■2015活動日誌9月■
季節の日々の移ろい、自然の中で感じたこと、後世へ伝えたいことなどを思ったままに綴りました。コメントをお寄せください。
9月30日(水)晴れ 20℃
贅沢な秋の夜長を楽しみたい - 風情あるほろ酔い酒を!
今日でいよいよ9月も終わりで明日からは本格的な秋のシーズンを迎える。秋の夜長を語るには、虫の声が欠かせない。川の岸辺や田んぼの農道をふらりと足を運び、虫たちのオーケストラに耳を澄ます。スーパームーンの夜あたりは最高であり、優雅な気分を味わえる。そして、これからの秋の夜は、お酒が特別おいしい季節でもある。人間と酒の付き合いは長い。世界中ほとんどの地域で酒にまつわる伝説が残っている。わが国の日本酒の起源には諸説あるが、神様に供えた米飯が濡れてカビが生え、やがて芳香が漂い始めたというのもその一つ。人々は「神が醸す酒」をありがたく思い、神事には欠かせぬ存在になったそうだ。神社自らお神酒を造るケースは多く、1977年には伊勢神宮や出雲大社など43神社が種類製造免許を持っていたそうだ。神事は供え物をささげる神祭りに続いて、神と人間が共に食べる直会(なおらい)、最後に参列者の供宴の順序で行われる。酒はそれこそ神様のおすそ分けだった。不安を忘れ気分を高め、連帯感を深める効用が酒にはある。秋が深まり情緒が一段と増す時候であり、風情をしみじみ味わうほろ酔い酒を楽しみたい。9月の最後の日、ちょっぴりとお酒をいただこうと思う。日本の明確な四季、仏教による無常観なども相まって秋の素晴らしさを噛みしめながら、ぜいたくな秋の夜長を楽しみたいと思う。
9月29日(火)曇り 21℃
自然と共生する暮らし - 優しい月の明かりの中で!
日の暮れるのもだいぶ早足となってきた。我が家の前の田んぼも稲刈りが終わった。黄金色のじゅうたんが消え、ちょっとさみしい気分にもなる。ちょうど今の時期、芭蕉はこの句を詠んだ。「秋深き隣は何をする人ぞ」。そして芭蕉は旅先で倒れ、病の床にあった。元禄7年9月下旬のことだ。翌10月、芭蕉は世を去った。床に伏せりながらも、秋の深まりをひしとその身に感じ、ふと隣の部屋から聞こえてくる物音に人の気配を覚え、自分は一人なのだとかみしめたらしい。芭蕉も心身ともに秋の夕暮れにさみしさを感じたのではないだろうか。そんな中、「こだわりうどん」を受け取りに3組のお客さんがやってきた。「こだわりうどん」と共に話題になったのは秋らしいお月様の話で周りを照らしてくれた。おととい名月、きのうは満月、スーパームーン。かぐや姫に手招きされてか、天気も良かったので、連夜、外に出て月を眺めたり、部屋の明かりを消して夜空をながめてみたりと中秋の名月を思う存分、味わったとか。。。。そして、優しい月の明かりの中で、お酒を酌み交わしたと、何とロマンチックである。うらやましい話であった。光明、栄光、光輝…と光がつく熟語は多い。目で感じる明るさだけでなく、人の希望や幸福などを表すのも光だ。我が家も束の間であったが、ほんわかとした月夜の空間の雰囲気を味わうことができた。こうした自然と共生する暮らしを振り返るのもいいもんである。
9月28日(月)晴れ 24℃
時空を自在に超える空間を求めて - 人の在り方・生き方について!
夏が一気に去り、しのぎやすい季節になった。何となく風に吹かれて旅へ出掛けたい気分にもなる。歌が口をついて出てくれば心もはずむ。旅の中でふと口をついて歌が出てくるときがある。その歌に心を合わせて、時空を自在に超える感覚を味わうのもいいもんである。絶好の秋晴れの中、体調はイマイチであるが、仕事関連で山形の天童へ出かける。山形高速道の笹谷付近の周りも多少は色づきはじめており、高速道からは川崎の我が家も見える。仕事先の社長さんからこんな話を聞いた。老いを敬う方法には人さまざまであろうが、贈り物もいいが、それよりも「お元気で」の一言がうれしいものらしい。同時に、その人らしく生きている場、誰かの役に立つ場を失っていないか。そこにちょっと目をやったり気遣ったりすることも大事ではないかと話す。そんな中、脚本家の倉本聡さん著書の「愚者の旅」の本に目を通してみた。<お母さんについての苦い思い出がある。取り返しのつかない言葉を口にした悔いである。若いころの話だ。お母さんが過労で倒れた。夫を失った後、茶道の教師で子どもたちを育ててきた。そのお母さんへ倉本さんはこう言った。これからは僕が食わす。あなたは何もせず、僕のドラマを見て暮らして-と。茶道の収入はさほどではなかった。だったら気楽にと思ったのだろう。ところがしばらくしてお母さんは心のバランスを崩す。倉本さんはその時、初めて大切なことに気づく。茶道を教えるのはお金の問題ではない。人から何かを与えられるのでなく、人に何かを与える。人の役に立つ。人間にとってそれが生きがいなのに、取り上げてしまった。ものを書く仕事をしながら、一番身近な人の心さえ読めなかった…>と。。。。私の父も母もすでに他界した。倉本さんの本を読み返しながら、自分はどうだったか、しばし胸に手を置いてみた。日々の生活の中で人のあり方、生き方について考えるようになってきたこのごろである。
9月27日(日)晴れ 23℃
中秋の名月 - 今日で通常国会は閉幕しました。
今夜は「中秋の名月」。国立天文台によると、今年はあす28日に満月の瞬間を迎え、名月とは1日ずれがある。月は地球に最も近づき一回り大きく見える。スーパームーンと呼ばれている。天候に恵まれれば2夜連続のお月見ができる。この優雅なお月見に浸りたい気分ではあるが、政治の世界では形の上では通常国会がきょう閉幕する。安保関連法の成立を最優先に、数の力で押し切った印象が強い国会であった。世論調査では安倍政権の内閣支持率は40%を割り込み、38.9%まで落ちた。「審議不十分」との回答が79%にも達し、過半数の人が依然として安保法に反対と答えている。戦後最長の長丁場も長いだけであったが、議論が深まったとの印象も薄く、多数決で決まるなら質疑応答なんて必要なんだろうかと愚痴もでてきそうな期間だけが長い245日だった。アベノミクスで100万人増えたとする雇用創出も、この3年間で増えたのは非正規で、正規は56万人減った。安保はもう済みと言わんばかりに、安倍首相は経済再生と社会保障の充実へ「新三本の矢」を打ち出した。国内総生産600兆円、介護離職ゼロ、出生率1.8を掲げるが、いずれも実現へのハードルは高く、目先を変えようと耳触りのよい言葉だけが並ぶ。日本人は「喉元過ぎれば熱さ忘れる」と言われているが、決して忘れてはならないのが今回の安保法案である。我々の見識そして眼力が今こそ問われているような気がする。
9月25日(金)曇り/小雨 20℃
10月は”せんくら”-甘みのある秋冬大根の季節ですね!
