2017 活動日誌 9月
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2017年9月30日 晴れ/曇り 21℃
衣替えならぬ政党替えが大わらわである!
「秋の日はつるべ落とし」とはまさにその通りで、日が暮れるのが本当に早くなった。深まる秋。朝夕は肌寒さを感じ、長袖や上着が欠かせなくなった。あすは衣替えの10月に突入する。衣替えの習慣は平安時代、宮中で「更衣」と呼ばれ制度化されていた。半年ごとに夏用、冬用それぞれの着物に替えていたという。新聞で『定年後』(中公新書)の本がが22万部と売れているとの記事が。寿命が延びて誰もが定年後を過ごす時間が増えたからだ。60歳の定年から死ぬまでに自由になる時間は就職から定年までの総労働時間より長い、と。そして60歳から比較的元気な74歳までを<黄金の15年>と位置付けて<人生は後半戦が勝負>と説いている。定年を迎える前から助走期間を設け、仕事以外の余芸を持つと良い、といっている。定年後の最終的なゴールは、やりたいことに取り組んで「いい顔」で過ごすことだと言い切る。衣替えと言えば政界では衣替えならぬ「政党替え」が大わらわだ。中心にいるのは環境相時代にクールビズ導入を仕掛けたあの人。既成政党の衣をあっさり脱ぎ捨てた議員たちが大挙して押しかけている。ただ、「着る服」が合うかどうかは未知数ではあるが。そして迎え撃つ「国難突破」という衣をまとっている人がいるが、別のよろいが透けて見えるようでもある。初めは左うちわだった所属議員もいようが、慌てて身を引き締めているのではないだろうか。間もなく街頭に、たすき姿の候補者、そろいのジャンパー姿のスタッフがお目見えする。衣の中身を見抜く力が私たちに求められているような気がする。
2017年9月27日 晴れ/曇り 25℃
政治に参加することは未来を語ることである
安倍晋三首相が28日に召集予定の臨時国会冒頭での衆院解散という勝負に打って出るとのこと。内閣支持率の動向を周到に見極め、総選挙の勝利に絶好のタイミングだと判断したのだろうか。確かに野党の選挙準備が整う前の解散は与党に有利に働くが、「加計・森友問題隠し」「大義がない」との批判も出ている。「策士、策に溺れる」の例えもある。果たして首相の思惑通りに事が運ぶのか。ある新聞に中学生の印象深いスピーチの言葉が掲載されていた。「政治に参加することは、ともに未来を語り合うことだと思います」。中学1年生のスピーチである。「18歳選挙権」導入で身近になったからだろう。思えば今度の衆院解散は、18.19歳が投票する初の総選挙を迎えるということでもある。若く、まっすぐな主張を聞き、感慨深さと同時に居心地の悪さも覚えたのは、わが大人の側の現実を省みざるを得ないからではないだろうか。安倍晋三首相は25日夕、解散の理由を挙げて「国難」と強調したが、さて、説得力はあっただろうか。取ってつけたような感じがどうにも拭えない。一票を通じて有権者と政党が未来を語り合うには、消費税の使途にせよ何にせよ、まず国会で丁寧に議論し、争点をはっきりさせるのが筋ではないだろうか。中学生のスピーチには先生や身近な大人の印象深い言葉がよく登場するが、政治家の言葉はとんと引用されない。現在の民主主義の劣化を象徴しているのではないだろうか。
2017年9月24日 晴れ 24℃
心地良さが幸福感を生み出す!
やっと長雨から解放されて青い秋空が連日広がり、田んぼを吹き抜ける風も心地よく感じ、気持ちいいもんである。悠々ファームの休憩小屋でひとやすみしながらラジオを聞いている。ここから眺める黄金色に輝く田んぼや蔵王連峰が好きで、まさにこの場所はほっとできる安らぎの空間でもある。ラジオでこんなニュースを聞いた。デンマークは北欧の小国で、有名なのは酪農とアンデルセン童話ぐらい。ただ近年は経済協力開発機構(OECD)が調査する「世界一幸福な国」にほぼ毎年選ばれ、注目されている。その理由は福祉国家ゆえの幸福感でなく、むしろ子育てにあるそうだ。目指すところは「折れない心」を持ち、情緒が安定した子どもに育てることという。基本となる指針は「遊ぶ」「ありのままに見る」「共感力」「たたかない」など6項目。中でも最も独自性が高いのがデンマーク語の「Hygge(ヒュゲ)」である。「ヒュゲ」とは「他の人と一緒に心地よい雰囲気をたのしむこと」。具体的には、ゲームをする、おいしい食事をすること。その時みんなが少しずつ努力して歩み寄る。家族なら母親一人が頑張るのでなく、全員が協力するよう心がける。そして親や大人に余裕ができ楽しく過ごせば、子どももホッとして心が落ち着く。そこから幸せの連鎖が生まれる。逆に親が無理をすれば、子どももつらくなる。デンマークの子育ては、米国や日本のように勝者になることや他人の評価を目標にしない。親自身も現状との乖離が少なくストレスがない。幸福感の源泉は「ヒュゲ」という心地よさらしい。こうした心地よさが幸福感を生み出すことに、なんか納得してしまった。
2017年9月22日 晴れ 25℃
すがすがしい気分でお彼岸を迎えた!
