■2020活動日誌11月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2020年11月30日 晴/曇り 11℃
新型コロナに注意しながら動き始めた!
正岡子規の句に〈古家や累々として柚子(ゆず)黄なり〉がある。結核を患っていた明治の文人が、命の輝きに目を奪われて生まれた句だろうか。友人宅の柚子の果実は緑から黄色に衣替えして、数十個の柚子をいただいた。冬至の風呂に浮かべる分を残し、柚子胡椒、柚子ジャムに姿を変えてくれた。そして鍋シーズンを迎え、強い酸味と独特の香気が湯豆腐にはよく合う。ある曲を聴くと突然、失恋で切なかった記憶が、よみがえったりする。音だけでなく、ある色彩や触感、味、そして匂いにも、その時々の大切な思い出が染み込んでいるなあとつくづく感じている。我が家のファーム作業もひと段落したが、今度は空いた薪棚に薪を準備しなければと思いながら、家内とせっせと朝から動き出している。動いていると新型コロナも別世界のような感覚に陥ってしまい、ついついマスクも忘れてしまうことも多い。今、新型ウイルスに感染した人の後遺症が心配されている。精神面のダメージだけでなく、嗅覚障害などが長く残ることも少なくない。匂いを失っては完治といえない。ワクチン開発だけでなく、後遺症対策も急がれる。、正岡子規は骨まで冒され、苦痛にもだえた。〈病床の匂袋や浅き春〉。彼が闘病の癒やしとした小袋に、どんな大切な過去が詰まっていたのか。いま、ウイルスと闘う人々の中には香りの慰めすら奪われた人がいる。かけがえのない思い出まで、病と一緒になくなるのは悲しい。高齢者の我々は特に冬を迎えるにあたり十分気を付けたいと思う。
2020年11月25日 晴/曇り 13℃
時の移り変わりを感じながら。。。。!
この頃、机に向かっているだけでも時の移り変わりを感じる。片隅にある日めくり卓上カレンダーの厚みが目に見えて違ってきたからだ。今年は残り四十数枚、反対側には過ぎ去った320枚余が積み上がる。もう少しで師走を迎える。しかし、今年は新型コロナ騒動で移り変わりも印象も浅くなってきたような気がする。そして我が家は先日の干し柿つくりに引き続き、今度は柚子で柚子コショウ、柚子ジャム、柚子化粧水を作っている。最近、手つくりの季節ものの食べ物が恋しく楽しくなってきた。ニュースで白鵬、鶴竜の両横綱に対して横綱審議委員会が「注意」処分を行った。直近の12場所のうち、2人はそれぞれ8度休場した。今年の5場所を見ても皆勤はともに1場所だけだ。ただし白鵬は優勝回数が史上最多の44度を誇る実力者でもある。だが横審委員長は、横綱が「相撲界を引っ張っていく象徴の存在」と述べて遠慮せず、踏み込んだ判断を示した。上に君臨する者には実績に加え、高い倫理責任も求められるということだろう。では、つい2カ月前までこの国のトップに立っていた方はどうだろう。自らの後援会が都内の高級ホテルで主催した夕食会を巡り、費用を補填(ほてん)していたことを記す明細書があったと報じられた。穴埋めの額は、5年間で960万円に上る可能性もあるとか。これまで「事務所の支出は一切ない」と大見えを切っていたご仁である。新たな疑惑に対しても当然答える必要がある。納得できる説明ができないとなれば、民から重い勧告を突き付けられても不思議ではないと思うのだが、今度こそは検察特捜部に期待したいものである。
2020年11月19日 晴 17℃
コロナ感染第3波の中で江戸の教訓を。。。。
