2018活動日誌 7月
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2018年7月31日 晴れ 31℃
火星が今日から地球に大接近!
火星がきょう地球に最接近する。火星と地球は約2年2カ月ごとに近づくが、今回は5759万キロの「大接近」と言われている。今夜に限らず、明るく大きく見える時期が9月上旬まで続く。涼を求めながら、たまには南の方向の星空を見上げてみようと思っている。夜空に赤く輝く火星。あやしい赤い色が、血の色を思い起こさせるため、火星は戦争や災いと関連づけられ、戦いの神「マルス」の名で呼ばれてきた。中国では人心を惑わす星とも言われている。火星はこれまで、探査機などによる調査がさまざまなされている。欧州宇宙機関の無人探査機が、分厚い氷の下に湖がある証拠を見つけた-と先日報じられた。われわれの「仲間」である生命の発見が期待できるのだろうか。。とにかく、今回は天文観察の絶好の機会であるのはたしかである。今日は午前中、先日の講習会の復習も兼ねて、チェンソー・刈り払機の部品をばらしながら清掃やオイル補充を行った。そして極めつけは管理機のエンジンオイル・ギアオイル交換である。中古購入から5年が経過するが、はじめての作業でもあり、取り扱い説明書を見ながら、ジャッキアップしてオイル部品を外す。見事に真っ黒なオイルが飛び出てきた。さすがに5年も経過しているので交換時期でもあり、タイミングも良かったと思う。この暑さで体の方も、かなり汗が噴き出してきた。何とか完了したところに近くのS別荘の知人から昼食とお風呂のお誘いの連絡があった。昨日に引き続きグットタイミングで、午後からは、ゆっくりと休養することができ腹も体も満足、満足。。。。
2018年7月30日 曇り 28℃
2020年東京五輪マラソンに思いを寄せて!
家内は今日30日から8月1日まで身内の不幸で東京へ出かけた。従って、今日から独り住まい。気楽でいいと思っていたが、食事・洗濯・風呂・掃除と結構大変であり、家内に感謝する3日間となりそうである。そんな中、蕎麦つくりをやっている近くの農家Oさんが「蕎麦種(はしかみ)」を届けてくれた。いろいろと質問しながら、週末の種まきに向けて新たな目標ができ、励みにもなっている。そしてまた、近くの人が一人住まいと知って食事を届けてくれた。これもまた、人の情をありがたく感じると同時に助かっている。ニュースでは2年後の猛暑の中での東京オリンピックの開催を心配する声が聞こえてくる。私にとって東京オリンピックは「冥土の土産に」となりそうであるが、2年後の7月24日に開幕する東京五輪。競技の一つぐらいはこの目で見てみたい。だが、チケットも宿泊先も確保するのは大変だろう。その中でマラソンなら沿道から応援できるのではと、そんな期待を膨らませて、先ごろ発表された東京五輪のマラソンコースをまじまじと見た。浅草、銀座、東京タワー、皇居。都心の名所を巡る設定だ。浅草の雷門付近で大勢の人に押しつぶされそうになりながら、ランナーを見つめる自分を想像した。1964(昭和39)年の東京五輪のマラソンはどんなレースだったか。調べてみると10月21日午後1時、68選手が参加して国立競技場をスタート、調布市で折り返すコースで行われた。折り返し地点周辺は15万人が沿道を埋めたという。標高差20メートルの平坦なコースである。当時2時間15分が人類の壁とされたそうだが、優勝したアベベは、あっさりと2時間12分11秒の世界最高で五輪連覇を果たした。レース30分前の気温は18.8度。2020年東京五輪は真夏の大会。マラソンは女子が8月2日、男子が大会最終日の9日。酷暑を避けるため午前7時スタートになるという。当日は深夜からの場所取りで、選手が走り抜けるころには雷門前でダウンしているかも。やっぱりテレビ観戦が一番だろうか。
2018年7月28日 曇り 27℃
夏の風情を楽しむ余裕を持ちたいなあ!
