■2014活動日誌4月■
日々の季節の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなど、思いのままに綴ってみました。
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2014.4.29(火)みどりの日 晴れ 18℃
きょうは「昭和の日」。祝日に昭和の文字がつくと、まるで遠い昔の時代のようで、昭和生まれとしては少々寂しい。だが、昭和は20世紀。今と世紀が違うのだと考えながら、仙台厚生病院へ出かけた。今日は術後半年の検診結果について医者との面談の日。祝日とはいえ、病院内は相変わらず混雑しているのには驚かされる。CT検査で他の臓器への転移はなかったが、肝機能数値が高い(脂肪肝)ので、甘いもの等を控える等食事及び活動量セーブについて注意を受けたが、まずは一安心。病院を出ると、仙台市内は少し前まで見事な満開だった桜が、花吹雪の状態に…。散ったピンク色の小さな花びらが歩道などを埋めている。花壇の花々とも交じって色鮮やかである。季節の移ろいを感じながら自宅へ戻ると、悠々ファームでは多くの仲間が土いじりを楽しんでいる。明日はやっと雨が降るとのことで、一安心しながら、早速着替えて、いそいそと畑に出かける自分がそこにいた。
2014.4.28(月)晴れ 21℃
陽気に誘われて一輪また一輪と花が咲きはじめ桜前線が一気に駆け上がり、川崎町の桜は散り始めたが、薄紅のかれんな花が輝きを放って、みずみずしい春がにおい立つ。62年前の今日はサンフランシスコ講和条約が発効し、日本は占領統治を終え独立したが、日米安全保障条約で国内に米軍基地ができ、沖縄は米国管理となった。国民は心から喜べなかったらしい。そして先日、オバマ米大統領から集団的自衛権の行使容認を支持され、安倍晋三首相は意を強くしたらしい。憲法解釈変更による容認への作業を加速するとか。実質的な憲法改正だから、国民の意思を問うべきなのに、米大統領の一声の方が重いらしい。日本はとっくに独立している国であるはずだが。。。
2014.4.27(日)晴れ 20℃
大型連休が始まり、青空の晴天が続いている。季節の花の主役は、桜からチューリップ、芝桜へ。次いで藤やツツジに移っていく。そして視線を上に向けると、色鮮やかな「鯉」たちも、新緑や青空を背景に気持ちよさそうに泳いでいる。端午の節句=「こどもの日」に向け、健やかな成長を願って掲揚され、我が家はシンプルで瓦屋根の上にはためく黒、赤、青の鯉のぼりである。今年は鯉のぼりと黄色いハンカチと色鮮やかな花で心もウキウキさせてくれる。そして、こどもの読書週間(5/12まで)がスタートした。読み聞かせをしたり、大人が読書を楽しむ姿に触れる機会を増やすことが、結果的には子どもを本に導く近道になるのではないだろうか。カラフルな花や鯉のぼりを観賞しながら本と一緒にのんびり過ごすのもいいもんだ。
2014.4.26(土)晴れ 22℃
桜の花芽は毎年夏につくられ、いったんは眠りに入る。それが冬の低温にさらされることで目覚め、気温の上昇とともに成長し、開花を迎えると言う。寒さの中で目覚めることを「休眠打破」と呼ぶ。北国の桜たちは、今冬の大雪の中できっちり目を覚ましてくれたようだ。この時期になると、あちこちのソメイヨシノが、よくもまあ時期がくればきちんと咲きそろうものだと感心する。今日は毎週土曜日(6:30 ~9:30)のTBCラジオ番組「アーリーバード」で情報投稿&リクエスト「ハナミズキ」(一青窈)の音楽が流れ、朝からうれしい気分にしてくれた。何かの縁かもしれないが、3週連続してこのラジオ番組から流れた。我が家のソメイヨシノ、モクレン、レンギョウ、水仙、クリスマスローズは今が旬である。連休後半には八重桜・芝桜が満開となり花一色の庭になる。こじんまりとしたガーデンですが、黄色いハンカチを庭に掲げているときはおりますので、お気に入りのコーヒーをどうぞ!
