2019活動日誌 6月
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2019年6月30日 雨 19℃
ハーフタイムデーとは!
1年の半分が過ぎるというので6月30日を「ハーフタイムデー」と呼ぶらしい。厳密にいうと365日の真ん中は7月2日ながら、きょうの7月1日の方が区切りとしてふさわしい感じはするが。サッカーやラグビーのハーフタイムは選手の貴重な休息時間である。体力回復を図り、前半を反省して、後半の戦術を確認する。1年の半分だからといって別に連休がもらえるはずもないが、スポーツにならい、気分的に少し立ち止まってみるのもいいかもしれない。ある本で「ぼーっとしているときの脳は平常時の15倍働いている」という米大学の研究結果を紹介している。脳は決して休んでいるのではなくエンジンのアイドリング状態に似て、脳全体に血流が行き渡る。逆に行動中は特定の所に血が集まり、かえって他にエネルギーが回らないとか。風呂などでリラックスしているときに、ふとアイデアが湧くことがあるのはこれが理由である。お薦めのリラックス法は「星を見る」「ドリップコーヒーをいれる」「砂時計を見る」など。つまり、なんでもいいのだ。「ボーっと生きてんじゃねーよ!」とはNHKテレビのキャラクター・チコちゃんの人気の決めぜりふ。でもこれに「ぼーっとするのも大事」と“反論”している。追い立てられていては知恵は出てこない。ゆったりする時間をちゃんと持ちたい。梅採りも終わり、カエルの合唱、シラサギの往来、雨に濡れているアジサイをぼーっと五感を頼りに、自然体でくつろぐことが私にとって、貴重なハーフタイムかもしれない。
2019年6月25日 晴れ 24 ℃
夕暮れの明るさ残し夏至の雨
「夕暮れの明るさ残し夏至の雨」。二十四節気の「夏至」も過ぎた。太陽が北回帰線の真上、最北地点まで到達するため、北半球では昼の時間が一番長くなる。「夏至」の言葉に反して、この時期の日本列島は梅雨のさなかで、気分的にうっとうしいが、合間の晴れ間がちょっぴりうれしくなる。私は昔ながらの旧暦由来の時節に敏感で、アジサイやハナショウブの花模様を慈しみ、カエルの大合唱やホタルの舞姿に心を寄せ、やがて来る夏の兆しを堪能するのが楽しい。ちいさな旅(只見線・芦ノ牧温泉・山都蕎麦・諏訪大社・大糸線・大火にあった糸魚川)も終え、ちょっぴり疲れを感じながら、気にしていた「玉ねぎ堀り」も大急ぎで、晴れ間のお天気の中やっと堀り終えた。日本人は常に自然と向き合い、季節の微妙な変化を感じ取り楽しむ。五感を頼りにしながら。。。。もうすこしで7月。月2日は「半夏生」、7日は「小暑」「七夕」と手帳を繰って確認し、今年の夏をいかに楽しむかを計画しはじめた。
2019年6月16日 雨 20 ℃
雨の季節ー水車で蕎麦殻を製粉しました!
雨の季節だ。日本語には雨にまつわる言葉が千以上もあるという。降り方によって、季節、地域によって、気配をまとう。この時季、青葉に降りかかる雨を「青葉雨」と呼び、したたり落ちる水滴を「青時雨」「青葉時雨」という。梅雨に換わる言葉も、黴雨(ばいう)、麦雨(ばくう)、梅霖(ばいりん)、五月雨、黄梅の雨、と多様だ。日本の1年間の平均降水量は約1700ミリで世界平均の2倍にもなる。それゆえ暮らしに身近で、昔も今も自然を感じる瞬間なのかもしれない。その雨の中、先日完成した水車を利用して蕎麦殻の製粉を行った。1時間で約2kg程度でゆっくりと臼を回しながら白い粉がこぼれ落ちる。そのあと、細い50番目・60番目のふるいにかけて、更にきめ細やかな白いそば粉ができあがる。今回は蕎麦栽培~製粉までの一連の工程を行い、蕎麦をたべるまでの苦労がよくわかった。昔の人はこれらの作業をすべて手作業でやったのかと思うと、その苦労がしのばれる。応援メンバ・家内と思わず、「今回の経験は本当に勉強になり人生の流れと同じだねえ」と言葉を交わす。詩の言葉に「雨は花の父母」とある。草木を育み、花を咲かせる雨を、平安時代の詩文集「和漢朗詠集」では父母にたとえている。さらに、わけへだてなく公平に降り注ぐことも記している。まさに命の恵みだ。外に目をやると、水車が力強く回っている。堀の激しい水の力をまざまざと見せつけられたような気がする。恩恵も戒めも、水車のように受け継がれる言葉に刻まれているなあと感じる。
2019年6月12日 曇り/晴れ 21 ℃
人生下り坂最高!
