業高校の代表として頑張るーわれら、われら、われら拓かむ!
どうしてこんなに気持ちが入り、涙ぐんでしまうんだろう。今年の甲子園は特に面白いと同時に感動と元気を与えてくれる試合が多い。その中で東北秋田代表、金足農の快進撃が見事である。100回記念の全国高校野球選手権大会。とうとう決勝進出を決めた。私も3年間秋田能代で家族とともに過ごしたころをなつかしく思う。「農業高校の代表として頑張る」。選手たちの言葉がうれしい。野球留学で全国区のスマートでプロ並みの選手がそろう高校が多い中、「おらが街」の代表として戦い。ベンチ入りメンバも含めすべて県内出身のみの球児たち。その姿は地元の人に大きな力を与えてきた。「全力校歌」も心を揺さぶる。〈農はこれ たぐいなき愛〉―。きのうの準決勝でもナインがこれ以上ないほど胸を反って校歌を歌うと、甲子園球場にひときわ大きな歓声が上がった。粘って粘って逆転勝利に結びつける試合運びと、「我慢すれば、必ずチャンスは来る」という監督の言葉。そこに勇気づけられた人も多いのではないか。秋田県勢の決勝進出は第1回大会以来103年ぶり。巡り合わせもどこかミラクルだ。決勝は2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭との対戦。さあ21日14時からの決勝戦は見逃せない。東北に春夏通じ初の優勝旗をもたらすのか。最後は東北秋田の金足農の校歌を聞いて締めくくれたなら最高である。〈われら われら われら拓(ひら)かむ〉と。がんばれ「雑草軍団」
★仙台長町で行われた灯篭流し&花火大会模様★
2018年8月18日 晴れ 25℃
「雨ニモマケズ」のような尾鼻春夫の行動力にあっぱれ!
今日は、高原に出掛けたかのようなひんやりとした風が吹いている。蔵王連峰も青空に映え、くっきりと青々した山肌が輝いている。最高気温も25℃と過ごしやすくさわやかな空気に満ちている。“災害級”の酷暑がつづいた8月も折り返し点を過ぎ、夏はいよいよ終盤に入る。光も影もくっきりと濃かった季節の色が薄まって、そこかしこに秋の気が立ち始める頃だ。そんな中、さわやかなニュースが流れてきた。山口県での救出劇で尾畠春夫さん(78)の報に接した。「子どもの習性として上に行く」。勘は図星で、過去にもあった2歳児捜索や山登りなどの経験が生きた。連日捜索が続く中、大分県から駆け付けたちまち解決。図らずも時の人である。日頃からボランティアに取り組んでいる。東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨など各地の被災地へ出向く。-東に被災者がいれば行って手伝い、西に子どもを見失い嘆く母がいれば行って一緒に捜し-。奉仕の心と行動力は宮沢賢治の「雨ニモマケズ」詩を彷彿させる。大分で65歳まで鮮魚店を営み、第二の人生でボランティアに励む。「学歴もない何もない人間だが、残りの人生で社会にお返しさせてもらいたい」。感謝の食事や風呂も断り、自炊道具を積んだ車に乗り込む様子が映し出されていた。鮮やかな救出劇と爽やかな背中だった。小さなかやぶきの小屋にいて、中には「東ニ病気ノコドモアレバ/行ッテ看病シテヤリ/西ニツカレタ母アレバ/行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ」との一節と同じような行動にまさに”あっぱれ”と称賛したい。すごい!!!!!
2018年8月15日 晴れ/雷雨 31℃
夏の山ー「山滴る」
朝晩いくらか涼しい風を感じるようになったとはいえ、お盆休みではあるが、夏バテ気味の体を引きずり、浅い眠りのまま朝を迎えることがある。年齢を重ねるごとに睡眠の質が低下するといわれるが、ご多分に漏れず、朝早く目がさめてしまうことが、最近、習慣化してきている。朝目覚めると、窓から蔵王連峰をながめると、今日一日も始まるなあとの思いがする。春の山の様子を擬人化した言葉が「山笑う」がある。夏の山の形容は「山滴(したた)る」で、青々とした山の様子をあらわす。秋になると「山粧(よそお)う」。紅葉に彩られた山は、まるで美しく化粧したかのよう。冬の山は落葉し尽くし、静かに眠っているように見えるから「山眠る」だ。なるほど、と思う。山は四季折々の姿を見せてくれるが、変わらずいつもそこにある。高い山も、低い山も。県外へ旅行などで出掛けて、帰りの車窓に見慣れた山の姿が見えてくると、ほっとすることがある。山を愛した小説家北杜夫さんは、日本の山について「緑に満ち、いかにも優しい」と書いている。日本人は、荒々しくとも優しい日本の山に登り「幾多の文学作品を産んできた」という。いつもそばにいてくれる安堵感をかみしめながら、毎朝手を合わせることも習慣化してきている。
2018年8月14日 晴れ 30℃
桃ー産毛に覆われた薄皮から甘く優しい香りがあふれてくる!
