■2016活動日誌7月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。コメントをお寄せください。
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7月30日(土)晴れ 30℃
ポケモンGOでまちの風景が一変!
ファームで小さなスイカが実をつけ始めた。今年はじめてチャレンジしたスイカ。なんかうれしくなってくる。外に出ると新たな発見があるかもしれない。今回、旅行で観光地を訪れてみて、まちの風景が一変した印象がある。スマートフォンゲームの「ポケモンGO」が配信されて1週間、端末をかざしながら歩く人がやけに目につくようになった。珍しいキャラクターが現れる場所は、黒山の人だかりだという。ゲームに気を取られると事故の被害者、加害者になりかねない。公共施設等では危険だとアナウンスしはじめている。今回の注意喚起は、スマホにどっぷり漬かった中高年にも向けられている。画面をのぞくと、地図上や現実の風景に仮想世界のポケモンが現れる。捕まえる道具を手に入れるため神社仏閣や公共施設、あちこち訪ね歩くことになる。通り過ぎるだけだった小さな稲荷や石碑に気付く。身近なまちを再発見することができる。街角で使い方が分からずに困っていると、見ず知らずの人が親切に教えてくれた。「あっちの公園に行くと、いいですよ」と情報交換を通じたコミュニケーションが生まれる。歩き回ることで、運動にもなる。開発を主導したナイアンティック社のジョン・ハンケさんは、家でゲームに夢中になる自分の子どもを外に出したいと考え、前身となるゲームを開発したという。「外に出て、顔を上げて、周りを見渡し世界そのものを楽しんで」とハンケさんはメッセージを送っている。ゲームではなく、外に出ると自分の感性で新たな発見があると、おじさんは思ってきたが。。。。時代は確実に変わってきている。
7月29日(金)晴れ 34℃
広島原爆ドーム・平和記念公園・倉敷大原美術館ー山陽巡り2
ホテル(8:00発)==○広島平和記念公園・【世界遺産】原爆ドーム(約60分)==○倉敷美観地区大原美術館(白壁の美しい絵になる町並みをご散策約120分)==伊丹空港==仙台空港(21:10着)
今日は旅行最終日である。東北南部も今日29日梅雨明けしたニュースが流れていた。こちら広島は34℃と真夏日が続き、舗装面からの照り返しもあり、ムッとしたこの暑さは西日本特有でもある。朝早くから広島原爆ドーム、平和記念公園、原爆資料館へと向かう。会場は8月の慰霊祭の準備でいそがしそうである。そして今年米国オバマ大統領が来日し広島を訪問した際に作った折鶴も展示されている。改めて平和の尊さを現地を訪れて肌で感じた。その後、岡山県の倉敷美観地区にある大原美術館へとバスを走らせた。この美術館は日本最初の私立西洋美術館でエル・グレコ、モネ、ゴーギャン、マテイス等の作品を展示している。美術館内にはクロード・モネの睡蓮が誇らしげに飾ってある。睡蓮とハスの違いを見分けるのは大変ではあるが、今、全国有数のハスの群生地の湖岸で、ハスが消えて咲かないとの知らせをよく聞く。例年ならば群生地はハスの葉で埋め尽くされる時期だが、今年は全く見られないという。ハスを観賞するツアーのキャンセルが増えるなど、観光面の痛手も大きいとか。異変の原因は特定されていないが、全国のハスの名所では外来種のミシシッピアカミミガメ(通称・ミドリガメ)による食害が相次いでいる。ハスは早朝からゆっくり開花し、午後には閉ざす。インドでは「聖者の花」とも呼ばれる。極楽に咲く花「蓮華」として描かれるなど、仏教との縁は深い。経文にも、泥水の中でも濁りに染まらない清楚な花として顔を出す。大原美術館のレンガの水路にひっそりと睡蓮が咲いていて、その彩がきれいであり、美観地区に花を添えているようにも思える。最後になるが、多くの旅仲間(郡山:橋本夫妻、新潟:中沢夫妻、盛岡:藤原夫妻)とも知り合え、そして今回のガイドさんの生尾さん・大石さんのユーモアあふれる笑顔と語り口で山陰山陽地方の歴史を大いに学び、とても楽しい旅であった。いつの日か再会したいものである。