「命に関わる危険な暑さ」が連日トップニュースになる国は尋常ではない。日本列島は耐えられぬ炎暑が続いているところに、今度は台風が襲来する。最近の異常気象には世界各国は地球を守るためにも、その対策には真剣に取り組まねばと痛感させられている。これから暑さが増す時季を詩人・小説家である島崎藤村はとりわけ好んだらしい。「特別な季節」とまで随筆に記している。蚊帳の中に横たわるのが楽しみで「何とも言はれない」。新しいうちわを選ぶのがうれしい。素足で歩くのは心地よい。新茶が届くのも待ち遠しい。食卓に上るウリやナスは「その姿まで涼しくて好ましい」。これでもか、とばかりに夏の風情への絶賛が並んでいる。現代でも梅雨が明けて、子どもたちが夏休みに入る7月の下旬は心浮き立つ時季だろう。でも文豪が愛した夏は、今や危うい異常な夏となった。今日も早朝からファームへ出勤し、最後のブルーベリー摘み、夏野菜取り(トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、カボチャ、ニンジン)に追われる。やや霧雨が降り始めてきた。今日は早めに切り上げて、家の片づけや、道具(チェンソー、刈り払い機)の整備にと、思いを巡らす。熱い珈琲と桃・ブルーベリーをいただきながら夏の風情を楽しむ心の余裕は、もちたいなあと家内と話し合う。今日は少し暑さが和らいでいるが、向こう1週間の予報を見れば内陸で真夏日が続く。8月の暑い夏を乗り切らねば。。。
2018年7月26日 晴れ 28℃
自然と一体となれる瞬間を求めて!
超高齢社会で、誰もが向き合う「老い」。元気で年を重ねる人もいれば、けがや病気などから寝たきりになる人もいる。どちらも人生であり、さまざまな長生きの形がある。一時期、「ピンピンコロリ」(PPK)という文句が、合言葉のように唱えられていた。亡くなる直前までピンピンと活動し、自然にコロッと―。最初は不謹慎に感じたが、間もなく理解した。最期は苦しみたくない、子供にも負担を掛けたくない。老後の〝理想〟を、ユーモラスに凝縮した言葉でもある。特に体力が落ちたりすると頭をよぎることもある。でも、くよくよ考えても仕方ないと思いながら、いつもの通り朝からファームへと向かう。ファームの横を流れる堀の水量を見て、水の調整管理しながら歩きまわる。できる限り、蔵王連峰をバックにした田んぼの水辺の風景を守っていきたいと思っている。そして、来月初めての蕎麦の種まき作業に思いを馳せながら、いろいろと考える。まだ、「老い」を考える余裕もないが、とにかく元気でファーム生活を送れることに幸せを感じている。そして、旅行。今度はどの列車に乗ろうかと、これもまた思いを馳せている。「自然と一体となれる瞬間と人との出会いが青春だなあと感じる」今日この頃である。
2018年7月23日 晴れ 30℃
朝5時出勤、10時帰宅のライフスタイルが定着しました!
