2018活動日誌 6月
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2018年6月30日 晴れ 33℃
田園風景とカエルの合唱をつまみに晩酌を楽しむ!
昨夜の雷雨はすさまじしく、雷の音で身もすくむ思いであった。でも今朝は晴れ上がり、雨で大地はすがすがしい空気を漂わせているような気がする。家の前の田んぼのカエルにとっても恵みの雨のようであり、鳴き声も一段と迫力がある。今日の午前中はNPO川崎町の資源をいかす会主催の釜房湖周辺のゴミ拾い活動である。会員はちょっと少ないが、釜房湖を練習場としている東北大学漕艇部の皆さんのご協力を得て一緒に周辺道路のゴミ拾いに汗を流した。来週は北海道大学との定期戦がここ釜房湖で行われるとのことで事前準備としてもちょうどよかったのではないかと思う。そして終了後、家へ帰り早速ファームに行くと、水滴のブルーベリーが陽に浴びて宝石のようにキラキラと輝いている。今年は出来がよく、紺色に熟しはじめており、摘んで食べると甘酸っぱくおいしい。手にかけてきた果実がこうして実ができはじめると、うれしいものである。早速、注文の電話も入り、戸惑いながらも家内と20パック分の詰め方に追われる。そして明日は梅採りである。草刈り、梅採り準備、来客の準備と、いそがしく動き回る。こうしてやることがあり、動き回れるのも幸せと思い、なぜか喜びを感じる。早めの夕食では縁側にテーブルを出して白ワインをいただく。目の前の田園風景をつまみにしながら晩酌するのもいいもんである。カエルが鳴き始めた。これも演奏会と思いながら、すっかり酔いがいつも以上に早く回ってしまった。
2018年6月27日 曇り 25℃
どさくさ紛れの加計理事長の会見ー世間をなめている!
小さな旅5より帰り、今ファームの大地に立つ。ブルーベリー、コリンキー、ナス、ブロッリー、ジャガイモ等収穫の時期を迎えている。そしてガーデンの花も咲き誇っている。いよいよいそがしくなるなあと思いながら、ラジオでニュースを聞いていると、学校法人「加計学園」の加計孝太郎理事長が記者会見したとか。ようやく公の場に姿を現したと思えば、予定では30分ほどの記者会見を、さらに5分短縮し、「校務」があるからとすぐに去ってしまった。我々がよく使う言葉に「どさくさ紛れ」という言葉がある。「どさくさ」は、どんな草かと辞書を引く。一説には江戸時代、佐渡金山の働き手を確保するために行われた、ばくち打ちの一斉摘発を「どさ」(佐渡の倒語)と呼んだところから、とある 大捕物の混乱を想像すると、なるほどと思うが、この説は怪しい。「どさ」より先に「どさくさ」という言葉は存在していたようで、辞書を何冊か繰った程度では、すっきりした答えは見つからなかった こちらも、全くすっきりしない。散々待たせて、これはない 獣医学部新設を巡り、愛媛県文書に記載された2015年2月の安倍晋三首相との面会について「記憶にも記録にもない」と否定した。「記憶」に「記録」。信用が暴落した言葉をあえて使ったのは、なぜ 誤った情報を伝えたと言えば聞こえはいいが、事実とすれば、うそをついて事を進めたのである。担当は減給10%、理事長は給与の10%の自主返納で、どれだけの人が納得するか 大阪府北部地震とサッカーW杯のはざま、はっきり言って、どさくさ紛れの記者会見。これで説明責任を果たしたつもりなら、世間をなめるにもほどがある。こうしたいいかげんな大人が多くなってきたこの国、日本を憂う。
2018年6月24日 曇り/晴れ 24℃(横浜)
国産飛行機MRJに大空の翼の思いを馳せながら!
