■ 2016 小さな旅 7 ■
2016.10.31
宮城県加美町菜切谷の閑口窯(かんじつかま)小林千年さんの企画展を訪れながら紅葉前線を北上し秋色に染まるほっこりと温まる小さなな旅でした。皆さんも一緒に秋色さんぽをお楽しみください。
1.閑口窯(加美町)
2.宮床ダムの紅葉/原阿佐緒記念館を訪ねて
●走行距離:150km(川崎~宮床ダム~加美町菜切谷までの往復)
■閑口窯(加美町:小林千年)企画展
加美町宮崎の陶芸の里に移り住んで44年。山梨出身の山本千年さんはこの地(菜切谷)に工房を設置し20年が経過しました。2年に1回のペースで自然体のペースで創作活動を行っております。原点である”切込焼き”は江戸時代の後期から明治時代の初め頃まで、加美町の切込地区を中心に生産されていた陶磁器で、この磁器に魅了されて移住してきたそうです。
切込焼きは仙台藩の御用窯として上質な製品を焼く一方、庶民向けの日用雑器も大量に生産していました。なかでも白い地に藍色で模様が描かれた染付磁器が、その大半を占めています。有田焼に見られるような純白の地肌ではないものの、かえってそれが温かみのある素朴な魅力となり、多くの人々の心をひきつけてきました。しかし、その歴史はまだ謎に包まれたままで、今後の調査・研究に期待されています。この工房で製作された陶器は森林の中で自然の一部のかのようなに何気なく溶け込んでおります。そして仲間の絵画や生け花とのコラボがとっても素敵です。日本人の郷愁をそそるような味わいのある作品に、ぜひとも触れてみてください。私とパートナーもサポーターの一員として応援していきたいと思います。ちなみに釜は1250℃程度に保ちながら、1週間近くサポーターの皆さんが交代で薪(アカマツ)を焚いたそうです。皆さんも五感で小さな秋を満喫してみてはいかがでしょうか。
■宮床ダムの紅葉(宮城:大和町)
宮床ダムは東北の景勝地を選んだ「東北二十五勝」に選ばれた七ツ森の麓に位置し、七ツ森と吉田川を造ったといわれる巨人伝説(アサヒナサブロー)にちなんでダム湖名が命名されています。
宮床ダムが所在する宮床地区は、藩政時代に伊達家の小城下町として栄え、「伊達御廟」など伊達家ゆかりの文化遺産が数多く残され、それらの品々は「宮床宝蔵」、「旧宮床伊達家住宅」に保存展示されています。また、アララギ派の女流歌人で宮床の素封家に生を受けた原阿佐緒は「大正の三閨秀歌人」としてその才能と美貌をうたわれ、生家は明治・大正の浪漫を伝える貴重な擬洋風建築の「白壁の家」・「原阿佐緒記念館」として一般公開されています。
★ドライブコース