今日は埼玉・熊谷で史上最高41.1度 東京初の40度超え…青梅で40.8度。まさしく今年の夏は灼熱の日々が続いているが、こちら川崎は久しぶりに涼しさを感じる風が吹き、気持ちよい一日であった。山の内陸部に住んでいるが、日本は海に囲まれ、海岸沿いは素晴らしい景観と海の幸に恵まれている。だが残念なことに、海岸では、ペットボトルやレジ袋といったプラスチック類のごみが散乱したり打ち寄せられたりしているのを、しばしば目にする。海岸を繰り返し清掃している地域の人たちからは「拾っても拾っても、ごみがなくならない」との声が漏れる。清掃だけでは限界があるとして、心ないごみ捨てをしないよう教育に力を注ぐべきだとの意見もある。使い捨てプラスチックによる海の環境汚染は世界的な問題だ。ウミガメや海鳥、クジラなどが餌と間違ってのみ込んだり、ごみに絡まって窒息死したりすることで生態系に悪影響が出ると懸念されている。海を漂う間に壊れてできる直径5ミリ以下のマイクロプラスチックの汚染も深刻で、深海魚の体内にまで蓄積している。今年6月の先進7カ国首脳会議では、プラごみ削減の数値目標を盛り込んだ文書に日本と米国が署名しなかった。これも環境よりも経済優先の表れでもある。プラごみの削減は、取りも直さずライフスタイルの見直しでもある。プラスチック製のストローやスプーンなどはこの地球を救うためにも避けて通れない問題ではなかろうか。
2018年7月22日 晴れ 35℃
梅干しを食べて、今年の暑い夏を乗り切りたい!
我が家の食卓には梅干しがいつもある。弁当やおにぎりにも欠かせないし、外の作業をしながら一粒、口に入れる。最近は塩分控えめやはちみつ入りの甘いタイプをよく見かけるが、やはり塩気も酸味もしっかり効いた家内の手作りの梅干しが一番である。梅干しに含まれるクエン酸は、疲労回復などに効くとされる。夏バテ気味の体もシャキッとするようである。最近、屋外作業時の必需品となり、梅ジュースや梅干はなくてならない存在となってきた。今年は10キロ分を仕込んだ。塩漬け、シソ漬けの後、ざるに並べて天日干しを繰り返す。光や風がよく当たるよう一つ一つに手をかけ上下を返す。口に入るまでに少なくとも1年はたるで寝かせる。光と風と時間を味方につけながら、じっくり、ゆっくりと手間暇かけてこそ、おいしくなるという。家内の手仕事に感謝しながら、ファーム作業にいそしむ。暑い中、駆けつけてくれた知人等と一緒に、蕎麦畑(160坪程度)の草刈り、片づけ、そしてトラクタ耕運と暑さも忘れ、夢中で取り組む。汗を拭きながら、休憩中に水と梅干しをいただく。隣の水を張った田んぼではカモ10羽とシラサギが餌をつまみながら泳いでいる。自然と一体となった幸せを感じながら田んぼを通り過ぎる風の心地よさを感じている。
2018年7月20日 晴れ 32℃
ウナギ・サンマを賞味する食文化はいいもんだ!
秋風が吹きだす頃、脂の乗った焼きサンマを大根おろしとスダチ、しょうゆでいただく。これからの至福のひとときといえる。炎暑の中、19-20日と2日間にわたり安全衛生教育の一環としてチェンソーの研修会に参加し、伐木作業方法、チェンソーの知識、振動障害、関連法令を学びながら実技のチェンソーで汗を流した。汗水流した後はスタミナ食をどうしてもいただきたくなる。サンマの話は少し早いが、先週、北海道で水揚げされ、初競りのご祝儀相場とはいえ1匹当たり約7万円の高値で取引されたニュースが流れた。かつては庶民の味だったのに、すっかり超高級魚に出世してしまったようだ。日本のサンマ漁獲量は年間20万~30万トンで推移してきたが、ここ2,3年、急激に落ち込み、昨年は10万トンを下回った。温暖化の影響に加え、昨今、台湾などでサンマ人気が高まり乱獲が進んでいるのが原因らしい。サンマの資源枯渇を案じる日本は今月、東京で開かれた北太平洋漁業委員会の年次総会で乱獲防止のルールづくりを提案した。しかし参加各国の思惑が絡み、交渉が決裂。枯渇の懸念がもっと深刻なのがウナギだ。「絶滅危惧種」寸前といわれるニホンウナギは、養殖用稚魚の乱獲や密漁が後を絶たない。資源を顧みない人間の旺盛な食欲のせいで、消費量が突出する日本の責任は重いが今日は「土用の丑(うし)」。ウナギにとっては厄日に違いない。サンマにも増して「高根の花」となったウナギを賞味する食文化も捨て難く、この時季はやはりおいしくいただきたいものである。
2018年7月17日 晴れ 33℃
蕎麦畑つくりを開始します!
