2018活動日誌9月
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2018年9月27日 雨 18℃
東京五輪のボランテイア募集が始まりました!
ネクタイを外すクールビズ(夏場の軽装)の季節もいよいよ最終盤。東京では最低気温が20度を下回り始め、半袖姿がめっきり減り、そろそろ衣替えのシーズンである。暑さ寒さも彼岸まで-とはよく言ったもの。記録的な猛暑から一転、北海道からは先週、冬の便りも届いた。大雪山旭岳(2291メートル)で初冠雪。平年より5日、昨年より10日早かったそうだ。秋の天気は変わりやすい。台風への警戒も続ける必要があるが、気象庁の予報によると、向こう1カ月、列島各地の気温、降水量、日照時間はおおむね平年並み。大きな変動はなさそうだ。秋の桜(コスモス)はまもなく見頃。続いて北から南へと下る紅葉前線。新米に加えて海山の幸が食欲をそそる。そしてスポーツにはもってこいの季節。なのに…と思ってしまう。2年後の7~8月に開催される東京五輪。猛暑対策として「サマータイム」の導入が検討されているが、膨大なインフラ整備費や社会の混乱が予想され、現実的とは思えない。世界中から集まる選手のコンディションや観客の安全を考えるなら、時期はやはり秋がベスト。日本の自然や食の豊かさをアピールすることもできる。五輪ボランテイア募集が始まった。過ごしやすい秋ならば考えてみたいが、夏場の暑い東京では思わず考えてしまった。どちらにせよ、世の中を混乱させるサマータイムだけは行わないでほしい。
2018年9月24日 晴れ 24℃
シンプルな生活そして人生観を心掛けたい!
冬に備えて薪ストーブ煙突掃除・本体のファイバーロープ取り換え・ストーブ内部の石膏破損修理。そして雨どいの修理や家屋の杉板フローリング(居間、台所、廊下)の塗り替え(油性ニス)を家内と精力的に行った。将来に備えお互いが単独でもできるように意識的一緒に行うようにしている。庭の樹木の整理、そして各自の衣類・家具の整理等、どちらがいなくなくなっもひとりで、できるようにと。先日、亡くなった樹木希林さんのお宅の映像を拝見した。実にシンプルな家具、衣類をはじめとしたお気に入りしか、物は持たない主義らしい。コミカルな雰囲気も漂わせているが、生活観がしっかりした人だったなあと改めて感心させられた。「全身ががんなので」と5年前に公表して世間を驚かせたが、その10年前には網膜剝離で左目が失明状態になり、翌年には乳がんが発覚した。そんな状況でも淡々と仕事に取り組み、映画「あん」「万引き家族」などで味わい深い役を演じた。がんが全身に転移し「手の施しようがないが、このままでもいいかな」。死に対しても自然体を貫いていたようにみえた。撮影が終わると台本は処分し、衣類など1日1点は捨てるようにしていたとも。後に何も残さず「いつの間にか消えているのが理想」と話していたが、独特の個性と演技力は人々の記憶に長く残ると同時にシンプルな私生活も大いに見習いたいと思う。
2018年9月21日 曇り/雨 20℃
ボケ防止→川柳を詠む+電子ピアノを弾く
記録的な猛暑と日照りが続いたこの夏であったが、わが悠々ファームの菜園はまずまずの出来であり、水やりや施肥といった手間暇を惜しまないのがコツのような気がする。昨日は彼岸の入り。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものだ。酷暑ばかりか豪雨や台風、地震と天災が猛威を振るった夏もようやく去った。太陽が真西に沈む時季、仏教が説く西方の極楽浄土、彼岸に思いをはせて亡き人をしのぶ。今日は家内と墓参りしながら、季節の移ろいとともに天変地異も鎮まってほしいと切に願わずにいられない。そして、今日は月1回の仙台市老壮大学にて「川柳を楽しむ」講座に参加した。人間が生きることから生じる事象、現象を詠むが、まさに「喜怒哀楽」の心を描いているような気がする。今では、サラリーマン川柳やシルバー川柳がユーモアたっぷりでほほえましく話題にもなってきている。私もボケ防止に川柳を自然体で詠んでいきたいと思う。そしてボケ防止のひとつとして「電子ピアノ」が届いた。頭と指と目を使うため脳の活性化に良いのではと思いながら演奏してみたいと思う。秋の野菜の定植も終わり、秋霖の季節を迎えて台風もなお油断できないが、気まぐれな自然を相手にしながら農と共に脳の活性化を図り少しでも若返れたならいいなあ!