秋分の日も過ぎて朝晩ひんやりしてきた。最近は年齢のせいもあるかもしれないが、時のたつ早さを実感している。9月は定禅寺JazzFess,10月は仙台クラッシックフェステバル(せんくら)。芸術の秋(音楽の秋)でもあり、楽しみのひとつである。早速チケットを手に入れ、新鮮な記憶のひとつとして心にとどめておきたいと願っている。意識してそういう記憶の一つ一つを思い浮かべ、その時に感じた幸せな気持ちをノートに書き留めるようにしている。人生をゆっくり振り返る時間が持てるのは、多少なりとも自由時間がもてるようになった今でもある。それを生かして「思い出帳」を記せば、老化の予防にもなるし、思い出は決して荷物にはならないと信じている。そして寒さと比例するかのように食卓では辛みが強い夏大根から甘みのある秋冬大根に衣替えの季節を迎えた。おでん、風呂吹き、ブリ大根…。どれも美味。他の食材との相性も抜群で栄養豊富でもある。大根といえば、「大根役者」が思いつくが演技の下手な俳優のことを言う。一説によると、消化の良い大根は生でも煮ても焼いても食あたりしないので、どんな役をやっても当たらない役者を大根と呼ぶようになったとのことである。それだけ丈夫で何にでも対応できる芯の強さを持っているのであろう。悠々ファームでも寒さとともに甘みのある大根が出番を待っており、11月あたりからは我が家の食卓に登場してくることを期待している。
9月24日(木)曇り 21℃
ナナカマドの実が赤くー 北斗晶さんガンに負けるな!自分を信じて!
青森の友人から八甲田地方の山里から便りが届いた。ナナカマドの実が赤く熟し始めた、とある。無数の小さな実が真っ赤に染まり、抜けるような青空に映える姿を想像する。「早く見においで」という山の声が聞こえてくるようだ。漢字で「七竈」と書く。竈は土や石、れんがなどで作った昔の加熱調理器具だ。山仲間のうんちくを聞いた覚えがある。「かまどにくべても燃えにくいから、その名があるんだ」。確かに広辞苑も<材は堅くて腐朽しにくく、細工物に用い、七度かまどに入れても燃えないという俗説がある>と記す。シルバーウイークが終わり秋分の日を過ぎた。時折、爽やかな風がそよぎ、街路樹の葉もいつの間にか色づき始めた。今年は、少し図書館に多く足を運んでみようかと考えている。学んでいくうちに多くの新たな発見もある。読書や思索を重ねるにもうってつけの季節がやってきた。しかし、その前に身体を健全にと想いながら、内科、眼科、歯科の予約をいれているところである。そんな中、北斗晶さんの乳がん告白・手術のニュースが流れていた。私と同じように情報をオープンにして自分に喝を入れて、奮い立たせているのではないだろうか。医者・家族・仲間を信じて、元プロレスラーでもあり強靭な体力を持ち合わせているので、必ずガンを克服してほしいとエールを送りたい。
9月23日(水)晴れ 23℃
若者たち - 君の行く道は はてしなく遠い。だのに なぜ ーー
今日、仙台の街角で、若者たちの歌を耳にした。「君の行く道は はてしなく遠い だのになぜ 歯をくいしばり君は行くのか」。昔、ブロードサイドフォーが歌ったなつかしい曲に立ち止まり、思わず聴き入ってしまった。安保の夏、たくさんの若者たちの主張を聞いた。法案に反対一色でなく賛成の声もあった。街頭に立って、考えを述べる。導かれるように多くの人がマイクを握っている。君の行く道は希望へと続く。ここに一人の「若者」がいる。生まれたのは1946年(昭和21年)。人間でいえば11月で69歳になるが、その言葉は色あせない。今も若々しい。その名前は「日本国憲法」である。安保法成立の過程で再認識したことがある。それは憲法が、この国にしっかり根付いているということ。押しつけだの理想主義だのと言われても、憲法は一向にひるまない。逆にこう訴えかけてくる。理想を失ってはだめだ、混沌とした時代だからこそ大きな理念を抱きたいと思う。さらに国会審議を通して、憲法は権力を縛るものだという意識が、これまで以上に広がった。一方、憲法は私たち一人一人に諭してもいる。改めて読んでみると第12条のくだりにこう述べている。「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」。夏は過ぎ去り、さわやかな秋風がなびく。広瀬川沿いを歩きながら、のどかな平和を象徴するような川の流れに歩みをとめて、読み上げてみた。
9月22日(火)晴れ 25℃
「道のべや手よりこぼれて蕎麦の花」ー 田舎蕎麦が食べたい!