2014.4.24 (木)晴れ 18℃
喫茶店に入った時のふんわり漂う香りが何とも言えない。一日の始まりに欠かせないコーヒー。コーヒー独特の香りは焙煎によって初めて生じる。豆の煎り方や種類でも異なり、香気成分は約800種類もあるらしい。輸入先は南米や東南アジアなどの40カ国以上に及び、世界4位の消費国とされる。しかし、街中の喫茶店はめっきり減り、大手チェーン店の店舗がずらりと並び味気ない気もするが、コーヒーは日本人の暮らしにしっかりと根付いている。居心地のいい空間、お気に入りの空間でお気に入りのカップでコーヒーを飲みながら新聞を読む。そして窓際で気持ちよく泳いでいる鯉のぼりをいろいろと思いめぐらせながら眺める。これが今の季節のひとつの至福のひとときでもある。鯉にも特別な一杯を差し上げたいものだ。どうぞ。
2014.4.23 (水)晴れ 16℃
ふと耳にした曲に引き込まれるように聞き入ってしまう。「どこかで春が生まれてる」「どこかで水がながれ出す」。童謡の「どこかで春が」である。山野にも春の香りが漂う時期だけにぴったり。童謡を聞くとなぜか柔らかな気持ちになり、幼いころの情景がよみがえる。童謡には、不思議な魅力が潜んでいるような気がする。この童謡のラジオを聴きながら、庭で鯉のぼりをあげた。風になびく鯉は様々な表情を見せてくれる。まるで青空の空中散歩をしながら、周りの春の田園風景を楽しむかのように童謡の曲にあわせて泳いでいる。川崎町は桜花爛漫の季節。風情に満ちた桜並木、釜房湖に映る花影と多彩な桜がある。鯉のぼりと桜の花々に思いを寄せ、つかの間の春を謳歌したい。
2014.4.22 (火)晴れ 16℃
陽光が日増しに強くなり、こう春めいてくると、気分も何か浮き浮きしてくる。太陽は農作物を育てて、人々の命を支えるだけでなく、心まで明るくしてくれる。きょう4月22日は「よい夫婦の日」。「4」を「よい」、「22」を「ふうふ」と読む語呂合わせだ。そして今日は胃がん手術後の半年定期健診で採血・CT検査の日であり厚生病院へ出かけた。半年ぶりに病院を訪れたが相変わらず患者さんでいっぱいである。予約しているためか順調に検査は終わり、29日が検査結果に基づき医者との面談である。今回の病気ではパートナーと二人三脚で何とか乗り越えて、絆は強まったと同時に静かに時をかけて深まるものだと感じている。今、日の出に手を合わせて生きていることに感謝し、日の下で働いて、生きる喜びを噛みしめる。多くの仲間に支えられながら、太陽に育まれた日本の風土の豊かさに幸せを感じる。
2014.4.21 (月)曇り 13℃(東京)
大きな海難事故があるたびに、引き合いに出されるのが英国の豪華客船タイタニック号。北大西洋で沈没したのは1912年4月14日でちょうど100年経過した。氷山と遭遇して乗客乗員あわせて約2200人のうち、1500人以上が亡くなる大惨事だった。同じ4月、氷山こそないけれど、春とはいってもまだ冷たい海で韓国の旅客船が沈没した。修学旅行中の韓国高校生ら476人が乗っていた。心浮き立つ季節、友だち同士での楽しい思い出づくりの船旅のはずだった。連絡が取れずに、わが子の名を呼び泣き叫ぶ父母らの心情は察するに余りある。珍島の神様がいるなら今こそお願いしたい。家族が再会できる奇跡の「海の道」を、大急ぎで造ってくれないだろうか、そして船を急いで引き上げてくれと東京から帰る新幹線の中で祈りながらこの日誌を書いている。
2014.4.20 (日)曇り 15℃(東京)
