2020活動日誌 5月
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。皆さんのコメントをお寄せください。
2020年5月28日 晴れ/曇 22℃
密だらけの政治が続く緊急事態の解除は程遠い!
ひそかな集まりを密告した者がいたのだろうか。黒川弘務東京高検検事長が、新型コロナ禍で緊急事態宣言下にある東京都内の新聞記者宅で賭けマージャンをしていたと週刊文春に報じられた。「3密」を避けるよう求められていた時期に密会していたことになる。賭けも認めている。検察官としては言語道断、辞職するのは当然だ。黒川氏は安倍晋三政権に近いとされ、定年後の勤務を延長する異例の閣議決定がなされた。検事総長に就任させる密約があったかどうかは定かでないが、この決定を追認するかのような法案が用意され、世論の猛反対で採決が見送られたばかりだった。まさか今回の事態を察知し、批判を密封するために法案成立を断念したのではなかろうかと疑いたくなる。決定過程の密室ぶりは明らかだ。その揚げ句の果て不祥事として表面化した。検察権力まで支配しようとした安倍政権の思惑が裏目に出た形だ。「森友・加計問題」や「桜を見る会」など首相周辺に密生する疑惑と相まって、不信感はさらに重なるばかりだ。官邸で支持率回復への密議を重ねても、説明責任を果たさなければ国民のうんざり感は解消されない。「密」だらけの政治が続く緊急事態の解除は程遠い。
2020年5月26日 晴れ/曇 15℃
アベノマスクとかけて、森・加計学園・桜・検事長問題と解く、その心は口を塞ぐでしょう!
新型コロナウイルスの感染拡大でマスクを手放せなくなってから3カ月以上経過した。うっかり着けるのを忘れて外出すると、不安で落ち着かない気持ちになる。スマフォも同様である。最近まで、外出先でマスクを買うのが困難だったこともあって、自宅や車に取りに戻ったことが何度かあったが、最近では、ドラックストアのどこでも置いてあり、やっと気楽に購買できるようになった。政府の配布予定の「給食マスク」はもう不要な状況でもある。本当に政府の愚策、無駄な税金投入に腹がたつ思いでもある。でもマスクを着けたまま少し長い距離を歩いたら、いつになく息苦しくなった。運動不足や年のせいだけではなく、マスクの影響もあったはずだ。これから夏に向かって気温が上がると、ますますつらくなりそうである。これからは感染防止のために、人と人と同士の間隔を2メートル以上確保するとともに、手洗いの徹底、3密を避ける等の基本を遵守するとともに、新型コロナとの共生をゆっくりと営んでいきたいと思う。<アベノマスクとかけて、森・加計学園・桜・検事長問題と解く、その心は口を塞ぐでしょう>
2020年5月22日 曇 12℃
水田地帯は田植えが進み、青みが増した色合いが美しい!
雨上がりの日、曇りがちではあるが自転車で農道を走る。水田地帯は田植えが進み、青みを増した色合いが美しい。木々の新緑とともに初夏の季節を彩る日本の風景である。心が和むのは緑色が持つ心理的効果もあると言われている。色彩心理学によると、暖色と寒色の中間色にあたる緑は最も刺激の少ない色とされ、人に落ち着きや安らぎを与えるそうだ。同じ緑でも5月の緑は若やぎと明るさがあり、とりわけ目にすがすがしく映る。今年の大型連休は、コロナ禍による移動自粛のため都市部で暮らす子どもたちが帰郷できず、田植えに苦労した高齢者も各地にいると聞く。外に目を向ければ感染の世界的大流行の混乱を受け、食料の輸出を止めたり枠を設けたりした国もある。日本への影響はないとされるが、私たちの食の足元は「安心」に値するものなのだろうか心配でもある。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、街中の人影はまばらで「緩み」が多少はじまったと感じる。感染を警戒しつつ、ウイルスと共存する日常へ一歩ず、ゆっくりと進めていきたい。
2020年5月20日 雨 11℃
不要不急な独善的な政権運営に喝!
検察庁法改正案について、安倍晋三首相は18日、今国会での成立を断念した。政府、与党は批判をしのぐための先送りで国民の目をごまかすのではなく、改正案の内容を根底から再考すべきだと改めて感じる。政府は1月末、黒川弘務東京高検検事長の定年を延長する異例の閣議決定をし、政権に近いとされる黒川氏を次期検事総長に充てるためと疑念を呼んだ。野党は改正案を巡り、黒川氏の定年延長の「後付け」などと厳しく批判している。一連の動きを通して際立ったのは、国民の懸念を置き去りにし、自己都合優先で事を進めようとする政権の姿勢だ。黒川氏の定年延長を巡る森雅子法相の国会答弁の迷走や幼稚な言い訳が際立っている。森法相は先週の衆院内閣委員会でも、改正案の特例が想定される要件を「現時点で具体的に全て示すのは困難」とし、具体的に明示もできない。そして「束ね法案」としたことや、法案審議で森法相の出席を渋ったことを含めて、政府、与党に不誠実きわまりない。検察OBの異例の行動は、改正案の危うさを如実に物語っている。新型コロナウイルス禍で国民が疲弊する中で、不要不急な法案成立を目指す独善的な政権運営にも厳しい目を向けている。安倍首相は実行が伴わない形容詞(しっかりと、ちゅうちょなく、すみやかに)を連発するばかりでなく、自らの足元を真摯に見つめ、まずは感染症対策に全力を尽くしてほしい。
2020年5月19日 雨 13℃
危機管理の最中、リーダの言葉は重い!
