■2022 活動日誌 5月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2022年5月31日 小雨
外に向かって飛び出したい!
日もだいぶ長くなり、ちょっと時間が空いたので夕方、家の周りをウオーキングしてみた。もう5月も終わりに近づき、梅雨の6月を迎える。この時季は心地良い水の音を聞きながら、蛍の光を探して歩く田んぼの用水路がメインの散歩道である。桜が咲き、新緑がまぶしくなったと思っていたら、周りの田んぼは麦秋。収穫作業と並行して苗代作りも進んでいる。若い頃は気にも留めなかった風景がありがたく思えるから不思議である。この2~3年はコロナ禍や大雨被害、外に目を向ければロシアのウクライナ侵攻と「明」よりも「滅」の時間が長かったように感じる。そろそろ、明るく飛びたいなあと思っており、すこしづつ外に向かっての活動を始めた。最近「フレイル」という言葉をよく聞く。体の機能が低下する身体的フレイルや外部との関わりが少なくなる社会的フレイルなどが指摘される。「滅」の時間が長くなり、フレイルが進んではいないかと心配になるが、多くの仲間がいろんな形で挑戦する姿勢に元気づけられる。還暦を過ぎて短歌、俳句を始めたという友人もいる。若い頃のように勢いよく、遠くまでとはいかないが、いくつになっても飛べる。さあ、蓄えた力で外へ向かって歩み始めたい。
2022年5月29日 快晴
「あーよく寝た」「すっきりした」休養感は大事である!
薫風に早苗がくすぐられている。鏡のように光る植田は、眺めていて飽きない。陽気に誘われ、大あくびしながら三年寝太郎を思う。この「三年寝太郎」の民話の展開にはいろいろあるが、水田を守った英雄という点は共通のようだ。寝太郎がむくりと起きて佐渡に渡る。金山で財をなし、堰(せき)を築いて農民を救う。こんな伝承が残る山口県山陽小野田市では、寝太郎の像や砂金の名を冠した公園まである。本を読んでいる「休養感」という初めて聞く言葉に出合った。「あーよく寝た」「すっきりした」。睡眠から目覚めた時の気分、その感覚がいかに大切かという証拠でもある。面白いのは、寝床でいくら長く横になっていても、その休養感がなければ、あまり意味がないらしい。お年寄りにその傾向が強いという。中年世代で休養感たっぷりの人はリスクを大きく減らす。睡眠時間の長短よりも自身の充足感が大切ではないだろうか。たまに、お天気のよい日は何もしないでロッキングチェアに揺られながら居眠りをするのもいいなあと思っている。3年間も眠りこけた寝太郎。その寝覚めの気分、休養感はいかばかりだったか。4年前の調査で日本人の平均睡眠時間は7時間半に満たず、先進国で最も短かった。長い眠りは怠け者につながる。この国ではそんな見方が根強い。だからこそ逆に寝太郎の活躍を痛快に感じるのか。寒くも暑くもない快眠の時季である。ぐっすりと寝太郎気分に浸るのもいいのではないだろうか。
2022年5月25日 晴れ
父の日を前に「あがらんしょ」!
山口県阿武町というと、「あの問題の」と反射的についつい思ってしまう。新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円を誤って1人の住民に振り込んだ件で全国の視線が注がれている。一方、移住や定住対策の好事例として、最近の国の有識者会議で紹介された自治体でもある。人口3千人強の過疎地域だが、昨年は転入者が転出者を10人上回る「転入超過」だった。総務省の資料によれば、移住を促すための住宅対策や子育て支援策などが効果を発揮し移住者は累計約400人、人口の1割以上を占めるようになった。そんな町で起きた、残念な事件である。今回の誤給付を巡り、電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕された住民の男は、町の「空き家バンク制度」を利用し、1年半ほど前に移住してきたという。受け入れた地元の人もショックだろうが、移住者に対する視線がゆがんでしまうことはないと信じたい。我が川崎町も同じような制度があり、人口減に悩む地域は、どこも同じ思いだろう。しかし、今回の事件は、そもそも町のミスが引き金であり、対処も後手に回った。法的な手続きにより、誤給付額の約9割は確保できたということだが、経過を厳しく検証し、他の自治体でも役立つ教訓を引き出してほしいと思う。人口減に悩む日本のゆがんだ光景を映し出しているのではないかと感じている。
2022年5月21日 晴れ
縁側は居心地の良い空間で心洗われる気がする!
眺望は神様そして天からの贈り物だと思う。空が近いと気分が晴れるような気がする。高い所と言えば、昔初めての「お上りさん」だった学生時代は真っ先に東京タワーに行き、家族で東京に旅行した時は東京スカイツリーに上った。東京タワー建設の際は、エッフェル塔を抜いて世界一にという関係者の思いがあった。スカイツリーも世界一の高さを目指して建設された。東京タワーは昭和33(1958)年の完成で高さ333メートル。意図したわけではないようだが、3が並んで覚えやすい。一方、スカイツリーの高さは634メートル。こちらは「むさし」の語呂合わせで覚えた。5月22日はスカイツリー開業の日。今年で10年になる。新たな東京のランドマークとして人々を引き付けてきた。年をとると、なぐさめにもなる自分なりの空間や場所があればいいなあと思ったりする。そして気分転換にもなる。ちなみに私は、我が家の縁側が好きである。夕方、我が家の縁側に座り、ぼんやり庭を眺めていると庭木の新緑が風にそよいでいました。水田に映った月の光が我が家に反射し、ほんのりと部屋を明るくしてくれます。水音を聞き、吹き抜ける風に身を任せていると、カエルの息遣いや、大地の豊かさが伝わってくるようです。今の季節、外を眺めると心が洗われ、自然と一体感が味わえ、心を安らかにしてくれる私の大好きな居心地の良い空間です。
2022年5月18日 晴れ
プーチンよ 何とか目を覚ましてくれ!