<目覚ましのベルはまだかと起きて待つ>
2018年9月18日 曇り/晴れ 25℃
シルバー世代が語る「環境危機時計」とは?
「環境危機時計」と言う言葉を初めて聞いた。硝子財団が世界139カ国の研究者らに調査し、環境悪化の程度を時刻で表してもらった。今年の「環境危機時計」の世界平均は9時47分。昨年より14分も進んだ。時計の針が12時をさすと人は住めなくなる。9時を過ぎれば極めて不安な段階という調査開始の1992年は7時49分だったが、今年は過去最悪となった。回答者が不安要因として最も重視したのは「気候変動」の28%。地球温暖化や大雨、洪水、干ばつの増加を理由に挙げた。さらに「生物多様性」「水資源」が続く。地域・国別では北米の10時11分が最悪。米国のパリ協定離脱の影響か。西欧、オセアニアも10時台。日本は9時31分で中位だが、昨年より20分も進行し10年前に逆戻りした。地球環境の崩壊まであと2時間13分―。ちょっと大げさな言い方になるが、人類の存亡に関わる環境の状況が一段と深刻になっている。そんなデータをみるとちょっとピンとこないかもしれないが、年数を重ねるに従い環境悪化が進んでいる。今日は同期連中の仲間との懇親会の席でも、環境の話題となった。子や孫に引き継ぐにあたり、経済、病気、お墓のことがどうしても中心となってしまうが、環境についてもきちんと引き継ぐ責任があると思った。
2018年9月17日 曇り/晴れ 27℃
薪ストーブ煙突掃除→シルバー頑張る!
一通りの草刈りもやっと終わりホットしている。今日は薪ストーブ煙突掃除の日。ネットをみて見学&応援にと駆けつけてくれた二組の夫婦と一緒に、なぜか知らず大いに盛り上がった。年に一回の掃除でもあり、男3人、女3人、「あーでもないこーでもない」と論議しながら、煙突のすすを落とすのもなかなか面白いものである。今日は敬老の日である。「高齢者」「お年寄り」「老人」「シルバー」と呼び方は様々であるが。いらっしゃった方々はますますお元気で好奇心旺盛であり、これが若さの秘密かもしれない。平均寿命が延び続け、世界に例を見ない長寿国となった日本。健康で活動的なシニアが増え、お年寄りと言うのは失礼では、とためらう時代になった。一方、年を重ねても元気でいるのには高齢者になっていられない事情もある。かつては60歳定年で年金生活が始まったのが、今や年金の受給年齢は原則65歳に。それまでは気を張るしかないのだと。世界保健機関(WHO)の定義だと高齢者は65歳以上を指すのに、日本では「75歳以上」にしようとの提言や70歳雇用延長の議論まで出てきている。今日は国民の祝日「敬老の日」。社会を支えた先達を敬い、いたわる敬老会が各地で催されている。まだ年寄りに見られたくはないが、制度上で定義が延長されるのはしんどい。微妙な年頃の複雑な心境を知る日にもなった。他人事ではない。いずれ誰もが迎える。
2018年9月16日 曇り/晴れ 26℃
女優樹木希林さん亡くなる!