どんな世界でも上り坂と下り坂がある。峠のような年齢を超すと、何かが薄れるような気がする。でもBSのTV番組「こころ旅」を見ていると、「人生下り坂最高」と叫びながら全国を自転車の旅をしながら「こころの風景」を求める番組が好きで毎日見ていると、何か元気がもらえるような気がする。最近は仕事をはじめた関係もあり、自由時間が少なくなり、田舎暮らしもいそがしくなってきた。でも友人や周りの人の応援で大いに助かっている。悠々ファームのソーラー設置(ラジオ、電柵)応援やチェーンソー故障に伴い代替チェンソーを2台もいただいたり、野菜の苗をもってきてくれたりと感謝である。ファーム周りの田植えもやっと終わった。そして今度の日曜日は父の日である。母の日と比べ、何となく影が薄い気がする父の日。16日を前に、デパートやショッピングセンターでは告知するポスターや、ギフト用にラッピングされた商品を多く見かける。今年は何かとひそかに期待もしている。子ども世代への遠慮や、お金をかけなくていいよと、気持ちを伝えてもらうだけで十分との思いもある。手紙やメールでもいいよと思ってはいるが。。。どちらにせよ、うれしい一日にしたいものである。
2019年6月9日 曇り 21 ℃
麦の茶色と水田の緑との対比が美しい季節になりました!
我が家の周りの道を自転車で走ると、収穫期を迎えた麦が茶色に染まり、植え付けを終えた水田の緑との対比が美しい。麦秋の季節である。田植えが終わった田園地帯はいま、日に日に緑の色彩を濃くしている。ひ弱だった早苗も水と土の恵みを受けてぐんぐんと伸びている。1週間ほど前、サイクリング散歩中に麦畑近くでヒバリの巣を見つけた。おわんのようなわらの寝床に、小さな卵が三つ。なぜか樹上ではなく地面に巣を作り、外敵から卵を守れるように麦畑や草地の中を選ぶのだという。ヘリコプターのホバリングのように空中で長くとまったままさえずるのは縄張りであることを主張し、パートナーを迎えるためだそうだ。麦刈りの頃にはひなが巣立つ。きちんと時期を見計らって営巣をする利口さに感心する。国内の麦栽培は、パンやめん類になる小麦が中心。ビールや麦茶、麦ごはんに使われる大麦、みそなどに加工されるはだか麦も作られている。今は残念ながら大半は輸入だが、消費量自体はコメと肩を並べているらしい。コメ消費が減ってきたことが大きい原因らしい。麦わら帽子、ストローなど、食以外の活用も広がってほしいと思う。梅雨入りが近づき、まもなく各地で麦刈りが本格化すると同時にまた夏が近くなってきたことを感じられる今日この頃である。
2019年6月6日 曇り/小雨 22 ℃
子供を守るにはどうすれば。。。。
最近、高齢者ドライバーの交通事故や、川崎市で男が通学バスを待っていた小学生らを次々と包丁で刺し、6年の女児と大人の男性が亡くなった等、暗いニュースが続いている。他の国からみたら、治安やマナーが良いとされる日本も気を付けねばならぬ時代となってきたようだ。フランスのパリの公立小学校では、児童の登下校は原則、保護者が付き添うのが決まりだ。放課後、保護者が迎えに来ない子は学校にとどめ、1人で帰さない。共働きが当たり前のお国柄。夫婦のどちらかが仕事を早じまいして迎えに行くのは普通の光景だ。日本と比べ離婚率が高く、ひとり親世帯は多いが、別れた夫と妻が話し合い交代で送迎するケースもあるという。仕事が忙しいときは、祖父母や友人を頼ったり、ベビーシッターを手配したりと、やりくりに苦労するという。誰が送迎するか学校への届け出も必要だ。面倒だが不満は聞こえてこないようだ。すべては子どもの安全のためだからと。近くでサッカーの国際試合などがあれば、通学路に柵を設け、警察官が見守ることもあるとのこと。治安が良いはずの日本も、通学にこれくらい神経をとがらせねばならない世の中になったのか。自分の子供時代と比べようもないくらい変わってきている。同じ孫を持つ世代として、理由がどうあれ、無抵抗の子どもの命まで奪う許し難い凶行で居合わせた子どもたちが受けた心身の傷、家族の怒りや不安を思えば胸が痛む。安全な通学路に潜む魔から子どもを守るにはどうすれば-。こんな事件が起きるたびに繰り返される悲しい問いである。何とか守ってやらねばと。。。。。
2019年6月4日 晴れ 26 ℃
政治家は三切れのたくあんをいただくべきである!