「日本人はコルトレーンが好きなのでしょう。マイルスなどと並んで特に人気があります」。横浜市内のレコード店主に、ジャズ界の巨匠でサックス奏者のジョン・コルトレーン(1926~67年)について尋ねたら、こんな答えが返ってきた。ちなみにマイルスとは、同じくジャズ界の巨匠マイルス・デイビス。そのコルトレーンが1963年にスタジオ収録された幻の音源が見つかっていたというのだ。店主は自称「Jazz研究家」は「絶頂期のレコーディングで素晴らしい演奏」と評価。音源を収めたアルバムが今月29日に世界同時発売されるという。自称「元ジャズファン」として、ぜひとも手に入れたいと思う。学生時代にジャズ喫茶に通ったが、もう一度腰を入れてコルトレーンを聴いてみようと思う。これからジャズ熱が再燃しそうで「青春時代を思い出したい」心境でもある。異国情緒あふれる”みなと町横浜”や東京が今回の小さな旅のしめくくりの場所である。特に横浜みなとみらい地区は横浜美術館や、国産飛行機MRJの生産をはじめた「三菱重工みなとみらい館」がある。行きたいところが目白押しだが、もう歩き回るほどの体力はもうなく、MRJにターゲットを定め、大空の翼を馳せる思いをMRJに託したいと思う。そして横浜を後にして、帰りの新幹線までちょっと時間があるため、丸の内の広場に出てみると駅前工事もすっかり終了し、広々とした緑のジュウータンと敷石がレンガ造りの駅舎とマッチングし視覚的に歴史を感じさせてくれる。この場所は日本の首都東京の玄関口として、誇らしい気分にさせてくれる場所でもある。多少疲れもあるが、今回は歴史ロマンと五感を目覚めさせてくれた大人の小さな旅であったような気がする。さあー 明日からは切り替えて、土の匂いのするファーム生活がはじまる。これもまた楽しと。
2018年6月23日 曇り/小雨 22℃(上田)
信州上田「無言館」で涙ぐむ!
小雨が降りだし、もやで煙っている森の中で「無言館」の無機質なコンクリートの美術館が存在感を示しながらその威容さを醸し出している。今日は長野の上田市にある戦没画学生慰霊美術館「無言館」を訪れた。上田駅よりローカル線の別所線に乗り、塩田町駅よりバスに乗りかえて森の中へと入りこむような所にあり、作家水上勉の息子である窪島誠一郎氏が1997年にこの美術館を開いた。入口の扉を開けると思わず自然と涙がこぼれる。家内は受付の人と涙ながらに震えながら会話をしている。単なる観光気分、物見遊山の心境ではなく、あー来てよかったと。。。人としての感性がとぎすまされるような感覚を覚えた。窪島誠一郎氏曰く「遠い見知らぬ異国にて死んだ画学生よ私はあなたを知らない。知っているのはあなたが遺した、たった一枚の絵だ。あなたの絵は朱い血の色にそまっているがそれは人の身体を流れる血ではなく、あなたが別れた祖国のあのふるさとの夕灼やけ色。あなたの胸をそめている父や母の愛の色だ。どうか恨まないでほしい。どうか咽ないでほしい。愚かな私たちがあなたがあれほど私たちに告げたかった言葉に今ようやく五十年も経ってたどりついたことをどうか許してほしい。五十年を生きた私たちのだれもがこれまで一度としてあなたの絵のせつない叫びに耳を傾けなかったことを遠い見知らぬ異国で死んだ画学生よ。私はあなたを知らない。知っているのはあなたが遺したたった一枚の絵。その絵に刻まれたかけがえのないあなたの生命の時間だけだ。」ちょっぴり感傷的になった小さな旅であった。
2018年6月22日 曇り/晴れ 24℃(角館)
秋田内陸鉄道ローカル線での音楽家との出会い