思わぬうれしいこと、喜ばしいことが重なったりすると「盆と正月が一緒に来たようだ」と言ったりする。これは日本人独特の発想、実に面白い慣用表現と言えようが、盆と正月には何とも言えないワクワク感がある。日本人にとって、昔も今も、一年の中で誰もがその日を待ち望む二大行事と言ってもいいと思う。暑さ真っ盛りの中、お盆がやって来た。日本古来の祖霊信仰と仏教が融合したこの行事、地域によっては“七月盆”という所もあるようだが、8月15日を中心とした期間に行われることが多いようである。13日から盆の入り。墓参りを済ませ、縁側に迎え提灯ちょうちんを飾ると、祖先の霊がこの世に戻って家族と楽しいひとときを過ごし、また天上に戻っていくと言われている。今年は孫たちは来る予定がなく、ちょっとさみしいが、先祖をきちんと迎え送り返してやりたいと思う。そして、この季節、冷蔵庫の中に桃が入っていると、うれしくなる。冷えたところを一つ取り出して鼻に持っていく。産毛に覆われたような薄皮から、甘く優しい香りがあふれてくる。全国的には山梨県産などが有名だが、東北では福島の伊達ははまさに果樹の里である。主力品種は「川中島白桃」や「あかつき」など。古来、桃は食用にとどまらず、象徴的な意味合いを持ってきた。邪気を払う力があるというのも一つ。「古事記」などの神話や昔話にも登場する。中国では、食すことで長生を得られる仙果だとの言い伝えがある。滑らかで瑞々しい果肉の味わいは、一瞬で現代人の凝った心身をほぐすようでもある。今年もおいしい桃をいただこう!
2018年8月12日 晴れ 30℃
ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな
「ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな」。石川啄木の歌集「一握の砂」にあるこの歌は渋民(現盛岡市)時代を回想している。少年時代に親しんだ山への思いを、遠く離れた都会でかみしめている。故郷の山に対する啄木のような思いは誰にもあろう。お盆を含めた連休に入って帰省、思い出ある山の姿に触れ、感慨を深くする人は多いのではないだろうか。自然豊かな岩手では、美しい山々が迎えてくれる。我が家から見える蔵王連峰にも同じような親しみを感じる。11日は「山の日」。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」趣旨で祝日に加わり今年3年目となる。山はさわやか。でも、この猛暑の中で登山するには気合もいる。登らずとも、山に向かい感謝の思いをささげるとしよう。自然体で山とともに生きている幸せを感じながら。。。
2018年8月10日 晴れ時々小雨 28℃
ヨルガオに夏の涼しさを鼻で感じた!
京都等の町家で夏に見みかける風景に打ち水、風鈴、かき氷がある。いずれも涼しさを目や耳、舌で感じさせてくれる。「鼻」はさてどうだろうか。暑さの続く夜の帰り道、いつもは感じない淡いにおいに出合った。昼間は気付かず、再び夜に通りがかって、正体を見つけた。民家の垣根越しの白い花。クチナシ、いやヨルガオだ。夕刻から開く花が、盛夏には少なくない。暑さで虫が動きを止めるからという。活発に動きだす頃合いに咲き、花粉をしっかり運んでもらおうとの戦略。白か淡色で、甘い香りを放つのも、闇の中で虫たちを誘うためらしい。昔の人は香りが汗や邪気を払うと考えた。クーラーのスイッチ一つで済む今はありがたい半面、鼻を含む五感で涼を求め、味わう機会を遠ざけてしまっているのかもしれない。立秋も過ぎたが、なお衰えぬ炎天が続く。今年の世界的な熱波は北極圏に前代未聞の山林火災を発生させ、ロシア極東の煙が北極海を越えてカナダにまで届いたと報じられている。風のない夜道に風を感じさせてくれた花の香りは、もうしばらく続くだろう。人はこの自然の中で生きるしかない。うまく付き合い、猛威が収まるのを待ちたい。蕎麦の発芽も確認でき、ひと安心ではあるが、今度は悠々ファームでの大根の・白菜の定植が待っている。何か自分を自分でいそがしく攻めているようで、汗が止まらない猛暑となりそうである。
2018年8月9日 曇り/雨 24℃(水)「台風13号東日本太平洋沿岸に直撃」
翁長沖縄知事に心から哀悼の意を表したい!