7月28日(木) 晴れ 34℃
萩城下町・秋吉台・安芸の宮島ー山陽の旅1
ホテル(7:50発)==○萩城下町・松陰神社・松下村塾(吉田松陰の塾舎松下村塾が世界遺産登録!/約50分)==☆萩焼窯元(約30分)==○秋吉台(日本一の規模を誇るカルスト台地/約20分)==◎秋芳洞(広さ日本一の大鍾乳洞/約120分)[昼食]==宮島口==○【日本三景】安芸の宮島(しゃもじの生産量日本一・世界一の大杓子もございます)==◎【世界遺産】厳島神社(日本屈指の高さを誇る木造鳥居)(合計約60分)==宮島口==広島プリンスホテル604(18:30着)(泊)
今日は旅行の3日目。昨年、世界遺産に登録された萩の城下町を朝早く散策しながら、幕末に活躍した吉田松陰の松下村塾に思いをはせる。今日も34℃もあり真夏のお日さまが遠慮なくふりそそぐ。少しは涼みたいと思いながら、秋吉台へと向かう。日本最大のカルスト台地で雄大な景観を作っている石灰岩は3億5千年前に南方の海でサンゴ礁として誕生し長い年月をかけて現在のカルスト台地を形成した。そして大鍾乳洞は平均16℃の気温で一定し夏は涼しくて気持ちがいい。地下水によって作り出された神秘的な空間を探勝し、その大きさに圧巻され驚きの悲鳴が洞内から聞こえてくる。山口と言えばフグではあるが、夏はやっぱりウナギでスタミナをつけたい。しかし、最近はスーパーのイオンがナマズのかば焼きの販売を始めた。絶滅が危ぶまれ、価格が高騰しているウナギの代替品としてだ。ナマズは養殖もので近畿大が6年かけて餌や水質を工夫して、脂の乗ったウナギに似た味を実現した。ナマズと言えば泥臭く、食用に向かないと思っていたが、きれいな白身は淡泊でやわらかく、臭みはないという。出荷量に限りがあり、全国販売はまだ少ない。値段はウナギの2/3とか。けっして安いとはいえないが、ヒットすれば大量生産へとつながるのだろうが、土用の丑の日(今年は7/30)の「救世主」となるには少し時間がかかりそうだ。そんなことを思い浮かべながら、安芸の宮島の厳島神社へ向かうフェリーの船上から、広島市内を見渡し瀬戸内海の素晴らしさを満喫しながら夕涼みを楽しんだ。そして今宵の宿のホテル22Fで洋食と赤ワインをいただく。ナイトクルージイングしているかのように夏の至福のひとときを堪能した。
7月27日(水) 晴れ 34℃
足立美術館・出雲大社・津和野 - 山陰巡り2
ホテル(7:45発)==◎足立美術館(13年連続日本庭園ランキング1位・横山大観コレクション数120点は日本一/約60分)==○出雲大社(重さ5tのしめ縄は日本一の大きさ/約90分)==○ゆうひパーク浜田(約15分)==○津和野(殿町通り散策/約45分)==萩温泉郷 千春楽471(19:10着)(泊)
気温34℃。暑くなりそうな2日目の旅がスタートした。霧雲立ち昇る山並みを背景に移りゆく四季の彩を奏でる空間が広がる。澄み切った静寂に耳を澄ませばひとときの安らぎを覚える。あたりを見渡せば、まるで自分が一幅の額縁の中にいるような心地よい錯覚を覚えてしまう。大庭園と横山大観コレクションのハーモニー。すっかり心洗われる時間が流れているような足立美術館で、感動という表現があてはまる名園と名画の時間を味わいました。そして八雲立つ出雲の国が神の国・神話の国として知られている神社。大国主大神さまをおまつりする出雲大社。何らかの縁結びができますようにと手をあわせました。津和野では堀を流れる色とりどりの大きな鯉に驚きながら、お堀としっくいのなまこ壁、花しょうぶが立ち並ぶ石畳の通りを歩きながら城下町の雰囲気を味わう。鯉をみていると、うちで飼っている金魚を思い出した。金魚が初めて日本にやってきたのは室町時代とか。鯉以上に歴史があり、500年以上も前のことだ。中国から、いまの大阪府堺市に伝えられたのが最初という。金魚は夏の季語でもある。俳句や川柳に盛んに詠まれ、江戸期の浮世絵にも数多く描かれている。日本人にずっと愛され続けてきた存在だが、このごろはその影も薄い。金魚はか弱く短命と考えがちだけれど、本当はたくましくギネスブックの最長寿記録は43年で、上手に飼えば12〜13年も生きるらしい。うちの金魚はまだまだ。。。。こんなことを思いながら山陰の日本海の夕陽に見とれながら、萩の宿に着きました。
