■2024 活動日誌12月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2024年11月15日 曇り/晴
OASYS運動を展開してみては?
「オアシス運動」。「おはようございます」「ありがとうございます」「失礼します」「すみません」の頭文字をとったあいさつ運動である。あいさつは漢字で書くと「挨拶」。挨は開く、拶には迫るという意味があるそうだ。心を開いて相手に迫っていくのがあいさつの基本という意味だろう。元プロ野球選手の中畑清さんは大きな声のあいさつで知られた。そして、例えばこんにちはの後に「きょうはいい天気ですね」「おばあちゃんいつも元気ですね」などと必ず一言付け加えた。駒沢大学野球部の元監督・太田誠さんは心を通わそうとする姿勢に感心し、「中畑清の二言あいさつ」と名づけたエピソードがある。あいさつは人と人の縁を強くする手段と思う。ただ、今は「オアシス運動」ではなく「いかのおすし」に変わっている。知らない人に声をかけられたら、ついて「いか」ない、車に「の」らない、「お」おごえを出す、「す」ぐ逃げる、大人に「し」らせるという標語である。犯罪から身を守るための教えは大切だが、寂しさも感じる。オアシスというきれいな響きに一言を添えるあいさつを大切にしたい。今、町内会活動でいそがしくしている身ではあるが、町内会でも「オアシス運動」を展開してみようかなあ。。。。。
2024年11月13日 晴
青春18きっぷが様変りするが車窓の風景はたまらない!
旅にいざなってくれた「青春18きっぷ」が今冬から様変わりするという。仲間同士の共用や日程の分散ができなくなる。自動改札が利用できるようになるとはいえ、気ままな旅は難しくなる。各地でローカル線の存廃が議論になる中、その魅力を伝えることに鉄道会社はあまり熱心でないらしい。小説『細雪』などを手がけた谷崎潤一郎は、上京するたび帰りは夜行列車をよく利用したらしい。新幹線のない時代、特急でも急行でもなく、いわゆる「鈍行」の寝台車である。午後11時20分に東京をたち、翌日午前11時45分に大阪へ着く。谷崎は朝8時ごろ、名古屋あたりで目を覚ました。柿の木の多い集落や農家の白壁が見える。それまで東京のほこりっぽい雰囲気を残していた町並みは消え、親しみ深い関西の景色に変わっていく。旅の楽しみは人それぞれだろうが、文豪ならずとも車窓からの眺めには心奪われる。暇つぶしにと持ち込んだ文庫本も結局は開かずじまいで終わり、揺られながら沿線沿いの日本の原風景を眺める旅は楽しいものである。
2024年11月10日 晴
秋の月と日本酒を楽しむ!!!
急に冷え込み、秋が深まってきた。この数日は夜空も美しい。こんな夜は日本酒をいただきたくなる。〈冷酒(ひやざけ)に心の月を入れて呑(の)む〉。濁りのない月の美しさのように、清らかな心で冷酒を一献。想像するだけで心が落ち着く日本酒や焼酎、泡盛などを造る日本の「伝統的酒造り」が、ユネスコの無形文化遺産に登録される見通しとなった。日本の「SAKE」が名実ともに世界的評価を受けたのだ。日本酒の歴史は古い。アニメ映画「君の名は。」では神様にささげるお酒として「口噛(か)み酒」を造る場面が出てきた。蒸した米を噛んで糖質に変え、自然界に存在するこうぼで発酵させるお酒だ。日本酒はそれくらい神様と結びつきがあり、神聖なもの。だから、日本酒と向き合う時は気が引き締まる。豊かな自然がはぐくんだ米と水。そこに杜氏の技術が加わって至高の酒が誕生する。〈白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり〉若山牧水。11年前は「和食」が文化遺産に指定された。満月まで1週間ある。和食をつまみに「日本酒で乾杯」の夜もいい。心の月も添えて秋の夜長を楽しみたいとい思う。