絶好の秋晴れのすがすがしいお天気が続き気持ちがよい。ガーデン・ファーム作業にはもってこいの日よりである。お天気に誘われるようにお客さんが連日訪れて、世間話に花が咲く。ここでも、この時期になるとソバの話題が出てくる。川崎町でも黄金色の稲作と対照的に白いソバの花が広がっている。ソバは転作作物として栽培され、折しも今が花の盛りである。田んぼ一面に咲く白く小さな花は少し地味だが、どこか郷愁を誘う美しさがある。ソバはタデ科の一年草で中央アジアが原産。稲作に不向きな寒冷地や乾燥した荒れ地でも栽培できるため、日本では飢饉や天候異変に備える救荒作物として重宝されてきた。中国語の表記「蕎麦」は「高地に育つ麦の仲間」という意味とのことである。麦と言えば、仲間と育てた南部小麦より作った「自称:こだわりうどん」も出来上がってきた。うどんもソバも私にとっては天地の恵みでもある。ソバは川崎町でも「寒ざらしソバ」があり、凍りつく清流に晒したソバの実はジッと寒さに耐えながら甘味を引き出している。でも、やはりソバと言えば山形である。キリットして歯ごたえ、口に広がる香ばしさは何とも言えない美味しさである。新そばが出回るのは11月ごろであり、友人Oさん(自称:食いしん坊将軍)、Sさん(自称:こだわり職人)、Mさん(自称:木枯らし大工)とブラリと一緒に出掛けてみたいと思う。「道のべや手よりこぼれて蕎麦の花」ー江戸俳諧のひとりである与謝蕪村の一句である。そして、待ちわびる心境は江戸の俳聖である松尾芭蕉も詠んでいる。晩年に故郷・伊賀で作った一句で、来客に新そばを振る舞えないもどかしさを詠んでいる。「蕎麦はまだ花でもてなす山路かな」。いずれにせよ、ソバやうどんは我が家の秋の味覚である。
9月21日(月)晴れ 24℃
敬老の日 - 長生きをして良かったと言える国にしたい!
今日は「敬老の日」。以前は9月15日だったが、ハッピーマンデー制度で12年前から9月の第3月曜日になった。くしくも今年は大型連休“シルバーウイーク”のど真ん中だ。老の日は「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、「長寿を祝う日」と祝日法にある。間違いなくその知恵と忍耐で今の社会の礎を築いてきたのはお年寄りたちのお蔭でもある。笑顔に刻まれた苦労の年輪に、自然と感謝と敬意の念も湧く。そして日本も、めでたく古希を迎えた。不戦を誓い、知恵を絞りながら平和国家の道を歩んできた我が国「戦後の日本」である。振り返れば、その姿こそ深く敬い、長寿を祝うべき対象のはずだと思うのだが、安保法成立に前のめりだった首相。残念だが、そんな彼の姿勢からは先人たちの努力への敬意を感じることができなかった。このシルバーウイークには好きなゴルフを楽しんでいるとのニュースを聞くと余計に腹が立つ。「過去の人」「バッジを外した人」「ただの一私人」。政権は先輩の意見も切り捨て国の形を変える法律をつくり上げてしまい、どこか「積み重ねてきたもの」に対し冷たさを感じてしまう今の政治。これまで穏やかに過ごしてきた“70歳”の戦後の日本は、恐らく初めての状況に戸惑っていることだろう。「長生きをして良かった」。そう言えなくなるような国では困る。それに引き替え、廻りの黄金色の田園を見るとほっとする。昼食のスパゲテー用にオクラの花とナス、トマトを取りながら日本の美しい光景を醸し出した先人の努力に改めて感謝の言葉を贈りたいと思う。
9月19日(土)晴れ 24℃
シルバーウイーク始まりました ー 曼珠沙華の真紅が鮮やかですね!
曼珠沙華は、なぜか決まったように秋の彼岸時期に咲く別名「彼岸花」。“見る者の悪業を払う天界の花”ともいわれる。毒を秘めた球根から真っすぐ伸びた茎の頂で、放射状に咲く花は何とも妖艶だ。今年も真紅の花を一斉に咲かせている。今日は一足先にお彼岸のお墓参りに出かけた。澄み切った青空の青色と曼珠沙華の赤色のコントラストが鮮やかでもある。今日から始まる連休を「シルバーウイーク」という。4〜5月の春の「ゴールデンウイーク」に対し、9〜11月に祝日と休日が続く秋の大型連休をそう呼んでいる。引き金になったのは、祝日を月曜日に変更し3連休を増やす「ハッピーマンデー制度」だ。その2日後に「秋分の日」が来ると、今度は祝日に挟まれた平日を「国民の休日」とする祝日法が適用される。その前の土・日曜日を含めると5日の長期間になる。もちろん5連休のシルバーウイークは年により違う。今年と同じ9月19〜23日パターンは11年後の2026年。18〜22日パターンは17年後の32年まで訪れない。せっかくの長い休暇をどう過ごすのか。私は安保法案のショックを和らげる意味でも「自由三昧」気分で過ごしたいと思う。この「三昧」はもともと仏教用語で「雑念を取り払い没頭すること」とある。そんな心境の今日この頃である。
9月18日(金)曇り 23℃
心強い兆し!ー次代を担う多くの若者が日本の平和に自ら声を上げ始めた。
朝夕の空気がひんやりしてきた。日中、暑さを感じることがあっても、じっとりした不快感はない。さらりとした心地良さに秋を実感する。9月19日未明に安保法案は参院で可決した。国会前では雨に打たれつつ「強行採決絶対やめろ」と抗議の声が響く。国会議事堂周辺に渦巻いた多くの抗議デモが繰り広げられている。安倍首相にとって、連日の抗議デモはさぞかし耳障りだったに違いないが、一夜過ぎて国会の周りが静かになり、嵐が過ぎ去ったのだろうか。ちょっと振り返ってみると、安保法制は「国民の命と平和な暮らしを守り抜くため」と首相は言う。だが、好んで使う「積極的平和主義」同様にやたら「平和」を強調し、実態を覆い隠していないだろうか。首相は「丁寧に説明」と繰り返しつつ、真正面から答えない姿勢が目立った。ころころ変わる防衛相の答弁は不信を増幅させ、衆参両院の3カ月半に及ぶ審議で違憲の懸念も深まった。安保環境が厳しさを増しているとして、切れ目のない法整備の必要性を強調する。法案に賛成する人は、周辺国の脅威を理由に挙げるケースが少なくない。しかし、日本への脅威なら個別的自衛権の問題であり、現行法制に不備があればその枠内で見直すのが筋だ。中国を名指しして危機感をあおり、法案への理解を訴える政府の手法は論点のすり替えに等しいと思う。 数の力で安保法案は成立してしまったが、心強い兆しもある。次代を担う多くの若者が日本の平和主義の岐路に直面し、自ら声を上げ始めた。政治に目覚めた新たなうねりが程なく収まるとは思えない。頼もしい世論形成が出来つつあり、うれしく思う。