7月26日(火) 曇り 25℃
天橋立・鳥取砂丘・白兎海岸 - 山陰巡り1
仙台空港(8:00発)==伊丹空港==○【日本三景】天橋立(約50分)【府中==(ケーブルカー乗車)==○傘松公園(天に舞う架け橋)==(ケーブルカー乗車)==府中】==○鳥取砂丘(日本一大きい砂丘/約50分)==△白兎海岸(因幡の白兎の舞台)==はわい温泉 望湖楼510(18:30着)(泊)
今朝、仙台空港にて野菜大好きクラブ会長のOHさんのご尊父様の訃報の連絡を受けた。ちょっとご無沙汰していたなあと思っていた矢先でもあったが。。。実年96歳の大往生でもありご冥福を祈りたい。先日、棚の奥から、昔記念品にもらった南部風鈴が軒下で「チリーン」と鳴いていた。梅雨明け前とはいえ、日中の暑さが残る夕方に澄んだ音色が響く。確かに暑さが和らいだような気がする。南部風鈴はガラスの江戸風鈴とともに、日本を代表する風鈴であり、今年も涼しげな音色を奏でている。風鈴の音が心地よく聞こえるのは、異なる高さの音が重なり合って不規則なリズムを生んでいるからだという。共通するのは、小川のせせらぎや虫の音などの自然界の音。同じように脳を鎮める癒やし効果を持っていると言われている。風鈴の音に涼しさを感じる理由に「風に従って鳴る自由さ」がある。決して人の意のままにならない風の動き。その風をも想像して涼感を得る、日本人ならではの感性だと思う。大阪伊丹空港に降り立ち、日本三景のひとつ天橋立、鳥取砂丘、白兎海岸へと国道9号線を走り抜ける。はじめての山陰地方そして日本海を眺めながらワクワクしながら夕陽と出会う。こちらはすでに梅雨明けしたが、曇りがちで湿度が高くじめじめしている。暑苦しくなる日々が続くようであるが、あまり先のことは考えないことにしよう。とにかく日本を楽しみたい。夕方、ヒグラシの声と、夕陽と夏祭りの太鼓の響きに風鈴の音がまじりにぎやかになってきた。夏本番がいよいよ近くなってきている。
7月24日(日) 曇り 22℃
自己流の生き方を貫ければ。。。
曇りがちで涼しい日よりである。夏の日差しが恋しい気がするくらい涼しい一日であった。来週からの旅行に備え、ファーム草刈りや野菜収穫で朝からいそがしい。そして金魚やメダカの世話。若竹で倉庫の扉やオーデイオアンプの棚工作とあわただしく動き回っている。でも、こうした作業は夢中になれて楽しいものである。ニュースで”大橋巨泉氏”の訃報を報じている。シャバダバ、シャバダバ…と始まるあの深夜番組。「11PM」。歯切れの良い、丸顔で黒縁メガネの司会者.。競馬、麻雀、釣り、ゴルフ。高度成長期を働き抜いた日本人に“人生の楽しみ方”を伝授し、大いに遊べと言い続けた人だ。私もリタイヤ後は、自由奔放に生きているが、この人にはかなわない。肩書を挙げれば両手に余る。昭和のテレビにマルチな才能を発揮した大橋巨泉さん。12日に82歳で亡くなった。『ゲバゲバ90分!』『お笑い頭の体操』『クイズダービー』。誰もが知る人気番組は幅広い知識と妥協を許さぬ仕事への姿勢が生んだ。鋭い毒も洒脱なトークに包んで茶の間に放つ。まさに自分流の生き方も貫いた。50代半ばで“セミリタイア”して参院選へ。晩年は病と闘いつつ、この国の行く末を憂えた。「憲法改悪なら僕は簡単に死ねない」と。ラジオの永六輔さんとは親友だった。後を追うようにテレビの人も逝った。互いに電波を作り、電波に遊んだ。今ごろ、大好きなジャズを聴きながら趣味や仕事を大いに語らっているのではないかと思う。私も自己流の生き方を貫ければと。。。。。
7月21日(木) 曇り 22℃
高齢者の能力の活用を!
