季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
■2020活動日誌9月■
2020年9月28日 晴れ 24℃
ハギと虹のバラードのスタートです!
秋分の日も過ぎて、朝夕はめっきり涼しくなった。コオロギやスズムシの音が秋の深まりを感じさせる季節である。そしてハギもが見ごろになってきた。秋の七草の筆頭に掲げられるハギは日本人に古くから愛されてきた花だ。万葉集では160種類以上の植物が歌われているが、その中で最も多く詠まれ、当時人気のあったウメをもしのぐ。秋の花見の対象でもあったそうだから、よほど日本人の感性に合う植物なのではないだろうか。近年は葉が小さく緑も薄くなりがちで、いまひとつ見栄えがよくないという。夏の猛暑と雨が少ないためではないかという。万葉一といわれる花も、気候変動と無縁でいられないということか。さわやかな秋であってほしいと願うばかりだ。今日は朝から青空が広がる。蔵王連峰にちょうど虹が差し掛かった。急いで写真でパチリ。なにか幸福な予感がする。早速、TBSTVのウオッチン宮城(AM7:40東北放送)へ投稿した。運よく、気象予報士に紹介され、さらに、うれしい気分となった秋の朝のスタートでもあった。
2020年9月25日 雨 18℃
秋の季節になると宮沢賢治を思い出す!
秋を感じる季節になると宮沢賢治を思い出す。賢治は東北を題材に数多くの詩歌や童話を書き残している。最も知られるのがこの一編、「雨ニモマケズ/風ニモマケズ/雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ/丈夫ナカラダヲモチ…」だ。「雨ニモマケズ」は病床で手帳に書かれたもので、自分はこんな人間になりたいという強い思いが、祈りに似た言葉でつづられている。さらに日常的な貧困や疾病、冷害や干ばつなど度重なる天候不順にも言及している。そして宇宙や星座に憧れた賢治には、不思議な星の巡り合わせがある。生まれは1896(明治29)年、亡くなったのは1933(昭和8)年。前者は明治三陸地震、後者は昭和三陸地震が起きた年である。つまり大津波があった二つの地震の間の37年を生きた人だった。昭和三陸の直後、賢治は友人から届いた見舞状に対し、返事を出している。「被害は津波によるもの最(もっとも)多く海岸は実に悲惨です。私共の方野原は何ごともありません。何かにみんなで折角(せっかく)春を待ってゐる次第です」。2011年の東日本大震災を想起させる内容だ。このはがきは大震災前年の10年に発見されており、非常に因縁めいた話である。この時期は台風など風水害も多くなってくる。「雨ニモ風ニモマケズ」の心構えで周到に備えながら、日本の秋色を楽しみたいと思う。
2020年9月17日 曇り 28℃
健康のため杉田玄白「養生七不可」をウオッチ!
江戸時代の蘭学医で、西洋医学書を翻訳した『解体新書』で知られる杉田玄白は、70歳の古希を迎えるにあたって「養生七不可」という健康であるための七つの戒めがある。まず初めに挙げているのが「昨日の非を悔恨すべからず」。つぎに「明日の是を慮念すべからず」。過ぎたことをくよくよしない、先のことをあれこれ思いわずらわない。「心の健康」が何より大事という。現代にあてはめてみると、コロナ禍のいま、心おだやかでいることはむずかしい。感染防止のため多くの企業が導入したテレワークや大学のオンライン授業で、誰ともふれあえず「孤独感」を感じている人が増えている。学齢期の子どもたちも7割が何らかのストレス症状を抱えているという。「3密」を避け他人との距離を保つという感染対策が、いつのまにか道徳規範にすり替わり、守らない者は「社会の敵」として攻撃される。「寛容さ」や「多様性」を失った社会で、息苦しさに悲鳴を上げそうな人が増えているかもしれない。私の場合は、田舎暮らしの中でコロナとは幸いにも縁もなく、今日も草刈りやファーム手入れ、そして冬に備えてのチェンソーの手入れに追われている。昨日を悔んだり、明日を思い悩むことなく、いまを生きたいものである。
2020年9月15日 曇り 26℃
野党の役割とは!