連日、暖かい天気が続いている。今日も空いた時間、杉林に出かけ杉丸太の切り出しを行った。最近、チェンソーを多く使う精かもしれないが、エンジンがかかりづらかったり、途中でエンジンが止まってしまい、作業中ストレスがたまるようになってきた。この際、3台のチェンソーをオーバーホールしようと思い、友人のMさんへ電話した。快くみてくれることとなり、早速、軽トラに積み込みMさん宅へ出かけた。まるで魔法にかかったみたいにキャブ等の調整を行い、すっかり直ったみたいである。Mさんは本当に器用でチェンソーのプロでもあり、この時季いつもお世話になり助かっている。帰りの車の中でラジオを聴いていると新型コロナ感染数が最大となったとのニュースが流れている。この感染症について調べてみると、歴史家安藤優一郞さんが近著「江戸幕府の感染症対策」(集英社新書)で、100万都市江戸が感染症による都市崩壊の危機をいかに脱したのか、解き明かしている。寛政の改革で町の運営費を節約し、そのうちの7割を積み立てる「七分積金(つみきん)」と運用事務局である江戸町会所を設立した。1802年のインフルエンザ大流行に際し、その日稼ぎの者すべてに条件なしで「御救金」給付を可能にした。町会所の運営は有力商人や実務を担う名主に託した。大江戸八百八町と称されていた江戸の実際の町数は1600を超えていたが、名主や大家が町人の家族構成や職業などを掌握していたため、スピード給付を実現できた。江戸幕府は医療の限界を経済政策を兼ねた社会福祉政策で補った。町会所の救済事業とは幕府が編み出した江戸の危機管理術と安藤さんは強調する。が、名主や大家が町人の家族構成や職業などを掌握していたため、スピード給付を実現できた。町会所の救済事業とは幕府が編み出した江戸の危機管理術と安藤さんは強調している。コロナ禍の第3波をにらんで江戸の教訓も生かしてもらいたいと思う。
2020年11月16日 快晴 20℃
心と体に気持ち良い風が吹いているようである!
11月15日は「七五三」。地方で違うものの3歳は「髪置(かみおき)」、5歳は「袴着(はかまぎ)」、7歳は「帯解(おびとき)」といった儀式がある。由来も諸説あるが、7歳までは無事に育ってほしいという祈りが込められていると思う。昨年、孫の七五三に川崎大師へ出かけたことを思い出した。子どもの健やかな成長を願う親の思いは昔も今も変わらない。詩人の野口雨情は「七つの子」も作詞した。カラスが鳴くのは、お山の巣にかわいい子どもたちが待っているからという歌詞。七つは「7羽」という解釈が一般的だが、「7歳」との見方もある。そう思って聞くと、七五三の意味が深くなる。晴天が続き、きょうも抜けるような青空が広がっているだろう。七五三の子どもに限らず、全ての子どもが健やかに育ち、一人一人の夢が空高く舞い上がれ。〈風、風、吹くなしゃぼん玉とばそ〉の歌詞を口ずさみながら、そんなことを願っている。晴天が続き、ファーム作業、薪割り作業が順調に進む。そして昨日は隣の蔵王町へ出かけ、地域の歴史と文化に触れてみて心がなぜか洗われたような気がする。そして心が晴天な一日を過ごすことができたことに感謝である。
2020年11月12日 快晴 14℃
タイヤ交換完了しました!
今日は暖かい日差しが注ぎ、アウトドア作業にはもってこいの日よりでした。早速、冬に備え、車2台分のタイヤ交換を行った。いつまで自力で出来るのだろうかと思いながら、何とか順調に終えた。久しぶりに洗車・WAXがけも併せて行った。まだまだ、がんばれるかなあ? 作業中はいつもラジオを聴いている。最近はアメリカ大統領選挙の話題一色でニュース・解説を含め話題には事欠かないようだ。欧米社会は「自己中心の文化」で、理屈の正しさや自分の正義を重視する。非を認めれば責任問題に直結するため「私は悪くない」の一点張りになる。日本では「間柄の文化」を優先し、人間関係を良好に保つことを意識する。だから言い訳しないのが美風とされる。米大統領選で今なお敗北を認めぬ共和党トランプ氏は、まさに絵に描いたような「自己中心」タイプ。ツイッターで放言を繰り返す、勝利を確実にした民主党バイデン氏もさすがに「恥ずべきことだ」と痛烈な批判。欧州4カ国首脳と電話会談するなど、政権交代の準備を着々と進めている。トランプ氏の裁判闘争は共和党重鎮も理解を示すだけに、米国の混迷は当分続きそうだ。日本は同盟国とは言え、ただ米国に追従していくだけの米国のひとつの州に、なっているこの現実はさびしい限りである。
2020年11月9日 曇/小雨 10℃
冬支度が始まる!
