2019活動日誌 9月
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2019年9月24日 晴れ/曇り 25℃
ラグビーW杯日本大会が面白い!
いよいよラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会が始まった。TV放映でもその肉弾戦のものすごい迫力が伝わってくる。試合ごとにルールも覚えてきて面白いと同時に鑑賞が楽しみである。4年前のラグビー・ワールドカップ(W杯)イングランド大会。南アフリカを破る「史上最大の番狂わせ」を演じた日本代表で最も脚光を浴たのは五郎丸歩選手(ヤマハ発動機)だった。攻守両面の活躍もさることながら、キック前に行う一連の動作は記憶に新しい。前かがみで両手を合わせ祈るような「五郎丸ポーズ」。子どもたちもこぞってまねした記憶がよみがえる。そして今年は北の鉄人と呼ばれた釜石(鵜住居)でも開催される。2018小さな旅6で訪れた鵜住居の復興スタジアム(ラクビー)と国道45号線の道路を挟んで今年3月に開校した鵜住居小学校・釜石東中学校(愚息の建築設計)が小高い丘にそびえ建ち、釜石の復興のシンボルとして輝いていたのを思い出した。試合が終われば敵も味方もなくなるから、ラグビーには「ノーサイド」という言葉がある。勝敗より全力をぶつけ合うことそのものであり、選手はどんなに激しく戦った後でも互いをたたえる。ラグビーについて、よく語られる気高い精神でもある。相手に敬意を払うべきなのは試合前も試合中も同じである。スポーツに勝利至上主義がはびこる現代であるが、今年の日本でのW杯のラグビーでは、ひと味もふた味も違うスポーツであることを見せてくれることを信じている。
2019年9月18日 曇り 23℃
秋の日はつるべ落とし!
「秋の日はつるべ落とし」。暗くなるのが早くなり、夜が涼しくなり布団なしでは寝られなくなるくらい寒くなってきた。そして寒くなれば温かい食べ物がおいしさを増す。その一つ、おでんが恋しくなる。街の飲み屋さんでも、家庭の食卓でも「おでん」はおいしい。具材は多彩だ。大根、ニンジン、ジャガ芋など野菜類。白滝などコンニャク類。がんもどき、焼き豆腐、巾着。卵、タコ、昆布、肉団子。そして欠かせないのが、さつま揚げ、ちくわ、はんぺんなど練りものだ。練りものは魚肉をすりつぶして成型し、「蒸す」「焼く」「揚げる」「ゆでる」などの加工によって味わいのバラエティーを広げる。豊かな海に囲まれた日本に長く伝わる食材。先人の知恵と工夫に感謝である。しかし心配が出ている。原料のすり身の価格高騰だ。現在、多くを輸入に頼っているが、欧米や中国で魚の消費が増えている影響が大きくなってきたと言う。主力のスケトウダラは2年前より約3割の値上がりという。サンマ不漁などを見るにつけ、水産大国日本の先行きに不安も感じる。世界で激化している魚の争奪戦。おでんの具材一つにも、影響がでてくるのだろうか。そんな中、台風15号による千葉県の被害が想定以上である。東日本大震災を経験したが、停電に関してはそれ以上の期間が続いている。台風被害さなかの2日後に内閣改造。昨年は、西日本豪雨のさなかの「赤坂自民亭」の飲み会。何があっても自らの都合で決行する政府。建前を優先するのが永田町の理屈なら、「年貢」(消費税増税)を収める国民も自らの抗議の「のろし」をあげたいものである。
2019年9月15日 晴れ 28℃
月を眺めながら戦国ロマンに浸る!
田んぼに映る月影を、追いかけてみた。遠い追憶を大正ロマンの画家、竹久夢二が詩にしている。〈その月影と並むで歩みたいと思ふて、急げども、急げども、追付(おいつ)けなかつた〉とある。十五夜も過ぎ、すっかり秋の気配である。最近は日中の目いっぱいの行動かもしれないが、寝床につく時刻が早くなった。でも久しぶりに今日は縁側に座り、お月さまを拝む。14日の七ヶ宿で行われた湯原城跡の散策、そして政宗時代の戦国の要所として七ケ宿街道の見張りの番所として、山城を築き、本丸からこのようなお月さまをながめていたのだろうか。戦国時代のロマンを回想してみるのもいいもんだ。米国のアポロ計画によって人類が初めて月面に立ってから、今年で50年になった。“偉大な一歩”のあとを追いかけて、いまは各国の競争が激しい。1月には中国が月の裏に探査機を着陸させ、世界を驚かせた。失敗にこそ終わったものの、イスラエルやインドも今年、それぞれ探査機の着陸に挑んでいる。狙いは水という。もしも月に水があるとなれば、月で暮らすための飲料水やロケットの燃料に使えるかもしれない。日本の探査機の着陸計画も進む。いつかは月面旅行、それもありえぬ夢ではなくなるのだろう。わくわくしつつ、浮かんだ光景はちょっと無粋でもある。でも私にとってお月さまは科学技術の進歩はさておき、縁側に座りながら、ちょっとお酒をいただきながら、ロマンにふける最高のひとときである。
2019年9月13日 曇り 24℃
停電に備え、電気自動車やHV自動車の電源を活用しては!