梅雨が明けた途端、連日の真夏日が続いている。容赦ない炎熱で熱中症の脅威は増大し、特に体温調整機能が落ちたお年寄りは要注意である。熱中症の原因が体温調節の不全と解明されたのは1917年だという。人間は一般に37度を超えると高体温とされる。暑い中で運動や労働を行い水分補給をしないと、発汗による体温調整がきかなくなる。中枢温度41度を超えると熱中症にかかり、42度で命の危険を招く。体を冷やす効果的な方法は、生ぬるい水に浸したスポンジで全身を拭う。重症なら首や脇の下などに冷却剤を当てることが適切だと言われている。今日も朝早く、涼しいうちにブルーベリー摘み、ジャガイモ堀り(とうや1畝分)を行い、とにかく暑くなる前には屋外作業は終わらせたいと思っている。そんな中、今度の蕎麦畑を予定している地主の方との話しもまとまり、ファームの整備を開始することとした。8月の種まき(秋そば)に備えて耕運していきたいと思う。広さは180坪で実面積は160坪程度である。無理せず、私自身として人生最後になるであろう「蕎麦つくり」にチャレンジしたいと思っている。多くの仲間が参集してくれることを期待している。よろしくお願いします。
2018年7月16日 晴れ 31℃
災害は忘れた頃にやってくるのではなく、間もなくやって来るー
豪雨に洪水、土砂崩れ。地震に津波―。物理学者の寺田寅彦は「災害は忘れた頃にやって来る」と警鐘を鳴らしたが、今や毎年のように災害が引きも切らずやって来る。何かがおかしい。西日本を広く襲った大雨による死者と安否不明者はすでに200人を超え、歴史的な被害になりそうだ。台風7号の大雨後、活発な梅雨前線に南から湿った空気が流れ込んだためで、3日間の降水量が千ミリ超の所もある。バケツどころか滝のように降り注ぎ、恐怖さえ感ずる雨で、東京の年間降水量に匹敵するといわれている。映像が繰り返し流され、「家の前を人が流されて行った」「土砂の中から助けを求める声が」。非日常が現在進行形で伝えられている。濁流が街をのみ込み湖と化しているようである。東日本大震災を経験した私には7年前の大地震と二重写しにも見えてくる。西日本一帯にわたる深刻な被害に呆然とするばかりだ。孫とファームでブルーベリー摘みやジャガイモ堀りしながら安心安全な国土で生きている幸せを感じている。西日本の方々に届くかどうか分からないが「必ず復興できる」と伝えたい。今や災害は忘れたころにやってくるのではなく、間もなくやって来る―。と肝に銘じながら今日も暑い汗を流している。
地球温暖化と河川・ため池遊びへの警告!
2018年7月14日 晴れ 32℃
子ども時分の夏休みの楽しみといえば、川遊びで魚釣り、田舎にあるため池でのフナ釣りだった。早朝に竿を出せばいとも簡単に釣れた。バケツにいっぱいの釣果を自慢したくて家に飛んで帰ったものだ。西日本豪雨で、河川やため池が改めて注目されている。雨が上がっても決壊の恐れがあり、警戒が必要な状態が続いているという。広島県内ではおととい、また避難指示まで出された。なぜ? と疑問だったのは、思い出の中のため池が小さすぎたからだ。いま問題なのは、もっと大規模なものらしい。ため池は四国地区に多くみられる。たとえば周囲20キロ、香川県にある国内最大の「満濃池」のようなものである。今度の豪雨が満濃池を脅かしたとは聞かない。が、瀬戸内海対岸の広島にも約2万のため池がある。多くは江戸時代以前に造られ老朽化が進んでいる。豪雨が去っても、山にしみ込んだ水は土砂とともにため池に流れ込み続ける。晴れたから、と安心した隙を時差攻撃に見舞われてはひとたまりもない。簡単に単なる水の遊びの場として考えていた自分のうかつさを恥じている。そしてこの地球温暖化による異常気象がこうした災害の引き金になっている。毎年のように繰り返される災害は経済活動優先の各国に地球をもっと大事にしてと、警鐘を鳴らし続けているような気がする。
2018年7月11日 晴れ 31℃
アサガオの生命力の強さを見習いたい!