朝方、小雨が降り土がしっとり濡れている。昨日で完了したジャガイモ掘りに何か安堵感が漂う。今日は午前中はゆっくりと情報収集にあたる。その中で、先日、87歳で死去した米国の未来学者アルビン・トフラーの記事にたどり着いた。1980年の自著で予言した。「農耕、産業革命に続く第三の波として情報化時代が到来する」。もちろん超能力ではない。経済や社会の緻密な分析で導いた推論だ。多くの著書を残し、『富の未来』で日本に言及している。奇跡的な経済の成功がなぜ1990年代に終わったか分析した。製造業と比べ遅れているサービス業、集団意思決定による判断の遅さ、女性の人材活用の少なさなど、どれも今の日本の姿を現している。アジア諸国が急成長を遂げる今、奇跡の再現は難しいとも指摘している。これも悲観的なデータと受け止めるべきか。2015年の国勢調査では、日本は65歳以上の人口が全体の27.7%を占め、初めて4分の1を超えた。世界のどの国も経験がない超高齢社会に突き進んでいる。理論上は年齢が上がるほど人口が減り、上に先細る三角形だから人口ピラミッドというのだろうが、日本はいびつな”つぼ”状の形である。団塊世代の65~69歳の人口が5歳未満の2倍近いとなれば、支える若者にも限界がある。トフラーはそんな日本に高齢者の能力をもっと活用すべきと提言する。彼自身も80歳を過ぎても第一線で執筆を続けた。経験という財産ならまだ新興国に勝ると思う。そして若者たちにうまく引き継ぎたいものである。
7月20日(水) 薄曇り 23℃
ジャガイモ掘り 完了!
梅雨に夏日となり、ファームの緑の面積が増えている。雑草は猛々しいくらいの存在感が増している。でも、今日は絶好のジャガイモ掘り日よりである。うす曇りで時折、吹き付ける適度な風も吹き、人もジャガイモも最高な湿度具合で気持ちがいい。「とうや」「メイクイーン」「男爵」「きたあかり」と4種類のジャガイモを手でせっせと掘り出す。今年は深く植え付けたせいかもしれないが、下部まで2段にわたり実がついており相当の量である。仲間の応援もいただき夏の風物詩もやっと完了し、終了後のすがすがしさは気持ちがいいもんである。パートナーとファームにたたずみながら、夏の大物作業が終わり、ホットしている。次はトウモロコシ、キュウリ・・・・・。最近、運転中に「除草中」の立て看板を見る機会が増えた。車のスピードを緩めると、道路際までせり出して危ない雑草を作業服姿の男性が草刈り機で取り除いている。草いきれでむんむんする中での大変な仕事。感謝せずにはいられない。雑草の種子は風、水の流れ、動物によっても運ばれてくる。防ぎきるのは難しいが、これも生きている証と思えば、「この間、抜いたのに」と嘆いても仕方ないと思うようになってきた。ひとつひとつ、恒例のイベントが終わり、来週は旅立。各地の緑の情景や空間を味わってきたいと思う。
7月18日(月)海の日 晴れ 28℃
「見上げてごらん、夜の星を」
久しぶりに朝から陽が注ぎ、夏らしいお天気となった。日課である早朝にメールを開いた。ある友人からよくメールをいただき、お互いによく情報交換を行っている。多忙な人ほど返信が早い。現役のころ、仕事の依頼や受け取りなどで仕事上のメールをやりとりする機会が多かったころ、よく感じ入ったものだ。飾ったあいさつは抜きにして、まずは一行でも一言でも返してくる。忙しさに言い訳することなく、前へ前へと進もうとする仕事への姿勢、生き方までも文面から伝わってきた。