9月17日(木)曇り/小雨 21℃
安保法案 - 自分と考えの違う人々の声に耳を貸さない器量のなさを憂う。
本日、批判や異論に聞く耳を持たないような政権が「数の力」で、戦後日本の歩みを変えてしまった。この法案は入り口の憲法論議さえクリアしておらず、安全保障政策としての是非も審議が尽くされたとは到底言えない。学者、法曹関係者、一般市民など国民各層が反対の声を強める中で、強引にこの法案を成立させていいのだろうか。民意を置き去りにしたこのような国会のあり方は絶対容認できない。法案作成と国会審議の過程では、安倍政権の「聞く耳を持たない」性格が一層あらわになった。そもそも安倍首相が、憲法9条で禁じられているとされてきた集団的自衛権の行使容認を目指すのなら、解釈変更の閣議決定ではなく、正面から憲法改正を目指すのが筋ではないだろうか。憲法改正を発議して国民投票を実施するのは、国民全ての声を聞き判断を仰ぐという点で、最も民主主義的な手法といえる。安倍首相は国民の声を聞くのではなく、内閣という権力の一機関による強行突破の手法を選択した。法案をめぐる論争では、衆院憲法審査会に出席した憲法学者3人が「安保法案は違憲」と明言したことで流れが変わり、政府側が追い込まれた。政府はここで、憲法学者などの「専門家の知恵」を受け入れて法案を再検討すべきだったが、かたくなに「合憲」と言い張り続けた。最高裁長官経験者も「集団的自衛権の行使を認める立法は憲法違反」と断じたのに、首相は「憲法の番人」でトップを務めた人の発言すら「一私人」と切り捨てた。首相は自分に近い人々を集めた懇談会などは好むが、自分と考えの違う人々の声に耳を貸す気はないようだ。一国の指導者として器量が小さい。なぜ必要なのかという国民の根源的な疑問に、安倍首相らから納得できる説明は聞いたことがない。議論が全く深まっていない現状の中、この法案の重荷を与党はこれから背負って歩まねばならぬ覚悟と責任を改めて自覚してほしいと思う。
9月16日(水)晴れ/曇り 23℃
公聴会の名称を変更 ー 「アリバイづくりの会」とした方がよい!
安全保障関連法案を審議している参院の特別委員会が15日に中央公聴会を開いた。16日には横浜市で地方公聴会。その後、与党は速やかに委員会で採決する方針だという。ほんの1、2日で意見の検討を終え、その日にうちに結論まで出せるとは…。常識的に考えれば、そんな日程設定はあり得ない。一体、公聴会とは何だろうか。「おおやけの機関が重要なことがらを公正に決めるため、関係者・学識経験者などを集めて意見をきく会」とあるがこの前に<形ばかりの>と入れたくなる。公聴会が単なる儀式にすぎないのであることが、今回でよくわかった。この際、名称を変えたらどうか。よりふさわしい言葉としては、「アリバイ」である。意味は「あとで言いわけができるように、うわべだけ整えたもの」。アリバイづくりの会とでもした方が、いっそすっきりするのではないだろうか。今、全国民の代表である国会議員は何をすべきか、自問してほしい。国民多数の反対を顧みず、政府が進める安保法案を唯々諾々と進めるだけなら、もはや「国権の最高機関」の名に値しない議員である。戦後日本は、専守防衛に徹する平和国家の道を歩み、経済的繁栄を成し遂げた。非軍事の国際貢献に徹し、国際社会の尊敬を得てきた。その「国のかたち」を根本から変えてしまいかねない法案である。27日まで国会は開催されているのだから強行せず、審議を引き続き継続すべきではないか。そして今こそ国会議員一人ひとりの良識が問われている。学生団体「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」中心メンバーの明治学院大四年、奥田愛基さんが中央公聴会で述べた意見について添付しましたので、ぜひともみなさんも一読してコメントをいただければ幸いです。
9月15日(火)晴れ 24℃
山形蕎麦を味わう - 日本列島は災害期に入ったのだろうか!
今日は秋晴れの天気で、すがすがしさを感じさせるような秋空が一面に広がっている。所用で山形の白鷹町へ出かけながら、車の中でパートナーと最近の災害の話となる。関東・東北の豪雨に続いて、東京で震度5弱の地震、時を置かずして阿蘇山が噴火した。災害期に入ったとされる日本列島を象徴するかのような日々である。地震と火山活動は地中で連動しているのは分かるが、天と地にある地震と大雨は理論上関係ないはずではあるが。。地下のマグマが空に雨雲を呼ぶわけはないのだが、地球規模ではあり得る現象なのだろうか。災害続きで悪い方についつい考えてしまう。被災地では空き巣が横行したという。先の東日本大震災でもあった恥ずべき犯罪でもある。その一方で多くのボランティアが汗を流している。こうした人間の崇高さや勇敢さをもちあわせ懸命に汗を流す災害ボランティアは空き巣等の人間の醜さや愚かさを暴いてほしいものである。秋晴れの中、車を走らせながら山形にくれば、ぜひとも蕎麦を味わいたいと二人の意見は一致。お昼前ではあるが、蕎麦屋に立ち寄る。今回は山形蔵王ICと関沢IC間の旧道286号線沿いにある「ゆうすい庵」を訪ねた。ここの蕎麦は名前の通り、湧水仕込で仕上げたキリッとした太めの田舎蕎麦が絶品である。蕎麦は基本的には消化が良くないので、多くはまだ食べられないが、口の中でゆっくりと噛みしめながら、田舎の香りを味わった。そして最後の仕上げは、タレに蕎麦湯を注ぎ、腹内にゆっくり流し込む。ひさしぶりに蕎麦のおいしさとの極楽のひとときを味わった。満足。満足。。
