■2021活動日誌 10月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2021年10月30日 晴れ 18℃
NHK連続ドラマ「おかえりモネ」がフィナーレを迎えた!
NHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」がいよいよ終了し29日、フィナーレを迎えた。東日本大震災後の東北を舞台にしたのは、のんさんが主人公を演じた「あまちゃん」以来2回目。のんさんの明るいキャラクターと楽しいストーリー展開で、津波被害の悲しみを吹き飛ばそうとした前回とは違い、今回は東北の人たちが重ねた10年の葛藤と心の機微を丁寧に描いていたように思う。テーマの一つは命の循環だ。海とともに生きる島で育ったモネは、森の暮らしで自然の大切さを知り、気象予報士になる。じれったい姉妹の恋路も最後は実り、やれやれ、ほっとした。宮城県登米市の森でヒバの木を守るサヤカさんの言葉が印象に残る。自信を失ったモネを励ます快活なおばあちゃんである。必死で生きる若者の姿を見ながらふと漏らす。「次の世代はもう育ってっから」。自然と同様に人と人もつながり合い、世代を超えて命は循環する。登米のシンボルである風車を訪ね見上げてみた。長沼の高台にそびえ秋空に広がる風景は絵になり、いいもんだ。登米の明治村・武家屋敷を訪ねながら、モネを思いながら登米市の街並みを散策し、気持ちいい秋の一日を過ごした。コロナ禍が収まり、ちょっと安心しながら久しぶりの旅を楽しんだ。今回の小さな旅10(10/28~29)は別途、編集し公開したいと思う。
2021年10月19日 曇 14℃
ランキングが溢れすぎている!
最近、世の中、「ランキング」のニュースの話題が多い。歌や映画、タレントの人気度、食べ物の売れ筋など、何でも順位付けで示される。分かりやすくて興味をひくが、内容がどんな点で評価されているのかとちょっと気にかかる。特に民間シンクタンク「ブランド総合研究所」の都道府県別魅力度ランキングが話題になっている。上位の常連は北海道、京都、沖縄などだが、注目されるのは北関東の下位争い。テレビ番組でも取り上げられ、県民のライバル心が面白おかしく流されている。自虐的な笑いに変える反応も多いが、知事の立場になると心中穏やかではない。昨年は栃木県知事が研究所に調査方法の改善を申し入れ、今年は群馬県知事が「法的措置も検討したい」と不満をあらわにした。気持ちは分からなくもないが、あくまで指標の一つである。そして今日19日衆議院の選挙戦が公示された。期間中は新聞やテレビの世論調査が実施され、有権者が重視する政策の優先順位や各政党・候補者の情勢などが報道される。一人一人が判断するための参考であるが、その結果に振り回されたり、合わせる必要はないとい思う。周りにはいろんな調査やランキングがあふれているが、冷静に読み解いて活用する力が大切である。流れに乗るにしろ、逆らうにしろ、熟慮の一票を投じたいものである。
2021年10月17日 雨 16℃
気心知れた仲間との収穫祭(芋煮会)は楽し!
長袖でも朝夕は肌寒く感じられる日々が続いている。季節の移り変わりは早く、この寒暖差で秋は一気に深まり、山からは紅葉の便りが届くようになってきた。里は実りの秋。この季節になると、収穫祭が多く開催される。汗を流して収穫したコメや野菜、果物をみんなでいただく行事でもあり、そこには自然の恵みに対する深い感謝がある。青根地区の野菜つくりの仲間で収穫祭(芋煮会)が開催され、10人の仲間が集合した。少しづつ若いメンバも増えてきており、自然体で続けていければいいなあと感じている。秋はやはり実りの自然の恵みをいただくのが一番である。今日は雨であったため室内で開催したが、今年の野菜出来具合や近況報告も兼ねての会話は楽しいものである。いつまでの気心知れた仲間で野菜つくりを続けていければと思っている。収穫の喜びは、そんな歳月故に一層深いものであった。
2021年10月13日 雨 17℃
近年の異常気象を解き明かすノーベル賞
谷川俊太郎さんの詩集を開いてみた。〈地球があんまり荒れる日には/僕は火星に呼びかけたくなる/こっちは曇で/気圧も低く/風は強くなるばかり/おおい!/そっちはどうだあ〉。近年の異常気象は詩人の世界を越え、現実的な問題として立ちはだかっているように見える。ノーベル物理学賞に輝いた真鍋淑郎さん(90)は、半世紀以上前から地球が荒れる原因に目を向けていたらしい。今でこそ地球温暖化による気候変動が注目されるようになったが、その契機となったのが真鍋さんの研究である。1960年代には、地表に届いた太陽の熱と大気の循環がどう相互作用するかを分析するモデルを開発。二酸化炭素などの温室効果ガスによる気温の変化を計算できるようにし、海洋の循環を組み合わせたモデルもつくった。詳細は不明ではあるが、その先駆性と功績の大きさは計り知れない。気温の上昇、これまでとは違う雨の降り方-。小さな日本の地方に暮らしていても、温暖化の影響が現れている地球の上に生きていることを実感する。真鍋さんが開発した気候変動モデルを道しるべにして、地球が荒れる日を抑える方向へと加速しなければならない。地球科学が自然科学分野のノーベル賞を受けるのは極めてまれという。本当にこれからは異常気象の対策を急がなくてはと思う。そして世界への警鐘にもなっている。
2021年10月7日 曇 23℃
100代の節目の政権はいかに!
第100代という節目の首相に岸田文雄自民党総裁が選ばれ、新内閣を立ち上げた。祖父、父に続く政治家3世で、名門派閥「宏池会」のプリンスと言われ、ようやく射止めた地位である。総裁選公約では宏池会伝統の「経済重視」路線を意識してか、大企業優遇といわれた経済政策「アベノミクス」を軌道修正し、「成長から分配」へとかじを切る決意を提示したり、党役員の長期化を見直すため連続任期の制限、民間人・若手登用などの改革案も打ち出した。ところが政権人事に着手する段になるやいなや、刷新の勢いがトーンダウンしてしまった。総裁選でお世話になった重鎮や派閥に配慮する論功行賞が鮮明である。世論の失望感は大きい。毅然としたところがなく。私に言わせれば「ふにゃふにゃ内閣」である。何しろ自身の長所として「聞く力」を第一に挙げるほどであり、あるべきリーダー像とは何なのだろうと考えてしまう。背面首相と言われる安倍・麻生による背後霊を一日も早く吹き払い写真にあるようなハト派になってほしいと思う。それだけ、安倍・菅政権の9年間ですっかり日本は変わってしまった。「天空海闊」欄でご意見を申し上げてみたので、皆さんも一読して感想を寄せてほしい。