台風15号による停電は千葉県を中心に最大93万軒に及び、全面復旧は13日以降になる見通しだという。猛暑も加わり、エアコンなどが使えない住民の苦労がしのばれる。電気中心の生活にすっかり慣れてしまい、電気がなければ水道、通信も使えない。そして住民は冷房のきくマイカーで暑さをしのぐ人も多かったようだ。エコノミークラス症候群に気を付ける必要があるが、ラジオが聴けるし、スマートフォンの充電もできる。ブラックアウトが起きた昨年の北海道地震でも、車が救世主になったといわれる。日本自動車連盟(JAF)の検証によれば、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の電源は電気ポットやホットプレートにも使え、調理も可能だ。コンセントのない一般の車はシガーソケットを電源に変換するインバーターを使うが、バッテリーに余裕がないため消費電力の大きい家電は長時間使えない。それでもエンジンをかければ電気毛布やランプに使えたという。東京都練馬区は災害時の停電に備えてEVなどを持つ区民や事業者にあらかじめ登録してもらい、車の電源を避難所で使えるようにする制度を設けている。今後、同類の災害に備え、各自治体も参考にしてもらいたい取り組みである。車を巡っては人工知能(AI)による自動運転が中心の話題となってえいるが、非常時の電源車としての機能にも目を向けてもいいのではないかと思う。車選びの基準も少しずつ変わっていくのではないかと思う。
2019年9月11日 雨/曇り 25℃
軽減税率は本当に面倒である!
どの街を歩いても牛丼店がある。大手3チェーンの店舗数は、国内合計で4千を超えた。国民の消費行動に、大きな影響を及ぼしている。親子丼と比べて、肉丼は高価な場合が多かったが、ファストフードとなった牛丼は安い。輸入牛肉の活用や多店舗化で、コストダウンを実現した。低価格競争が繰り広げられたため、会社員時代は昼食にかける費用を抑制したときもあった。10月から消費税率が引き上げられ、軽減税率も導入される。店内の食事は税率10%だが、持ち帰りは8%のままとなる。3チェーンは、どう対応するのか。一つは本体価格を据え置き、ケースごとに税率を適用する。残る二つは、店内と持ち帰りの税込み価格を同額にする方針という。消費者には分かりやすいようだが、これでは同じ商品の本体価格が2種類できてしまう。店内から見れば、持ち帰り用は別の食べ物だ。ふに落ちないので、食べた気がしなくならないか。持ち帰りの包装に経費がかかる、というような説明が要る。細かい点をいちいちチェックしたくなる増税前である。でも、最近は増税とはいえ、駆け込んで買いたいものもないし、なぜか加齢とともに購入欲が薄らいでいるのが現実である。年金生活で必要なものしか購入しない習慣がついているのかもしれない。でも面倒くさい軽減税率だけは事前にチェックしておきたいものである。
2019年9月9日 雨/曇り 27℃
定禅寺Jazz Fessと川崎町レイクマラソンを楽しむ!
堤防が決壊し、濁流が家のそばまで迫っている。1970年代半ばの、東京郊外で暮らす核家族を描いた山田太一さんの名作ドラマ「岸辺のアルバム」は多摩川の水害で終局を迎える。そんな場面を思い出す事象が最近多く目にする。八千草薫さん演じるヒロインが自宅に戻ろうと、制止する警察官を振り切って言う。「2冊でも3冊でも、アルバムとって来たいんです。家族の記録なんです。かけがえがないんです」。大雨の後、家財道具などを玄関先に出した家を見かけるたび、被災者のやるせない胸の内を思う。「家にはそこに住んだ人の記憶が残る」という。家具の一つひとつにも、家族の息づかいや大切な思い出が刻まれていただろうに。浸水でそれを「ごみ」と呼ぶには忍びない気もする。そして今回は台風15号の到来で首都圏中心に被害が広がっている。幸いにも宮城県は大きな被害とはならず、通り過ぎたようでほっとしている。この台風をはじめとした異常気象が地球を壊し始めているような気がしてならない。7日の土曜日は「定禅寺Jazz Fess」(やまびこMLC会メンバーの娘さん出演)、8日の日曜日は「川崎レイクサイドマラソン」(娘がハーフマラソン出場)応援と忙しかったが、個人的には大いに楽しむことができた。9月5日の活動日誌でも述べたが、天災とは言え、最近の事象に心痛める場面がおおくなってきている。被害地の早期復旧は勿論ではあるが、生活再建の行方を真摯に見つめていきたいと思う。
2019年9月5日 曇り 24℃
広瀬川は秋模様の風が吹き抜けている!