9月13日(日)曇り/雨 22℃
安保法案 and 軽減税率案 ー 甘い話の裏には苦いものが潜んでいる
今日は日曜日でもあり、各局でTVワイドニュースの番組をやっている。その中で安保法案について各界の論客者の意見について耳を傾けてみた。今回の法案は11本の法案が1本にまとめられているため、11法案の中でひとつでも違憲状態であれば、まとめた法案はNGとなるし、どうしてもやりたいのなら論点となっている集団的自衛権以外のPKO関連の法律等を通せばいいのにと思ってしまう。また、「我が国をとりまく国際環境の変化に応じて」との理由を前提に、恐怖をあおっているようで最初からその必要性について何かスッキリしない点も数多くある。そのほかに最近の新聞では安保法案と一緒に消費税10%に伴う軽減税率の話題が出始めてきている。そして「晩酌の味方」ビールに逆風が吹き始めている。ビールには発泡酒や第三のビールもあるし、健康志向派には、プリン体や糖質をカットした商品も人気だ。国がビール類の税率を一本化する可能性が再び出てきた。もともと高い税が課せられてきた本家ビールは下がる半面、発泡酒は350ミリリットル缶で8円、第三のビールは27円上がる案が浮上している。庶民には苦すぎて、簡単にのめる話ではない。苦い話と言えばもうひとつある。財務省は消費税率を8%から10%に上げる際、酒類を除く飲食料品を対象に2%分を還付する案を検討している。品目別に税を軽くする軽減税率を導入するより還付した方が楽との理由である。政府は楽でも還付を受ける側は楽ではない。還付のための複雑な事務処理に、来年始まるマイナンバー制度を活用する案が出ている。買い物の際に個人番号カードを機械にかざし、品目別の購入額を記録するという。個人の買い物履歴が管理される。新手の「還付金詐欺」もでてくるのではないかと心配な面もある。カードを忘れたら後でレシートと一緒に出せばいいのだろうか。個人商店では機械導入や事務手続きで手間が増えるのは確実である。やっぱり、甘い話の裏には苦いものが潜んでいるのかなあ--------。
9月12日(土)晴れ 28℃
第25回定禅寺Jazz Fess開幕 - 今年のテーマは「ボーダレス」
ケヤキ並木の定禅寺通りをはじめとした仙台の街が、この日だけのステージに変わり、街中に音楽が溢れています。今年で25回目を迎える定禅寺JazzFessがはじまった。先日、地元大崎市の大雨災害の影響、仙台西口駅前工事の関係もあり、何となく、控え目に、静かに開催したような気がする。お天気も夏を思わせるような気温となり、晴天に恵まれた。茨城、栃木、宮城県などで猛威を振るった豪雨は、深い爪痕を残した。住民が家に取り残され、収穫目前の田も水浸しになった。現場ではこんな天気で跡片付けに追われているだろう。米どころのササニシキ、ひとめぼれが生まれた田畑が無残である。何とも痛ましくひどすぎる光景だ。家を流された人が生活を立て直すのは容易ではなく、死者や行方不明者も多い。こんなに偏った豪雨が頻発している。そして日本列島のどこで起きてもおかしくはない状況である。情け容赦ない自然の力をまたも思い知らされた。
この定禅寺JazzFessに宮城県内をはじめ全国、海外から、あらゆるジャンルのグループが参加している。私の知人も出演しており、応援も兼ねて出かけた。街角ではジャズやロック、ワールドミュージック、ゴスペルなど様々様々な音楽ジャンルに分かれ、観客と一緒になりスイングしている。そしてSTREETJAZZを楽しみ、JSFオリジナルグッズをゲットして、ミニガンザでリズムをとったり、踊ったり、仙台名物の食べ物や、地酒、好きな飲み物と世界の料理を楽しんだりと、杜の都・仙台が音楽に包まれ、一体となって音楽を楽しんでいる。音楽を聴きながら青空を眺めてみた。この透き通った青空をみると俳人高浜虚子の句を思い出す。二百二十日に台風が過ぎて雲の間から見た青空を、「深い深い澄んだ色」と書いた。無慈悲な雨に打ちのめされた被災地の方々の心が一日も早く晴れることを願うばかりである。
9月11日(金)曇り 24℃
堤防決壊の現場 - TVドラマ「岸辺のアルバム」が脳裏に浮かぶ!
助けを求め空に向けてタオルを振るお年寄り。ベランダで待つ家族。電柱にしがみつく男性もいた。屋根の上で愛犬と待つ人も。激流に囲まれ家で孤立した人がヘリに助け上げられていく。救出劇を伝える生々しい中継映像だった。茨城県常総市で起きた鬼怒川や宮城県大崎市の渋井川堤防決壊の現場。迫り来る恐怖や絶望と闘いながら、助けの時を待ったのではないか。それにしてもすさまじい水の破壊力だ。この現場を見ていると昭和40年代の山田太一作のTVドラマ「岸辺のアルバム」で家族の崩壊と家の崩壊の映像が重なり合うシーンを思い出す。列島に記録的大雨を降らせた台風18号。帯状の雨雲が次々と流れ込み、関東から東北にかけて記録的な雨となった要因は、上空で発生した「線状降水帯」。南北に延びた雨雲の連なりで、長時間にわたって停滞した。北から南に流れる川では、いつまでも全域に雨が供給されることになる。古来、先人も「野分」として恐れた秋の台風。襲来しやすい時期を、目安として「二百十日」と呼んで警戒した。今年の二百十日は9月1日。やはり今は要注意の時期である。大雨に見舞われた地域の住民が「これまで経験したことがない」「生まれて初めて」と口をそろえるのが印象的だ。近年の日本列島では、極端な気象現象が続いている。もはや経験では自然災害に対処できない時代となった。いざという時の備えをもう一度点検しておくことも必要だ。こちら川崎町は避難勧告は発令されたが、大事にならず済んだ。田園の稲や野菜等も水は被ったが大きな被害にならなかったのは不幸中の幸いである。でも上空を見渡せば、巨大な雲が連なっている。まだまだ油断せず非常時の備えを改めて点検したいと思う。
9月10日(木)雨 19℃
50年に1度の大雨 - 東北は今夜から明日にかけて要注意を!