政界は派閥談合の古い体質が息を吹き返したかのようで、関心は党内人事や組閣に移った感が強い。勝ち馬志向の古い議員さん処世術には感心する。さて、菅氏は安倍政権継承を強調するが、独自の「菅カラー」をどう打ち出すのだろうか。いかなる宰相像を描いているのか。長官会見で不都合な質問には「全く問題ない」「ご指摘は当たらない」が菅氏の決まり文句だ。森友、加計学園や桜を見る会など政権を巡る疑惑を晴らそうとはせず、防波堤の役割でしかなかった。説明責任を軽んじた政権のおごりまで引き継ぐのでは、との懸念を拭えない。対峙する野党はどうだろう。与党政権が取りこぼす少数の民意をくみ上げ、政治の舞台にのせる機能を野党が担っている。強い野党が強い民主主義をつくるというわけだが、さて現実はどうか。立憲民主、国民民主両党などが合流する新党の代表に枝野幸男氏が選ばれ、党名は「立憲民主党」に決まった。国会議員150人(149名+松原仁1名追加)を擁する野党第1党が誕生したが、世の中の注目度はいまひとつだ。野党には「無責任な批判ばかり」といった陰口がつきまとう。与野党の「1強多弱」は、国民を見ずに離合集散を繰り返す野党側がもたらしたのではないだろうか。「多弱」は現代社会の多様な価値観、多くの弱者を指してもいる。野党が目を向け、支配的な強者に対抗する政治機能を働かせないと社会はいびつになる。野党の役割は思った以上に重要で、陰湿・隠蔽体質の現政権ときちんと対峙してほしいと願う。
2020年9月10日 曇り 28℃
「奥の細道」紀行を読みながら!
新型コロナの影響で最近は旅に出かけることもだいぶ少なくなったが唯一、登山へと出かける機会が多くなってきた。山形と言えば立石寺に最上川、出羽三山。松尾芭蕉の「奥のほそ道」によく登場し、山形の風物を今に伝えている。ところが庄内から南下して新潟になると、記述は急に駆け足になる。これには季節も関係がありそうである。鼠ケ関(鶴岡市)を越え新潟に踏み入れたのが新暦の8月12日、富山との境に着いたのが26日と夏の盛りだった。この間は「暑湿の労に神(しん)を悩まし、病おこりて事をしるさず」、つまり暑さと雨で疲れてしまい、病気になって道中記も書かずじまいになったというのである。さすがに今の時季になると気配も違ってくる。「あかあかと日はつれなくも秋の風」。金沢滞在中の句では「季節を知らぬがごとく日は照り付けるが、風には秋らしさを感じる」と詠んだ。それから330年余、季節の移り変わりは芭蕉の時代とは趣を異にしているようだが、ちょっと旅に出かけたくなってきた。
2020年9月9日 曇り・小雨 30℃
政界はきな臭いが、ゴーヤの臭いは涼やかだ!
今年は遅くなったが暑い日々が続いた精もありゴーヤの実り・恵みが豊作だ。同時にあたり一面に臭いが漂い、涼やかでもある。そして暑さ対策に大いに寄与してくれて大助かりでもある。物事が発する雰囲気を感じ取る力はよく嗅覚に例えられる。政治の世界でも、首相の進退や衆院の解散といった政局を察知できた人物は「鋭い嗅覚の持ち主」などと評される。政権の幹部が醸し出す切迫感や、党内のどこか張り詰めた空気感を機敏に探知しているのだろうか。もしかすると、政治が動く時は独特の異臭を発しているのかもしれない。今の政権党をすっぽりと覆っているにおいは、古臭さではないか。自民党総裁選は、菅義偉官房長官が立候補を正式に表明する前から主要5派閥が支援を決め、「出来レース」の様相を呈している。すでに「菅政権」の樹立を見据えて、派閥間の駆け引きも過熱している。政府や党役員のポストを得ようと鼻を利かせてのことだろうが、事実上の次期首相を内輪の論理で決める手法は、なんとも、うさん臭い。首相を頂点にした官邸主導の「安倍1強」の終わりをにらみ、旧来型の派閥政治が息を吹き返したかのようだ。長期政権を総括した上でならまだしも、自派の力を誇示する主導権争いに終始すれば、きな臭さも際立つ。いま一度鼻腔(びくう)を思い切り広げて、世論の空気を吸い込んでみるべきではないかと思う。
2020年9月3日 曇り 30℃
パン大好き人間 集まれ!!!
パン大好き!女優の木南晴夏が各地の絶品パンを巡るシリーズものがNHKBSで放映されている。とにかく、各地の名物パン屋のウインドウを覗くだけでも楽しいものがある。私は外側が固いフランスパン風のパンが歯ごたえがあり、おいしい。最近、息子家族が住んでいる恵比寿にあるパン屋が放映されていた。特に外国人が多く住んでいる広尾・恵比寿!は世界各国にあうパンが紹介されていて、興味深いものがあり面白い。イタリアの伝統パン「パーネ・トスカーナ」や、アメリカ西海岸のソウルフード「ブレッドボウル」に舌鼓!そのおいしさの秘密に迫っており、とにかくおいしそうである。近いうちに東京に行った際はパン屋巡りをしてぜひとも訪れてみたいものである。息子家族にもリクエストしておく予定である。この機会に川崎でこだわりパン屋(悠々パン)でも開店しようかとも考えている。第3の人生に向けて。。。。でも家内が賛成してくれるかが問題ではあるが。。。。 でも楽しい人生に向けて!!