上へ上へとつるを伸ばし、葉を茂らせる生命力の強さに驚く。夏の花であるアサガオである。実はアサガオは秋の季語。歳時記に旧暦七夕の頃の花とある。新暦とは季節感がずれるが、夏の日差しに誘われて咲くだけに意外な気がする。今では日本の夏を彩る園芸植物として愛されている。もうじき我が家の朝顔の顔が拝めるのも、もうじきである。窓辺につるをはわせ、差し込む日光を遮る「緑のカーテン」に仕立てるのもよい。昨今は実を食用にできるゴーヤーが人気とはいえ、アサガオの風情は捨てがたい。アサガオの語源は「朝の容花(かおばな)」とされる。朝に咲く美人の顔のような花の意という。日没に合わせ体内時計が作動し約10時間後に開花するものの、花の命はわずか半日。その潔さ、はかなさが魅力でもある。西日本の豪雨災害で、花どころではないかと思うが、安らぎのひとつとして被災地の方々もアサガオを鑑賞し、その生命力の強さを実感してほしいと思う。二十四節気の「小暑」も過ぎ、暦の上では梅雨が明け、日増しに暑さが強まってくる。まもなく猛暑の季節を迎える。涼しい朝のひととき、けさは何色に、何輪咲いたのかと数えるのが楽しみでもある。今年は猛暑の予想でもあるので無理をせず体調管理をしっかり行い、この夏を乗り切りたいと思う。
2018年7月10日 晴れ 30℃
道徳を指導する教育者は自ら学んでほしい!
本年度から小学校の正式教科となった道徳の学習指導要領で、1、2年生の指導内容に、こう書いてあった。<よいことと悪いこととの区別をし、よいと思うことを進んで行う>まさか格好の教材を、身をもって示した事例がある。文部科学省の局長が逮捕された受託収賄事件。国の補助事業に選ばれるよう東京医科大に便宜を図った見返りとして自分の息子を裏口入学させたという容疑に、世間の怒りが収まらない。東京医科大には本年度3500万円が交付されている。事実なら、国民の税金を使い、わが子の進路に不正な手心を加えさせたことになる。ましてや、容疑者は教育行政の本丸の幹部である。違法天下りや加計学園問題、事務方トップのセクハラと、文科省は道徳が教科になる前年から不祥事続きであり、あきれて言葉がない。そして本丸である加計学園の理事長。指導要領には<誠実に、明るい心で>との記載もある。獣医学部新設を巡る疑惑で、ようやく開いた記者会見を予定より短い25分で打ち切った揚げ句、再会見の要請は「十分答えた」と拒んだ。教育者の対応として、いかがなものか。文科省が作った教本「私たちの道徳」の1、2年生版には、自分の良いところを友達に書いてもらう欄がある。文科省の良い点、加計学園理事長の・・・。残念ながら未記入で返すしかない。道徳を指導する教育者自らが、最初から学んでほしいものである。
2018年7月8日 曇り 20℃
七夕の涙はこれ以上、見たくない。空に青がほしい!