今日は、先日栗駒山の登山メンバ「やまびこ会MLC」の仲間との定例会(懇親会兼)。夕方6時開始とのことで仙台駅まで駆け足で向かった。夏とは違い夕暮れもだいぶ早くなったようである。広瀬川河川沿いを歩いていると、なぜか、ひしひしと秋風の冷たさを感じるようになってきた。9月の登山予定は月山。紅葉にはまだ、ちょっと早いが、山を吹き抜ける風、そして秋風を浴びながら思い切り深呼吸してきたいと思う。暦の「二百十日」は、立春から数えて210日目を指し、それに当たる9月1日頃は、稲が実るのを狙うかのように台風が襲う厄日とされてきた。その風を鎮めて五穀豊穣を祈願することから「風の盆」と呼ばれている 稲刈り直前に台風で台無しにされた農民もいた。その無念を忘れまいとする思いが込められている。そうやって災害の記憶をとどめてきたのは、次々と天災に見舞われる日本人の知恵ではないだろうか。今年も、昨夏の西日本豪雨の傷が癒えないうちに、猛烈な雨が九州北部を襲った。阪神大震災以降、大地震も後を絶たない。列島の天変地異には終わりがないか、9月は防災について改めて考え、次に来る天災への心構えを新たにしたいと思う。
2019年9月4日 曇り/晴れ 25℃
人間中心の仕事を増やさねば!
昨今、少子高齢化の言葉をよく耳にする。統計データをみれば納得するが、現実問題、あまりピンとこないのも事実である。でも人口減少がこのまま続けば、日本経済は大変なことになる。統計データを見ると、諸外国に例がないほど急ピッチで進行している。そして特に問題視されるのが15歳~64歳の生産年齢人口の大幅な減少だという。その数は2015年の7681万人から、60年には4418万人と40%以上も少なくなると予想される。もしも生産性が一定のまま労働人口が減り続ければ、当然ながら日本の国内総生産(GDP)は打撃を受ける。現在の世界3位が60年には5位に後退してしまう。では、経済規模を維持する方法に妙手はないだろうか? 手っ取り早いのは、不足する3263万人を外国人で補充する。そうでなければ、労働時間を「1日17時間」に延ばせば大丈夫らしい。あるいは65歳定年制をやめ高齢者が働き続ける。また働く女性の活躍を徹底的に推し進める。。。計算上はOKでも、現実には無理な話だ。将来「5人に2人が移民」の状態である。この状態が健全なのだろうか。健康的で安全な環境を整備し、男女格差を是正する。そして気軽に働ける環境つくりや日本本来の農業(1次産業)を見直し、少しでも自給できるような環境を形成していくことが大事ではないだろうか。端的に言えば「人間中心の仕事」の原点に返ることが必要であるような気がする。
2019年9月1日 晴れ 30℃
さあー 9月に入りました!!
過ぎゆく夏を惜しみ、お盆で祖霊に手を合わせてひと息ついたのもつかの間、気づくともう秋祭りや収穫イベントの季節となる。来週はいよいよ定禅寺JazzFessがはじまり、街角が音楽でスイングする情景が楽しみである。そして、あと1か月で消費税がいよいよ10%となる。みりん風調味料は8%だが、本みりんは対象外で10%-。10月から食料品に適用される消費税の軽減税率の一例だ。アルコール分で分かれ本みりんは酒類らしい。首をかしげてしまうが、他にも複雑な線引きが結構ある。 基本的に店の座席に着いて食べれば外食として10%で、持ち帰れば8%になる。ただ、外食の範囲は複雑だ。カウンターのある屋台のおでん屋は10%で、映画館の売店で買ったジュースを観賞しながら飲むのは8%。そばやピザの配達は8%だという。なかなか一筋縄ではいかず、軽減税率は本当にやっかいで煩雑であり、小売業へのしわ寄せが大きく心配である。「売店でお菓子を一つ売るのも簡単でない」。先日、知人の遊園地の関係者が吐露していた。歩きながら食べるなら8%だが、店の椅子に座れば10%となる。立てば芍薬(しゃくやく)、座れば牡丹(ぼたん)ではないが、こうした店では“立てば8%、座れば10%、行動一つで値が変わる”ということなのだろうか。政府はリーマン・ショック級の出来事でもない限り引き上げる構えであり、国税庁はホームページで個別事例を紹介しているが、スタートまで1カ月余り、国民の理解がどこまで進むか。キャッシュレスやポイント還元もいいが、混乱のないよう、万全の対策をお願いしたいが、このままでは混乱する現状が目に見えるようだ。