数々の映画、ドラマ、CMで活躍した女優樹木希林(きき・きりん)さんが15日早朝に都内の自宅で亡くなった。75歳。最期は家族に看取られながら息を引き取った。5年前に全身のがんであることを明かし、8月13日には左大腿骨を骨折し入院中だった。夫はロックミュージシャン内田裕也78)、長女内田也哉子(42)の夫は俳優本木雅弘(52)。個性派女優で知られ、ひょうひょうとした態度には好感がもて、全身ガンにもめげず、歯に衣(きぬ)着せぬ発言でも人気の役者さんであった。本当に残念である。人としての生き方に共感がもて、人間臭く味わい深い女優であった。今日のニュースで総裁選の演説会の話を聞いていたが、表層的なその場限りの耳障りのよい言葉の陰には不適切、不手際、不正といった言葉が連想される。国民は不祥事の言い訳と責任逃れにうんざりしている。日本のかじ取りを担う人には政策の前に人として正直で信頼のできる方になってほしいと思う。
2018年9月15日 曇り/晴れ 25℃
昭和30年+平成30年=還暦!
連日、草刈りに追われている。梅林(300坪)、駐車場(80坪)、そしてファーム農道、2か所の田んぼの法面と、体がいつまで持つかなあと思いながら汗を流している。草刈り終わった時にお客様来訪、電話によりPC設定問い合わせ(結局は出かけるはめに)等、いそがしい日々が続いている。そんな中、今年、還暦を迎えた友人がいる。今年還暦の人たちは昭和と平成をちょうど半分ずつ生きてきたことになる。60年前にどんなことがあったのだろうかと調べてみた。インスタントラーメンの元祖「チキンラーメン」発売されたのは1958(昭和33)年の8月。そのほかの「今年還暦」の商品、出来事は数多くあり、日本の高度成長の勢いを反映しているような気がする。そのシンボルといえるのが同年に完成した「東京タワー」。初めて1万円札が発行されたのもこの年だ。皇太子妃に決まった美智子さまのミッチーブーム、長嶋茂雄氏デビュー。日本シリーズで西鉄が巨人相手に3連敗から4連勝して優勝、大いに沸いた。世界初の海底道路「関門トンネル」が開通。マイカーという言葉を生み出した軽自動車「スバル360」は名車の誉れ高い。ホンダのオートバイ「スーパーカブ」も登場した。ある外資系の生命保険会社が男女2千人に自分の人生を漢字で表してもらったアンケート結果があった。男性の1位が「忍」、女性の1位は「楽」。「人生、楽ありゃ苦もあるさ」と歌にあったが、それにしても男性と女性とではずいぶん対照的な人生のような気がする。私の場合は還暦を過ぎてからは「忙」に尽きる。でもいろいろな作業は楽しまなきゃと思っているうようになってきた今日この頃である。
2018年9月13日 曇り 24℃
四面楚歌の観衆の中で戦い抜いて!
米国から届いた朗報は、地震被害に落胆する北海道の励みになったに違いない。女子テニスの全米オープンで、大坂なおみ選手が優勝した。日本人女子で初の快挙である。米国人の父と日本人の母を持つハーフ。母は北海道根室市出身で、本人の住民票は札幌市にあるそうだ。震度7の揺れに襲われた地域ではいまも土砂崩れ現場で懸命の救出作業が続いている。悲しみの底にいる人の肩にそっと手を置く。大坂選手の活躍が、そう受け止められたらと願う。決勝戦は後味の悪い試合だった。会場を埋めたセリーナファンの度を越したブーイングの中で、よく自分を保てたものである。表彰式で流した涙は、喜びよりも、やりきれなさの分量が多かったかもしれない。「みんながセリーナを応援していたのは分かっていたし、こんな終わり方になってごめんなさい」。けなげにインタビューに答える姿は、鋭いサーブと力強いショットのように、マナー外れのファンの心にも突き刺さったはずだ。女王を追い掛けて、山を駆け上ってきた大坂さん。2年後の東京五輪には疑いなく、追われる存在となっているのだろう。米国生活が長かった大坂選手は、日本語が苦手で猛特訓中とか。進境著しい言葉で「古里」にエールを送ってほしい。もちろん、優勝トロフィーを頭上に掲げて。久しぶりの朗報に心が躍っている。
2018年9月10日 曇り/小雨 21℃
災害は忘れないうちにやってくる!