陰暦7月7日の雨を「洒涙雨(さいるいう)」と呼ぶらしい。ひこ星と織姫が別れを惜しんで流す涙だという。ひこ星が天の川を急いでわたる船からのしずくを雨にたとえた万葉歌もある。七夕と雨が切っても切れない関係にあることはよく分かった。だからといって雨雲よ、地上の人をこんなに悲しませるとはあんまりである。列島に降りつづいた記録的大雨による被害がとめどなく広がっている。時間を追って増える犠牲者の数をはじめ、西日本の広い範囲におよんだ災害の全容はまだつかめない。いまはただ、安否不明者の無事と、窓をたたくこの雨音が一刻も早くしずまってくれるのを祈るほかはない。ファームで作業していると、ラジオから流れる災害や気象情報が流れてくる。そして自宅のTVをみると、濁流や土砂の映像が流れてくる。ここ数年、毎年のように「数十年に一度」とか「50年に一度」という状況が各地で頻発しており、警報への感覚が麻痺しそうでもある。梅雨末期のこの時期、気象情報をこまめにチェックし、とっさに行動できるよう警戒を続けたいと思う。そして痛ましい記事に沈んだ心をしばし青いアジサイで癒やしてあげたい。七夕の涙をこれ以上、見たくはない。空に、青がほしい今日この頃である。
⇓ 第60回 北海道大学。東北大学漕艇部定期戦 釜房湖で開催されました ⇓
2018年7月6日 曇り/小雨 21℃
クマと人間が共存できる里山つくり!
今年はクマの出没のニュースが多く流れている、例年の倍の目撃情報があるという。宮城県では気仙沼より大島へ海を泳いでいるクマも多く目撃されている。クマの嗅覚はイヌと同じくらい鋭い。走ると人間よりはるかに速い。体は柔軟で、狭い空間を通り抜けることができる。力が強く、木登りも得意。能力の高い四つ足の動物だから、漢字で熊と書くという俗説が生まれたのも納得してしまう。本州に生息するのはツキノワグマ。昔は山深い森で行動していたのに、最近はそうでもない。都市周辺にも出没している。人家に近い場所や、観光客が訪れる行楽地にも出没している。本来、クマは臆病な動物。ラジオや鈴の音を聞くと人間が近くにいると警戒し、身を潜めると考えられていた。しかし、今では例外もおおくなってきている。過去の人身事故などから判断すると、どうやら人間を恐れないクマが出没しているらしい。クマと人間が遭遇する機会が増えたのはなぜだろうか。ブナの実や山菜が減り、クマは餌を求めて行動範囲を広げた。一方、山菜採りなどの入山者は増えた。利口なクマは人間が捨てた食べ物の味を覚え、人間の近くには餌があることを学習したとしても、何の不思議もない。共存する上でも昔の里山生態系を戻していきたい。こんなことを考えながら、愛車スイフトが車検のため、派手な黄色の代車に乗りながら山道を走る。小雨の中、今にでもクマが出るのではと。。
2018年7月4日 曇り 28℃
水のある風景を取り戻したい!
今日も朝から家内とブルーベリー摘みの一日が始まった。今年は今までで一番、実つきがよく収穫量も倍増している。全体のまだ半分程度であるが、これから2週間程度は摘み取りに追われるようである。摘み取り後は家内は野菜の手入れ、草取り、私は管理機、草刈り機で雑草対策にこれも追われている。この季節の雑草の成長は一雨ごとに成長が著しく、暑い日などは特に肉体労働はきつくなってきている。そんな作業中、近くで田んぼの草刈りをしている近くの半農家の人から声がかかる。話していると、考え方が私に近く、ちょっとうれしくなった。「この蔵王連峰のふもとの水田を景観も兼ねて、きちんと整備したい。水のある風景が、小鳥や小さな動物を呼び込み、田んぼも肥沃になり、田は生き返るものであると。そして空いた休耕田に水をはって水のあるすがすがしさを取り戻したい。。。。」同じ思いを持っている人が身近におられたとは。。。。ぜひとも一緒に考えていきたいと思う。野生動物の生息域と人間が生活する領域の緩衝地帯として存在していた里山の管理がおろそかになり、動物の生態系に変化をもたらしている。ぜひとも次世代の子孫に残すべき地域の財産をきちんと考えるのが、我々大人の責任でもある。
2018年7月3日 晴れ 32℃
「悠々Nature Land」計画 - いいね!