今日は朝から台風18号から変わった低気圧の影響で、栃木、茨城両県では記録的な大雨となり、両県に大雨の特別警報が出ている。時間が経過するにつれて東北地方へも大雨の影響が出始めており、今夜から明日にかけて要注意である。そんな大雨の中、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐる国と沖縄県の集中協議が終わった。先月12日に始まり、7日まで県庁や首相官邸で計5回の話し合いが持たれたが、両者の主張は最後まで平行線のままである。政府は1カ月間中断していた辺野古沿岸部の移設関連工事を再開し、一方、翁長雄志氏は前知事による沿岸部埋め立て承認の取り消しを表明するとみられる。さらに辺野古移設の賛否を問う住民投票を検討するほか、今月下旬にはスイスの国連人権理事会で「土地や海洋資源に関する沖縄の自己決定権が侵害される」と訴えるという。承認取り消しになれば、当然国は法的な対抗措置を取るだろう。県側も対抗せざるを得なくなり、法廷闘争にもつれ込む公算が大きい。何のための集中協議だったか、これまでの政府の対応が問われることになるだろう。政府は安保法案への影響、内閣支持率を意識するあまり、沖縄との対話を演出してみせる場を設ける、というスタンスで臨んだのではないだろうか。たとえ法廷闘争になっても、国の有利は動かないという余裕も時折のぞくが、沖縄との対立を放置したまま辺野古移設を強行するなら、住民の反発は一層高まり、日米安保体制の基盤が揺らぐことにもなろう。打開に向けて、地元の声にもっと真剣に耳を傾けるべきである。安保法案、沖縄基地問題、TPP交渉、何か日本国民より米国優先の姿勢ばかりが目につくのは私だけなのだろうか。
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9月9日(水)曇り/雨 18℃
男の料理第3弾 -餃子&ほたて 地方創生:地元の宝を見つけ磨くこと
台風18号が愛知県へ上陸し北上中とのことで、雨がふったりやんだりと不安定な天気が続いている。昨日今日と2日間、軽く仕事をしたが、まだ体力が戻っておらず帰宅すると疲れがどっと出た。今日は帰宅後、パートナーと餃子作りの勉強。かたちもいろいろであるが、これもなかなか面白いものである。昨日、入院中で一緒になった気仙沼の知人から送られてきた”ほたて”とあわせて、おいしくいただきまーーす。これからもいろいろな料理にチャレンジしていきたいと思う。今日出勤の途中、ポリ袋と火ばさみを手に、たばこの吸い殻などを拾っておられる女性を見掛けた。ご年配だったが、軽い足取りで手際よく収集されている姿を見て、思わず頭を下げた。外国通の友人の話では「田舎の風景が美しいかどうか。これが先進国の条件だと思っている。イタリアやドイツ、フランスなどの田舎のきれいな風景を眺めていると、豊かさを実感する」。「一方、日本の地方都市はどうだろう。ロードサイドには地方色に乏しいチェーン店が立ち並び、野立て看板が氾濫する。こうした惨状を見るにつけ、ある種の貧しさを感じざるを得ない」と。悔しいけど、地方都市にはそういわれても仕方がない現実がある。しかし一方に、人通りの絶えた道端のごみを黙々と拾う人が存在するのも事実である。道路脇の小さな花壇の手入れを自発的にされる人々の姿もまた、都会では見掛けることのない光景である。こうした人たちの力をどう生かすか。地方ならではの文化や特色を掘り起こし、磨きをかけるためには何が必要か。それを考え、実行することが地方の創生ではないだろうか。森や清流、田畑そして梅畑や田園風景、豊かな人情……。こうした地元の宝を見つけ、磨きをかける。地方にお金をばらまき、一過性の景気刺激も大事であるが、田舎の良さを見出し、発信していくことも、自治体行政の重要な役割であると思う。
今日は9月9日 救急の日 ←Clickしてみてください。ちょっとした事故に気をつけましょう。
9月8日(火)曇り/雨 19℃
二十四節気の白露 ー 欧州の難民・移民問題を憂う。
今日は二十四節気の「白露」。空が澄み、月が美しく眺められるころであるが、今日もまた雨でお月様もお預けである。こんな雨の日はゆっくりとお酒を飲みたくなる。お酒の番組でBS-TBS「吉田類の酒場放浪記」は特に面白い。高知出身で作家の吉田さんが各地の大衆酒場を訪れ酒を飲んで、店主や常連客らと軽妙に言葉を交わし、最後に一句紹介する。見ているうちにその場に居るような気になってしまう。番組が丸12年の長きにわたって続いているのも、酒と正しい付き合いができているからだろう。これからの季節、お酒をほどほどに楽しみたいと願ってはいるが。。。そして気になるニュースがある。いま欧州が難民と移民問題で大揺れしている。内戦や紛争などもあって中東やアフリカからの流入が止まらず、今年すでに35万人を超え、過去最高を更新している。海路、欧州を目指す途中に命を落とし、トルコ沿岸に打ち上げられたシリア難民の男の子の写真に衝撃を受けた。この子に何の罪があろう。オーストリアでは保冷庫から難民とみられる多数の遺体が見つかったことも報じられた。生まれた境遇ゆえの不運とはいえ、胸が痛むばかりだ。「平和な暮らしがしたい」「勉強を続けたい」との願いが何とか届いてほしい。日本にとっても難民問題は人ごとではない。入国管理局によると、2014年に難民認定を申請した外国人は5千人に上る。前年より1740人、約53%増えた。申請件数は1982年に難民認定制度が始まって以降、最多である。申請者の国籍はネパール、トルコ、スリランカなど73カ国にわたる。一方、難民認定されたのは11人、認定はされないが人道的配慮から在留が認められた人は110人。今、難民・移民が大きな問題とならない島国ニッポンではあるが、無関心ではいられない問題でもある。GDP経済大国は軍事力増強・誇示ばかりでなく、こうした人道支援に乗り出し平和外交を積極的に進めてもらいたいと思う。
9月7日(月)曇り/雨 20℃
男の料理第2弾ー「悠々カレー」 ひっそりと咲く萩に風情を感じます・・