大雪に始まり、豪雨に泣いた。そして、1年の2/3が過ぎたところで台風と地震が襲う。日本は、どうかしてしまったのだろうか。陸海空いずれも、もろい。風に流されたタンカー1隻によって「結ぶ」はずの国際空港が孤立する。軽々と舞い上げられた車が、この列島であり、暮らしそのものの姿であろうか。台風一過に北海道を揺らした震度7は、列島全土に向け響く警鐘でもある。「災害は忘れたころにやってくるのではなく、忘れないうちにやってくるもの」と言い直したほうがいいのではないか。巨大地震は「来るかもしれない」ではなく「必ず来る」と思っている。南海トラフでは岩盤が移動し、ひずみのエネルギーをためている。その事実から目をそらしてはならないし、それが一気に解放されれば巨大地震が起こる。ある著書では過去の歴史からすると、静岡沖や四国沖、そしてその連動が翌日に起こることも考えられている。最悪の想定をすれば、死者は東日本大震災の約15倍の300万人超に達し、国民の半数が被災者となる可能性があるという。見たくない数字であるが、「見たくないもの」を見なければ防災は始まらない。行政だけではない。企業も家庭も、軟弱な地盤の上に日々の暮らしがあることを胸に刻むしかない。今日は「震災と文学」講座で「東北から明治維新を考える」(苅部直:東大法学部教授)を聞きながら「災害は忘れぬうちに」が教訓となるようなこの国日本を考えてみた。今後の日本のかじ取りを担う総裁選挙でも、目先の経済論議だけでなく、多発する災害や環境危機の対策もしっかり論じてもらいたいと思う。
2018年9月9日 小雨 20℃
第2回川崎レイクサイドマラソン 無事完走!!!
水や空気と同様に、「あって当然」のようになっている電気。しかし、止まったとき、その存在に対する依存度の大きさを痛感する。交通機関はマヒ。コンビニの弁当が作れない。スマートフォンの電池は減る等。。3.11からしばらくは節電が呼びかけられ、節電を含めた省エネルギー意識が人々の間で高まった。そして今、政府は復旧地域での可能な限りの節電を要請している。北海道の人に限らず、再び意識を高めたいと思う。全域停電に至ったのは、道内電力需要の半分を賄う火力発電所が停止した影響の連鎖で、他の発電所もダウンしたためだ。エネルギー専門家は「原発や大規模火力発電所を集めると停電リスクが高まる」と指摘する。災害時に強い電力をどう構築するのか。列島に課された宿題であると実感した。そんな中、第2回川崎レイクサイドマラソンが開催された。子供もハーフに参加するとのことで、小雨降る中応援に出かけた。小雨煙る中、ビューポイント満載の比較的平坦な釜房湖畔と、国営みちのく杜の湖畔公園北地区を走るテクニカルで飽きないコース設定であり、晴れたなら折り返し後に眺める釜房湖と蔵王連峰は絶景である。参加賞としてオリジナル国産今治製バスタオル65×120cm+川崎特産そばの振る舞い+アンケート記入者に入浴無料券、完走した方には「川崎の水」+完走証、各種抽選会と盛りだくさんである。子供もハーフマラソン一般女子Bで38位(2時間17分28秒)と多くの仲間と無事に完走を果たし、ホットしている。親バカかもしれないが、地域に溶け込んだマラソンは応援だけでも楽しいものであり、子供と一緒に夢中になりそうである。
2018年9月8日 小雨/曇り 24℃
第28回定禅寺Jazz Fes いよいよ開幕!