今日は奥羽線で弘前から鷹巣へ向かい、そこで秋田内陸鉄道に乗り換えた。車窓には四季折々に表情を変え秋田の里山の風景が広がる。約100年前に「鷹角線(ようかくせん)」が計画されたことに始まります。 日本の発展と人々の幸せを願い、沿線の鉱山で採掘される鉱石や物資、人々の夢や希望を運び、まちとまち、人と人の 想いをつないできました。 その車内で思いがけない出会いがありました。ネイティブアメリカンフルート奏者Mark Akixa(マークアキクサ)さんと。彼は3歳よりクラッシックピアノをはじめ、フルートや篠笛を経て、2000年よりネイティブアメリカンフルート奏者となりました。アメリカ北アリゾナ大学にて北米先住民の文化・歴史を学び、同時に白人文化の影響を最も受けていない部族と言われるホピ族をはじめとする先住民たちと交流し、ネイティブアメリカンフルートの製造術を習い、アメリカ在住時より演奏家としての活動を始めました。今度、7/13(金)宮城の山元町普門寺でコンサートが行われるので、ぜひともその音色を聴いてみたいと思う。約2時間半かけて内陸線の列車は、一つ一つ駅に停まりながら、山の奥へ奥へと入っていく。「この列車、どこまで奥に入っていくのだろう」と心配になるほど清流の源の山は、深い緑に包まれている。そして角館へ到着。350年前の藩政時代、京都から角館に嫁入りしたお姫様の嫁入り道具に、幸せを願う3本の桜の苗木 がありました。その苗木が現在の角館の枝垂れ桜のルーツと言われています。緑ふる城下町の面影残る武家屋敷で緑の呼吸をしながら、みちのくの小京都を散策。角館の町内名には「表町下丁・上丁」や「東勝楽丁」等「丁」がついている所と、「岩瀬町」「下新町」等「町」がついている所がある。これは、武士の住んでいた町内名には「丁」が付き、商人町には「町」が付いている。地名にも、数百年前の名残が残っているのも、角館の魅力の一つであると思う。今日も旅先での出会いに人生の上り・下り・スイッチバックを繰り返す人情を感じた次第である。
2018年6月21日 曇り/晴れ 23℃(弘前)夏至
弘前のこぎん刺しに魅せられて!
弘前の思い出カタチに残そう 一針ひと針に想いをこめて,なぜか懐かしい気持ちになる、ひろさきの街。ぽつりぽつりと点在する教会や洋風建築をはじめ、至るところに津軽の伝統文化が息づいている。津軽のかっちゃ(お母さん)ガイドと楽しくおしゃべりしながら、中心商店街の土手町界隈に散らばるかわいいモノを探して行きついたのは、地元民ご用達の手芸店「しまや」。家内は夢中になりながらこぎん刺しの話をする。子供のようにはしゃぎながら買い物を楽しんでいる。人生最後の夢?を追いかけているようにも見える。そして、今度はさらに「弘前こぎん研究所」や「津軽工房社」を訪れる。その模様は一見難しそうですが。。。。こぎん刺しとは?「江戸時代、津軽の農民は木綿の衣料を着る事が許されませんでした。何を着ていたかというと麻でした!ご存知の通り青森の冬はとても寒いです。そこで農村の女性たちは、保温と補強のために、麻の生地の要所に木綿で刺子を施していたそうです。そしてどうせやるならばキレイな模様にしたいと競って美しいこぎんを刺す為に努力したそうです。多様変化を見せる幾何学模様は一針一針丹念に刺し続ける北国の女性。家内はひろさきで、すっかり自分だけの“カワイイ”を見つける旅のようであった。夜のひろさきといえば、忘れてならないのは津軽三味線の音色。地元おすすめの店である津軽三味線ライブ「あいや」を訪れた。おいしい郷土料理を味わいながら、臨場感あふれるステージ演奏を楽しむ。大人の休日クラブを利用した旅人(群馬、白馬)と同席しながら、みちのく旅を語り合い、ひろさきの夜を楽しむ。とにかく、魅力いっぱいのひろさきの街であった。
2018年6月19日 曇り/晴れ 22℃
きのうは大丈夫だった?-この会話が防災のきっかけに!