今夏はすこぶる暑かった、との印象が強いが、お盆過ぎから急に台風の影響もあり、いつの間にか涼やかな秋風が吹き始めるようになった。その証拠に、かれんな萩の花を見掛けるようになった。我が家の萩もまだ、咲きはしないが花穂を重く垂れはじめ花弁が雨と風に揺れている。秋の花と言えば、昨今ならば菊やコスモスだろうが、古来、日本人に最も愛されたのは萩らしい。確かに初秋には萩がよく似合う。華麗さはないものの、散りこぼれるさまが趣深い。花の名所も素晴らしいが、近所の庭先や道端にひっそりと咲く萩にも風情があるものである。今日も朝から小雨が降りだしたので、男の料理第2弾として、「悠々カレー」を作ることとした。材料は玉ねぎ、にんにく、ニンジン、ジャガイモ、トマト、ナス、カボチャ。肉とカレールー以外は全て我が家の野菜である。そしてご飯はカレーにあう評判の「山のしずく」(七ケ宿)を土鍋で焚き、水は青根の山の水を使用。全て地元産の優れもの?である。パートナーの手ほどきを受けて、朝からせっせと仕込みを始める。はじめて作るカレーライスではあるが、試食会と題して2組のお客さんを招き、「悠々カレー」をいただく。お客さんも、半分はお世辞ではあるが、なかなかの好評であった。手前味噌ではあるが、野菜のうまみが凝縮しトロミがカレーとマッチングして、なかなかの味であった。次回はもうひと工夫して、独自の味を表現してみたいと思う。雨の日などは時間もあり、料理も楽しいものですね。皆さんもリクエスト料理をお知らせください。頑張ってパートナーと一緒に作りますよ。。。悠々レストランの開店で~~~~~す。
9月6日(日)曇り/雨 24℃
男の料理ーカボチャのポタージュ。政治と組織の劣化が著しい日本は・・
週間天気を見てみると今週も曇りや雨マークが続いている。今日の午前中は何とかお天気がもちそうとのことで、パートナーはせっせとファームに向かう。一日でもファームへ行かないと落ち着かないようでもある。、こんな日はひとりで料理でも作ってみようかと思い、カボチャがたくさん採れたので、カボチャのポタージュを作ってみた。パートナーの手ほどきで細かく切りだし、牛乳と水を加え、コトコトと煮詰めた。この段階から台所中に新鮮な甘い香りが漂う。ミキサーで細かくし、あとは塩、胡椒、コンソメで味付けすれば完了である。味見をしてみたが、なかなかの出来でもあり、今後はなるべくひとりでも料理できるように台所に立つ機会を多くとりたいと思う。台所でラジオを聴いていると、ニュース特集で2020年の東京五輪の公式エンブレム撤回の騒ぎが国立競技場建設費用問題と同様に再び勃発していると解説している。これらの問題におけるスポンサー企業の損害について、組織委員会の幹部は衆院の委員会で「法的には損害賠償の責任が出ると受け止めている」と答弁。だが、責任については遠藤利明五輪相が「組織委員会、審査委員会、デザイナー、三者三様の立場で責任があると思う」と答えた。つい先日、大騒動になった新国立競技場の建設問題と似たような展開である。新競技場問題では、当初計画が撤回されたのにそれを進めた下村博文文科相は責任を取っていない。エンブレム問題でも「三者三様の立場で責任がある」といいながら、誰もが人ごとのように述べている。どうしてこんなことがまかり通るのか。政治と組織の劣化だと思う。建設計画はゼネコンに頼り、広報戦略は広告会社にお任せする。組織委員会はそれを丸のみし、大臣もまたそれを追認する。そういう仕組みで物事が進むから、自分が決めたという実感がないし、責任も感じてはいないのではないだろうか。五輪だけではなく、地方の自治体もよく似ている。ほとんどが将来構想の原案を調査会社やコンサルタントに委託、それを基に計画を進める例が急増している。職員が知恵を出し、汗をかく場面は少なくなり、議会も十分なチェックをしない。そういう行政の進め方に目を光らせなければならない。五輪の騒動は対岸の火事ではないのではないだろうか。
9月5日(土)晴れ/曇り 27℃
秋の味覚と地酒が恋しいですね。ー 国民の声のうねりを永田町へ・・・
そろそろ秋の味覚が食卓にも並ぶ。野菜やキノコ、魚、果物。自慢の素材を引き立てるのは酒だ。涼しくなってくると、清酒のぬるかんや熱かんが恋しくなる。油を使った料理にはどっしりとした純米系、さっぱりした料理だと軽めの吟醸系…。今日、久しぶりにおちょこ1杯いただいた。お酒はコメと水、麹菌、酵母菌で醸造する作業は同じでも、地域の水で、こくや香りに個性が宿る。体調回復した時は地酒にもっと触れ、豊かな味わいを楽しみたいと思う。退院後、今日、Kさん、Sさん、Oさんが訪れてくれて野菜や世間話に花が咲き、大変楽しいひとときを過ごすことができた。やはり仲間の思いやりの気持ちはうれしく、その言葉ひとつにしても心強くしてくれるものである。政治の世界では安全保障関連法案の参院審議が山場を迎え、廃案を求める市民団体のデモが国会周辺をはじめ全国で行われている。そして維新の党の分裂劇をきっかけに、野党再編がにわかに現実味を帯びてきている。得意の意表を突く動きで注目と支持を集める劇場型政治の橋下氏の思いつき発想がまた始まった。「大阪都構想」の住民投票で敗れて政界引退を公言していた矢先に、こうした橋下氏の唐突な動きに惑わされず、党利党略を論じるのではなく国民の声を背にした正々堂々の議論をしてほしいと思う。耳をふさいで時の過ぎるのを待っている永田町の与党に対抗できるのは多くの国民の声のうねりしかないと思う。そして次回の選挙まで絶対、忘れないでいたいと。。自分に言い聞かせている。
9月4日(金)曇り/晴れ 26℃
退院。黄金色に輝きはじめた田を眺め,秋風を浴びて・・・・・