きょうは二十四節気の一つ、穀雨。穀雨には穀物の成長を促す春雨という意味がある。春の日を重ねるごとに暖かくなってきた。朝早く、新幹線に飛び乗り、孫のお宮参り(生後40日)で川崎大師へ出かける。東京在勤中はよく商売繁盛を期して数回出かけたことがあり、昔を思い出しながら参道を歩くと飴売りの呼び込みが連呼しにぎやかである。今日は大安でもあり、穀物の成長(穀雨)と共に孫の健やかな成長を願い手を合わせ緊張した神聖のひとときを過ごした。 東京はすでに桜が終わり、ツツジやハナミズキが咲き誇っている。庭仕事をしている人を見かける。人の庭ではあるが、土から顔を出した芽を見つけたときのうれしさはなんとも言えない。一日の始まりに庭を眺めて、少し体を動かすもよし。一日の勤めを終えて家に帰り、庭に立てば心も癒やされる。疲れもとれる。早く川崎町へ帰り庭を眺めながら鯉のぼりを立ててみたくなった。
2014.4.19(土)晴れ 12℃
山里の春は慎み深くて、いま梅から桜へ満開のバトンが受け継がれ、釜房湖から見上げる蔵王連峰の桜にも遅い春がやってきた。足元ではツクシが背伸びし、タンポポは黄色の衣装で着飾り、見上げればダムのこいのぼりも空中散歩を楽しんでいるかのようである。今日4/19は「地図の日」で伊能忠敬が蝦夷地の測量に向け、江戸を出発した日にちなんで定められた。地図と言えば昔はポケット地図が必携だったが、今はスマフォの電子地図が、ほとんどである。昔ベストセラーになった『話を聞かない男、地図が読めない女』によると、男性は原始の時代から狩猟に出掛け、獲物を持って家族の所に戻る習慣から、常に自分の位置を確認できるように脳が発達したという。やや冷たい春風がダム周辺の多彩な桜を薄桃色に染め上げていく風情を楽しみながらカーナビで現在地を確認し、家路を急いだ。
2014.4.17(木)晴れ 18℃
何とも切ない響きである。「限界集落」。65歳以上の高齢者が半数を超える集落。ある大学教授が1991年に命名した。いずれ地図から消える運命なのだろうか。戦後の経済成長で日本の人口は都会へ都会へと流出し、地方の過疎化が進行した。自分の周りを見渡しても、若者が生家を離れて高齢化した集落は幾つもある。多くの都市住民にとって「他人事」だろう。しかし「里山資本主義」を唱える藻谷浩介さんは、ことはもっと重大だという。なぜなら超高齢化は農山村に限らず、伝統的な市街地、初期の産業都市や郊外住宅地でも深刻化している。全国どこの都市でも商店街の空洞化は悩みのタネである。効率一辺倒が進めば、限界集落は「他人事」では済まず「自分事」になる。そして少子高齢化が更に拍車をかけている。集落再生のカギは? 地域に独自の価値があると住民が気付くこと、自分の生き方に誇りを持つこと。。そして国策として地域雇用・インフラ整備等やるべきことがいっぱいあるはずだ。
2014.4.16(水)晴れ 18℃
俳句の季語になっている「山笑う」という言葉は、木々が一斉に芽吹き、ひと雨ごとにむくむくと新芽を伸ばしているこの季節の山の姿を表現したのだと言う。釜房湖の湖岸に並ぶ桜並木もやっと5分程度、咲き始めた。湖岸を歩きながら山々を見渡すと、折々の山の表情が人の生涯にそっくりだということに気付く。春は、生まれたばかりの赤ん坊が無邪気に笑い、日々成長する時。夏は、勢い盛んな青年が生気をみなぎらせ、エネルギーを周囲に滴らせている。秋は壮年。成熟した人生の輝きが美しい紅葉に装われ、やがて冬。人生を全うするように山は穏やかな眠りにつく。こんなふうに考えると、人生は四季と相通じるものがあるものだとつくづく思う。芽吹いたばかりの新緑に心が躍る気持ちはいつまでも持ち続けたいと思う。
2014.4.15(火)晴れ 17℃