18日の月曜日、大阪では職場や学校に行けなかった人も多かったのではないだろうか。月曜の朝、鉄道など関西のインフラを直撃した最大震度6弱の地震。止まった列車やエレベーターに閉じ込められた人は、不安な時間を過ごしたことだろう。2年前の熊本地震では、最初の揺れより大きな揺れが次に来た。スマホ以外での家族の連絡方法や避難路の確認、家具の固定、近所の要支援者への声掛け。自分自身がおろそかにしていることが数々ある。震源地の大阪府北部では、温泉施設の煙突が折れたり、ブロック塀が倒れたりした。近年は放置空き家が各地に増え、倒壊してがれきが道路をふさぐなどの恐れも指摘される。長く人が住まない木造家屋は、見た目より傷みが進んでいる場合があるという。防災の話はどうしても説教臭くなってしまうが、身近な街の安全点検に生かしたい。きのうは大丈夫だった?-という会話こそが、何より防災のきっかけになると思う。宮城県沖地震や東日本大震災の経験をもとに我々は常に気付いたことをお互いに話し合いたいものである。そんな中、19日のW杯で対コロンビア戦の勝利は被災地の方々へ勇気と大きな励みを与えたのではないだろうか。
2018年6月18日 曇り 23℃
いよいよ明日19日はW杯 コロンビア戦!
いよいよサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会が開幕した。生中継で見たいけれども、次の日を考えると、寝不足が心配といいながら、ついつい見てしまう。来月15日まで熱戦が続くが、キックオフの時間帯は日本では深夜から未明が中心だ。それでも、メッシ、ロナルド、ネイマールら超一流のプレーはぜひ見たい。優勝候補の本命はドイツ?ブラジル? スペインやフランスも実力十分という。とにかく見たいゲームもめじろ押しだ。今大会で、ちょっと寂しいのは、伝統の青いユニホームが見られないこと。日本代表ではなくて、「青の軍団」イタリアだ。予選で敗れ、60年ぶりにW杯出場を逃した。世代交代の遅れも一因と聞いた。さて、われらが「サムライブルー」日本代表も、平均年齢は28.3歳で過去最高とか。初出場だった1998年のフランス大会は25.3歳。ベテラン偏重の構成となった。大会の直前に西野朗・新監督が就任。準備不足が心配され、期待値は決して高いとは言えない。しかし、本番前最後の強化試合で勝利を挙げたのは、ちょっぴり明るい材料となった。19日の初戦では、寝不足なんか気にしないので応援したい。そんな中、玉ねぎ・ニンニクの収穫が本日やっと完了した。収穫後、玉ねぎを軒下に吊り上げねばと思いながら、サッカーの試合を心待ちにしている今日この頃である。
2018年6月15日 曇り 20℃
優しい雨の音を聞いているだけで気持ちが落ち着く?
旅先の電車で「雨音が好き」と言う人がいた。「なぜ?」「優しい雨の音を聞いているだけで、気持ちが落ち着いてくるから」という。草花を柔らかく打つ。水たまりに小さな輪を描く。シトシト降る雨音は波立つ心を静めてくれると言う。その梅雨の合間を狙って「小さな旅」に出かけた。行先は鳥海山。日帰りで走行距離が360kmと強行軍ではあるが、最近は体調もよくなり、朝5:30には家を出た。由利高原鉄道鳥海山ろく線のローカル線矢島駅を目指して。詳細は「小さな旅4」でウオッチしてみてください。雨の音といえば、志賀直哉の「驟雨(しゅうう)」が忘れがたい。にわか雨の様子を自宅の座敷からじっと見つめたエッセーである。大粒の雨が「バラバラ」と降り、しずくが「ボタボタッ」。本降りの「ザアー」という音が、激しい雷鳴で一変し、「ドウッ」。雨どいが「ドッドッ」と水を吐き出す。エッセーが書かれて100年以上がたつが、当時と比べ、雨は手荒になり、豪雨も増えたそうだ。ほどよいときは「ほどよく降る」。それを「慈雨」と呼ぶ。雨の音が心をもみほぐしもする慈しみの季節であってほしいと思う。今日15日は老壮大学やら愛車スイフトの車検見積りがある。なんとなく気ぜわしく、雨を愛おしく思う心境にはほど遠い日々である。
2018年6月13日 晴れ 21℃
親父の小言ーもうじき父の日!