リーダーの言葉は重い。そして心に響き、私たちの心を掻き立ててくれる。2か月前、ドイツのメルケル首相がテレビを通して国民へ語りかけた演説の一場面だ。コロナウイルス禍は第2次世界大戦以来の試練と話し、来る日も来る日も最前線に立つ医療関係者をねぎらった。そして、未来の出口の光を指し示してくれた。この演説内容を聞いて、危機管理における我が国のリーダーの非力さを特に感じる。このコロナ渦が取り巻く中、改めて感謝される機会が日ごろあまりに少ない方々にも謝意を述べたい。買い占めなどが問題になっているスーパーで、レジを担当したり棚の商品を補充したりする方へ向け「社会生活の機能を維持してくださっていることに、改めて感謝したい」と。非常時でそれぞれの役割を地道に果たす人への「ありがとう」。心に残るくだりだが、見回せば日本でも増えている。ごみ収集にあたる作業員へ感謝の手紙があちこちで。暮らしを支える仕事がコロナ禍で再評価されるのはいいことだ。路線バスの運転手さん、宅配の方…、いつもと変わらぬ姿が目に入るとホッとする。あらためて、社会生活の機能を維持してくださっていることに、感謝を申し上げたい。そして国民目線に立った感謝を忘れないリーダーの出現を待っている。
2020年5月14日 晴れ 25℃
「坂の上の雲」を振り返る!
司馬遼太郎の代表作に「坂の上の雲」がある。伊予(愛媛県)松山出身の軍人秋山好古、真之兄弟と真之の親友、俳人正岡子規が主人公である。友情と情熱、成長を通し、はつらつとした明治期を描いた長編ロマンを思い起こした。3人は順次、上京し、好古は陸軍士官学校。後を追い子規と真之は中学を中退し、そろって大学予備門(東大の予備教育機関)に合格し1884(明治17)年9月に入学した。真之は海軍兵学校に転じて、子規は1990年9月に帝国大(後の東京帝大)に入学する。大学の入学時期は9月のようだが、「大学の制度は、しばしば変わった」と司馬は東大を例に、変遷ぶりをわざわざ説明している。明治期が近代国家の黎明期の証しではなかったのではないか。今日の新型コロナ禍で、感染拡大で長期化する学校休校を踏まえ9月入学が急浮上している。安倍晋三首相も「前広に様々な選択肢を検討したい」と、論点や課題を整理し6月上旬にも導入の可否について方向性を示すという。ただ政府内には導入があっても来年9月からと慎重論があるようだ。導入賛成派は「オンライン授業など環境面で公平性が保てない」といった理由が主流。反対の意見には「国、自治体の会計年度とのずれなど社会混乱を招く」などが挙がる。コロナ禍が契機ではあるが、脱コロナ社会を見据えた、新しい時代にふさわしい選択、決断であってほしい。
2020年5月12日 晴れ 23℃
鯉のぼりを見上げて!
4月に揚げた鯉のぼりも「こどもの日」をもって引きおろした。その日、朝の空を見上げ、風と雲行きを確かめてこいのぼりをおろす。まわりでは一家庭しか、見かけないのが、ややさみしい気もする。でも新緑に泳ぐコイの家族を見上げるとすがしさを感じる。過疎に悩む地に、のぼりが揚がっているだけで頼もしく感じてきた。昔、山深い里で命が継がれていることに心を動かされ、こいのぼりは「ここで子どもを育てている」と宣言する父母や集落の旗印にも見える。男児の節句となったのは江戸時代からというが、近年は子どもの性別に関係なく、こいのぼりを揚げる家もあるそうだ。健やかな成長を願う親の気持ちは変わらない。休校は延長され、不自由な日々が続く。青空にコイを放つように子どもを外で思い切り遊ばせたい。親子で空を仰ぎ「コロナよコロナ飛んで行け」と叫んでみたくなる。緊急事態宣言解除後の日常生活を思い浮かべながら、鯉のぼりのセットをかたずける。来年ころ、晴れ晴れとした気分で揚げることができるようにと祈っている。
2020年5月11日 晴れ 25℃
季節の移り変わりを光と風と田んぼの機械の音で感じる!
朝起きると、まぶしい光が部屋へ差し込む。いつの間にか春が過ぎ、夏がやって来たようなお天気である。田植えの時期の到来で、田んぼと水との競演が始まっている。季節の移り変わりを光と風とトラクタや田植え機の機械の音で実感する。いずれにしろ、眼前に広がる山の緑と白い衣、上空を覆う青い空。鮮やかな色彩のコントラストが見事で、初夏の風や光までも想像させる臨場感が素晴らしい。蔵王連峰も光が差し込むとまぶしい表情を時折、見せ始めている。そして、田園地帯で着々と田植えが進む様子を目にすると、皐月の爽やかな思いが改めて湧いてくる。何しろこの3カ月余り、新型コロナウイルス一色の毎日だった。気付かぬうちに満開の桜は散り終え、立夏も感慨なくやり過ごした。立ち止まって初めて見える何げない自然の風景や季節の移ろい。いつもと変わらぬ日常のありがたさが身にしみる。