黄金色の田んぼの脇にすっと伸びた茎の先に、真っ赤な放射状の花びらを開く彼岸花が鮮やかな季節を迎えた。秋の七草の萩は、紫の小粒の花が愛らしい。今日は知人Kさん宅のブルーベリー農園の視察にドライブを兼ねながら石巻へ向かう。車窓から見える田んぼ、山々はすっかり秋の装いが始まり、お天気もよく、絶好のドライブ日和でもある。100本近いブルーベリーを見ながら、肥料やら手入れ方法等を現物をみながら、いろいろと教わることが多く勉強となった。今後の我が家のブルーベリー生育に大いに参考にしたいと思っている。今年はブルーベリーも豊作であったが、Kさんのブルーベリーは粒が大きく味覚も優れているので、さらに研究を重ねて生育に励みたいと思う。視察後、久しぶりに女川港へ立ち寄り、すっかりリニューアルした女川駅周辺の街並みに復興の足跡を感じた。女川海鮮丼に舌鼓を打ちながら、刺身のおいしさにすっかり魅了され、パートナーとともに満足。満足。。帰り途中に石巻の日和山公園に立ち寄る。石巻港を望みながら、東日本大震災の被災者へむけて手を合わせた。もうすぐ秋分の日を迎える。お彼岸は日本で始まったとされ、人の生の終局、悟りの彼岸(浄土)へ至るという願いが源にある。仏教法要としての彼岸会は、江戸期には庶民にも広まり、今につながる寺参り、墓参りをともなう年中行事になった。どういう形にせよ大切にしたいのは先祖を敬う心、亡き人をしのび供養する気持ちである。今日はすがすがしい気持ちで思いをはせる良い機会となった気がする。
2017年9月19日 晴れ 27℃
天災と人災の違い?
台風18号がやっと去り、家の周りはまぶしいくらいに緑が輝いている。久々の陽光に恵まれ陽がまぶしく感じる。日本全国で台風被害の光景が映し出され、自然の猛威、天災のすさまじさにに驚いている。そんな中、災害には天災と人災があると思う。その違いが歴然とするTVニュースがあった。福島県飯舘村の光と緑が織り成す情景をみた。福島原発事故による避難指示が3月末、大部分で解除されたが、村内居住者は8月1日時点で466人。事故前の7%にとどまる。除染廃棄物が入った黒い袋が、あちこちに山積みとなっている。開業から1カ月の道の駅「までい館」へ。天井などに飾られた花々が美しい。ゆるキャラ「イイタネちゃん」グッズや農産物を買い求める人々。心通う情景に、ようやく巡り合えたという。「までい」とは「丁寧に」「じっくりと」「手間暇惜しまず」といった意味の方言である。村では「までいライフ」を基本理念に、村づくりを進めてきたという。そんな日々の営みを一変させた東京電力の柏崎刈羽原発(新潟県)再稼働に向けた審査が迷走している。東電に厳しかった原子力規制委が、委員長退任を前に一転、合格の方針を固めた。その後、拙速との批判を受け合格は先送りされている。福島原発の廃炉が見通せないのに、柏崎刈羽原発の再稼働を急ぐ東電。その審査を急ぐ規制委。進め方が「までい」じゃない。規制委が東電にお墨付きを与えたところで、住民に対する丁寧な説明と合意形成が図られない限り再稼働は絶対あり得ないと思う。
2017年9月17日 雨(台風18号)20℃
秋刀魚が折れそうな刀で心細い!