翁長雄志知事が8日夕、膵臓がんのため、入院中の浦添市内の病院で急逝した。67歳。あまりにも突然の訃報というしかない。翁長知事は4月に膵臓の腫瘍の摘出手術を受け、ステージ2の膵臓がんだったことを公表していた。5月に退院した後は、抗がん剤治療を受けながら県議会や慰霊の日の式典など公務をこなしてきた。しかし新基地建設を巡り埋め立て承認撤回を表明した7月27日の会見以降、公の場には姿を見せていなかった。がんは肝臓にも転移し、7月30日に再入院していたという。先日の慰霊の日の沖縄全戦没者追悼式で、知事は直前までかぶっていた帽子を脱ぎ、安倍晋三首相を前にして、声を振り絞って平和宣言を読み上げた。「新基地を造らせないという私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません」 翁長知事は在任中の4年間、安倍政権にいじめ抜かれたが、この姿勢が揺らぐことはなかった。安易な妥協を拒否し、理不尽な基地政策にあらがい続ける姿勢は、国際的にも大きな反響をよんだ。知事は文字通り命を削るように、辺野古反対を貫き、沖縄の自治と民主主義を守るために政府と対峙し続けたのである。その功績は末永く後世まで語り継がれるに違いない。地元沖縄のため、命を削りながら走り続けた信念の塊のような人であった。権力にしがみつき、公私混同、私物化と不祥事の連続が起きても他人事のように済ませ、責任をとらない政治家にこの生き様をきちんと見てほしいと思う。誰のための政治なのかをもう一度再考してほしいと思う。翁長さんに心から哀悼の意を表したい。
2018年8月7日 曇り/小雨 22℃
今日はもう立秋ー久しぶりに涼しい日である!
今週に入り、涼しい日が続いている。きょうは二十四節気の一つ立秋だが、これからつらい残暑にならないとも限らない。現在、台風がやってきている。台風の進路に伴い、気象情報には注意したい。この涼しさに公園を歩いていると、住宅街のあちこちにある小さな草むらの中から虫の声が聞こえてきた。ここ数日で急に鳴き始めたわけではあるまいが、暑さがおさまり涼しい風に当たりながら虫の声に耳を傾けていると、ひと足早く秋の風情を感じることができる。急激な温度変化に風邪をひいてしまったとか、体調不良を訴える話もよく聞く。昼夜の気温差を忘れて、つい気を抜いてしまうことがある。江戸時代前期の儒学者の貝原益軒は、長年実践してきた健康法をまとめた「養生訓」にこう記している。皮膚は「秋風がやってくると感じてきずつきやすい。用心して風の涼にあたり過ぎないようにする」。人間の体は、季節の変化にすぐにはついていけないので、慎重に暮らさなければならないということではないか。今週はゆっくりと骨休めすることにしようと思っている。蕎麦プロジェクトの第1弾として種まきもおわり、数日後の発芽を楽しみに、読書・音楽とゆっくり楽しみたいものである。でも「Nature Land」計画もまとめねば。。。。。
2018年8月5日 曇り/小雨 30℃
蕎麦の種まきー受援(じゅえん)力とありがとうの言葉を!
今日はいよいよ楽しみにしていた蕎麦の種まきである。応援いただきメンバに何を頼もうかと、どのような段取りで行おうかと前日よりいろいろと考えてみる。そんな中調べていくと、「受援(じゅえん)力」という言葉があった。あまり聞きなれない言葉である。地震や豪雨で被災した地域が他の自治体・ボランティアの支援をうまく引き出す力のことをいう。先駆けは神戸市。阪神大震災を教訓に、いざというとき援助してほしい業務や、応援者に求める能力を受援計画としてまとめた。業務は130に及び、災害時には「応援受入(うけいれ)本部」を設けて連絡調整にあたる。「助けられ上手になること」。これが大切らしい。災害に限らない。受援力は困った時に助けを求めるスキルとし、笑顔で頼む、感謝の言葉を増やす-などの術(すべ)である。介護などケアの場でも必要な力ではないだろうか。ただやっかいなのは遠慮やプライド。助けてもらうには、できない自分を認めなければならない。頼ることは相手との距離を縮め、つながりを強くする。助けられ上手が助け上手を育てるのかもしれない。お礼は、「すみません」よりも「ありがとう」。小さな助け合いが非常時を支えるのではないだろうか。今日の蕎麦の種まきは多くのメンバに感謝をこめて「ありがとう」と言いたい。
2018年8月3日 晴れ 34℃
蕎麦プロジェクト始動!