仙台街角で第28回定禅寺ストリートジャズフェスティバルが8日、定禅寺通など市中心部で開幕した。今年のテーマは「伴走」。47カ所のステージが街角に設けられ、陽気なリズムと多彩な音色が初秋の杜の都を包んでいる。演奏開始直前の午前10時59分から1分間、各ステージで最初の出演バンドがそれぞれ「A(ラ)」の音を奏でた。東日本大震災の犠牲者の鎮魂と被災地の復興を祈って2011年から続く恒例の「儀式」で始まった。直近では北海道胆振東部地震で多くの被害が発生し、目を閉じて黙とうしながら耳を傾けた。9日までの2日間で約780組、5000人が出演する大規模な音楽イベントである。知人の娘さんも最初の11:00に出場するとのことで応援を兼ねて家内と急いで出かけた。前線の影響で時折小雨が降るお天気ではあったが、毎年のように記念Tシャッをゲットし、気持ちの高ぶりを抑えながら生のジャズ、ロック、ポップスなどの演奏を思う存分味わうことができた。一番町界隈、勾当台公園、定禅寺通り、仙台駅構内と4か所を順次巡り、心と体がスイング・スイング。やっぱり音楽はいいもんである。明日は川崎レイクマラソンの応援に出かける予定で、今週の土日は久しぶりにフル活動であるが、大いに楽しみたいと思う。
2018年9月7日 曇り 27℃
自然への畏れを抱きつつ、自然と共に生きていく視点を忘れてはならない
自然は多くの恵みをもたらす一方で、災いも生む。東日本大震災を経験し、そして今回の北海道胆振東部地震を見て、自然は人間の都合よくコントロールできないと実感する。もしも自然が今後とも安定性を失いつつあるとするなら、これから日本の社会はどんな変動を遂げていくのだろうかと問い掛けてみた。歴史は人の営みだけでつくられたものではない。「奥の方では、自然の変化が影響を与えていた」。「災間の時代」ともいわれる。自然への畏れを抱きつつ、自然と共に生きていく視点を忘れてはならないだろうと思う。今日は寒河江市にある慈恩寺を訪れた。寒河江川を渡り、坂道を登って行くと、虫の声や鳥のさえずりが聞こえてくる木々の間に、現在は3か院17坊からなる一山寺院、「本山 慈恩寺」があります。 天平18(746)年に、聖武天皇の勅命により、インド僧婆羅門ばらもんによって開山されたと伝えられており、かなり古いお寺である。以降、鳥羽上皇や藤原氏、平忠盛、山形城主の最上氏、寒河江城主の大江氏ら、時代時代の有力者から手厚く保護されてきました。江戸時代には幕府から2,812石余の御朱印を受け、東北随一の巨刹として栄えました。朝廷や幕府の繁栄を願う祈願寺であるため檀家はいませんが、以前は修行のために全国各地から集まった僧が学ぶ、大学のような寺だったそうです。開山以来約1,300年、積み重ねられた歴史の中で数々の文化財が残されており、平安末期から鎌倉中期にかけて作られた仏像など、国指定重要文化財も多数あります。 慈恩寺旧境内は本堂や三重塔、山門など現在の境内に加え、周辺に築かれた中世城館祉群、修験場跡などを含む一帯で、日本の仏教信仰の歴史を知ることができる極めて重要な文化財だと評価されており、一見の価値のあるお寺であることを感じました。今年は多難な災害に遭遇し、特に9月は台風の多い月でもあり、これ以上の災難が起きないよう手を合わせずにはいられない心境であった。
2018年9月6日 晴れ 30℃
「二百十日の前後ろ」用心せよ!