今の季節、本来ならば梅雨の時期である。雨は、森をしっぽりと濡らしてくれる。私の書斎の大きなガラス窓は、森を、里山を映す額縁であり、額縁のなかには緑と空間があふれている。木々は雨で正気を増し、ちょっと前まで、みずみずしい若草色の新緑を映していた画面が、わずかの間に埋め尽くされています。木々にとっては今が、一年中で一番の成長期でもある。ルイアームストロングの「この素晴らしき世界」の歌があるが、私にとって、家の周りの空間がこの素晴らしき世界である。この空間を子供たちにも味合わせてあげたい。そして里山の自然を体験してほしいとの単なる思いつきから「悠々Nature Land」計画を立てることとした。現在の作り物の環境ではなく、自然の中で安全で安心して、自ら遊びを作り出せるような環境を提供したいとの思いです。
自然をウオッチングするすべての人へ
●ハイキング・野鳥ウオッチングコース(羽根坂山、シシナゴ山:2~3時間程度の丘陵地域)
●サイクリングコース(青根山岳コース、川崎水田コース、釜房湖周回:2~3時間程度)
●野菜・花畑つくり思い出コース(蔵王連峰をバックに悠々ファームで定植&カメラ撮影)
●夜の天体観測コース
ちょっと思い付いただけでも、自然を楽しめ遊びまわれるコースが、ここ川崎町にはたくさんある。今、書斎の窓から、水をたたえた田んぼで”かもの親子”が優雅に泳ぎ、つばめが水面を低空飛行で飛び交っている。カエルがゲロゲロと鳴いている。庭では餌を求めて”すずめ”が押し寄せてきている。私も負けじとガンガンと音楽を流しながらギターの練習をしている。こうした「Nature Land」を多くの人と楽しみたいと思っている。
夏休み。。。花火、スイカ割り、川でザリガニ、畑でブルーベリー、ジャガイモ、ズッキーニ、コリンキーと色とりどりの野菜を目の前にして。。。。。
2018年7月2日 晴れ 34℃
梅採りと「半夏生」!
「半夏生」は時候を表す言葉の一つで、夏至から11日目のこと。今年は今日がその日だ。今時、こんな時候はちょっとピンとこないが、梅雨が明けて田植えが終わるころとされている。東京はもう6月には梅雨は空けたとのことで夏に向かって、まさに一直線である。半夏生は天から毒気が降る日と言われ、野菜を食べない。竹に虫が生じるのでタケノコを食べない。半夏生にはさまざまな「物忌み」の風習があるという。田植えでたまった疲れを癒やすとともに、食あたりに注意を促す意味があるのかもしれない。もう7月。今年の半分が過ぎた。盛夏は近づいている。そんな中、恒例の悠々梅林で梅採りを行った。前日の梅林の草刈りをはじめ、多くの方々に参加をいただきありがたい。本日は大人14名、子供2名の合計16名で梅採りを行った。今年は不作だなあと思っていたが、実際に採ってみると意外に多く採れ、約150㎏程度は収穫できたと思う。梅雨明けでもしたかのように容赦なく陽が照り付け、暑い日であったが、子供さんをはじめ参加者和気あいあいと楽しんでくれたようで良かったなあと思っている。近頃、梅はあまり人気はないが、梅干し、梅ジュース、梅ワイン、梅酒と夏を乗り切るには最適な果実である。添加物なしの自然の恵みを大いに味わってほしいと思う。私の体力がいつまで続くかわからないが、できる限り、地域の自然資源を大切に活用していきたいと思う。「半夏生。この雨季が過ぎれば、必ず梅雨明けなのだ」で締めくくりたい。