家の前もやっと黄金色になってきましたが、この雨が心配です!大型台風18号は九州地方に上陸に伴い、川崎の方も風雨が強くなlってきた。こんな日は室内や倉庫内で断捨離作業(不要衣類・雑貨の片づけ、ついには洋服タンスも)を行いながら音楽やニュースを聞いている。寝室8畳間はすっきりし広々として爽快感さえ覚えてくる。最近、我が家の食卓にサンマの登場が少なくなってきている。スーパーに並ぶサンマもやけに細い。秋刀魚と書く。けれども、こんな刀で立ち合えば、すぐに折れそうな心細さだ。今年もサンマの魚影は薄いらしい 。10年ほど前は30万トン前後で世界一だった漁獲量は昨年、11万トンにまで落ち込んだ。スダチが活躍する東京は「目黒のさんま祭り」に新鮮な魚を提供している岩手県宮古市も、このところ不振続きで、代わりに北海道産を用意した。政府は、漁獲量を急増させている台湾や中国の乱獲が不漁の一因とみている。日本の排他的経済水域の、さらに先の公海に大型船を繰り出し、サンマの回遊ルートを押さえて、ごっそり持って行ってしまう。 近海中心の日本の漁船ではとても太刀打ちできない、といえば分かりやすい図式とはなるが、実際は地球温暖化による海流の変化や、相次ぐ台風で出漁できなかったことも影響しているし、そもそも日本が取り過ぎたから、との主張もある。「サンマはおいしい」が既にアジアの標準となった以上、ジャパンファーストとはいかない。妥協すべきは妥協し、引き続き資源量の国際管理の方策を探っていかないと、いずれサンマも危機的な状況に陥る恐れがある。アジアの食欲は旺盛だ。魚介類の消費増大は和食人気のたまものとあるが、何事も経済優先の風潮が結局は破滅を招くような気がする。
2017年9月13日 晴れ 27℃
人生100年時代を生きる!
今回の旅行ではJR東「大人の休日倶楽部」のチケット特典を生かし、盛岡・東京・鯵ヶ沢・青森の列車・ホテル・街並みで高齢者が元気で歩き回っている姿に多く触れ、微笑ましく、そして何か「元気と勇気」をいただいた気がする。人生で50歳と言えばどんな時期だろうか。懸命に耕した仕事や家庭という名の田んぼが、実りの秋を迎える頃か。収穫後の長い冬をどう暮らすか気になり始める頃だろうか。もし誰もが100歳まで生きるなら、50歳はまだ人生の半分だ。後半で二毛作に挑むもよし、隣の畑を手伝うもよし。となれば、前半の人生設計も変わるかもしれない。いつ学び、いつ結婚・子育てをし、いつ引退するか。延びた時間をより豊かに過ごすには、多様な選択、そして人脈や技能が必要となってくるような気がする。この日本、政府の一億総活躍、人づくり革命など乱立する看板の一方、財源や、政策効果の検証をどうするのか。掛け声だけであるのが定番で、そんなことより自分自身、きちんと自分の人生の方向を見極める必要があると思っている。それにつけても健康を維持することが一番である。体調も日増しによくりつつあり、自分自身に言い聞かせている。「人生100年時代を生きる」と。。
整理出来次第、「小さな旅4」を掲載いたします。
2017年9月8日 晴れ 27℃
秋色になびくススキを探しに旅に出ます!
いちめんの、ススキ原の白い穂が、海の波のように風になびく季節になった。昨年訪れた花巻にある高村光太郎山荘で、光太郎はその大きな動きを見ていて、好きな歌劇の序曲を連想したらしい。<清涼限りなく、まつたく宝玉のような東北の秋の日が毎日つづく>と記した。
光太郎は戦後の7年間、岩手で農耕自炊の生活をおくった。住まいをかまえていた集落に、秋風が急にふいてきた。一朝にして季節の感じをかえてしまう。うつりかわる里山の姿を、随筆『山の秋』に書いている。川崎の里でも花ススキが目につく季節となった。花があつまった長い穂は、馬などの尾に似ている。秋の七草の一つである。秋風になびくススキには、日本画に描かれる独特のさびしさがある。そして「白露(はくろ)」。秋の気配がしだいに色こくなり、昼夜の寒暖差から、野草に「しらつゆ」が宿るころの節気である。露は、日がのぼると、またたく間に乾いたり、風で落ちたりする。「露の身」「露の世」と、お天気に誘われて、ふらっとと9日から旅に出ます。ススキは秋景色に、風情を添えているだろうか。生命力が強いススキの花言葉は、「活気」「元気」と聞いた。秋色探しを楽しんできたい。
2017年9月6日 曇り/小雨 25℃
秋の虫の合唱が始まりました!