かくありたいとは思うがなかなか…。 亡くなった永六輔さんも返事の仕方に人生観が表れていた。年間3万通を超える投書のすべてに返事を書いて、倒れたことすらあったというから徹底している。 ベストセラー「大往生」によると、住職だった父親に「手紙の返事も書けない忙しさは、人間として恥ずかしい」と言われて育った。<生きているということは/誰かに借りをつくること/生きてゆくということは/その借りを返してゆくこと>。残された詩の一節に永さん流がにじむ。田舎暮らしをしていると、なぜか自然と文面が浮かんでくる。メールやはがきで春夏秋冬のあいさつを書く。今夜は永六輔さんの作詞であるヒット曲の「見上げてごらん、夜の星を」にあやかり、夜空に星が、あそこにも、ここにも」と、つぶやきたくなるような夏の夜を迎えようとしている。
↑↑悠々ファームのグラジオラスが咲き誇っております。皆さまもぜひともお出でください↑↑
7月17日(日)曇り/雨 24℃
今年も小麦ができました! 合計570kgでした!!
今日は小麦刈り取り後、ビニールハウスで乾燥した小麦の袋詰め作業である。会員が一堂に集まり、せっせとふるいにかけながら小麦の袋詰め作業にいそしむ。合計約570kg。これから製粉所に送付し、いよいよ小麦粉、乾麺が出来上がる。楽しみである。そんな中、新聞に目を通すと、東京一極集中の記事が目に留まる。一極集中の弊害は分かり過ぎた話。例えば、首都直下型地震で、東京が壊滅的な打撃を受ければどうなるか。首都機能の分散、省庁の地方移転は災害の多い日本の戦略的な課題である。待機児童の解消や住環境の向上など、都知事選の候補者が語る首都の課題も、人口が分散すれば少なからず解決する。「本来なら、国が地方に頭を下げてお願いすべきだ。取るべき態度がまるっきり逆になっている」のではないだろうか。移転の課題を検証するため、消費者庁が徳島県庁で大規模な試験業務を行っている。納得がいかないのは、機密情報のやりとりが必要な業務を、原則として実施しないとしていることである。根幹となる業務の試験をやらず、どうして試験と呼べるのだろうか。単なる表層的な業務を場所を変えて実施しているだけではないだろうか。移転するかどうかの結論は、8月末にも出る。試してもいない業務の難しさを理由に、移転できないとの結論を導くことが目に見えている。どこまで本気なのだろうか。消費者庁一つ動かせないというのなら、一極集中の是正などできるはずがない。難題が山積している。それは最初から分かっていたことだ。乗り越える知恵を絞り出すために、試験があると思うが、結論の屁理屈を考えているのだろうか。
7月14日(木)曇り/雨 25℃
憲法 ー 時代を超えて伝えていくべき「夢」。
昨夜から雨が降ったり、止んだりと落ち着かない一日である。こんな日は外作業はあきらめて、最近、購入したJazz音楽CDを聴きながら、新聞・本にじっくりと目を通す。そんな中、放送作家、作詞家、タレントなど幅広く活躍した永六輔さんが亡くなった。ラジオパーソナリティーの仕事をとりわけ大事にした人で、ラジオは見えないが、そのことが聞き手の想像力をかきたてる利点になると生前に書いている。1960年代から長年、自分の名を冠した番組を持ち、放送を終えたのは亡くなる10日ほど前だったらしい。自著「伝言」(岩波新書)を読むと、永さんがどんな言葉を大切にしてきたかがよく分かる。例えば憲法についてはこんな言葉を書き留めている。「そもそも憲法というのは夢でいいんです。みんなで夢に近づける、それでいいんです」。時代に合わないから変えるのではなく、時代を超えて伝えていくべき「夢」と。参院選で改憲勢力が3分の2を超えた現実を知ることなく、永さんは世を去った。存命ならどんな言葉を発したか、聞いてみたかった。午後からは雨もやみ、ファームへ行ってみると、ブルーベリーのたわわな黒くなった実を摘まんでみる。塾れた甘みが口の中へ広がり自然の恵みが味わえ、幸せな気分にさせてくれた。