蔵王連峰は春の霞(かすみ)でぼんやりしている。春は霞、秋は霧という。芭蕉の句「春なれや名もなき山の薄霞」にぴったりの光景である。その中で「この素晴らしさを世界に訴えよう」と神奈川県の一主婦の呼びかけがノーベル賞委員会の推薦状受理につながった。憲法9条は日本人の誇りでもあり、共感が広がっている。夢のような話だが、もし受賞すれば、強力な安全保障にもなるのではないだろうか。9条は「戦争放棄」「戦力不保持」をうたう。先の大戦に対する日本人の後悔と反省から生まれた人類の理想だ。どんな評価を受けるか、今からドキドキする。頭上に視線を移しながら、時折、青く澄んだ空をのぞきながら天の深さを推測するのもいいもんだ。
2014.4.14(月)晴れ 16℃
暖かい日が続き、桜の花もだいぶ開花した。春風に誘われて、各家庭で草花を植える人々の姿が目立ち始めた。ところで、なぜ目を「め」と呼ぶのか。鼻を「はな」といい、耳を「みみ」というのか。ひらがなで見ると身近にある植物に似ていると、国文学者の中西進さんが「ひらがなでよめばわかる日本語のふしぎ」の本で書いている。目は「芽が出る」の芽、鼻は「花が咲く」の花と同じ音。耳は「実がなる」の「み」が二つくっついている。歯も「葉」と同じ音だ。人間の顔の中には、植物の成長過程や部分の名前が入っている。偶然と思っていたが根拠がある。人は最初に目で見ることで、ものを認識する。最後に耳で聞いて認識のプロセスを完了する。植物になぞらえれば、「まず芽があって、花が咲く。末端に葉が出て、成熟した存在である実で完結する」。この本を読みながら、ふだんは気づかない日本語の豊かさを堪能した。
2014.4.13(日)晴れ 15℃
「若葉マーク」の車を目にする機会が増えた。緑と黄色の初心者マーク。県警によると1年のうち3月に免許を取得する人が最も多く、年間の3分の1に上る。新米ドライバーが乗り始める春。安全運転の車が増える。今日は田の苗床の種まきの日 である。なにせ 1年に1回のイベントであるため機械の調整に戸惑いながら、勘を取り戻すまでは新米ドライバー同然である。今年もおいしいお米(うるち米)、そしてお餅(もち米)に向けて田んぼの準備開始である。若いと言えば、渦中の研究者小保方晴子氏が公の場に現れた。世界的な研究発表では未熟な“若葉マーク”だったのか、反省とおわびが涙ながらに繰り返された。細胞をつらい環境に置いて作製するのがSTAP細胞というが、痛いほどのつらさはむしろ彼女の方だったかもしれない。興味本位でなく、行く末を冷静に見守り失礼だが、若葉マークから1日も早く脱皮してもらいたい。
2014.4.11(金)晴れ 15℃
286号線を運転していると道沿いに薄桃色の帯が浮かびはじめている。柔らかい色彩は見慣れた景色に花を添えてくれる。普段は緑の木々に埋もれる桜は、その存在を誇示することはないが年に1度、花の時期になると「ここにいたよ」とばかりに“自己主張”しはじめている。4/10は私とパートナーとの結婚記念日。そして祝うかのように孫の1か月検診(3/10生:4145g、52cm)の写真が送られてきてた。春に彩を添えてくれ、これが一番うれしい便りである。今日は風よけ&農作業準備室&薪棚がやっと完成した。その中で薪棚の単管パイプ組み立てにはMさんOMさんに手伝っていただき、おかげで頑丈で立派なものができた。我が家のアウトドア準備作業も着々と進むと同時に周りの山野の主役も桜や新芽となり、新緑も着々と勢いを増している。うれしい季節が到来しはじめた。
2014.4.9(水)晴れ 16℃
咲き始めた桜の下、胸を躍らせて校門をくぐる小学1年生。折り目くっきりのズボンにいかにもネクタイを締め慣れていない新入社員を街中で、よく見かける。これらの出発を待っていたかのように仙台広瀬橋のたもとにある桜の花が咲き始めた。仕事帰りに川面を通り過ぎる冷たい風を受けながら、この桜にまつわるたくさんの思い出を浮かべながら足を止めた。今思えば、新入社員時代は感性や価値観が違うとはいえ、先輩との世代間ギャップは相当なものだった。おかげで随分もまれ、社会人のイロハを一から学んだ。現役を退いたとは言え、この経験が今に生きている。新入社員諸君の会社人生は始まったばかりであり、これからいろいろと経験するに違いない。肝要なのは困難に直面したとき、決して諦めないで社会人として、この桜のようにたくましさを身につけてほしいと思う。