大合唱のクマゼミが去り、家の周りでツクツクボウシが鳴いている。コオロギなどの虫の音も耳にするようになった。日めくりの夏もあす限り。日中はまだ汗が噴き出るが、朝方など思いのほか涼しくなってきた。夜になって涼味が増し、秋の虫も鳴く晩夏の季語に「夜の秋」がある。体全体で音を共鳴・拡声させるセミを打楽器のドラムに、秋の虫をバイオリンのような弦楽器に例えた話を聞く。しばらくは窓の外で草むらの弦楽四重奏が楽しめる季節である。そんな心地よさも引き裂かれ、先日の朝、北朝鮮の弾道ミサイルが列島上空を飛び越え、北海道沖の太平洋に落下した。それにしても速報のテレビが伝える全国瞬時警報システム(Jアラート)の画面や、ブーンと鳴り響く国民保護サイレンの、何と不気味なことか。「見たこともない炎と怒りに直面する」「グアム沖にミサイルを撃ち込む」。飛行経路と名指しされた日本の各地方は身構えるしかなく、迷惑千万である。どこまで愚行を繰り返すのか。だが経済制裁しようにも、包囲網は中ロのほころびが目立つ。北朝鮮に聞く耳を持たすには、国際社会の心を一つにした大合唱しかないだろう。圧力もあるが、外交を通した対話の機会を何とか設定できないものだろうか。戦争で巻き添えになるのは日本であることを覚悟すべきであろう。
2017年9月5日 晴れ 28℃
お互いを月と太陽に例える姿が初々しい!
最近、体調不良(疲れやすい、体だるい、目がしょぼしょぼ、頭がすっきりしない)の日々がつづいており、日誌に投稿するのも、おっくーになってきている。これではだめだと思いながら、行動しているがメンタル面でも気分が下降気味となる。元気印は心身の健康があってこそと思っている。加齢とは言いながら。。。。なるべく考えないようにしている。時間経過とともに改善の気配は見られるが。そんな中、「美しい月のように静かに見守ってくれる」「太陽のような明るい笑顔」-。お互いを月と太陽に例える姿は初々しくも、さわやか。秋篠宮家の長女眞子さまが、同級生の小室圭さんとの婚約会見の会話を聞いた。何度も目を合わせながら答えるお二人を見て、ご両親の秋篠宮さまと紀子さまの婚約会見を思い出す。川嶋家のモットー「オールウェイズ・スマイル」通り笑顔にあふれ、学習院大学の教職員宿舎から嫁いだ「3LDKのプリンセス」も話題を呼んだ。さらにさかのぼれば、「ミッチーブーム」「テニスコートの恋」も国民の憧れだった。先日、天皇、皇后両陛下が長野県軽井沢に思い出のテニスコートを訪ねられたが、当時のニュース映像を見ると、あの日から国民とともに歩む新しい皇室像を築いてこられたのだと感慨深い。ただ、眞子さまが皇室を離れるのを、さみしく感じる国民も少なくない。いずれ次女の佳子さま、そして皇太子家の長女愛子さまもご結婚されれば、将来を担う皇族は悠仁さまだけになる事態も考えられる。これからの皇室の在り方を巡る国民的な議論を急がねばならないと思う。お二人の会話を聞きながら、いつまでも健康であることが幸せであるとつくづく思う。
2017年9月1日 晴れ 25℃
9月1日は「重い日」である!
いよいよ9月に突入した。9月1日は、いわば「重い日」と言われている。1923年に関東大震災が起き、10万人以上の死者・行方不明者が出た。この惨禍を受け「防災の日」になった経緯でもある。今年がそうだが、大抵の年の1日が「二百十日」に当たるのも印象を重くする。農家の厄日で台風の襲来が多いとされる。が、統計ではむしろ台風は少ないのも不思議でもあるが印象に強い台風が多く、多いと感じるのではないだろうか。深刻なデータがある。やはり「重い日」だ。子どもの自殺は9月1日が1年で最も多い、という統計データがある。誰もが思い浮かべるキーワードは「学校」だ。友達や先生とソリが合わずに悩んでいる子、学校そのものになじめない子。長い夏休みの後の登校は、彼らにとって命を絶つほどの苦痛なのに違いない。学校、地域、父兄の方々も十分に注意をしてほしいと思う。夏らしい日々が少なかったが、もう秋に入り実りのシーズンでもある。ファーム作業でトウモロコシの後始末をしながら、緑のじゅうたんが黄金色に変わるころである。白菜、大根、里芋、ヤーコン等。。。。新鮮な無農薬野菜のおいしさに浸る収穫祭シーズンの秋がもうすぐである。