7月13日(水)曇り/雨 24℃
首都の顔選びは、地方と無縁ではないと思う。
九州地方はまたも大雨警報。本当に気の毒になってくる。こちらも午後より雨模様で午前でファーム作業は切り上げた。五輪と同じ4年に1度のはずが、4年に3度である。14日告示の東京都知事選のことだ。経費はざっと50億円というから、知事選びのために、4年で150億円もの巨費を吐き出すことになる。尋常ならざる事態だろう。今度は都民が選んだ知事が相次いで途中退場したことによる。猪瀬直樹氏はわずか1年、舛添要一氏も2年4カ月しか持たなかった。どちらも身から出た錆(さび)、「政治とカネ」の問題で辞職に追いやられた。人気はあった。評論家から副知事に転身した猪瀬氏は、都知事選史上最多の434万票を獲得した。舛添氏も国民から「首相に最もふさわしい政治家」の1番手に挙げられたこともある。人気先行型だけに、ボロが出るとすぐに飽きられる。最後はともに目を覆うばかりの人気急落ぶりだった。能力よりも知名度。都知事選、大阪府知事選は人気投票の色合いが濃い。タレントや漫才師、テレビでなじみのある候補者が有権者に受ける。東京都の場合、財政潤沢で切実な課題がなくなった、との指摘もある。政策より顔に流されるわけだ。その結果が4年に3度の余計な選挙である。地方からすれば、東京は一極集中の元凶でもある。報道に大きく取り上げられれていないが、高齢者の急増に伴う介護の問題は東京だけでカバーしきれないのが現実。東京オリンピックも大事であるが、地方都市との連携に迫られる。首都の顔選びは、地方と無縁ではないと思う。
7月11日(月)晴れ 31℃
次の世代に対する、未来に対する責任がある!
新たに18,19歳が有権者に加わったこの参院選、若者につなぐ思いで今回は投票したつもりである。「戦後日本の転換点になるかもしれない」といわれた今回、与党が改選過半数を制して勝利。自民党中心の改憲勢力が、参院で3分の2以上の議席確保した。それにしても疑問を持ったのは改憲を主導する安倍首相の沈黙である。主張は事実上、封印され、与野党の議論はかみ合わず、有権者も肩すかしを食らった形だ。大勝の末に、どんな「始末」が待っているのか見続けなければならない。選挙が終わり有権者から政治家へバトンが渡された。高齢者から若者への引き継ぎも、負担を増やすことなく成せるよう政治が国を導き、国民に向き合う始まりだ。数におごらず、である。未来に対する責任は大きい。私自身も仕事、生活、趣味、自分自身…。年とともに増えた「荷物」をどう片づけ、次世代へバトンをつなぐかを考えはじめている。大人と呼ばれる年代になったら、自分が持っているものは可能な限り、若い世代とシェアしていきたいとの思いを抱いてきた。少しづつ引き継ぎながら、荷を軽くし次の人が新たな考えで出発できるように。。。我々には「次の世代に対する、未来に対する責任がある」
7月10日(日)晴れ 29℃
今日は洗濯日和 - 選択につながる参議院選挙 !