庭先に、おなかのあたりが茶色い小鳥が飛んできた。モズだろうか。早いもので、立冬も過ぎた。冬じたくをせかすように、さかんに高鳴きするこの鳥は、せっかく捕らえた好物のカエルやトカゲを木の枝に刺したまま忘れてしまうらしい。そして柿の葉もだいぶ落ち葉が目立つようになってきた。我が家の柿木は今年は不作で13個しか収穫できなかった。近くの友人宅の柿木は多く実っている。早速お願いして30個程度、柿とりを行った。干し柿用に皮をむき、軒下にぶら下げてみた。やはり冬の風物詩として干し柿は冬の我が家に似合っているような気がする。この時季、柚子も実っている。母がゆずこしょうを作っていたのを思い出した。ゆずの皮をむいて、青や赤のとうがらしを刻んで…。珍しく父も手伝いに腰を上げて、老いた夫婦の何とも言えないむつまじい光景だった。今年はわが家でもまねて、ゆずこしょうを手作りしてみようと思っている。いつの間にか、人は同じような道を歩いている。そして忘れもののように、何かを残していく。冬の気配を感じる、そして鍋物も恋しくなってきた。ちょっと多めに、ゆずこしょうをきかせて、はふはふ…。そんなひとときが余計、かけがえのないものに思えてくる。
2020年11月1日 晴れ 14℃
杜のみやこ工芸展を眺めながら!
米大統領選の開票が始まった。その速報を見ながらTV開票速報に見入っている。歴史に残りそうな高い投票率、世界の熱いまなざし。かつてない大統領選になった。それにしても、と思う。これが民主主義のお手本になるべき国の選挙だろうか。敬意のかけらもないののしり、銃を手にしての威嚇。選挙後の混乱を恐れた店はショーウインドーに板を張りつけている人種、貧富、思想。走る亀裂のなんと深い国なんだろう。異なった価値観や考えが受け止められる社会を実現できないようなら、民主主義のお手本とは言えない。どちらにせよ、日本は米国にいつまで忠犬ポチ公のようについていくしかないのだろうか。こんなことを思いながら、友人が出展している河北工芸展(杜のみやこ工芸展)へ出かけた。日本人の匠の技はすばらしい。こうした日本人の芸術作品を見ながら別世界での蜃気楼に酔いしれた気分となった。やはり、こうして外に出て刺激を味わうのもいいもんだと改めて思った。今回を契機にして、まずは人としての寛容さを大事にしたいと思う。
2020年11月1日 晴れ 17℃
山形城下町探検ウオーキングへ!
川崎町から山形へ向かう山間の集落を訪れると既に雪囲いが進んでいた。なぜかこんな光景は郷愁を誘い、東北の雪国文化のすばらしさを実感する。でも昨今、全国で市街地への熊の出没が相次いでいる。山形でも今年の目撃件数は過去10年で最多となり、農作物の食害も続き高畠町では高級ぶどうのシャインマスカットを食い荒らす様子が撮影されていたことを思い出した。今年は餌となるブナの結実が「大凶作」とみられている。山中では熊の食べ物が尽きたか、それとも管理の行き届かない人里へ下りてきているのだろうか。今の時代、動物との共生が求められているかもしれない。ファーム作業もひと段落したこともあり、今日は、暖かい日差しが差し込む中、天高くそびえる蔵王をながめながら、山形市内のウオーキングに参加した。桜でおなじみの霞城公園からスタートし文翔館や七日町、十日町内にある蔵とレトロ建築を巡るコース約10kmを紅花文化が栄えた歴史をたどりながら市内巡りを行った。先日は仙台市内約20kmを散策し、ウオーキングしながら街並みを眺めることが病みつきとなってきた。我が家からは仙台市内へ行くより山形市内へ行く方が距離・時間ともに近く、混雑もしないし、行きやすくなってきている。最近は山形がすっかり気に入り、身近になった山形城下町探訪の楽しい一日であった。