連日、ウクライナ侵攻のニュースや解説のニュースがトップ画面で流れてくる。子どもの頃に見ていたスパイドラマの主人公に憧れ、旧ソ連国家保安委員会(KGB)に入るのが将来の夢になった。思いはよほど強かったのだろう。実際にKGBの支部へ行き、どうすれば入れるかを尋ねた。応対した職員は「自分からKGBに入りたいと絶対に言ってはならない。レニングラード大学の法学部に入り、優秀な成績を取ったらKGBのほうから接触してくる」と助言したという。その言葉通りに進んだのがプーチン大統領。意志の強さがうかがえる逸話だが、現状を見れば執念の深さがにじんでいるような気がする。経歴を調べてみると副市長に転身した後、大統領府へ。頭角を現すと、当時のエリツィン大統領から首相に登用されるまで上り詰めた。貧しい家庭に生まれ、体も小さかった少年。絵に描いたような立身出世だが、今は国際社会の非難を一身に浴びている。プーチン氏が目指すのは「強いロシア」。伝統的に強いリーダーを求める国柄といわれ、現在も立ち向かう指導者として高い支持率を維持している。外から見れば暴挙の大統領だが、内には尊敬のまなざしがあるのだろうか。大統領に就任したのは2000年5月7日。首相との交代を挟み、22年にわたって実権を握る。強さだけで繁栄する時代ではないのに、いつまで昔の幻想に拘泥するのか。大きなまなざしで世の中を見つめてほしいと思うが、これが独裁国家の現実なのだろうか。
2022年5月13日 曇/小雨
3年ぶりがもっと増えてほしい!
今年の後半のGWは晴天続き。室内にいるのがもったいないくらいの陽光だった。新緑がまぶしく、過ごしやすい時季。蔵王連峰と青空のコントラストが美しく水をはった水田一帯を眺めるだけで心が洗われる。最近、よく「3年ぶり」という言葉をよく耳にする。移動制限のないGWは3年ぶり。各種イベントも3年ぶりに開かれた。コロナが収まったわけではない。ただこの2年、辛抱を重ねながら「時間」の大切さを実感した。「きょう」という日は一度きり。「きょう一日」の積み重ねが人生となる。そうであるなら、「挑戦して失敗した後悔」より「やらなかった後悔」を避けたいと思うようになってきた。行動制限を強要する中国(上海)を見るにつけ、「ゼロコロナ」は無理と感じる。コロナと共存し、もうそろそろコロナ禍からの「出口」を定めよう。日本社会は、そんな“決意”が強くなったような気がする。人生は時に、途方に暮れるようなことも起きるけれど、現実を受け入れ、精いっぱいやるしかない。過去は悔やまず、未来を恐れず、今に誠実に向き合いたい。だから、「3年ぶり」が今後も増えてほしい。昨日、楽天球場に行って野球観戦とビールを味わった開放感がたまらない。仲間とともに広がった笑顔を見て、そんなことを願っている。
2022年5月11日 晴れ
蔵王連峰の山並みの残雪が日増しに小さくなっていく!
蔵王連峰の山並みの残雪が日を追うごとに小さくなっていく。日当たりの良い尾根から徐々に青灰色の地面が広がり、谷の雪の白さとの対比で起伏が露わになり、そのコントラストが鮮やかな季節となってきた。次第に麓からはい上がる新緑が高所まで達する日も近くなってくるだろう。今年の連休はコロナ禍といえども、孫が来たこともあり、結構いそがしかった。自粛要請が見送られた影響もあってか県外ナンバーの車も多数見受けられた。眺望の利く場所では、若葉の萌黄とヤマザクラのピンク、残雪の白という地域・季節限定の景観に、皆がレンズを向けていた。特に手つかずの自然美は人々を魅了する力がある。一方、民俗学者の柳田国男は著書「明治大正史 世相篇」で人間の営みによって自然が美しさを増してきた点も指摘している。「新しい生活には必ずまた新しい痕跡がある。線と色彩とは当然に変わって行くべきであった」と。5月は何をするにしても心がウキウキしてくるものである。記憶と記録をかけて5月上旬の出来事をまとめてみた。
1日:悠々ファームの休み場をシンボリツリー(マユミ)の下に日よけも兼ねて設置してみた。2日:ダイユー8で買い物。3~5日:孫が来たこともあり、悠々ファームでヨモギ、こごみ採取し草餅を作った。陽だまり温泉(VILLA蔵王)で全員で2日連続日帰り入浴。秋保工芸の里でこけし絵付け体験、アグリエの森の公園散策 7日:NPO主催のどんぐりの森自然観察会開催 8日:仙台国際ハーフマラソン子供参加の応援・写真撮影、9日:いよいよ待望の木製ロッキングチェア購入(オークションで購入)⇒13日到着予定。10日:家のリフォーム工事の後始末(第1弾)