今日は昨日とは打って変わり、一足飛びに階段を駆け上がってきたように、梅雨明け前の久々の「洗濯日和」となる。日中はファーム作業をはじめとしたアウトドア作業が多いため、我が家では夜に洗濯機を回す。すっきりと乾く夏は心も晴れる。「夜濯(よすすぎ)」は、夏の季語。昼の暑さを避けつつ、日中の衣類の汗を夜のうちにさっと洗っておけば翌朝にはからり。蒸し暑い日本の夏をしのぐ暮らしの知恵であり、言葉の響きに清潔な風情と静かな情緒が漂う。じめじめ重苦しい社会の空気をざぶりとゆすいで一掃し、真っ白に戻したいと願ったのだろうか。何か、今の日本を今一度せんたくしてみたい気分にもなる。現代の「国洗い」ともいうべき参院選の投票が本日行われた。「洗濯」は「選択」にも通じようか。明日につながる「せんたく日和」に、思いを巡らしている。こんなお天気の中、NPO団体より写真撮影・HP作成依頼、そしてお客様と。あわただしい洗濯日和であったが、最近、飼い始めたメダカがお日様の中、涼し気に水中散歩している。ファームの中でグラジオラスの赤と白色のコントラストが鮮やかに輝きを増し始めている。やっぱり田舎暮らしはいいなあ。。。。。
7月9日(土)雨/曇り 25℃
アマチュアの関心、非正規の思考態度以外にはない
朝から雨だ。せっかくファーム作業を予定していたが。。。それでも草刈りをしながら雨に濡れた草から若葉のような新鮮な匂いが漂ってくる。午後からは野菜作り仲間のOさん夫妻、Sさん夫妻が見えられ野菜談義に花が咲く。人生の経験および遭遇した出来事を話し合うといろいろと見えてくるものがある。芸評論家加藤典洋さんが東日本大震災直後にこんな文章を発表した。「すべて自分の頭で考える」。これが、津波と原発事故に接した私たちがすべきこと。専門家のやり方をチェックするには「アマチュアの関心、非正規の思考態度以外にはない」とおっしゃっていた。この文章を読んで「おいらの民主主義」作家の高橋源一郎さんは「この上なく重要ななにかについて、論じられている」と感銘を受けた。普段の加藤さんの洗練された物言いに比べると「うまく書くことはやめよう」というような意思すら感じた。今までの言い方が通用しない局面で、加藤さんが絶句しながら絞り出したから、と。あれから5年余。英国民はEU離脱を選び、バングラデシュのテロで7邦人が犠牲になった。「非常時」は世界的に続いているように見える。終盤戦に入った参院選で飛び交う言説はどうだろう。先の見えぬ世の中への対処法を彫琢したというより、耳障りのよい言葉ばかりが目に付く。争点を隠し自己主張だけを繰り返し、非難の応酬だけが目立っている。新たな18、19歳の若い世代を含め、有権者に真に響くのは考え抜かれた言葉と政策であり、きちんと見抜きたいものである。
7月7日(木)曇り 24℃
日本の平和の光と影を見ているようである。
これが梅雨というのだろう。雨こそ降らなかったが、部屋にいるだけでも汗がでてくる。それでも、花や樹木にとってはこの湿気が格好のおしめりになるのだろう。緑の葉は輝き、花はしっとりとした色合いを見せている。連日、バングラデシュでテロの報道がされている。国旗は、日の丸とよく似ている。白地の部分が緑になっている。豊かな大地を表す緑である。国歌はマンゴーの香りを歌い、穏やかな川辺に感謝している。母なる大地が悲しむことがあれば、私も涙に暮れるだろうと歌っている。その国旗は「日本のことを知った上でデザインされた」と紹介されている。1971年という独立の年を考えると、急発展を遂げる同じアジアの国に将来への希望を重ねたのかもしれない。日本の国土の4割ほどの面積に、1億6千万人が暮らす。豊富な労働力を求め繊維産業が多く進出しており、私たちの身の回りにも製品が出回っている。しかし、多くの国民は貧困から抜け出せていない。子どもの教育すらままならない。日本人7人が、バングラデシュでテロの犠牲になってしまった。国際協力機構(JICA)の事業に携わっていた。NTT現役時代に国際協力隊としてバングラデシュに応援に行った友を思い出した。脱貧困へ国境を超え手を携える最前線に立ってくれていた。親日的な国民からも、悲しみの声が伝わってくる。こんな中、東京都知事選挙の立候補するにあたり、理念・信念もない人気投票らしきものが、朝からワイドショーで放送されている。日本の平和の光と影を見ているようである。
7月6日(水)雨 25℃