入院生活13日目の本日、めでたく退院しました。多くの皆さんから激励コメント、メールをいただき、本当に励みとなりました。本当にありがとうございました。窓から青空が広がっていくのを眺めながら、患者等と一緒に最後の朝食をいただく。若いころは健康だけが取りえだったが、仕事を辞めた途端に健康診断を受けるたびに要注意の項目が増えてきている。財布の中に入れている診察券も増加し、今は仕事が休みの日に病院をはしごすることもある。内科、歯医者、眼科と。そして退院後は久しぶりに歯医者へ。入院してみて、医者、看護士さんの仕事は、見た目以上にハードで神経の使う仕事であり激務であることがよくわかった。連日の患者との対応、手術、アフターフォローと朝早くから、突然の緊急患者も、こなしながら働く姿勢には頭が下がる思いである。そして次に感じるのは食の大切さである。日本人は昔より「一汁三菜」を基本とする和食を基本としてきた。ご飯に味噌汁、魚、根菜、海藻、大豆類などの取り合わせは栄養価に優れる。世界に誇る健康食でもある。東北は海、山の幸が豊富な食材に優れ、地産地消の和食文化が定着している。今回を契機に、もう一度、食の原点に返りパートナーと共に献立を考えてみたいと思う。さあ、明日からは川崎での生活が始まる。黄金色を帯びてきた田畑を眺めながら、思いきり秋風を浴びてみたいと思う。
9月3日(木)曇り/晴れ 26℃
入院12日目。何をするにも「段取り八分、仕上げ二分」が大事だが・・・
今日も昨日に引き続きお天気がよさそうで、私の体調と同様にやっと晴れ間がみえてきた。しかし、病院食3食のお粥にはそろそろ、飽きてきた。お米のおいしい収穫の秋を迎えている。森のくまさん、みえのえみ、天使の詩、かぐや姫、いのちの壱、てんたかく…さて何の名前?正解はコメである。ほかにも今秋デビューする「青天の霹靂(へきれき)」など意表を突くのが多い。コメの品種はもともと、ササニシキやコシヒカリといった、武骨な名が多く、力士の四股名(しこな)のようだとも言われてきたが、”あきたこまち”のネーミングが流れを変えたと思う。ネーミングやキャッチフレーズを工夫し、流通業者より消費者に直接アピールして人気を呼んでいる。秋空の下での稲刈りの光景ももうじき見られる。農作業をはじめとして、何をするにしても「段取り八分、仕上げ二分」が大事と言われている。仕事や催しを円滑に進める際の成功の秘訣として用いられる。大きな仕事になればなるほど、事前準備が大切だ。失敗すれば段取りの悪さを痛感する羽目になる。私はどうもこの段取りが悪く、結果をすぐに求めるせっかち組である。「段取り」は芝居や建築現場で使われたのが語源という。建築現場では昔から準備や計画、進行の意味があった。傾斜地に石段を造成する際に、坂の勾配を見て、おおよそ石段を何段にするか決める。その寸法取りを「段を取る」といったのに由来する。石段の出来や上り下りのしやすさで段取りが良い、悪いと評価されたとか。何事もPDCAのサイクルで、実行する前にあわてず、さがわず、きちんと段取りをつけて行いたいといつも思ってはいるが、これが、なかなか難しいものである
9月2日(水)曇り/晴れ 28℃
入院11日目。 天高く馬肥ゆる秋の季節で、サンマが食べたい!
きょうは久しぶりに青空が広がり、気温も28℃まで上がる模様。抜糸を除けば、ほぼ体調も戻りつつあり、空き時間はなるべくリハビリ(歩行訓練、呼吸体操)に割いている。病院内は手術、入院患者等で朝から部屋の入れ替わりでいそがしそうである。9月に入り、いわゆる”天高く馬肥ゆる秋”の始まりでもある。新聞には宮城の気仙沼漁港で先月24日、今季初水揚げの記事が踊っている。黒潮海域で生まれたサンマはいったん北上、千島沖で栄養を蓄え一転南下する。北海道から三陸沖を通過するこれからがまさに旬の時期でもある。気仙沼は昨年、4年ぶりに水揚げ「本州一」に返り咲いた。鮮度の良さを見極めるコツは「尾を持ち頭を上に向けて真っすぐ立つものがよろし」とのことである。値段も日々値下がりしているとのことで、楽しみである。サンマにはいろいろな食べ方があるが、私はやっぱり炭火焼きして大根おろしをつけていただくのが、一番おいしいと思う。そのほか、秋の季節は果物をはじめ収穫の秋でもある。海や山の恵みをじっくりと味わうためにも身体を一日も早く、正常に戻していきたいと思う。新聞上では東京オリンピックで新国立問題のほかに公式エンブレムの白紙撤回が報じられている。両者とも不透明なプロセスで、イメージダウンが避けられない。選考過程には真っ青な秋空のように、カラットとした透明度感が求められている。さあもう一度、再出発である。
9月1日(火)曇り 24℃
入院10日目。長月 ー 夜のウイスキーが似合う季節となりました。
きょうから9月である。窓からみる風景も何か朝夕の風に秋を感じ取るようになってきた。1年も3分の2が過ぎたと思うと、つい溜息がもれる。雪解けを喜んだ春も、猛暑にうなされた夏も、束の間だった。齢を重ねると、過ぎ去る歳月の早さに驚かされる。今日、うれしい知らせがあった。いよいよ4日(金)退院することとなった。それまでの間、食事のとり方、食事内容をしっかりと把握していきたいと思う。9月の夜と言えばウイスキーが似合う。海外で日本産ウイスキーの人気が高まっているという。海外の著名なコンテストで常に上位を占める品質の高さが話題を呼んでいる。国産ウイスキーの輸出額はこの10年で6倍に増えたらしい。豊かな水と繊細な日本人の舌、研究熱心さのたまものだろう。人気が高じて、香港のオークションでは日本の希少銘柄が高値をつけ、投機対象にもなっていると報じられた。中国本土などから資金が流れ込んでいるという。作家の山口瞳さんはウイスキーを飲むとき、けっして水で割ろうとはしなかった。酒場で「水割りですか」などと尋ねられようものなら、「酒を水で割って飲むほど貧乏しちゃいねえや」と答えるのが常だったと『ウイスキー粋人列伝』に紹介されている。その芳醇な香りと味をとことん愛したということだろう。晩年、エッセーで、ウイスキーを「人生そのもの」「最も信頼できる友人」と書いている。一杯のグラスの琥珀色の美味し酒に魅了されながら、豊かな時間を味わいたいものである。でも、その前に体調管理には気をつけねば。。。。 写真はチョコレートパズルを解いた2番目の看護婦Yさん(本人了承済)。