ガソリンがこのごろ高い。セルフ給油のスタンドで、最後にノズルを振りたくなる。もう一滴したたりはしないかと粘ってみる時もある。最近、自家用車の他に刈払機、管理機等農作業で使う機会が多くなってきている。考えてみれば、それだけ農作業を多くやっているバロメーターでもある。この炎天下の中、いよいよ「蕎麦プロジェクト」がスタートした。石拾い、草刈、トラクタで再耕運と種まき前の準備がいそがしい。応援にきてくれる仲間の心意気もうれしく感じる。トラクタも最近はそれなりに運転できるようになり、運転台に座るとなぜかファーマーとしての心意気が感じられるようになってきた。油と言えば、江戸時代に、ぽとりぽとり、油が瓶に落ちるのをじっと待つ。灯火の油や髪油の売り買いで見られた光景だという。ひしゃくから、じょうごを通し、客が持ってきた瓶に垂らすだけなら手間はない。ただ、垂らしてからが長かったらしい。さらさらと落ちてはくれない。客は一滴でも多くほしいから、じょうごの滴が落ちきるまでじーっと見つめ、粘りに粘る。それはいつも日が暮れる時刻の光景だった、と読んだことがある。遅くまで日が高いいま時分なら、行商の時間までたっぷりの昼をむさぼる油売りが想像される。多くの人が働く昼間にブラついているから、「油を売る」が「仕事を怠ける」の代名詞になったのかと思っていた。だが諸説ある。油を売る間、むだ話を客に聞かせていたから、との解説が有力らしい。ブラブラを思わせるアブラの語感もあって、ありがたくないレッテルを貼られたようだ。今年の夏は「油を売る」時間もなく、まずは5日の秋そばの種まきで頭がいっぱいである。9月に咲き誇る白い蕎麦の花、10月末の刈り取り・脱穀と人生最後の蕎麦プロジェクトでファーマーとしての最後の花を咲かせたいものである。
2018年8月1日 晴れ 37.3℃(仙台史上最高気温)
猛暑日の上に新たな用語が追加されるのでは!
きのうは、じっとしていても汗が噴き出してくるような暑さだった。8月に入った途端に仙台では史上最高37.3℃を記録した。猛暑日は最高気温が35度以上の日を示す気象庁の予報用語だが、ずっと前からあったわけではない。かつては30度以上の日を示す真夏日と、25度以上を示す夏日しかなかった。ところが、地球温暖化や都市化の影響で35度以上の日が珍しくなくなったため、2007年の用語改正で猛暑日が加わった。それから11年、異例なことが相次ぐ今年の猛暑だ。今月23日には埼玉県熊谷市で41.1度を記録し、国内最高記録を5年ぶりに更新。この日は東京都青梅市、甲府市、岐阜県多治見市でも40度を超えた。都内で40度以上になるのは観測史上初。これから先、40度以上の日がしばしばあるようだと、かつて猛暑日を予報用語に加えたように、新たな用語を設けることになるのであろうか。願わくば、そんなつらい日本の夏にならないでほしい。でも、この暑さを拭きとばすかのように、朝6時から3時間、ファーム・田んぼの草刈りを敢行した。汗びっしょりかいた後のシャワーそして昼寝は最高である。夕方からは仙台へ出かけ、飲み仲間と懇親会へと繰り出した。さすがに仙台の街もこの暑さで人出は少なかったが、仙台駅は七夕飾りで夏祭り気分を醸成しているかのようである。今の居酒屋は夕方3時から開いているとのことで、これまた新たな発見と同時にビックリである。冷えた生ビールがおいしい。肉体労働の後のビールはこれだから、やめられない。久しぶりにお互いの身のうち話に花が咲き、生ビールが一段とおいしく感じた8月1日であった。