気象のことわざに「二百十日の前後ろ」がある。立春から数えて210日(9月1日ごろ)の前後は、毎年のように台風が来て農作物が荒らされるから用心せよ-の意。文字通り4日、非常に強い台風21号が関西などに上陸した。各地で暴風の被害が出たが、大きかったのが大阪の関西空港。タンカーが空港と市街地を結ぶ連絡橋に激突して約5千人が孤立したほか、滑走路も水に漬かった。そして今度は9月6日3時8分、震度7の地震が襲った北海道(北海道胆振東部地震)では、道内全域が停電して市民生活も混乱に陥っている。災害と同時に防災に真剣に取り組まねばと改めて思う。8/25の活動日誌でも記述したが、火山国、島国の日本は地震、津波、大潮、河川等、多くの危険要素が秘めている。そして災害の度に原発運転状況が報道され、心配や不安を増幅している。わかっている危険リスクを早めに除去し、できる限りの予防措置を講じないと、我が国は崩落する。来年度の予算案も102兆円と言われ、過去最高となる見通しである。軍事費用よりも、この国の災害予防措置の予算をきちんと組み込んでほしいと思う。この国を滅ぼさないためにも。。
2018年9月3日 曇り/小雨 23℃
歴史に学んで思いを馳せる器量がほしい!
台風の影響でぐずついた天気が続いている。この機会に室内で歴史ものについて調べてみた。先日、訪れた下北の斗南藩について。鳥羽・伏見の戦いに始まる1868年の戊辰戦争で最後まで新政府軍に抵抗した旧会津藩は「賊軍」とされ、藩士は下北半島(青森県)へ移住させられた。流刑も同然で、痩せた火山灰地で寒さと飢えに苦しめら、過酷の生活を強いられた。会津藩士の家に生まれた柴五郎氏(1859~1945年)の晩年の聞き取り記録があったらしい。その中で白虎隊が壊滅した会津若松の戦いで、祖母と母、姉妹が自ら命を絶った。柴氏は捕虜になり下北へ。ワラビ粉を食べて生きのびた。明治150年の半面は戊辰150年でもある。柴氏はその後、苦労して軍人となり大成する。だが、維新の核になった薩摩と長州への憎悪は持ち続けた。会津藩士が餓死し絶えれば「薩長の下郎藩士ども」に笑われる、それだけはごめん、という一心だったと語っている。安倍晋三首相が自民党総裁選への出馬を表明した際、薩長同盟を引き合いに出した。記者会見場に選んだ鹿児島県と、自らの選挙区がある山口県へのリップサービスだったに違いない。会津や東北のことは頭の端にも浮かばなかったのだろう。身内やお友達を大切にする安倍氏らしい発想だが、首相には考えや歴史観が違う人々をまとめる責任がある。「賊軍」の歴史にも思いをはせる度量がほしい。こうした人が、また3年間にわたり日本の舵取りをすると思うと残念でならない。
2018年9月2日 曇り/雨 22℃
地方議員のなり手不足が深刻化している!
9月に入ったが、台風の影響で雨の日が続いており、今までの酷暑から一変し肌寒い気温である。新聞を見ていると、あるコラム欄に会社役員、農業、自営業―何年か前の統一地方選で、当選者の「職業欄」を見た若い人が「議員って職業じゃないんですか?」。彼は議員とは専ら議員活動だけし、若い人はそれを仕事にする人だと思っていたらしい。専業としている人はいるが、小さな町村では事情が異なる。議員報酬だけでは生活設計を描くのが厳しいとの声も聞く。議員であり、同時に生活者。地方議会議員の規定には、兼業・兼職の制限があるが、該当しない範囲で“二足のわらじ”を履いている人は多い。「世のため人のために」の志は保ちつつも暮らしの安定は不可欠でもある。「武士は食わねど高楊枝(たかようじ)」的な精神論だけで通らない時代になってきている。地方議会のなり手不足が深刻だという。人口減少と高齢化で小規模の自治体ほど確保に苦慮している。東北のある県では半数の市町村が不足を感じているというアンケート結果を見た。「若い人がなりたがらない」というから、悩みは深い。全国では一時、議会廃止を検討する村まで出たほど。報酬の増額や住民参加の方法を探る動きも盛んである。夜間、休日の議会開催で、会社員として働きながら議員になる提案もされているとか。人材不足の危機感は、現状に合った議会を考える機会になる。何といっても自分の住むまちをつくるのは住民自身。少子高齢化の時代ではあるが、まずは住民の代表者である議員と議会に関心を持つことから始めねばと思っている。