2014.4.8(火)晴れ&曇り 15℃
桜前線が列島を北上中で東北の被災地にもそろそろ春の便りが届く。仙台でも4/7桜の開花宣言がでた。ドラマ「あまちゃん」に登場する鉄道のモデルとなった三陸鉄道が全線で運転再開したニュースが届くと、三鉄イコール「あまちゃん」を思い出す。これからは桜色に彩られた海岸線を列車は復興の希望を乗せて走るのだろう。今年はぜひとも三陸の海を駆け抜けてみたい。私の好きな鉄道紀行作家の故宮脇俊三氏は1980年代前半、開業を目前にしながら三鉄の工事中止の憂き目に遭った。三鉄は317カ所が被災し線路はがれきに埋まった。がれきには想像を絶する自然の力と、悲しみや怒り、懐かしさなど人間の暮らしのさまざまな思いが込められている。最大の危機を乗り越えた三鉄をみて宮脇氏は、どう思うのだろうか。南リアス線、北リアス線の全線復旧の知らせが希望の桜となってほしい。
2014.4.7(月)晴れ&曇り 12℃
この季節、相変わらず西風が強く吹きまくるが、寒い天気ながら晴れ間がのぞく。今朝は蔵王連峰がくっきり浮かび上がっている。山全体はまだ雪に覆われているが、山腹の木々はうっすらと赤みを帯びて新芽が膨らんできたことを告げているようだ。春の花がほころびはじめ、畑の土の中からミミズや虫が顔をのぞかせている。週末は七ヶ浜町の菖蒲田浜海岸沿いの丘の上での薪収集、そして小麦の会の麦踏みとイベントが続き、多少は疲れ気味であるが、今日はやっと悠々ファームの土起しを開始する。トラクタ耕運そして管理機で畝つくりを行い、ジャガイモ(男爵、トウヤ、キタアカリ)の植えつけを行った。ひとやすみしながら、見上げると青空を背景に白い稜線が鮮烈だ。爽やかな風とはいかないが「陽春」と呼ぶのにふさわしい心弾む季節がやっとやってきた。
2014.4.3(木)晴れ&雨 12℃
広瀬川沿いを歩きながら空を見上げると、しばらくご無沙汰だったツバメが飛んでいた。スーと滑空したかと思えば、素早く反転する。「高く飛べば晴れ、低く飛べば雨」。今日は15時頃までは天気が良く暖かい日であったが夕方ころより予報通り雨が降り出してきた。まさに幸せを運ぶ“春の使者”であるツバメとは裏腹に、舌鋒鋭く「政治とカネ」の問題を追及してきたみんなの党渡辺代表の8億円借入問題。福を招く熊手で、疑念をかき集めてどうするんだろう。国民の常識にかなった、きちんとした説明が聞きたい。説明責任を果たすことが政治家にとっていかに大事か、誰よりよく知っているはずである。酉の市で買ったのは、金とかダイヤで飾られたどれほど大きな熊手だったのだろうか。
2014.4.2(水)晴れ 14℃
春は希望と不安が激しく交錯する季節である。春は何かが終わり、何かが始まる。柔らかな陽光にせかされるように動きだした心と体は落ち着かない。年をとっても終わったことへの未練や哀愁、未知なる世界への夢や期待の感情が混然一体となって湧いてくる。1日から消費税率が5%から8%にアップ、来年10月には10%へ再引き上げが予定されている。ニュースでは駆け込み需要で大型店などはにぎわいを見せており、生活防衛への切実な思いの表れだと思う。蔵王連峰のふもとにある釜房湖の湖面は夕陽にキラキラと輝いている。気持ちを切り替えなければならない年度初めである。いくつになっても目標に向かって歩を進めたい。春にはやはり「希望」が似合うし、持ち続けたいと思う。