雨上がりのファームの土は十分に水を含んで、歩いてみるとふかふかして気持ちいいもんである。梅雨の晴れ間ではあるが、田んぼを吹き抜ける風は適度な湿りがあり、これもまた気持ちがいい。ラジオでは久しぶりに吉田拓郎の「旅の宿」の音楽が流れてきた。旅心がうずいてきた。そんな心境の中、手を動かしながら大豆の苗を家内と定植する。そして話題は昔の父親の話。「親父(おやじ)の小言」という格言集がある。いつ、誰が作ったのか定かではないが、江戸時代末期に成立したとされ、今も居酒屋のトイレなどで目にする。「朝はきげんよくしろ」「借りては使うな」「水は絶やすな」。数十箇条の格言はすべて命令調。時代を超えて通じる人生訓が散りばめられており、「これぞ、オヤジの威厳」といった格言が並んでいる。オヤジの威厳がなくなったのはいつの頃からか。テレビの普及でお茶の間の上座が替わり、家族から尊敬で迎えられた給料日は銀行振り込みで奪われた。毎年恒例のサラリーマン川柳では哀れな存在として揶揄される。いわば父性が失われた時代にあって、突然威厳を持ち出そうとしても、若者には響かない。うちの息子・娘もそうに違いないと思っている。もうじき父の日である。でも、どんなプレゼントがくるのかと内心楽しみにしながら威厳を示さねばと考えている。
2018年6月12日 曇り/小雨 20℃
梅雨を詩人になったつもりで楽しみたい!
いよいよ梅雨の時季となった。梅雨といえば雨が思い出され、雨にまつわる言葉も多い。そして雨という現象と日本人の暮らしが深く結びついていることがわかる。歳時記を見ても、雨にかかわる季語はさまざま。春は春雨、花の雨。夏は青葉雨、夕立。秋は秋霖(しゅうりん)、秋時雨。冬は初時雨、寒の雨…。どの言葉も風情が感じられる。春夏秋冬、季節の移ろいとともに雨は千変万化する。「梅雨」。梅の実が熟するころの雨のため、そう呼ぶとか。湿度が多く、かびを生じやすいので黴雨(ばいう)とも書くとも言う。うちの悠々梅林の梅も実をつけはじめ、今月末あたりが採り頃でもある。きのうは雑節のひとつ「入梅」だった。暦の上では、この日から梅雨に入る。そして暦にぴたりと合わせたかのように、梅雨入りした。平年より3日早く、昨年よりは20日早い。これで日本列島は、梅雨がない北海道以外は長雨のシーズンに入ったことになる。梅雨は水の恵みをもたらす一方で、荒梅雨、暴れ梅雨は豪雨被害を引きおこす。梅雨空は気がめいるし、梅雨寒のせいで不調をおぼえる人もいるだろう。雨のことば辞典には「梅のつぶやき」という言葉もある。梅雨どきのそぼ降る雨音を歌人がそう表現したという。そんな詩的な雨ならば、うっとうしい梅雨もすこしは楽しめるのに違いない。私も詩人になったつもりで梅雨を音楽を聴きながら楽しみたいと思う。
2018年6月10日 小雨 23℃
「ウマが合う」「ソリが合わない」お互いの関係性は重要である!