七夕は夜空を見上げたくなる日でもあるが。。。。。
♪ささの葉さらさら のきばにゆれる…。7月に入ると、七夕だなあと思いながら童心に帰って口ずさむ。この『たなばたさま』が発表されたのは1941(昭和16)年。戦前から歌い継がれてきた歌だ。しかし、今日は朝から雨で、明日の晴れた七夕は期待できないようなお天気である。先日、梅採りを行ったが、まだまだ梅が残っている。そんな中、知人2人が雨の中、梅採りにやってきた。今年は本当に梅が豊富でまだまだ採り切れない状態である。七夕は江戸時代に習字の上達などの願い事を短冊へ書いて竹に結ぶ習慣が広まった。七夕は夜空を見上げたくなる日でもある。仕事を疎かにするようになった牽牛織女の夫婦に怒った天帝が天の川を挟んで引き離し、年に1度だけ会うことを許した物語を思い浮かべながらの星空観察だ。牽牛(彦星)がアルタイル、織女(織り姫)はベガという1等星で、夜空で輝いている。しかし最近、米国などの学者チームが、世界の3人に1人は天の川を見ることができないという研究結果を発表した。夜間の照明による「光害」のせいらしい。日本では人口の7割が天の川の見えない地域に住んでいると言われている。大都市に比べれば川崎町地域は星空を楽しむ条件に恵まれている。当日は牽牛と織女の涙で雨が降る言い伝えがあるが、天気だけが気掛かりでもある。
7月4日(月) 曇り 26℃
今の日本は「孫の名義のクレジットカードを使いまくっている」のと同じ
「中央公論」7月号に収録された評論のタイトルにこう記されている。「高齢者に甘い政治のツケは高齢者が払う」。執筆者は昭和女子大特命教授の八代尚宏氏である。明晰にして急所を突く論考はなかなか説得力があり、ついつい読みいってしまう。八代氏によると、最も高齢化が進みながら最も対応が遅れる日本は世界の「反面教師」だという。無責任な政治家や政党によって「増税にも社会保障の抑制にも反対」というシルバー民主主義が蔓延している、と政治の責任を挙げる。2015年国勢調査の速報値で、総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)が26%を超えた。高齢化率は調査開始以来最も高く、初めて高齢者が4人に1人を上回っている。片や15歳未満の子供の割合は過去最低の12.7%まで落ち込んだ。高齢者が子供に覆い被さっている、いびつな人口構造であるが、これがまぎれもない現実・事実である。押しつぶされそうな子供が悲鳴を上げないわけがない。借金依存の社会保障は将来世代に負担を先送りしているのが実情だ。「孫の名義のクレジットカードを使いまくっている」のと同じである。子や孫にこれ以上の負担はかけられないとの思いがこもる。そして南海トラフ巨大地震(30年以内に70%確率)の危機も迫っている。こうしたわかりきった問題を訴える政治家が少なく、目先のどうでもよいアホノミクスよりも、僅僅にやらなくてはならぬ急所であると思うが。。。。
7月3日(日) 曇り 24℃
今年も梅採り ー 豊作でメニューも増えました!
この季節、正岡子規の句に〈紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘〉とある。薄紫から紫に変化する紫陽花を移ろいやすい人の心に喩句だ。梅雨の真っ盛り、植物の表情は豊かである。今年も恒例の梅採りを行った(7月2日)。梅ファンの多くの仲間と下草刈りを行い、早速、採り方を開始した。今年は冬場の剪定、竹チップを撒いたおかげかもしれないが、梅の玉も大きく、たわわに実っている。梅干し、梅ジュース、梅ワインといろいろと重宝している。こうして自然の恵みを多くの仲間と堪能できる楽しみをこれからもずっと続けていきたいと思う。梅林の約半分程度しかとれなかったが、約100㎏近くの収穫量で供給過剰気味であったが、多くの知人・友人に電話しまくり、やっと嫁入り先も決まり安堵している。まだまだ梅は豊富にあるので、希望者は採りにきてほしい。この作業が終われば、今度は小麦刈りが待っている。体調に気を付けながら、初夏のイベントを季節の風とともに楽しみながら過ごせればいいと思っている。この梅雨の季節、雨続きで部屋もじめじめして気分も湿りがちだが。〈梅雨晴れや 蜩(ひぐらし)泣くと 書く日記 子規〉。早く梅雨が明け窓を全開にして蝉と時雨と薫風を部屋いっぱいに迎え入れたいものだ。