店で定食を頼むと脇に小皿のたくあん漬けが添えてある。そんな場面によく出会う。たくあん漬けは臨済宗の高僧・沢庵和尚が考案したとの説があり、和尚は春雨庵(はるさめあん)(山形県上山)で3年間過ごした。ところでたくあんの枚数だが、当然ながら店によって異なる。時代を遡ると江戸の昔は一切れは人斬れに通じ、三切れは身切れ(切腹)に通じるとして嫌われ、二切れが多かった-とも聞いいているが定かではない。最近国会で「身を切る改革」が言われ始め、久しい。この改革の言葉をきくと、そんな話を思い出す。身を切る改革は、時折話題になるが今回は議員のお金を削減する法案が上っている。参院議員が一部を自主返納する案、衆参の議員歳費を恒久的に削る案、はたまた独自の法案も出され、自主返納案が有力視されている。参院の定数が6増えたことなどが背景にあるようだ。経費が年間何億円と増えることになり、国民負担を増やしていいのかという議論だ。確かに負担は御免だが、改革はどこまで本気なのか。参院選で有権者を引き付けるための単なるアピール合戦としか思えない。先生方が日頃召し上がる定食では、ぜひとも「たくあんは三切れ(身切れ)」を召し上がってほしいと思っている。そんなことを考えながら、最近、昼食で「めしの半田屋」で定食をいただいている。
2019年6月2日 晴れ 27 ℃
衣替えの季節と断捨離!!
暦の上では、「衣替え」の季節。中高生のころ、その年初めて半袖の制服に腕を通した朝の、スースーした思い出がなつかしく思い出される。こう真夏のような暑さが続くと、すれ違う自転車の生徒さんたちは、すでに白い夏服が目立っていて、暦の季節感が年々色あせていくのが寂しくもある。衣替えのタイミングで、もう着なくなった衣類などを「さ、断捨離しよ」とも思っている。米国でも片付けブームを巻き起こしている近藤麻理恵さんは「大事なのは捨てることではありません。どんなモノに囲まれて生きたいか、なのです」と語っている。トランプ米大統領の来日で、日本の買い物がまた増えそうな気配である。米国製の最新鋭ステルス戦闘機を100機以上も買うそうだし、「選挙後の8月に発表する」という貿易交渉では、農産物の輸入拡大もちらつく。近藤さんの片付けの極意は、手元に置いておきたい「ときめき」があるかどうか。残念ながら、国民がときめきそうにない代物ばかりである。そんな中、某団体の総会・理事会が開催され、終了後、近くの温泉場での1泊の懇親会へ出かけた。断捨離の話題から、アメリカと日本の同盟関係までに話が及ぶ。お酒の勢いを借りながら、米国・日本の卑屈な「同盟」なら捨てちゃえ、捨てちゃえ―と威勢のいい一言も出てきた。そして断捨離は言うにはやすしで行うのは、なかなか難しいものであるなあ。。。。