世間でおなじみの言葉に「ウマが合う」とか「ソリが合わない」という慣用句がある。社会的な生き物である人間にとって、それほどお互いの関係性は重要である。しかし人と人の出会いには「縁」という偶然が伴う。さらに個々の性格の違いから好き嫌いも生じる。だから社会生活でも「相性」の善しあしは軽視できないと思う。先日、ネットを見て太白区のOTさんが来訪された。ざっくばらんに趣味や生い立ち、人生観について自然体で語り合う。お互いのノウハウ?を損得なしに情報交換することがなぜか楽しく、好奇心をさらにくすぐる。そしてカメラも同じ富士フイルム。なにか縁があるような気がする。先日、訪れた蔵王北原尾で米軍の大型爆撃機B29が不忘山へ突っ込んだ話の現場(小さな旅2)を見に行った。昔の飛行機の話にこんな話が記述されていた。機長以下、観測係や爆撃手、機銃手が心を合わせ戦果を高めるため、乗組員が誰とウマが合い、誰とソリが合わないかを意識調査し、人間関係図を作成した。その結果、相性がよければ任務を遂行する確率が高く、相性が悪いと敵機に撃墜されることが多かったという。日本人には複雑な思いだが、狭い機内で乗組員チームが「あうんの呼吸」で行動することが成果を左右する。そして6月にはいよいよサッカーのW杯ロシア大会が開幕する。日本代表は出場が決まってから一向に戦果が上がらない。ついに監督交代劇まで発生する始末だ。となれば、お互いの相性が決め手になる。幸い、欧州合宿では選手の対話が増えたと聞く。ある意味でどん底からの挑戦。サムライブルーの誇りを胸に心は一つ。相性ぴったり、ウマが合うプレーを期待したい。参考までに山と自転車を趣味としているOTさんのブログ(山と自転車inみちのく)を紹介しますのでアクセスしてみてください。
⇓ 村田町で開催された工芸市 ⇓
2018年6月8日 晴れ 26℃
英国の「シティズンシップ・エデュケーション」に見習え!
いろいろな講演会・座談会にでてみると面白い。先日も「長町まちかど教室」に出席してみてある知人からこんな話を聞いた。英国の学校では「シティズンシップ・エデュケーション」が必修科目になっている。日本語で言うなら「公民教育」や「市民教育」だろうか。目的は「社会で積極的な役割を果たすための知識とスキル、理解を生徒に提供する」こととのことである。世界的に有名な米国のコーヒーチェーン・スターバックスが8千を超える直営店を一斉に閉店した。なぜ?全従業員に研修を受けさせるためという。今年4月、フィラデルフィアの店で黒人を排除する人種差別が発覚し、全米から批判が噴出した。研修は再発防止とイメージ回復が狙いだが、こうした社員教育の姿勢には感心させられる。一企業とはいえ、社会の一員としての教育が徹底している。小さい時から自然体で社会が教えているのだろうか。それに引き換え、日本政府の麻生さんの毒舌は一公人そしてトップに立つ立場にありながら、社会人としてのモラルの低さにあきれ返ってしまう。この人のもとで財務省組織の立て直し、そして真の原因もわからず再発防止策(公文書管理)ができるのだろうか。心配になってくる。先進国としての教育を一から行う必要があるのではないだろうか。
2018年6月6日 晴れ 25℃
衣替えの季節であるが、借金大国はどうなる?
6月に入り、「衣替え」の季節である。その昔、宮中では中国の習慣にならって4月1日から夏装束、10月1日から冬装束に着替えたらしい。四季の違いがはっきりしている日本。それは夏の季語ともなり、広く庶民の中でも衣替えの習慣があったようだ。明治以降、制服を決めていた官庁や銀行などが4月1日ではなく6月1日から一斉に夏服に。季節と密接な衣替えでもある。そんな中、政府は「骨太方針」で基礎的財政収支の黒字化をまたも先送りする方針だ。来秋に予定される消費税増税の税収を教育無償化に振り向けることが背景にある。世界3位の国内総生産(GDP)を誇り、一見豊かそうにみえるが、医療や介護の費用は増大の一途。歳入の4割を国債に依存し、長期債務はすでに1千兆円を超えている。世界に例のない借金大国だ。膨れあがった歳出規模は容易に落とせない。加えて、日銀の低金利政策が政府に借金することの痛みを自覚させにくくしている。それなのに消費増税に合わせ「相当思い切った財政出動」を検討しているとか。財源はどうする?借金は簡単に借りられるほど抵抗感がなくなり、習慣化してきている。温暖化対策としてもっぱら冷房節約の軽装キャンペーンとして「クールビズ」が定着しており、装いは季節より時代とともに歩んでいるが、財源はまるで、孫の世代のATMカードを使いまくっているようで、国民は借金大国の意識がなくなってきているような気がする。
2018年6月5日 晴れ 26℃
今、話題の「ご飯論法」とは?
今、政治の世界で「ご飯論法」という言葉が話題になっている。中身は質問に対して論点をずらして回答することを言うらしい。例えば「朝ごはんは食べたのか」と聞かれたら、パンを食べていたことは言わず「ご飯は食べなかった」と答えるという。森友、加計の両学園をめぐる政府の国会答弁を皮肉った言い回しだ。国会審議などを見るたびに政府の答弁において、ずらした中身のない言葉が多すぎるような気がする。獣医学部をめぐり加計学園側と会った記憶がないとしていた元首相秘書官は、面会に関する記録が出てくると主張を簡単に翻した。また、首相と理事長が面会したと県・今治市に報告していた学園側は集中審議を前に事実でなかったと否定した。これまで「うみを出し切っていく」と強調していた首相の言葉もむなしく感じられる。為政者であろうとなかろうと言葉には責任をもってもらいたい。時間をかけるだけでなく、内実を伴った言葉による審議を望みたいと願うが、最近はニュースでおつきあいするのもいやになってきた。どんな人間であろうと何事にも正直に嘘をつかず誠実に対応するのが人間としての矜持ではないかと思うが。。。。財務省の不祥事の報告書そして麻生さんの発言を聞くたびに国民とかけ離れた不誠実な対応はご飯論法どころか、単なる言い訳と開き直りとしか受け止められない。本当にこの日本をこういう人たちに委託していいものかと半分あきれかえってしまうようなモヤモヤとした日々が続いている。
2018年6月2日 晴れ 25℃
自作真空管アンプで好きな音楽を楽しむ!
早朝の我が家から見慣れたはずの田の水面がなくなってしまった。おおげさかもしれないが、今まで何気なしにあった春の水田の風景が息をのむほど美しかった。早苗が揺れる、田の水鏡。新緑の山が水面に映え、天地対称の美を宿す。今は梅雨入り前に農家の多くが田植えを終えている。先人は梅雨を<五月雨(さみだれ)>とも呼んだ。「さ」は神にささげる稲のこと。旧暦5月は稲を植える月で、五月雨は生育に必要な水をもたらしてくれる。病気で田んぼの手入れができなくなり休耕田にせざるを得ないようだ。回復を祈るしかないが。。。そんな田んぼを横目にファームの手入れを終えた後、午後から隣町の大河原町のえずこホールに出かけた。オーデイオマニアが集合し自作アンプで音楽を楽しむ集いが行われ、知人Sさんも出品するとのことで、好きなCD音楽を持参して早速出かけた。いやあすごい!オーデイオマニアが自作の真空管AMPを持ち寄り楽しんでいる。やはり私と同じ中高年の方々ではあるが、その熱気には感心してしまう。真空管独特の温かみのある重厚な音色は素晴らしく、しばらく酔いしれた。スピーカもJBL4344と真空管アンプと組み合わせも抜群である。やはり音楽は心と体に入り込み五感に刺激を与えてくれるもんだ。すっかり音楽のすばらしさに目覚めた一日であった。でも我が家で周りの山々を観ながら聴く音楽もまわりの風景に溶け込みさわかである。この自然の音色を奏でてくれる音楽も素晴らしい?と自己満足しながら帰って早速、音楽のすばらしさを堪能している。